133cmの景色のネタバレ(漫画)!無料の試し読み情報も!

今回は「ひるのつき子」先生の『133cmの景色』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『133cmの景色』はこんな漫画(あらすじ)

25歳の吉乃華(よしのはな)は小学生の時、病気が原因で身体の成長が止まると言われてしまいました。

幼い頃は小さな見た目を気にしていませんでしたが、成長するにつれ周囲との違いを痛感するようになってきます。

華は見た目に人生を縛られたくありません。

それでも年齢と外見が乖離しているので社会人になった現在は生きづらさに直面しています。

見た目で判断されたくないのに自分が自分であることを否定してしまう華の人生を綴っていく『133cmの景色』

今回はコンプレックスをテーマにしたヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

無意識に外見で人を判断してしまうことの罪深さを学んでみてください。

 

『133cmの景色』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

食品会社に勤めている吉乃華が営業先を訪ねると、受付の女性から道に迷ったのか心配されてしまいました。

吉乃華
「いえ、梅谷食品の吉乃と申します」

小学生の頃に身体の成長が止まると言われた華は、25歳なのですが成人女性だと思われません。

幼い頃は見た目が小さいままだということを重く受け止めていませんでした。

しかし成長した現在は見た目で判断されることの生きづらさを痛感しています。

そんな華が同僚から合コンに誘われました。

良い出会いを求めている同僚と同じように、華が最後に男性と付き合ったのは高校3年生の時です。

大学時代も出会いはありませんでした。

吉乃華
「なかったっていうか、そもそも高校生あたりから同年代扱いされなくなってきてね・・・」

身長が小さいので同年代だと思ってもらえません。

最後に付き合った男子からは周囲に変な目で見られたくないから別れようと言われました。

会社のお局様からも男性に女性として見てもらうよう頑張りなさいと励まされています。

吉乃華
「す、すみません、なんだか変に気を遣わせちゃいましたよね」

同僚たちに気を遣わせないよう取り繕うことしかできません。

すると後輩の岩見という男性社員が書類を届けに来ました。

無表情で愛想がない岩見にお局様が女性に好かれるよう努力しなさいとアドバイスします。

岩見
「そんなこと言われてもこれが俺ですし、じゃもう定時過ぎてるんで俺帰ります」

メンタルが強い岩見のおかげで華たちもお局様から逃げることができました。

合コンの待ち合わせ場所に到着しても見た目で判断される状況は変わりません。

吉乃華
「あの私こう見えてちゃんと大人なので・・・」

小学生みたいだと注目される華を同僚の2人がフォローしてくれます。

そんな中でも1人の男性が優しく声をかけてくれました。

男性はお酒を飲む華を大人として扱ってくれます。

いつもは気を遣われるか面白半分で弄られるので、興味を持ってもらえたことが嬉しくなってきました。

話が盛り上がる中で連絡先も交換できます。

吉乃華
「え、なんかいい感じかも?」

元カレに未練がないことを伝えると男性は喜んでくれました。

しかしセックスで苦労していないか質問されます。

吉乃華
「ごめーん、そういう話は秘密ってことで・・・」

笑って誤魔化しましたが、結局はこの男性も身体の小ささを面白がっていただけでした。

ショックを受けた華は合コンが終わると行きつけの飲み屋で愚痴をこぼします。

吉乃華
「あーもー、どっかに王子様落ちてないかな」

大きな声を出していると新しいお客が隣に座りました。

何気なく見てみるとお客は岩見だったのです。

吉乃華
「え、どうしてここに」
岩見
「どうしてと言われても」
吉乃華
「・・・ていうか・・・聞こえてた?」

岩見は帰ろうとするのですが店主に引きとめられたので華の愚痴を聞くことにしました。

華は合コンが悲惨だったので心が折れたと説明します。

岩見
「それであの王子様発言ですか」
吉乃華
「私見た目で判断されたくないけど、だからって自分の見た目を恥じなきゃいけない訳じゃないよね」

岩見も周囲から無愛想だと言われるので華の気持ちが良く分かりました。

しかし岩見は周囲に何を言われてもこれが自分だと言い切れる人間です。

岩見
「他人から色眼鏡で見られたくないと思っているのに、自分で自分を否定してたら同じ穴の狢ですから」
吉乃華
「うわ・・・心痛い、私はまだそこまで強くなれないかも、でもそうだよね?失礼なことを言われた時こっちがヘラヘラして空気を読まなきゃいけない風潮意味わかんないよね!?失礼なのは向こうなんだから」

こちらが空気を読まなければいけない風潮に納得がいきません。

お酒が回ってきたこともあり次々と愚痴をこぼしていきます。

岩見
「明日打ち合わせですけど大丈夫ですか?」
吉乃華
「大丈夫、私お酒は絶対次の日に残さないから」

本当なのか信用できません。

それでもタクシーが来たので岩見が華を見送ります。

岩見
「明日は絶対に遅刻しないでくださいよ、というか本当に送らなくて大丈夫ですか」
吉乃華
「心配しないでってー、本当に大丈夫だよ、いつも戦いに行く覚悟で仕事してるの、何か失敗でもしたらやっぱりって言われちゃうから、じゃまた明日ね」

強い覚悟を持って臨む打ち合わせは上手くいくのでしょうか!?

