死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグからのネタバレ!

今回は「白川蟻ん 原作 六つ花えいこ」先生の『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』はこんな漫画(あらすじ)

17歳のオリアナ・エルシャはラーゲン魔法学校の卒業を目前に控えていた時、恋人のヴィンセント・タンザインと謎の死を迎えました。

しかしオリアナは亡くなる前の記憶を持ったまま、7歳の自分に死に戻ってしまいます。

魔法学校でヴィンセントとの再会を夢見るオリアナだったのですが、再会したヴィンセントには一度目の人生の記憶がありません。

自分のことを覚えていないヴィンセントに戸惑いながらも、オリアナは前を向きながら二度目の人生を歩き始めました。

人生のやり直しを表現した『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』

今回は大人気小説をコミカライズしたSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

恋人のことを一途に想うオリアナの健気な姿は感動的ですよ。

 

『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

朝になり侍女がオリアナを起こしに来ました。

オリアナ
「何度でも、そう何度でも君に会いに行く、君との未来に会いに気が遠くなるほどの時を、もう一度またここから」

17歳のオリアナが恋人のヴィンセントとキスしています。

しかしオリアナは美貌とキスすることにまだ慣れていません。

それにこの日のヴィンセントは焦っているような気がします。

ヴィンセント
「焦ってるか、そうかもな・・・すまない、でも今日僕はオリアナとこうしていたい・・・」

ヴィンセントが優しく抱きしめてくれるとシダーウッドの香りが漂ってきました。

2人はもうすぐラーゲン魔法学校を卒業する予定です。

するとヴィンセントが卒業のことで大切な話があると言ってきました。

しかしオリアナは補講を受けなければ卒業させてもらえません。

オリアナ
「ごめん!ヴィンス、その話ちゃんと聞きたい、えっと東棟の談話室で待っててくれる?じゃ、あとでね!」
ヴィンセント
「ダメだオリアナ!今日は・・・離れていたくない、どうしても・・・その・・・行かなくてはならないのか?」
オリアナ
「どうしたの?ヴィンス、そういえば顔色が悪いかも、一緒に居ていいかフェリッツ先生に聞いてみようか?」
ヴィンセント
「あ・・・いやいいんだ、大丈夫!オリアナが不安に思うことはない、じゃあ・・・終わったらすぐに僕のところへ来てくれ、まっすぐ東棟の談話室へ」

待ち合わせの約束をするとオリアナは補講を受けに行きました。

補講が終わるとすっかり日が暮れています。

さらに大雨が降ってきて雷も鳴り始めました。

オリアナはヴィンセントが待ちくたびれているはずなので、談話室に急いで向かうことにします。

オリアナ
「ヴィンス?ごめんね、待たせちゃって」

ヴィンセントは談話室のソファーに腰を掛けていました。

最初は眠っていると思ったのですがヴィンセントの様子がおかしいことに気が付きます。

頬に触れてみると体温が感じられません。

オリアナ
「ヴィンス・・・どうしたのヴィンス!?うそ・・・!起きてよヴィンス!誰か助けて、誰かァ!ち、血はない・・・首を絞めた痕もない、何もない・・・!」

亡くなっているヴィンセントに声をかけているとオリアナも気分が悪くなってきます。

息が苦しくなってきたオリアナはヴィンセントの横に倒れてしまいました。

そのまま意識を失ってしまいます。

場面が変わりラーゲン魔法学校の入学式が始まりました。

アマネセル国が誇るこの学校では竜の加護のもと、階級や身分に関係なくお互いを一人の魔法使いとして尊重しなければなりません。

生徒たちは5年間で一人前の魔法使いに成長していくのです。

入学式が終わると1人の女子が元気な姿で校内を走り回っていました。

オリアナ
「講堂!私たちの女子寮!ああっ懐かしいラーゲン魔法学校!何もかも一緒!やっと戻ってこれた!」

夢ではなかったことを実感します。

オリアナは7年間ずっと信じてきました。

オリアナ
「だとしたらねえヴィンス、あなたもここへ入学してるはず、そう、この日をどんなに待ちわびたか、あの時ヴィンスと私は確かに死んで」

死んだはずのオリアナが再び魔法学校に入学したのです。

いったい彼女の身に何が起こってるのでしょうか!?

