潜熱(漫画)のネタバレ！野田彩子先生が描く年の差恋愛事情とは？

今回は「野田彩子」先生の『潜熱』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『潜熱』はこんな漫画

コンビニのアルバイトを始めた女子大生の岡崎瑠璃。

彼女は毎日のように煙草を買いに来る逆瀬川（ノセガワ）という男性のことが気になっていました。

他の客に暴力を振るう危険人物の逆瀬川。

危ない香りのする彼に惹かれていく瑠璃は、思い切って声をかけることにします。

ここから始まる極道と女子大生の恋を描いていく『潜熱』！

今回はこちらの恋愛漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

年の差がある二人の危険な恋模様をお楽しみください。

『潜熱』野田彩子先生が描く年の差恋愛事情とは？

前編

夏休みに生まれて初めてアルバイトをすることにした瑠璃。

彼女が働くコンビニには、いつも同じ煙草を2つ買いにやって来る男性客がいました。

「その人はいつも、6ミリを2つ買いに来た」

時には割り込んだ客を蹴飛ばすこの男性客は、ヤクザではないかと噂されています。

「言われてみればたしかに、見た目もソレっぽい気がする・・・」

高校まで女子高育ちだった瑠璃にとって、暴力を振るう男性を見たのはこのお客が初めてのことでした。

後日、瑠璃がレジ番をしていると男性客が電話をしながら煙草を買いに来ます。

「どうもノセガワです、ええ、今向かってるところです、30分くらいで、え？本当ですよ、はははははは！」

男性客の名前がノセガワということと、彼の笑った顔を初めて見た瑠璃。

携帯電話に可愛いストラップが付いていたこともあり、彼に対する印象が変わっていきます。

「ノセガワさんは、笑顔もけっこうかわいい」

男性客の名前を知ったことで、瑠璃の胸は少しだけドキドキしていました。

しかしその後は何事もなく時間が過ぎていき、バイトの終了時間を迎えます。

先輩社員に挨拶を済ませて帰ろうとする瑠璃だったのですが、ゲリラ豪雨が降ってきたため帰ることができません。

傘を買おうか悩んでいると、店に逆瀬川がやって来ました。

「ほんの数分後、私はこのときの行動を後悔することになる、どうかしていたと」

店の前に立っていた瑠璃は、煙草を買って帰る逆瀬川に何気なく声をかけてしまったのです。

「こ、こんばんは」

「なるほど、この雨じゃ帰れないわな、ゲリラ豪雨だねぇ」

こうして瑠璃は逆瀬川の車で家へ送ってもらうことになりました。

声をかけてしまったことを車内で後悔する瑠璃。

そんな彼女に逆瀬川は優しそうな感じで話しかけてきます。

「へえ、岡崎瑠璃さんていうの、学生？仕事慣れた？」

「はい、なんとか・・・あの、私も・・・お名前うかがっても・・・」

「ああ・・・ノセガワです、逆さに浅瀬の瀬に川、逆瀬川」

「逆瀬川さん・・・」

自己紹介を終えると、逆瀬川が瑠璃に煙草を勧めてきました。

差し出された煙草を断ろうとする瑠璃だったのですが、彼女の手は自然と煙草を受け取ってしまいます。

しかし次の瞬間、道を指示しようとしたため焦った瑠璃が煙草を落としてしまいました。

「あつっ、すいません、落としました、火が・・・どうしよう、火事に・・・」

「火・・・ついてないぞ？吸いながらじゃないとつかないよ、熱かった？」

「腕に当たったときは・・・たしかに熱いと思ったんです・・・」

何事もなく煙草を拾い上げているうちに、車は瑠璃の家に到着していました。

お礼を言いながら車を降りていく瑠璃だったのですが、逆瀬川に対して何かを言いたそうにしています。

「どうした？忘れ物？」

「わ、私あの、逆瀬川さんとお話をしてみたくて、だから今日送ってもらえてうれしかったです、逆瀬川さんが優しい人で本当に・・・」

