異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEVのネタバレ(漫画)!

今回は「漫画 灯まりも 原作 芳賀概夢」先生の『異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEV』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEV』はこんな漫画(あらすじ)

会社での評価が低いためやさぐれている大前現人(おおまえあらと)は、車中泊することで日々のストレスを解消するようになっていました。

仕事でミスをした現人が愛車の九菱自動車アウトランナ-PHEVで現実から逃げ出すと、不思議な異世界に転生してしまいます。

愛車に乗ったまま転生した現人はネコミミと兎の尻尾がある美少女と出会いました。

お尻を触ったため美少女のキャラに怒られてしまいますが、空腹だったキャラにカップラーメンを食べさせたことで仲良くなります。

ですが仕事に対する考え方の違いで衝突してしまいました。

コンプレックスを抱えた現人は異世界で立ち直ることができるのでしょうか!?

現実と異世界を行き来していく『異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEV』

今回はPHEVでの快適ライフをテーマにしたファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

青年と獣人のスローライフに癒されてください。

 

『異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEV』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

愛車の運転席で大前現人が暗い表情を浮かべています。

大前現人
「あの時オレは逃げた、そして気がついたらオレは元の世界からさえも逃げていた、辿りついた異世界、出会った少女と車中泊の旅、そのなかでオレは元の世界のオレを省みることになる」

大前現人の物語が幕を開けました。

指示された資料を作らなかった現人は、上司から失望したと言われます。

逃げ出した現人は自分がどうやってサービスエリアまで来たのか覚えていません。

大前現人
「しこたま怒られて気づいたら最新の資料が唯一入ったノートPC抱えて・・・気づいたらじゃないか、困るだろうなと思って持ち出したんだから、失望ね、よく言うぜ、どうせ期待なんてしてなかったくせに」

指示された業務はやっていましたが、馬鹿らしいので無理はせずマイペースで進めていました。

また上司とはいえ同期の社員に命令されたことも気に入りません。

しっかり謝罪しなかったことも同期に責められてしまいました。

大前現人
「これからどうしようか・・・なんか食おう、とりあえず食料は買いこんで・・・眠気覚めるまで休むか、明日は金曜日・・・だけどどうでもいい、またどっかへ行ってうまいもん食って温泉にでも入ってまたどっかへ行って、そうだ、そうしよう」

リフレッシュして力を貯めてから自分の能力が発揮できる仕事を探すことにします。

車内で横になっているうちに眠ることができました。

しかし頭上から大きな音が聞こえたためすぐに目を覚まします。

大前現人
「どこだここ、オレ昨日足柄SAにいたよな、寝ぼけてどっかに車走らせた!?じゃああの音・・・」

寝ぼけて何かを轢いてしまったかもしれません。

慌てて外に出ましたが、車に凹みはありませんでした。

衝突はしていないと思ったのですが、車の前に若い女性が倒れています。

大前現人
「・・・え?なんだこの人、変な格好だけど・・・ってこれヤバくね?絶対にヤバイ」

このままだと人生が終わることは間違いありません。

逃げ出そうか迷いながら女性を観察するとぶつかった跡はなさそうです。

何故倒れているのか分からず困惑していると、女性が意識を取り戻しました。

声を掛けていると現人が女性の変わった部分に気づきます。

大前現人
「ええと・・・ネコミミ?お、大きなケガはとりあえずなさそうだけど・・・ホンモノ・・・っぽい、猫・・・っぽいのに尻尾は兎・・・?じゃあ・・・獣医・・・?」

女性の頭にはネコミミ、お尻には尻尾がありました。

気になった現人は思わず尻尾に触れてしまいます。

キャラ
「っにゃぴょ!?何するかこのエロオヤジ!?」
大前現人
「ってえな、こっちの台詞!何すんだ突然」

痴漢と間違われた現人が女性に顔面を蹴飛ばされました。

現人は下心があって尻尾に触れたわけではありません。

キャラ
「キャラのおおおお尻まさぐっ・・・」
大前現人
「まさぐってない!人聞きの悪い!オレは人命救助を・・・まあそこまで元気そうなら大丈夫だろうけど、キャラ・・・ってのは名前なのか・・・?」

