自由気ままな精霊姫のネタバレ(漫画)!オリビアの運命は?

今回は「漫画 比良純香 原作 めざし」先生の『自由気ままな精霊姫』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『自由気ままな精霊姫』はこんな漫画(あらすじ)

理由は分かりませんがオリビア・サイファードの心と身体は分離していて、常に虚無状態なので身体を自由に動かすことができません。

前世で死亡したことでブラン王国という異世界に転生したオリビアは、豊かな自然に囲まれながら幸せに暮らせると思っていました。

しかし義母と義妹に虐待される不自由な生活を送っています。

それでも幼少期から自分を可愛がってくれるシリウスや、愛しい亡き母のことを想いながら悲しい日々を乗り越えていました。

ただ義妹のアンナがオリビアをさらに地獄へ落とす計画を立て始めます。

異世界転生とお伽噺を融合させた『自由気ままな精霊姫』

今回は愛と憎悪が交錯するSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

オリビアの壮絶な運命にご注目ください。

 

『自由気ままな精霊姫』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

拭き掃除しているオリビアに義妹のアンナがバケツの水を浴びせます。

アンナ
「あっそーい!掃除くらいいつになったらできるようになるの!?ほらっ、こうした方が早く終わるわ!あははっ、オリビア義姉様にはこれがお似合いよ!」

このようなイジメにもオリビアは抵抗することができません。

義妹に声が届かない理由はオリビアの心と身体が分離しているためです。

オリビア
「やめて!もう私の体をいじめないで!」

心の中では抵抗していますがオリビアの声はアンナに届きません。

そのためイジメはエスカレートしていきます。

アンナ
「キャハハッ、オリビア義姉様ってば鈍臭ぁーい♡それで本当に精霊の血筋と名高いサイファード家の令嬢なの!?」
オリビア
「もうやめてよ・・・!」
アンナ
「ほら、何にも言い返せないじゃない」

やはりオリビアの声はアンナに聞こえていません。

身体を動かすことができればイジメに抵抗できますが、オリビアの身体は常に虚無状態で基本的に一点を見つめたままです。

早く身体を拭いて温めないといけないのですが、どんなに頑張っても動かすことができません。

オリビアは転生者がこんなにも不自由だとは思っていませんでした。

オリビア
「そう・・・私は二〇XX年に前世で死亡し突然この異世界へ転生した人間だ、パソコンやスマートフォン・・・電化製品に囲まれて暮らしていた前世の記憶、がむしゃらに働いていたあの頃を思えば、ここブラン王国は夢のようにのどかな場所だった」

都会の喧騒とは真逆の精霊が創ったという美しく豊かな自然の中で素敵な転生生活を送れると思っていましたが、心と身体が分離している状況では転生生活を満喫できません。

屋根裏部屋に監禁されているオリビアを助けようとする人もいなく、使用人たちは指示されるがままオリビアに嫌がらせをしています。

嫌がらせをするのは義妹や使用人だけではありません。

オリビア
「一緒に暮らす義母だって・・・私を人形扱いして・・・なかなか動けないけどそれでも生きてるのに・・・」

血の繋がらない家族に酷い仕打ちを受けているのです。

誰かに助けを求めるか自分で動けるようにならないとこのままでは身体がもちません。

オリビアはどうにかしてここから脱出しようと決めました。

オリビア
「精霊のおとぎ話・・・その昔・・・ここブラン王国の北端サイファード領は不毛の地だった、そこへ精霊の女王が降り立ち、たちまち肥沃な大地と森を創り人間たちを飢餓から救った」

精霊の女王によって最果ての地が急速に豊かになったのです。

その噂が王様の耳に入ると、ブラン王国にいつまでも留まって魔力の恵みを与えてほしいと精霊の女王に懇願しました。

すると精霊の女王は自分に子供が生まれたらどんな状況でも必ず大切にすることという条件を出したのです。

女王の望みは一つだけで、ただ約束が破られ精霊の子供が人間たちに傷つけられた時はブラン王国に破滅をもたらすと断言しました。

そこでブラン王国の王様はサイファード領に貴族を配置し精霊の子供を守ることにしたのです。

オリビア
「精霊の女王は領を治めるサイファード家の者と子をなした・・・という言い伝えがあるが定かではない、女王がこの地に降り立ったとされる年から二百年が経って、精霊の血縁とされるサイファード家に私が生まれた」

