転生しまして、現在は侍女でございます。のネタバレ(漫画)!

今回は「田中ててて 原作 玉響なつめ」先生の『転生しまして、現在は侍女でございます。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『転生しまして、現在は侍女でございます。』はこんな漫画(あらすじ)

乙女ゲームに夢中だった平凡なOLがストーリー開始前の乙女ゲームに転生しました。

成長していくうちにこの世界が死ぬ直前までやり込んでいたゲームの世界そのままだということに気付きます。

王城の侍女ユリア・フォン・ファンディッドとして働き始めると、ただ一つだけ違うことがありました。

それは王女殿下プリメラ様がユリアに最も懐いてくれていることだったのです。

プリメラが悪役令嬢へ成長する運命を知っているユリアは、侍女としてプリメラを幸せにすると決めました。

前世の記憶と生活魔法を駆使して乙女ゲームのシナリオを変えていく『転生しまして、現在は侍女でございます。』

今回は異世界転生ラブロマンスの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

侍女の仕事をこなしながらプリメラの運命を変えようとユリアが翻弄する様子にご期待ください。

 

『転生しまして、現在は侍女でございます。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

王女殿下プリメラが侍女のユリアに大好きだと笑顔で伝えています。

ユリア
「プリメラさま、愛らしくて天使のような私の大切な王女さま、ああ、それなのに・・・一体何故あんな悪役令嬢に!?」

ユリア・フォン・ファンディッドはクーラウム王国の下流貴族、ファンディッド子爵の長女として生まれました。

そんなユリアが前世の記憶を取り戻したのは赤ん坊の頃です。

転生する前のユリアは平凡なOLで、オシャレも恋も諦めていた地味系女子でした。

地味な彼女が唯一楽しみにしていたのは女性向け乙女ゲームです。

ユリア
「あの日も気になっていた新作ゲームをやり込んでいました、寒い冬の日ケチって暖房もつけずまさかポックリと死んでしまうとは」

亡くなったあとで転生したユリアは現在、王城で侍女という仕事を任されるようになっていました。

成長するうちに気付いたのですが、この世界は亡くなる直前までやり込んでいた乙女ゲームの世界そのままだったのです。

ただしゲームの中にユリアというキャラは存在しませんし、転生してもモブキャラという立ち位置は変わっていません。

それでもただ一つだけ実在のゲームとは違うことがありました。

プリメラ
「ユリア!どうしてプリメラの側にいてくれないの!?」

天使のようなプリメラはユリアに一番懐いてくれているのです。

しかしこのプリメラこそが乙女ゲームの悪役令嬢へ成長する運命を背負っていました。

プリメラはヒロインの前に出現して、嫌味を言ったりミニゲームで勝負を挑んでくるライバルキャラなのです。

ユリア
「おそらくこの世界ではまだゲーム開始前の時間軸、私を慕ってくれる姫さまのためにもあんな風に成長させるわけにはいかない、そう・・・あの方のためにも・・・」

プリメラの母親は国王陛下のご寵愛を一身に受ける側室でした。

彼女は侍女となったばかりの幼いユリアにも良くしてくれた優しい方です。

プリメラが生まれたらユリアにも抱いてあげて欲しいとも言ってくれました。

ユリア
「だけどご側室さまはプリメラさまの出産と同時に亡くなってしまわれた・・・悲しくて、もうあの優しく美しい方に会えないと思うと寂しくて・・・」

生まれたばかりのプリメラはずっと泣き続けていて、誰もあやすことができません。

人手が足りないこともあり、幼いユリアにプリメラのお世話を任されました。

ユリアが抱くとプリメラはすぐに泣き止みます。

ユリア
「その瞬間から私は何があってもこの方を守るって決めたんだ」

しかし現在もまだまだ見習い侍女のユリアには役に立てる特技がありません。

思い悩んでいる時に片付けられていない初級魔法の本を見つけました。

この世界が剣と魔法の異世界であることを思い出したユリアは、攻撃魔法を習得してプリメラを護衛できる侍女を目指すことにします。

ですが魔力の弱いユリアは強力な攻撃魔法を使うことができません。

ユリア
「どうしよう、このままじゃ王女宮の侍女に選ばれっこないよ、あと少しでプリメラさまはこの後宮から王女宮へ移られる、そうなるともう会えないのに、私の特技なんて・・・ちょっとお茶を淹れるのが上手いって褒められるくらいで・・・」