幼い喋り方のキャラは16歳でエロオヤジに触られたことを怒っています。

まだ現人は26歳なのですが、キャラにしてみると10歳上はオヤジなのかもしれません。

キャラ
「許さない!ううっ・・・キャラは・・・うぐっ・・・」
大前現人
「おい、どうした、お前大丈・・・ぶ・・・カップラーメンならあるけど食う・・・?」
キャラ
「食べ物?か・・・金は無いぞ・・・」

お腹が鳴っているキャラのためにお詫びの意味も込めてカップラーメンを作ってあげることにします。

週末に九菱自動車アウトランナ-PHEVエボリューションで車中泊している現人が、電気ケトルでお湯を沸かし始めました。

ガソリンを満タンにしていればPHEVは普段の現人が家で使用する電気量を数日間は賄えることができます。

お湯を沸かしている間もお腹が鳴っているキャラのため、現人はコンビニのおにぎりを先に食べさせてあげることにしました。

しかし海苔を見たことがないキャラは黒いので腐っていると勘違いします。

大前現人
「疑うんなら・・・うん美味い」
キャラ
「う、うまい・・・なら食べる!うみゃい!こんぴょにおにゃぎり、うみゃい」
大前現人
「コンビニおにぎりな・・・」

種族は異なりますが味覚は同じようなものなのかもしれません。

ここまでの流れで異世界に転生したことは分かりますが、まだ現人はスライムなどの魔物には遭遇していませんでした。

それでも足柄SAと表示されているカーナビがあっているとは思えません。

周りには人口建造物も富士山もなく、目の前にいるのは耳と尻尾がある獣人です。

このファンタジーRPGと想像できる異世界で現人はどのように生き抜いていくのでしょうか!?

 

 

会社に評価されず仕事と真摯に向き合えないサラリーマンのやさぐれた様子を丁寧に表現していますね。

職場の環境に不満を抱く現人には共感できる部分もありますが、現実から逃げ続けていても何も変化しないと感じました。

社会人の悩みとファンタジーを融合させた『異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEV』

獣人のキャラと出会ったことによって現人の人生に変化が表れ始めます。

現代日本で苦悩する現人が異世界で成長できるのかが見所になっていますよ。

後編

現人とキャラはカップ麺とおにぎりでお腹を満たすことにしました。

大前現人
「つーかここってどこなんだ?日本語は通じるみたいだけど」
キャラ
「にゃほんご?話しているのはオバ・ザ・クセン語、でここは第十位盟主国ヘミュンの端の方」
大前現人
「待て待て、オレ今その何とか語を話せてるってこと?」

自動翻訳機能が働いているのかどうかは分かりません。

それでも現人とキャラはお互いの言葉を理解できています。

しかしキャラは自動車やお湯を沸かしたケトルを魔法の道具だと勘違いしていました。

キャラ
「おまえ何者・・・!?」
大前現人
「だから今更かよ、何者か・・・なんていうかな、こことは違う別の遠い世界からやってきた?というか・・・」
キャラ
「ああ、異世界から来たのか」

