『イキガミ』のネタバレ(漫画)!復讐の果ての結末は?

今回は「間瀬元朗」先生の『イキガミ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『イキガミ』はこんな漫画(あらすじ)

この国には国家の繁栄と発展を維持するため、従っていれば幸せに暮らせると国民に信じられている国家繫栄維持法があります。

国家繫栄維持法が制定された目的は国民に対して死ぬことへの恐怖心を与えて、生命の尊さを再認識させるためでした。

法律のために国民の全員が小学校入学時にワクチンを接種し、そのワクチンの0.1%にはあらかじめ設定された日に心臓を破裂させるナノカプセルが混入しています。

つまりナノカプセルを混入された1000人に1人は18歳から24歳までの設定された日に命を落とすことになっていました。

この死亡予告証の通称“逝紙(イキガミ)”を担当の藤本賢吾鴨井洋介という青年へ手渡します。

約24時間後に死ぬことを宣告された鴨井が取った行動とは!?

誰もが突然の死を宣告される世界で巻き起こる人間ドラマを描写した『イキガミ』

今回はエピソード1“復讐の果て”に関してネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

復讐の果てに何が残されたのか結末を見逃さないでください。

 

『イキガミ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

鴨井洋介が母親からイキガミが届けられたことを知ってから9分が経過しました。

未だに鴨井は事実を受け入れられていません。

鴨井洋介
「僕に・・・イキガミ・・・?何かの・・・間違いだろ・・・!?」

イキガミを受け取った人間は必ず死にます。

ですがわずかな時間では頭の整理ができません。

もう一度確認するため母親がいるリビングへ向かいます。

すると母親は単身赴任中の父親に帰ってきてほしいと電話していました。

しかし父親は帰って来られないと言っているようです。

母親が必死になって父親を説得している様子から、鴨井は自分が死ぬことを実感しました。

鴨井洋介
「死ぬっていったいどういうことなんだ・・・?すべてが・・・消えてなくなるってことなのか・・・?夢も希望も未来も過去も・・・何もかも消えてしまうってことなのか・・・?あの忌まわしい過去さえも」

鴨井は高校生の時、存在と人格を完全否定されるようなイジメ被害に遭っています。

現在は地獄のような日々からやっとの思いで這い上がり、本来の自分を取り戻しかけていました。

それなのに死の苦しみを与えられることに納得ができません。

鴨井洋介
「いったいなんで僕なんだ!?死ぬべき人間は他にいくらでもいるじゃないか!」

自分をイジメた人間の顔が脳裏をよぎります。

馬鹿馬鹿しい現実に鴨井は笑いが込み上げてきました。

そんな息子を心配した母親が代わりになれなくてゴメンと謝ってきます。

鴨井洋介
「母さん・・・謝らなきゃならないのは僕のほうだよ、だって僕はきっと母さんたちを不幸にするから・・・でも僕・・・もう抑えられないんだ、この爆発しそうな憎しみを」

鴨井は自分に地獄の苦しみを与えた同級生たちに復讐することを決めました。

死ぬまで残り22時間28分、まず高橋かおりの自宅に同窓会の連絡と偽り帰宅時間を把握します。

情報を得た鴨井が高橋を待ち伏せしたのですが、彼女は凄惨なイジメで地獄のような苦しみを味わわせた鴨井のことを覚えていません。

覚えられていなかったことに鴨井が憤慨している頃、彼にイキガミを渡した藤本賢吾に緊急の連絡が入っていました。

藤本賢吾
「はぁ・・・鴨井洋介が行方不明に?でもそれは本人の意志ですし・・・それに遺体は発見された地区の役所が回収することになってるじゃないですか、えっ、包丁を持ち出してる・・・!?」

イキガミを受け取った者の中にはヤケを起こして罪を犯すケースが想定されています。

そのために死ぬまでの時間が24時間以内に設定されていました。

しかし罰せられないことを理由に罪を犯す者がいるので、その罰は彼らの遺族が受けることになっています。

家族が刑事責任を問われることはありませんが、遺族は国繫遺族年金の受給資格を奪われ、代わりに量刑に応じた賠償金を被害者側に支払わなければいけません。

さらに退廃思想者の遺族という烙印を押されるので、現在の住居に住めなくなり夜逃げ同然の転居を強いられていました。

鴨井もこの現況を理解しているのですが爆発しそうな憎しみを抑えられません。

その結果、高橋かおりを犯してしまいました。

高橋にも自分と同じトラウマを与えたのですがまだ納得できません。

次に復讐のターゲットに選んだのは、自分の頭を灰皿代わりにした下山という男性でした。

この復讐劇は鴨井の人生にどんな意味を持たせるのでしょうか!?

 

 

急に死を宣告された鴨井の復讐劇が始まってしまいましたね。

もしも鴨井のように壮絶なイジメに苦しんだ人は、彼と同じ選択をするかもしれないと思いました。

人間の最期を斬新な手法で表現した『イキガミ』

イキガミを届けられた鴨井の復讐の果てにはどんな結末が待ち受けているのでしょうか!?