強力な魔法は使えませんが、弱い魔力を活かす方法を思いつきました。

すぐに厨房へ向かったユリアは、水魔法で清く適量な水を作り出し炎魔法で丁寧に温めていきます。

繊細な力加減を意識しながらお茶を淹れました。

プリメラ
「おいしい!わたしこんなにおいしいお茶を飲んだのは初めてよ、ユリア!」
ユリア
「私のこの魔法の使い方は侍女としてとても有能な能力であると・・・今までにない魔法ジャンルとして認められることになったのです!」

プリメラに喜んでもらえたのです。

3年後、ユリアは王女宮の筆頭侍女になる有力候補になっていました。

仕事はできるのですが無愛想で地味なユリアは社交界デビューをしていないので、周囲の男性たちから仕事が恋人だと噂されています。

プリメラ
「みんなユリアのことわかってないんだわ!」
ユリア
「姫さまがわかってくだされば十分ですわ」
プリメラ
「でも・・・ユリアだっていつかはプリメラを置いてお嫁に行ってしまうんでしょう?」
ユリア
「大丈夫ですよ姫さま!私はずーっと侍女として姫さまにお仕えいたします!」

ユリアが側にいることでゲーム通り、プリメラが悪役令嬢になる未来を防げるかもしれません。

このままユリアは侍女としてプリメラを幸せにできるのでしょうか!?

 

 

乙女ゲームに転生したヒロインが存在しなかったユリアというキャラになって大活躍していきますね。

魔力が弱いことを知ってもすぐに自分の存在価値を認めさせた姿には感激しました。

決められたシナリオに抗っていく『転生しまして、現在は侍女でございます。』

成長していくプリメラとユリアがどのように向き合っていくのかが見所になっています。

どんなことがあっても挫けないユリアの強さが発揮されていきますよ。

後編

王女宮の侍女となったユリアとプリメラが言い争いをしています。

ユリア
「姫さま!お聞き届けください!おやつはこれ以上ダメだと何度も申し上げているでしょう!」
プリメラ
「うるさい!わたしがいいって言ったらいいの!んもう!ユリアってばうざい!」

うざいと言われたユリアは大きなショックを受けてしまいました。

やり込んでいた乙女ゲームの世界に転生したユリアは、悪役令嬢になるというプリメラの運命を変えるため日々奮闘しています。

それなのに姫さまのわがままと暴食は日を増すごとに酷くなっていました。

ユリア
「姫さま、何度も言うようにおやつを食べすぎるのは・・・」

ユリアはプリメラの健康を気にかけています。

しかしプリメラに取り入りたい他の侍女はおやつを食べさせるようになっていました。

プリメラ
「食べられたらなんでもいいわ、早くちょうだい」

おやつを出されてもプリメラの機嫌は良くありません。

それどころかますます苛立っている様子です。

ユリア
「やっぱり姫さまは・・・食べたくて食べているんじゃない・・・それはまるで行き場のない不満をぶつけているような、その姿があまりにも痛々しくて・・・きっとプリメラさまは寂しいんだと思う」

どれだけ多くの人に囲まれても王女としか見られません。

また父親の国王陛下が側室の忘れ形見であるプリメラを溺愛していることも原因になっています。

対照的に兄で王太子のアラルバートには厳しく指導するようになっていました。

国王陛下はプリメラに母親と同じように美しく成長することしか求めていません。

プリメラ
「お父さまが何も期待なさらないのは、わたしがいずれどこかに嫁がせる身だから・・・?」

父親の言葉から聡明なプリメラは真意を受け止めていたのです。

他にも義理の母となる女王陛下からもプリメラは嫌味をぶつけられるようになっていました。

愛玩動物のようにただ溺愛するだけの父親、どれだけ努力しても認めようとしない母親、母親の目があり親しくできない兄上に囲まれたプリメラは愛情を感じることができません。