理解が早いことに驚くと、キャラが前にも異世界から来た人と話したことがあると教えてくれます。

異世界に行くことはとても難しく、その人も現人と同様に帰ることができず困っていました。

その人に会わせてほしいとお願いするのですが、キャラは仕事があるので寄り道ができないそうです。

キャラの仕事は期日までに書状を届ける配達人でした。

大前現人
「それがなんでまた倒れたんだ?」
キャラ
「時間を短縮しようと近道をした、でもそこは魔物が出る場所で・・・襲ってきたのはリビングデッド」

たくさんのリビングデッドに襲われてしまいましたが、キャラは足が速いので何とか逃げられたそうです。

しかしとっさに襲われたので食べ物の入った鞄を落としてしまいました。

一通りの説明とお世話になった礼を言うと、キャラはそろそろ立ち去ると言い出します。

仕事に戻ろうとしたのですが、足首を挫いていたようで歩くことができません。

現人はとりあえず濡れたタオルでキャラの足首を冷やしてあげます。

まだ走るなと言ってもキャラは仕事に間に合わないので現人の言うことを聞いてくれません。

大前現人
「だからって・・・もう夕方だし街灯なんて無いだろうしこの辺真っ暗になるんだろ?」
キャラ
「だからこそ急ぐ、この森夜になると魔物が出る」

魔物が出るとは聞いていなかった現人が逃げ道を聞くと、車で行くのなら草原までの道を真っ直ぐ進むしかないと言われました。

またこの辺りは夜行性のドラゴンがよく通る道なのだそうです。

夜行性のドラゴンがそろそろ行動を起こすので、このまま滞在すると死んでしまうかもしれません。

大前現人
「と、取引しよう、オレが車で運んでやるから道案内してくれ」
キャラ
「別に運んでもらわなくていい、キャラのが速いし」
大前現人
「怪我してるだろ!・・・てかそうじゃなくてもさすがにアウトランナーのが速いって」

この異世界には蒸気機関や馬車は存在しているそうです。

蒸気は騒音によってドラゴンに追いかけられる可能性が有りますが、PHEVにその心配がないことを伝えると納得してくれました。

キャラ
「しかたない、アウト行くぞ」
大前現人
「アウト?アウトランナーはこの車の名前な、オレは大前現人」
キャラ
「オマエアウト」

名前は間違えていますが道案内はしてくれるようです。

アウトランナーで出発すると音がしないPHEVの力にキャラが驚いてくれました。

しかし森の中を運転したことがない現人はスピードを出せません。

するとドラゴンの咆哮が聞こえてきます。

このままでは襲われてしまうため、音を出しながらスピードを上げて森を抜けました。

キャラ
「にゃぴょん!すごい、すごい、速い!!速いぞアウト!」
大前現人
「おお、音も道も構わなきゃこんなもんよ」

森を越えればドラゴンは追ってこないそうなので安心していると次の森が見えてきます。

目的地への方向は会っていますが次の森は深いため、日が暮れてから近寄るのは危険だと判断したキャラはこの平原で野宿することを選択しました。

念のためアウトランナーの周囲に獣の嫌いな臭いと魔物除けの聖水を振りかけておきます。

トイレをする場合は聖水を振りかけた円のなかでしなければなりません。

野宿の用意が済むと現人はキャラが寝やすいように助手席のシートを倒してあげました。

キャラ
「変形もした、すごい車だな、つくったのか?」

作ったのではなく購入したアウトランナーに興味を持ったのは、何気なく手に取った車雑誌の特集記事に心を鷲掴みにされたためです。

特集記事に掲載された写真のようなシーンを再現してみたかったのですが、まさかネコミミ美少女を乗せるとは思っても見ませんでした。

キャラが眠りにつくとアウトランナーを購入した後の日々を振り返ります。

今になって考えるとアウトランナーは衝動買いみたいなものでした。

大前現人
「運よく会社で充電できて節約にはなるが正直ローンの支払いはキツい・・・でもちょっとした習慣ができた、会社帰り人気のないところへドライブしてコーヒーを淹れて飲んだりすることだ」

会社で嫌なことがあった時は家に真っ直ぐ帰りたくないので丁度良かったと感じています。

特に金曜日の夜は帰らなくていいという解放感から、駐車場で車中泊するようになりました。

しかし世間で言うところの楽しい車中泊ではありません。

現人の場合は車中泊が逃避になっているのです。

大前現人
「車は逃げ場所だった、いつでもどこへでも逃げられるオレだけの城、だからオレは昨日も会社からアウトランナーで逃げ出した、誰も知らない場所に行きたい・・・そう思って・・・」