 

 

愛し合う者同士の幸せな様子を描いていますね。

しかし2人が亡くなるという急展開に驚かされました。

2人が同時に死んだ謎を解き明かしていく『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』

切ない展開の中で芯が強く活発なオリアナが奮闘していきます。

オリアナは冷静に状況を分析する頭の良さも持ち合わせていますよ。

後編

ヴィンセントの横に倒れたはずのオリアナが目を覚ましました。

オリアナ
「瞬間、目を開くと私は見慣れた天井を見上げていた」

目覚めたオリアナの瞳から大粒の涙がこぼれています。

部屋を出ると泣いていることを心配した父親がオリアナを抱きしめてくれました。

オリアナが落ちついているので朝ごはんを食べることにします。

今日は家政婦がミンスパイを焼いてくれました。

オリアナ
「やっぱりここは私の家・・・夢・・・?17歳になるまでの長い夢を私は・・・ヴィンス!そんなわけない!ついさっきのことだもん、この手に生々しく残ってる、ヴィンスの死の感触が!」

つい先ほどまでヴィンセントの遺体に触れていたので長い夢を見ているとは思えません。

しかし今いる場所は東棟の談話室ではなく自宅です。

何が起きているのか考えていると、父親が家政婦にミンスパイのドライパパイヤを抜いたか尋ねました。

家政婦のミンスパイにはパパイヤが必須なので抜いていないそうです。

オリアナ
「この流れ・・・知ってる、覚えてる、私の記憶が正しければこのあとに確か・・・」

窓ガラスが突然割れました。

急な出来事で屋敷の中が混乱してしまいます。

ただし事件が発生したわけではなく鳥が入ってきただけでした。

オリアナ
「やっぱり夢なんかじゃない、知ってる、全部経験したことなんだ、私の名前はオリアナ・エルシャ17歳!恋人のヴィンセント・タンザインと一緒に死んでここに戻ってきた」

オリアナは過去の記憶を持ったまま7歳の頃までタイムスリップしていたのです。

身体は小さくなりましたが17歳までの記憶を鮮明に覚えていました。

もちろんヴィンセントのことも忘れていません。

オリアナ
「ごめんね!ヴィンス、夢かもなんて、あなたと過ごした時間を忘れるわけがない、私に向けてくれた優しい笑顔、シダーウッドの香り、そして涙に濡れた冷たい頬の感触も、死んでも忘れないから」

ここからオリアナは再び魔法学校でヴィンセントと同じ特待クラスに入るため勉強を始めます。

また勉強の傍ら、ヴィンセントのことも調べ始めました。

公爵家に自分と同じくらいの子供がいるか父親に聞いてみると、タンザイン家の嫡男がヴィンセントという名前だと教えてくれます。

オリアナ
「ヴィンスもちゃんとこの人生に居る、よかった、それで十分、ヴィンスもきっと混乱してるだろうな、一緒に死んで人生を巻き戻った、大丈夫だよヴィンス!私も同じ、また魔法学校で会える日まで頑張ろ!」

魔法学校に入学するまでヴィンスが死んだ原因についても考えることにしました。

本当は今すぐにでもヴィンセントと会いたい気持ちで胸がいっぱいです。

しかし自分の感情よりもヴィンセントの命を優先することにしました。

そのまま13歳まで成長したオリアナが魔法学校に入学します。

感激しながら入学したオリアナが校庭に出るとヴィンセントを見つけました。

オリアナ
「ヴィンス!」
ヴィンセント
「あ、あの・・・」

嬉しくなったオリアナが抱きつくとヴィンセントの体から懐かしいシダーウッドの匂いを感じることができます。

大喜びしているオリアナだったのですがヴィンセントは戸惑っていました。

しかしオリアナは感激しているので戸惑っていることに気づいていません。

オリアナ
「会いたかった!今までどうしてた?元気だった?淋しくなかった?ずっと会いたかった、私はね7歳の時に戻っ」
ヴィンセント
「申し訳ないが人違いだろう」

ヴィンセントはオリアナのことを覚えていませんでした。

友人にも全く知らないので人違いだと伝えます。

オリアナ
「え!?ま・・・待って!人違いなんかじゃない、ヴィンス・・・どうしたの?私ずっと今日を、あなたと会える日を・・・会える日を・・・っ」
ヴィンセント
「人を呼ぼうか?僕ができるのはそこまでだ」
オリアナ
「ま、まさか、まさか・・・ヴィンスは戻ったんじゃないの・・・前の人生の記憶・・・」
ヴィンセント
「付き合いきれないな、失礼するよ」

落としたテキストブックを拾ってくれると、ヴィンセントはオリアナの前から去っていきました。

この日をずっと待ち続けていたオリアナの心に悲しみが溢れてきます。

オリアナ
「ヴィンスには一度目の人生の記憶がない」

オリアナはヴィンセントとの恋をプロローグから始めなければいけません。

死に戻った魔法学校生活で元恋人との幸せな日々を取り戻せるのでしょうか!?

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どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。のネタバレ!

2023.08.14

 

『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』

恋人と一緒に突然の死を迎えたオリアナの悲しみが十分に伝わってくる物語ですね。

再会したヴィンセントに一度目の人生の記憶がないという展開も切なかったです。

悲劇から立ち直ろうとするヒロインを描いていく『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』

記憶が残っているからこそオリアナが辛い目に遭ってしまいます。

それでもヴィンセントの命を救うため努力する様子から大きな感動を味わえますよ。

 

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