「優しい？瑠璃さんは俺が優しい人だと思うの？」

「わ・・・私は・・・」

何かを言おうとした瑠璃の口に煙草をくわえさせる逆瀬川。

それ以上何も言わず二人は別れることになりました。

生まれて初めて吸った煙草の味がドキドキでよく分からなかった瑠璃。

こうして煙草と共に恋の味も覚えていく瑠璃だったのでした。

少し危険な香りのする恋を表現していく物語ですね。

謎めいた雰囲気の男性に惹かれていくヒロインの感情が、とてもリアルに描かれていると思いました。

年の差がある男女の恋をテーマにした『潜熱』！

タイトルの通り、恋の熱が秘かに燃え上がっていくストーリーになっています。

引き続きゆっくりと動き出す瑠璃の恋心をご覧ください。

後編

逆瀬川に送ってもらった翌日、瑠璃は携帯電話を失くしたことに気が付きます。

家の中を探していると自宅の電話が鳴り、見てみると自分の携帯からの着信でした。

「はいもしもし！えっと・・・その携帯を落とした者です・・・」

「瑠璃さん？よかった、逆瀬川だけど・・・」

携帯電話は逆瀬川の車の中に落としてしまっていたのです。

家まで届けると言ってくれる逆瀬川。

しかし両親に会わせるわけにはいかないため、瑠璃は彼の仕事場に受け取りに行くことにしました。

教えてもらった住所を頼りに逆瀬川の仕事場に向かった瑠璃。

そこにはスキンヘッドの男性が待っていて、瑠璃を仕事場の中へ案内してくれます。

「お邪魔します・・・あ、タバコのにおい・・・」

「どうも、入って入って、暑かったでしょ」

仕事場にいた逆瀬川がバットを持っていたため、瑠璃は言葉を失ってしまいます。

そんな彼女をソファーに座らせると、逆瀬川が携帯電話を持ってきてくれました。

「悪いね、今朝まで気付かなくて、困ったでしょ」

「いえ、私も朝やっと・・・」

「え、デンワとかしないほう？」

「えっ、普通だと思います・・・昨日はたまたま・・・」

何気ない会話をしながら、瑠璃はバットを持っていた理由を聞こうとします。

しかし逆瀬川に電話がかかってきたため、質問は途中になってしまいました。

「何？なんか用？だから警察でもなんでも行きたきゃ行けっつってんだろ」

電話の内容に恐怖を感じる瑠璃。

そのためバットについて何も聞けなくなってしまいます。

会話に行き詰ってしまったため、瑠璃は別の質問をすることにしました。

「タバコ・・・どうしてカートンで買わないんですか？」

「習慣でね、1日2箱吸うから・・・カートンだと切らした時に買い忘れることが多くて、だから毎日2箱ずつ買うの」

「あ、そうだったんですか・・・」

「そうだったんだよ、気になってた？他には？何かあるんじゃない？」

無言の瑠璃に対して逆瀬川が自分の携帯番号を渡してきます。

瑠璃はこの行動をからかわれていると思うのですが、逆瀬川は至って真面目でした。

こうして携帯番号を交換した二人。

瑠璃は怖さと優しさの両面を持ち合わせる逆瀬川のことを、少しずつ意識し始めることになります。

しかしこの気持ちが恋心だとはまだ気が付いていませんでした。

ゆっくりと動き始めた二人の関係は、今後どのように進展していくのでしょうか！？

目が離せないこの先の展開は、実際に漫画を読んでドキドキしてみてくださいね。

『潜熱』はこんな人にオススメ

しっとりとした大人の恋愛漫画をお探しの方にオススメの作品ですよ。

独特の世界観で年の差がある男女の恋を描いてく『潜熱』！

性別に関係なくどなたでも楽しめるラブストーリーです。

読んでいくうちに夢中になってしまう魅力的な漫画ですよ。

是非この機会にゆっくりと流れていく恋の雰囲気を味わってみてください。

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