考え事をしていると何か思い出せていないことがある気がしてきました。

そのため眠れなくなってしまいます。

キャラ
「にゃ・・・ぴょん、なんかいい匂い・・・?おはようアウト」
大前現人
「おはよ、コーヒー飲むか?」

コーヒーを飲み終えると目的地へ向かうことにしました。

キャラによるとアウトランナーで向かえば時間にギリギリ間に合うとのことです。

キャラ
「最後の森は車が入れないし回り道もできないし急いだところで着くのは午後、朝一に走って入れば夜は目的地で安全だけど・・・」
大前現人
「別にいいじゃん、ちょっと遅れたってさ、怪我したんだし」
キャラ
「怪我はキャラのミス、言い訳にならない」
大前現人
「仕事の口約束なんてすいませーん、ちょっと遅れちゃいましたーでいいじゃんよ」

距離を縮めてきた2人ですが、ここで仕事に対する考え方に違いが表れてきました。

キャラは約束は必ず守ると決めていますが、現人は仕事よりも命を優先しています。

受けた仕事を成し遂げたいと思っているキャラのことを現人は社畜だと言ってしまいました。

キャラ
「もしかしてアウトは仕事嫌いか?」
大前現人
「そりゃ嫌いだよ、金のため生きるためにやってるだけ、仕事のやりがいとか言ってんのは運よく好きなこと仕事にしてるか、会社に利用されてるだけだろ、頑張るだけ損じゃん」

あれこれ言ってくる上司も、文句ばかり言ってくるお客も好きではありません。

仕事にやりがいを感じていない現人は僻みばかり言ってしまいます。

キャラ
「キャラも今の仕事別に好きじゃない、キャラの取り柄はただ体が丈夫なことと足が速いことだけ、やれる仕事がこれしかなかった」
大前現人
「なんだよ、じゃあお前も嫌々でやってんじゃん」
キャラ
「違う、やりがいを感じている、感じているのは仕事にじゃない、アウトは自分は期待されていないと思っているな?」
大前現人
「はっ?それとこれとどう・・・」

家が貧乏なためキャラは10歳から働き始めました。

しかし最初から仕事を貰えたわけではありません。

特別な才能がない子供に誰も期待などしていなかったのです。

キャラ
「仕事を頼む人は相手に期待してる、その期待に応えるとだんだん信用が得られる、それを重ねるとそれは信頼になる、信頼を得ることで今とは違う仕事ができる可能性も増える、新たな可能性、つまり希望になる、キャラはそれにやりがいを感じている」
大前現人
「随分と偉そうな三段論法だけどな、じゃあ誰からも期待してもらえない大人は?どうしたらいいんだ?」

現人は仕事を全く頼まれないわけではありませんが、どうでもいい仕事を任されていると感じていました。

そのためキャラの考え方に同意できません。

キャラ
「期待を全くしない相手には誰も何も頼まない」
大前現人
「あのなあどーでもいい仕事じゃ期待されてねーも同じなんだよ!ふらふらさせねーためにてきとーな仕事ふってるだけだってわかんねーの?」
キャラ
「どんな仕事でも少ない期待でもそれに全力で応える、それを重ねれば最後は希望につな」
大前現人
「うっせぇ!オレは期待なんてされちゃいねぇ」

急ブレーキを踏んだ現人が怒りを爆発させました。

それでもキャラは冷静に自分の考えを伝えます。

キャラ
「違う、期待していないのはアウト、期待されたいならまず自分で自分に期待しないとだめ、自分を期待していない人を周りは期待しない」

キャラの真っ直ぐな瞳に見られていることが苦痛になってきました。

これ以上は耐えられそうにありません。

大前現人
「降りろよ、ガキがわかったようなこと言うんじゃねえ、テメーがオレの何を知ってる、早く降りろよ・・・ッ」
キャラ
「・・・わかった、世話になった」

決別してしまった2人が再会することはあるのでしょうか!?

 

『異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEV』を読んだ感想

仕事と真面目に向き合ってこなかった現人の言い訳に、キャラが正論をぶつけたシーンに感動しました。

しかし希望に満ち溢れたキャラの言葉は、自分に期待していない現人には逆効果となってしまいましたね。

現代人の悩みをリアルに表現していく『異世界車中泊物語 アウトランナ-PHEV』

車中泊をテーマにした斬新なSFファンタジー漫画になっています。

現実の世界と異世界を行き来することで表れる現人の変化にご注目ください。

 

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