ユリア
「せめて侍女である私だけでもプリメラさまのお側にいられたらいいんだけど・・・だからといっておやつばかり与えるわけにもいかないし・・・」

鬱陶しく思われていますがプリメラは今もユリアの淹れるお茶を気に入ってくれています。

そこでプリメラの健康を心配するユリアは、おやつにシフォンケーキを出すことにしました。

プリメラ
「スポンジじゃない!こんなのケーキじゃないわ!おいしい!」
ユリア
「よかった!砂糖の摂りすぎはよくありませんから、お体を考えて甘さの控えめなお菓子にいたしました」

文句を言いながらも一口食べるとシフォンケーキを気に入ってくれます。

しかしユリアの気持ちにはまだ気づいてくれていません。

プリメラ
「ユリアはいつもわたしの体に気を遣うのね」
ユリア
「姫さまには元気でいてほしいですから」
プリメラ
「・・・ユリアってやっぱり変よ、わたしは良い王女じゃないのに・・・」
ユリア
「良いか悪いかはわかりませんが私は姫さまが大好きです、だからこれ以上無理矢理お菓子を食べる必要なんてないんですよ、寂しい時はいつでもユリアがお側にまいります」

ユリアの優しさが伝わってきます。

しかし王女のプリメラはまだ素直になれません。

プリメラ
「なに・・・言ってるの・・・?無理になんて食べてないもん!ユリアだってわたしが王女だからそう言っているだけなんでしょう!?わたしは寂しくないんだから、ほうっておいてよ!」

強がっているプリメラが怒ってしまいました。

軽率なことを言ってしまったユリアは自分を責め始めます。

ユリア
「私のエゴだったのだろうか、家族の愛情が欲しいと願う少女にただの侍女ごときが一体何をしてあげられる?」

もしかしたら何もしてあげられないかもしれません。

それでもユリアはプリメラを幸せにしたいのです。

何かできることがないか考えているうちにユリアは泣いてしまいました。

プリメラ
「ユ・・・ユリア!?どうしたの!?どこか痛いの?」
ユリア
「いえ・・・いいえ・・・悲しくて・・・自分には何もできないことに・・・」

ユリアは赤ん坊の頃からずっと見てきたプリメラを何よりも大事だと考えています。

プリメラだけには幸せな未来を歩んでほしいのですが、自分には何もできません。

プリメラ
「ユリア・・・わたしのために泣いてるの?わたしのことが心配で?そんなに泣いちゃうくらい・・・プリメラが大事なの?そっか、そっかぁ・・・ごめんねユリアぁ」
ユリア
「姫さまぁ、なんで姫さままで泣くんですかぁ」

嬉しくなったプリメラも泣いてしまいました。

落ち着くとプリメラがユリアに自分のことを名前で呼んで欲しいとお願いしてきます。

社交界デビューしていないユリアは名前で呼ぶことを許されていません。

プリメラ
「いいの、二人きりの時は呼んで・・・わたしねずっとユリアがおかあさまだったらいいのになぁって思っていたのよ、ユリアの年齢なら本当はお姉さまなんだろうけれど・・・だからね、二人きりの時は・・・かあさまって呼んでもいい?」
ユリア
「プリメラさま・・・」
プリメラ
「これからはあんまりおやつを食べないようにする、わがままも言わないわ、本当のかあさまが命をかけて産んでくれたから・・・ユリアかあさまが大事だと言ってくれたから・・・それに応えたいの、大好きなかあさまたちに恥じないような立派な王女になってみせるわ」

ようやくプリメラにユリアの愛情が伝わりました。

ユリアは優しくしてくれた側室さまに、姫さまが悪役令嬢のプリメラにはならなそうだと報告できそうです。

ユリア
「だけど・・・この時の私はまだ知らなかったのです、これから先さらなる問題が待ち受けていることを・・・」

未来にはどのような困難が待っているのでしょうか!?

 

『転生しまして、現在は侍女でございます。』を読んだ感想

周囲の環境によってプリメラが少しずつわがままになっていきましたね。

それでも大事に思ってくれているユリアの存在に助けられたので安心しました。

ユリアとプリメラの絆を描写していく『転生しまして、現在は侍女でございます。』

深い愛情が王女の成長を支えていく素敵な物語です。

優しいストーリーに触れることで温かな気分を味わってください。

 

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