物心ついた時からオリビアの心と身体は分離していました。

それでもサイファード領の人々は精霊の女王の掟を信じてサイファード家の母とオリビアを大切にしてくれたのです。

ただし母親が二年前に亡くなってから事態は急変しました。

悲しみに耐えられず父親がすぐに再婚を決めたことで、屋敷に義母となるローラと連れ子のアンナがやってきたのです。

オリビア
「再婚してもなお悲しみに暮れるお父様は逃げるようにずっと王都の宮殿で別居生活、それに一言も話さない私のことを大層気味悪がって避けていたから」

その結果、義母と義妹が屋敷を支配するようになり、オリビアは陰湿な虐待を受けるようになっていました。

屋根裏部屋で大人しくしていると義母と義妹の話し声が聞こえてきます。

二人は王都で使われている交信や通達に使える薄い石板のような最新の魔道具について話をしていました。

前世の記憶があるオリビアは最新の魔道具がタブレットのようなものだと想像します。

オリビア
「この世界では前世の電力が魔力に置き換えられていて様々な技術開発に利用されている、スマホみたいな物があれば私も外部に連絡できるかもなんだけど・・・」

この国では王都と田舎に大きな技術発展の差があり、田舎のサイファード領には最新の魔道具が供給されません。

オリビアには前世の記憶があるので魔道具を使いこなすことは簡単です。

しかし北の財閥が邪魔をしていました

ブラン王国では魔法科学の普及によって魔道具が普及し、魔道具で設けた者が興した財閥が貴族よりも強い権力を握っています。

理由は分かりませんがサイファード領の流通を管理している北の財閥は魔道具の流通を抑えていました。

オリビア
「私の唯一の外との繋がり・・・その人は今北の財閥の当主である・・・シリウス兄様・・・兄といっても本当の兄妹じゃなくてお母様の大切な人の息子で近所のお兄さん的存在、サイファード領の外の人で唯一幼少期から私を可愛がってくれた人」

シリウスは誕生日に花束をくれたこともありますが、心と身体が分離しているオリビアは感謝の気持ちを表すことができません。

それでもシリウスは花束以外にも茶器などをプレゼントしてくれました。

一緒に茶会を楽しみたいと言われた時、オリビアの手が自然とシリウスの胸に触れます。

オリビア
「少しでも私の心が体を動かすことができたのかな、そうだね・・・私もシリウス兄様の気持ちが嬉しいよ、だけど自分の声でありがとうって伝えられたら・・・」

しかし二年前からシリウスと会うのも禁止されてしまいました。

貴族である義母は自分たちよりも権力を持つ北の財閥の介入をよく思っていないのです。

それでもまだ希望は残されていました。

オリビア
「よし!婚約者のアーサーはどうしようもない奴だけど、私がいじめられてるってこと、どうにか伝えなきゃ、できることはやってみる!」

屋根裏部屋に監禁されているオリビアは自由を手に入れられるのでしょうか!?

 

 

自分の意志で身体を動かすことができないオリビアに対する義母と義妹の仕打ちが酷すぎますね。

厳しい状況に身を置きながら自由になりたいと願うオリビアを見守りたくなりました。

おとぎ話が物語に大きな意味を持っていく『自由気ままな精霊姫』

周りに敵ばかりの状況をオリビアが何とか打破しようとしていきます。

心と身体が分離している原因にもご注目ください。

後編

サイファード家にオリビアの婚約者であるアーサーがやってきました。

アーサーを出迎えたアンナは使用人に自分とアーサーが話をした後にオリビアを連れて来てとお願いします。

そもそもオリビアはアーサーが訪ねてくることを知らされていません。

遅れて食事の席に現れたオリビアにアーサーは嫌味をぶつけてきます。

オリビア
「相変わらず嫌な奴!こんなのでも屋敷以外の人間に会える唯一のチャンスなんだ、なんとかして真実を伝えなきゃ、出た、いつもの石入りの特製マフィン、それもアーサーには見えないように」

アンナの嫌がらせでオリビアに出されたマフィンには石が入っていました。

それをアーサーに見せようとするのですが、オリビアは身体を思い通りに動かせません。

結局マフィンの中身を見せることはできませんでした。

アーサーとアンナはオリビアを無視するように、サイファード領を変革させる会話を始めます。

精霊の伝承に囚われ続けて森を守るのは愚かだと考えているアーサーは、森の半分以上を伐採して街道を造り流通を強化すべきだと主張しました。

オリビア
「ここの森は精霊の加護がある神聖な土地、それを壊そうだなんてバチ当たりで信仰心のない奴」

信仰心のない開発にオリビアは納得していません。

しかしオリビアからアーサーを奪い取りたいアンナは開発計画を大絶賛しています。

するとアーサーがオリビアよりもアンナが婚約者だったら良かったと言いだしました。

アンナ
「まあっそれではっ・・・お母様からお話させていただいた婚約破棄の件考えていただけまして?」

アンナは婚約者を自分に替えてほしいのですが、簡単に婚約者の入れ替えはできません。

まずオリビアとアーサーの婚約は母親の死後、サイファードの正当な血筋を残させたいブラン国王の王命による政略結婚です。

再婚して姉妹になってもアンナと婚約することに意味はありません。

ただ表向きはオリビアよりもアーサーとアンナの関係は良好に見えます。

オリビア
「けどアーサーは心の底からアンナを愛しているわけじゃない、無愛想な私よりどうせならアンナであればよかったのにと考えている程度だ、アンナも恋心があってアーサーと婚約したいわけじゃない、自分のほうが婚約者に相応しい女性だと躍起になっているだけ」

