今回は「漫画 瀬田一乃 原作 都月きく音」先生の『雪花妃伝~藍帝後宮始末記~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『雪花妃伝~藍帝後宮始末記~』はこんな漫画(あらすじ)
旬国では古くから占い師の託宣が重要視されていて、生まれた子どもは廟を詣でて占い師から将来についての託宣を授かっています。
鈴雪(りんせつ)は生まれた時に「この娘はやがて王を害するだろう、しかし必要でもある」という託宣を下されました。
この託宣によって先代の国王は生まれたばかりの鈴雪を辺境の御廟に幽閉することを命じます。
幼い頃から託宣を聞かされていた鈴雪は、静かな御廟で生涯を終えるつもりでした。
しかし災禍を除くために下された託宣により、鈴雪は新国王の郭藍叡(かくらんえい)と結婚させられてしまいます。
強引に連れ去られ王の妻となった鈴雪の運命とは・・・!?
11歳で王后になった少女が愛憎劇に巻き込まれていく『雪花妃伝~藍帝後宮始末記~』
今回は愛と陰謀を題材にした歴史時代劇の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
陰謀が渦巻く宮廷に連れて行かれた鈴雪の美しさに魅了されてください。
『雪花妃伝~藍帝後宮始末記~』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
旬国で約20年の善政を行った第二十二代当主の郭藍叡には3人の妃がいました。
彼女たちは旬国中興の礎を築き大王朝を支えたことによって、雪花妃と称賛され後の世に語り継がれています。
幼い頃の小花は自分が数年後に良妻賢母として讃辞されることなど知る由もありません。
まだ小花という名前だった鈴雪がお花を摘んでいます。
すると鈴雪の上空を美しい鷺が飛んでいきました。
鷺の美しさに見惚れていると、用件は分かりませんが呼び出されてしまいます。
急いで向かうと男性が待っていました。
訪ねて来た国王の郭藍叡は宮廷占者の託宣であることを説明します。
託宣では続く災禍を除くため王は高貴な血筋の神女を娶り、その婚姻によって困難は去り治世が安泰するというものでした。
鈴雪は強引に連れ去られてしまいます。
旬国は古くから占者の託宣を重要視していて、生まれや立場に関わらず子どもが生まれたら占者に視せ将来についての託宣を授かることになっていました。
貴族など地位が高い者は専属で占者を囲い、政治や商売の機微に娘や息子の縁談や引っ越しなどを折々に占ってもらいます。
このような託宣の中で不吉なものも下されることがありました。
鈴雪が生まれた時に下された託宣が正に不吉なものだったのです。
3人の占者は口を揃えて「この娘はやがて王を害するだろう、しかし必要でもある」と告げました。
鈴雪の生家は何代も宮廷に重臣として仕える家系で、臣下の中では抜きん出て高い地位にある家でした。
しかしいくら地位が高くてもこのような不吉な娘が生まれたとあっては、国王に叛意ありと責められても仕方ありません。
旬国で謀反は死罪に直結するため、鈴雪の祖母はすぐに王宮へ赴いて王座に就いていた異母弟に孫娘の命だけは救ってくれないかと嘆願しました。
悩む国王に重臣たちのほとんどが娘の処刑と宋家の取り潰しを提案します。
害になるが必要でもあるという言葉と、仲の良い異母姉の孫娘という情けもあって国王は生まれたばかりの赤子を辺境の御廟に幽閉することを命じました。
鈴雪は決して王都に近づくことなく御廟で天寿を全うするはずだったのです。
御廟での生活に不満はなかったので、どうして急に連れ去られたのか理解できません。
涙が止まらない鈴雪を乗せた馬車は丸五日走り続けました。
託宣に振り回される託宣にはどんな運命が待ち受けているのでしょうか!?
幼いのに御廟から離れないことを受け入れた鈴雪の精神的な強さに驚かされました。
周囲の人に優しく接してもらったことが、鈴雪を前向きにさせてくれた理由かもしれませんね。
占いに人生を翻弄させられる王后の物語を描写した『雪花妃伝~藍帝後宮始末記~』
王の妻となっても鈴雪は振り回される日々が続いてしまいます。
それでも前を向いて生きていく鈴雪から勇気を貰ってください。
後編
鈴雪が郭藍叡に連れ去れてから5日後、ようやく馬車が王都に到着します。
それから一カ月後、鈴雪はわずか11歳にして王の妻となりました。
8年後、国王の郭藍叡が朝議で臣下たちに決断を迫られています。
宰相の竣祥も今回の問題を見過ごせないと感じていました。
臣下たちが気にしている問題は、生まれた太子が次々と死んでいることです。
国王に側室は4人いますが、生まれた子どもは1人として無事に成長していません。
太子の訃報が続く中、どこからともなく離宮に幽閉された王后が太子を呪い殺しているという不吉な噂が流れ始めました。
郭藍叡は今年で35歳になり側室が4人いて、即位から16年が経過しているのに子どもは1人もいません。
そのため臣民が不安がるのも仕方ない事なのです。
ただし子どもが生まれていないわけではありません。
育たずに死んでいる状況が続いているのです。
不可思議な現象が王后の呪いだという噂になっていました。
託宣に従って鈴雪を娶ってからは国内の情勢が落ち着き、深刻な災害や飢饉もありません。
隣国に攻められることもないので旬国は平穏そのものです。
しかし世継ぎが育たないので郭藍叡は、幼い鈴雪の人生を奪った代償なのかもしれないと思えてきました。
8年前に鈴雪を連れ去って婚礼した時、18歳なら何も問題は無かったのです。
郭藍叡は幼い鈴雪と夫婦の営みを行うことはできませんでした。
竣祥は鈴雪が離宮に映ってから8年も経っているので戻ってきても良い頃合いだと進言します。
もしも郭藍叡と鈴雪が仲睦まじい姿を見せれば臣民たちも大人しくなるかもしれません。
ですが肝心の鈴雪が戻ってきてくれるかが問題です。
郭藍叡は随行の者と馬を走らせ、鈴雪が暮らす離宮へ向かうことにしました。
馬を走らせながら郭藍叡は8年前のことを振り返ります。
あの時は不吉な託宣を受けて自分の妻になる女性がどんな娘なのか好奇心を抱いていました。
まさか妻になるのが11歳の幼い娘だったことは、郭藍叡にとっても予想外だったのです。
離宮に到着すると思っていたよりも閑散としていました。
世話役に鈴雪がどこにいるか尋ねると納戸という答えが返ってきます。
身辺警護のために派遣した者たちも裏で薪割りをしていました。
呆気にとられる郭藍叡に世話役は、この辺りが平和なので警護が必要ないと説明します。
納戸の向かうと中から機織りの音が聞こえてきました。
機織りをしている鈴雪は郭藍叡が訪ねて来たことに気付いていません。
返事がないので振り返った鈴雪はとても美しく成長していました。
旬国約20年の善政を布いた第二十二代国王、郭藍叡の時代に生きた雪花妃の物語はここから幕を開けるのです。
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『雪花妃伝~藍帝後宮始末記~』を読んだ感想
託宣によって運命を二転三転させられる鈴雪はとても不憫ですね。
それでも美しく成長してくれていたことには喜びを感じました。
宮廷に渦巻く陰謀を題材にした『雪花妃伝~藍帝後宮始末記~』
美しい王后の凛とした姿が魅力的な物語です。
ドラマチックなラブストーリーをじっくりとお楽しみください。
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