胸が切なくなる結末にご注目ください。

後編

美容師の見習いをしている下山を、鴨井が落とし物を届けにきたという理由で呼び出しました。

鴨井洋介
「僕のこと・・・憶えてるか?」

高橋かおりとは違い、下山は鴨井のことにすぐ気づきます。

ナイフを向けて自分のことを覚えているなら当時のことを謝罪しろと要求しました。

危険を感じた下山はすぐに謝罪します。

そして美容師を目指して必死に修行しているので勘弁してほしいと言ってきました。

さらにカットモデルを引き受けてくれたらバイト代を出すと交渉してきます。

ここで鴨井がウィッグを外しました。

ウィッグを付けていた部分には髪の毛が生えていません。

鴨井洋介
「灰皿って憶えてるだろ?お前らに毎日タバコを押しつけられたせいで僕の頭はこのざまだ!これでもカットモデルってできるのかよ!え!?」

下山たちのイジメによって残った傷痕は髪の毛だけではありませんでした。

前歯は4本が差し歯で右目はほとんど見えません。

そして最も大きな傷跡は心に刻まれています。

鴨井洋介
「あの絶望的な屈辱感・・・お前にも味わってもらう、土下座しろ、さあ灰皿の復活だ」

土下座した下山の頭にオイルをかけました。

ですがここで下山が反撃に出ます。

イジメは事実ですが下山は現在の新しい生活を邪魔される訳にはいきません。

どうにか鴨井を黙らせようと殴り続けたのですが、最終的に右手を刃物で刺されました。

これで下山が美容師を続ける事はできません。

残り7時間02分、復讐を果たした鴨井が川原で佇んでいます。

鴨井は復讐さえ果たせれば心の傷が癒えると信じていました。

しかし存在自体を忘れられていたことで心の傷は深まっています。

鴨井洋介
「復讐さえできれば・・・過去を忘れて新しい人生を歩みだせると思ってたけど、僕にはもうその新しい人生がやってこない、これが僕の最後の一日、こんな復讐に・・・いったいなんの意味があったんだ!」

心の傷が癒えなかったのでもう復讐を続ける意味はありません。

死に場所を探しながら歩いていると、昨日バイト先で万引きした中学生を見かけました。

中学生は同級生たちに暴力を振るわれています。

同級生たちが去ったので近づくと中学生が逃げようとしました。

昔の自分と重なる中学生を鴨井が呼び止めます。

鴨井洋介
「いつか仕返ししてやる、それまではじっとがまんだ・・・そう思ってるとか?だけどその日が来るまで生きられる保証なんてないんだ」

もしも中学生が力を付けて仕返しできるようになっても、相手は中学生のことを覚えていないかもしれません。

忘れられた相手に仕返ししても後の祭りなのです。

鴨井洋介
「だからもし風向きを変えたいならいま変えろ、どうせキレるならいまキレろ、闘うつもりならいま闘え」

後悔させたくない想いでメッセージを伝えた鴨井はその後、区内の林道脇で遺体となって発見されました。

翌日の新聞には慣例通り国繫追悼欄に鴨井の写真と略歴が掲載され、彼の死が全国的に知られます。

しかし後日、鴨井が二人の同級生に暴行を加えたことが判明し、遺族は国繫遺族年金の受給資格を剥奪されました。

そして現在は法廷で被害者に対する賠償責任を問われています。

藤本賢吾
「結局彼は犯罪を犯してしまったのだ、どんな事情があったにせよ犯罪に走るなんて絶対に間違っている、たとえそれが人生の最後にしたかった唯一のことだったとしても・・・」

犯罪は間違っていると思うのですが、そもそもイキガミを貰わなければ鴨井が罪を犯すことはありませんでした。

藤本は国家繫栄維持法に意味があるのか疑問を感じます。

それでも国家のため名誉あるイキガミ配達人の職務を遂行していかなければなりません。

頭を悩ませている藤本とは対照的に、ある中学校では明るい変化が起こっていました。

鴨井のメッセージを受け取った中学生が加害者たちにキレ始めたのです。

藤本賢吾
「数日後、新聞にある匿名の中学生からの投書が掲載された、そこには鴨井洋介に対する謝意が丁寧な言葉で繰り返し綴られていた」

亡くなってしまいましたが鴨井は何も残せなかった訳ではありませんでした。

中学生の胸には鴨井の言葉が刻まれていたのです。

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『イキガミ』を読んだ感想

復讐の果てというエピソードには様々なメッセージが込められていると思いました。

後悔しても後の祭りだということや、復讐しても被害者の心が救われないことなど大切なことを教えてくれるエピソードになっていますね。

死亡を予告された時に人の本性が現れることを表現した『イキガミ』

他のエピソードも読み応えが抜群の素晴らしい仕上がりです。

お好きな物語を探しながら作品からのメッセージを受け取ってみてください。

 

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