しかしアーサーは茶会に遅刻ばかりしていて謝罪もしないオリビアに愛想が尽きたようで、婚約者をアンナに替えると言いだしました。

態度を改めるよう注意するとアーサーが帰っていきます。

オリビアは婚約を解消されても構いません。

それよりも馬鹿な婚約者を頼りにしていても家を抜け出せないことを実感しました。

ただしアーサーが厳しい言葉を浴びせたのは建前で、本人に婚約者を替える権限などありません。

アンナ
「やはり義姉様の存在そのものを消すしかないのね・・・」

事実を知らされたアンナはオリビアに食事を与えず、手足を縛って何もできないようにさせました。

オリビアは閉じ込められてから一週間、食事も水も口にしていません。

このまま動けなければ死んでしまいます。

オリビア
「ローラとアンナ、とうとう私を餓死させることにしたの・・・?」

無抵抗のオリビアを助ける人は誰もいません。

絶望しているとオリビアの部屋が輝き始めました。

精霊の女王
「オリビア、私の愛しい子、今まで黙っててごめんなさい」
オリビア
「お母様は死んじゃったはずじゃ!?どうやってここに!?」
精霊の女王
「ふふ、落ち着いて、確かに死んだわ、表向きはね、本当は精霊界へ還るための嘘だったの」
オリビア
「せ・・・精霊界・・・?」

オリビアには伝えていませんでしたが、二百年前に降り立った精霊の女王は母親のことだったのです。

精霊の女王が母親だということは一部の人間しか知りません。

精霊の女王
「そしてオリビア、貴方は私の精霊の魔力を引き継いだの、女王の娘・・・つまり貴方は精霊姫なのよ」

今は信じる人が少なくなったおとぎ話に登場する精霊姫はオリビアのことだったのです。

しかしオリビアはこの話をすぐに信じることはできません。

オリビア
「精霊の魔力を引き継いだって・・・でもそんなすごい力があればとっくにこんな状況・・・」
精霊の女王
「ええもちろん・・・心と体が一つになればね、私が貴方の力を封印していたの、精霊の力があるとわかれば色んな人に狙われるからね・・・」
オリビア
「・・・どうして言ってくれなかったの?」

精霊の女王は人間を完全に信用できていませんでした。

正体を隠しながら生きてきた精霊の女王は、人間が魔法の力がもたらす利益だけを重要視して、精霊の子供を大切にしていないことを感じ取っていたのです。

精霊の女王
「だから貴方の心と体を分けて・・・貴方にこの世界を見極めてほしかった、貴方が人間界で暮らすことを本当に望むのか・・・」
オリビア
「この世界を見極めるって・・・もし・・・私が人間界で暮らすことを望まなかったら?」
精霊の女王
「私と一緒に精霊界へ還りましょう!そもそも私の人間への興味が元で関わり始めたことだしこれ以上付き合わせるつもりはないわ、それにこれからはずっと一緒にいられるのよ」

確かに屋根裏部屋に監禁されている状況よりも精霊界の方が快適なのは間違いありません。

ですがシリウスのようにオリビアを好きになってくれる人もいます。

人間は良い人ばかりではなく悪い人の方が多いかもしれません。

オリビア
「だけどシリウス兄様は喋らない私を可愛がってくれた、やっぱり兄様に会いたい、私にも力があるなら兄様みたいな人間のために使いたいの、だから私・・・この世界に残るよ!」
精霊の女王
「それが貴方の決めたことなのね、わかった、いつか私に人間界のこともっと教えてね・・・オリビア!貴方はもう自由よ、心は体へ戻れるわ」

精霊の女王である母親のおかげでオリビアの心と身体が一つになりました。

ようやくオリビアは身体を思い通りに動かせたます。

大喜びしますがすでに母親の姿はありません。

ここからは自分の力で何とかしなければいけないと覚悟を決めましたが、監禁されていて餓死寸前だったことを忘れていました。

また今までにイジメられてきたせいで身体はボロボロです。

オリビア
「こんなところにいつまでも留まってる時間はない、シリウス兄様に会いに行くんだから・・・ここにはスマホみたいな魔道具はないし連絡先もわかんないけど・・・この家を出て今度はちゃんと自分の言葉で兄様に大好きだって伝えてみせるから!」

自由になれた精霊姫の冒険劇が幕を開けました。

 

『自由気ままな精霊姫』を読んだ感想

おとぎ話の中に出てきた精霊姫がオリビアだったという展開が面白いですね。

精霊の女王によってオリビアの心と身体が分離している理由にも納得できました。

健気な少女の大冒険を描いていく『自由気ままな精霊姫』

精霊姫だと認識できましたがオリビアの周りは敵ばかりです。

大好きなシリウスに出会える展開を期待したいですね。

 

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