今回は「間瀬元朗」先生の『イキガミ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『イキガミ』はこんな漫画(あらすじ)
平和な社会で暮らす国民に対して死への恐怖感を植え付けることで、生命の価値を再認識させることを目的に国家繁栄維持法が成立しました。
国家繫栄維持法に従っていれば幸せに暮らせると信じられています。
しかし小学校入学時に予防接種するワクチンの0.1%には特殊なナノカプセルが混入されていて、これを注入された人は18歳から24歳までのあらかじめ設定された日に心臓が破裂することになっていました。
対象者には死ぬ24時間前にイキガミと呼ばれる死亡予告証が届きます。
武蔵川区の戸籍課に異動した藤本賢吾はイキガミの配達を担当することになりました。
藤本がイキガミを届けた対象者の運命とは・・・!?
死ぬ運命を定められた対象者と配達人の人間ドラマを描いていく『イキガミ』!
今回は重たいテーマを取り扱った職業ビジネス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
実写映画化された傑作漫画を見逃さないでください。
『イキガミ』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
小学校の入学式が終わると国繁予防接種が始まりました。
この予防接種は国家繫栄維持法による国民の義務で、全員が摂取しなければなりません。
摂取した人間の0.1%は18歳から24歳までのあらかじめ設定された日に心臓が破裂します。
0.1%を回避した藤本賢吾は武蔵川区の戸籍課に異動することになりました。
異動を前に国家繫栄維持法に関する講習を受けています。
国家繫栄維持法は平和な社会で暮らしている国民に対して、死への恐怖感を植えつけることで生命の価値を再認識させるために制定されました。
この法律によって全ての国民は小学校入学時に特定感染症の予防接種を受けなければなりません。
予防接種は国家繫栄予防接種と呼ばれています。
しかし使用されるワクチンには重要な意味はありません。
ただ重要なのは使用される注射器の約0.1%に混入している特殊なナノカプセルです。
1000人に1人の確率で注入された国民の体内でカプセルは漂い、やがて心臓の肺動脈内に止まる仕組みになっていました。
そして18歳から24歳までのあらかじめ設定された日になるとカプセルが破裂して命を奪います。
もちろんナノカプセルを注入されたのが誰なのかを国民は知ることができません。
国民は時期が来るまで自分が死ぬかもしれないという危機感を抱きながら成長していくのです。
この危機感が生命の価値に対する国民の意識を高め、それが社会の生産性を向上させると信じられていました。
実際に国家繫栄維持法が施行されてからこの国の自殺件数と犯罪件数は減少しています。
対照的に国内総生産と出生率は右肩上がりになっていました。
政府は国家繫栄維持法がもたらした効果を自負していて、死亡した者の遺族には国繫遺族年金を支払っています。
藤本が摂取した注射器にはカプセルが入っていませんでした。
そのためこれからは人生をのびのび楽しめると思っています。
しかし講習会の受講者には国家繫栄維持法へ異を唱える者が含まれていました。
この受講者は命の尊さを理解させるために国民の命を奪うことは本末転倒だと訴えます。
彼は姉を国家繫栄維持法で失っていて、この法律が国民に理不尽な死を押し付けていると主張しました。
ですが異を唱えたところで別室へ移動させられます。
彼のような退廃思想者にはナノカプセルが注入される決まりがありました。
その様子を見ていた藤本を含む受講者たちは何も言えなくなってしまいます。
騒動が収まったところで講習が再開されました。
体内にナノカプセルを抱えた国民には、死の24時間前に死亡時刻を記載した予告証が配達されます。
通称“イキガミ(逝紙)”と呼ばれる予告証を配達するのが受講者に任された職務でした。
イキガミの配達は国家の繁栄と発展を維持するための名誉ある職務です。
ここから藤本はどのような対象者と出会っていくのでしょうか!?
生命の尊さを理解することはとても大切なことだと思います。
しかしその代償に命を奪う法律はやり過ぎだと感じました。
過激な法律によって翻弄される人々の様子を描いた『イキガミ』!
もしもこのような法律が制定されたら国は大混乱してしまうかもしれません。
想像力を膨らませながら悲しいヒューマンドラマをご覧ください。
後編
講習から4ヶ月後、藤本賢吾は戸籍課に異動して武蔵川区のイキガミ配達を担当していました。
毎月送付されてくるイキガミの数は平均で2~3人になっています。
死亡予告証を届ける業務には神経を使わなければなりませんが、藤本は国家繁栄のために不可欠な仕事に誇りを持つようになっていました。
しかしその反面、講習会で起こった出来事が忘れられません。
理不尽な死を国民に押し付けるという男性の悲痛な叫びが頭をかすめてしまうのです。
イキガミの配達が国家の繁栄を維持するための名誉ある職務なのか自信が持てません。
それでも目の前の職務をしっかりこなしていました。
一方その頃、コンビニでレジを担当している鴨井洋介という青年が万引きを目撃しています。
鴨井は万引きしようとしている中学生を見逃そうとしました。
しかし他の店員が中学生を捕まえます。
仕事を終えた鴨井は頭に疼きを感じながら自宅へ帰っていきました。
そんな鴨井の自宅に藤本が向かっています。
藤本はイキガミを配達する前に対象となる人物の詳細な資料に目を通すようにしていました。
この情報によってイキガミを手渡す際、本人や家族を慰めるための手助けになるのです。
しかし藤本は資料に目を通すことにためらうことがありました。
なぜならイキガミを手渡す相手が生きた一人の人間であることを実感してしまうからです。
そんな藤本がイキガミの配達先に到着しました。
役所の人間がイキガミの配達以外で夜に一般家庭を訪れることはありません。
そのため家族は不安そうな表情で藤本を出迎えます。
藤本はそんな家族に回りくどい言い方は避けて、単刀直入にイキガミの告知をしました。
普通の家庭と同じようにこの母親もイキガミの配達を受け入れられません。
イキガミを見せても息子ではないと否定します。
しかし現実逃避しても息子の運命を変えることはできません。
今なら単身赴任先の父親を呼び寄せることもできます。
そうすれば息子の最期を家族で迎えられることを説明しました。
母親がようやく納得してくれたので承諾書に印鑑を貰います。
これで藤本の仕事は終了なのですが、それは同時に一人の若者にとって最後の一日が始まることを意味していました。
藤本が帰った頃、鴨井洋介は自室で学生時代のイジメを思い出しています。
鴨井はコンビニで万引きした中学生と同じように、同級生たちから万引きを強要されたことがありました。
イジメどんどんエスカレートしていき、火の点いたタバコを頭に押し付けられたこともあります。
前歯を折られたことや右目を失明しそうになった過去の記憶が忘れられません。
そんな鴨井にイキガミが届けられたのです。
死亡時刻まで残り23時間29分、鴨井はどんな行動に出るのでしょうか!?
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『イキガミ』実写映画のキャストは?
様々な人生を描いた『イキガミ』は実写映画が2008年9月27日に公開されました。
興行収入は8億円となりスマッシュヒットを記録しています。
実写映画のキャストは主人公の藤本賢吾役を松田翔太さん演じました。
他にも劇団ひとりさん、浅利陽介さん、笹野高史さんなどがキャスティングされています。
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