 

 

外見の印象だけで相手のことを決めつける先入観が人を傷付けることを丁寧に表現していますね。

岩見のように自分のことを肯定できる強い人間は多くないと感じました。

個性を認め合うことの大切さを教えてくれる『133cmの景色』

自分と向き合い始めた華が少しずつ強くなっていきます。

戦う覚悟を決めた華の前向きな姿から感動を味わうことができますよ。

後編

翌日、華は後輩の岩見に醜態をさらしたので気まずさを感じながら打ち合わせに向かいます。

岩見
「本当に酒残ってなさそうですね」
吉乃華
「さすがに酔いが残ったまま打ち合わせはしないよ」
岩見
「昨日の様子を見たら疑いますよ・・・」

宣言した通り二日酔いの状態ではありません。

そんな華を先頭にしながら顧客の元へ向かいます。

すると顧客が戸惑ったような表情に変わりました。

吉乃華
「あ・・・混乱させてしまって申し訳ありません、病気の影響でこのような外見なのですが成人しておりますので・・・」

やはり今回も外見が相手を驚かせてしまいます。

そのまま部屋へ移動し名刺交換することになったのですが、顧客は先に岩見と名刺を交換しました。

岩見
「吉乃さん先どうぞ」
吉乃華
「ありがとう」

席に座ると今回のプロジェクトについての説明が始まります。

顧客が梅谷食品にお願いしたいのは世界のつまみシリーズで、本場の味を可能な限り再現して日本人の舌に合う商品を開発するというものでした。

今回の打ち合わせは文章化しづらい部分を口頭で伝えることが目的です。

岩見
「あの担当責任者は私ではなく吉乃ですので彼女にお願いいたします」

説明は吉乃ではなく岩見に向けて行われていました。

顧客は手掛ける商品が酒のつまみなので、成人に見えない華が担当ということに不安を感じているようです。

もう一度、自分が成人だということと飲酒が可能だと説明するのですが、顧客は毎回この説明がなければ事情が分からないと言ってきました。

華は不安な気持ちにさせたことを謝罪します。

吉乃華
「まただ、私はどうしていつも私が私であることを謝ってるんだろう」
岩見
「お言葉ですがそれはあまりに」

岩見がフォローを入れようとしてくれるのですが、華はこんなところで挫けるわけにはいきません。

これまで頭を下げ続けてきた自分と、そうさせてきた人たちに負けないこと、そして自分だって幸せになれることを証明しなければならないのです。

吉乃華
「ですが一度私を信じていただけませんか?こう見えて私ザルなんですよ、行きつけの店もあるくらいなんです、全国の酒飲みに届ける缶詰を作るお手伝い、ぜひ私にさせてください」

華の覚悟に顧客は納得してくれました。

打ち合わせが終わると華は気を遣ってくれた岩見にお礼を言います。

岩見
「いえ俺の方こそ・・・戦う覚悟で仕事してるって言ってた意味がわかりました」
吉乃華
「あはは、でしょ?」
岩見
「でもそれって本来は必要のない戦いですよね、吉乃さんは無理やり戦場に立たされてる」

岩見の言う通りなのかもしれません。

ここで散歩中の犬が岩見の足にくっついてきました。

思わず岩見は怖がってしまいます。

その姿を華は可愛いと思いました。

吉乃華
「あんな小さな犬を怖がるなんてギャップがあるっていうか・・・」

無愛想な岩見が犬を怖がることにギャップがあるというのは勝手な先入観です。

華は自分がされたことを岩見にしてしまいました。

岩見
「いえ別に大丈夫です、誤解されることは慣れてるんで、俺軽い顔面麻痺持ってるんです、笑顔を作るのは難しいんで無愛想だって言われがちなんですよね」

言う必要がないので顔面麻痺のことは打ち明けていません。

華は岩見が自分のことを打ち明けてくれたことで大切なことに気が付きます。

吉乃華
「自分のことばかりでつい忘れちゃう、それぞれ何かを抱えてるんだってこと、難しいなぁ・・・私は見た目だけで判断したくないしされたくもないけど、綺麗な人がいればそれだけで目を奪われることもあるし、一方で同じように誰かから可愛いって言われるともやっとすることもある」

自分でも都合の良いことを言っていることは分かっていました。

しかし岩見は華のことを可愛いとは思っていません。

岩見
「可愛いですか、俺は違いますね」
吉乃華
「あはは、だよね・・・」
岩見
「はい、俺は吉乃さんのこと可愛いよりかっこいいと思いましたよ」

25歳の秋、初めて人からかっこいいと言ってもらえた華だったのです。

ひるのつき子先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

アリスの楽園のネタバレ!ひるのつき子が描く漫画の魅力とは?

2018.10.16

 

『133cmの景色』を読んだ感想

外見で損をしている2人がお互いの心情を打ち明ける中で人として成長していく様子に感動しました。

特に華の覚悟を決めた姿をかっこいいと褒めた岩見のセリフが素敵ですね。

目に見えているものだけが人の個性ではないことを表現した『133cmの景色』

見た目から伝わる先入観だけで人を判断することが大きな間違いであることを学ばせてもらいました。

アンコンシャスバイアスという言葉がもう少し浸透してもらいたいですね。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