DOCTOR PRICEのネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「原作 逆津ツカサ 作画 有柚まさき」先生の『DOCTOR PRICE』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『DOCTOR PRICE』はこんな漫画(あらすじ)

鳴木金成(なるきかねなり)は高校卒業前にプロ野球のドラフト指名を受けました。

しかし生涯年収は医師の方が高いという理由で指名を蹴り、大学の医学部へ進学します。

さらに医師よりも稼げる方法を見つけた鳴木は、勤務していた病院を自主退職しました。

鳴木が考えた医師よりも稼げる方法は、医師に特化した職業紹介事業だったのです。

1人紹介するごとに病院から平均300万円の報酬が得られるビジネスの仕組みとは・・・!?

医師の転職を仲介していく『DOCTOR PRICE』

今回は独自の視点で医療業界を描いていく漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

優秀過ぎる鳴木の斬新で独創的なアイディアが見所になっていますよ。

 

『DOCTOR PRICE』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

高校生だった頃、葛葉は先輩の鳴木金成に宣言した言葉に驚いてしまいました。

鳴木金成
「将来はプロ野球選手か医師になるよ」
葛葉
「明日公園にでも行ってくるよ、みたいな言いまわしで俺の先輩、鳴木金成はそう言った」

実際に鳴木は高校卒業を前にした時にプロ野球からドラフト指名されます。

しかしドラフト指名を断った鳴木は大学の医学部に進学しました。

鳴木金成
「生涯年収は医師の方が高い」

医師を目指した理由は生涯年収の高さです。

鳴木に憧れていた葛葉は後を追うように医学部へ進学しました。

そして鳴木と同じ病院で研修医として働き始めます。

葛葉
「しかし医師というのは極端な縦社会、研修医は指導医のストレス発散に使われることも多い」

パワハラやモラハラが横行する中、研修医時代に医師を辞める人が少なくありません。

葛葉も過酷な労働環境に耐えられないと思い始めていました。

そんな中で信じられない出来事が起こります。

鳴木金成
「ふむ、久しぶりのフルスイングだね、うん、我ながら美しいスイングだ、葛葉後輩もそう思うだろ?」

葛葉にパワハラしていた医師を鳴木がモップで殴り倒しました。

このような解決方法を葛葉が望んだわけではありません。

葛葉
「な、なにを・・・なにをやってるんですか鳴木先輩、助けてくれるにしたってもっと他にやり方が・・・」
鳴木金成
「ん?私は君を助けたつもりなんてないが?」

結果的には鳴木に助けてもらいました。

しかし鳴木は葛葉を助けようとしたわけではありません。

葛葉
「だ、だったらどうして・・・?」
鳴木金成
「もっと稼げる方法を思いついたんだ、だから医師を辞めようと思ってね、そうなるとこれが最も効率の良い辞め方だと思うんだ」

鳴木は自主退職するための方法を模索していました。

そこで研修医に対する指導医の暴力を表沙汰にしないという条件を病院側に提示したのです。

交渉の結果、病院側は鳴木の暴力行為も自主退職で手打ちにしてくれました。

葛葉を助けたように見える行動は全て計算通りだったのです。

自分を助けるためと言ってくれた方が葛葉は納得できたのかもしれません。

葛葉
「その後は鳴木先輩の思惑通り病院をすんなりと自主退職となった、指導医たちによる日々の暴力行為を表沙汰にしないという約束の下、彼の暴力行為も自主退職で手打ちとなった」

悪人でも善人でもない鳴木先輩らしい去り方だと葛葉は感じていました。

5年後、葛葉は医師を辞めた鳴木先輩の元を訪ねることになります。

鳴木金成
「やぁやぁ、よく来てくれたね、実に久しぶりだね、5年ぶりといったところかな、葛葉後輩は元気だったかい?」
葛葉
「俺は・・・鳴木先輩が転職の仲介会社を立ち上げたと聞いてこうして来ました、これが医師よりも稼げる方法なんですね」

職業紹介事業は国に認められた仕事です。

その中でも鳴木は医師にのみ特化した転職支援を行っていました。

鳴木金成
「まさに君のような医師の求職者が私のお客様さ、医師専門の民間ハローワークと思ってもらえると理解しやすいかな」
葛葉
「それは本当に医師よりも稼げるものなんですか?」
鳴木金成
「当然さ、君は知らないだろうが医師を一人紹介すると平均3百万円、紹介先の病院から紹介料が支払われる、職業紹介の発祥はヤクザのシノギだっていう話もあるくらい利益率の高い仕事さ」

求職者の医師に対しては金銭的な要求ができない仕組みになっているので葛葉は安心して転職先を紹介してもらうことができます。

それにしても葛葉はどうして鳴木のことを頼ってきたのでしょうか!?

 

 

自分の能力を最大限に発揮してお金を稼ごうとする鳴木の生き様にしびれました。

鳴木の選んだ仕事が医師でもプロ野球選手でもなかったことにも驚かされましたね。

巧みな交渉術で転職を成功させていく『DOCTOR PRICE』

様々な事情を抱えた医師が鳴木のもとを訪ねてきます。

ケースバイケースの対応でお客のニーズに応える鳴木の仕事っぷりは圧巻ですよ。

後編

鳴木は葛葉が自分を頼ってきた理由に心当たりがありました。

鳴木金成
「詐欺に引っ掛かり莫大な借金を抱えてしまったんだって?」
葛葉
「・・・はい、もはや大学病院の給与では首が回りません」
鳴木金成
「・・・君は世の中を知らなすぎる、知らないことは罪ではないが知らなければ喰われるだけだよ、で、いくら必要なんだい?」

1500万円の借金を抱えている葛葉は年俸2千万円を希望します。

しかし年俸2千万円はあまりにもハードルが高すぎました。

大学病院所属の医師は平均年俸1千2百万円で、民間病院に所属している医師の平均年俸でも1千5百万円です。

それなのにまだ若輩者の葛葉が年俸2千万円を希望したのは常識的に有り得ません。

葛葉
「や、やっぱりムリですよね・・・」
鳴木金成
「だが私なら可能だ、君は黙って私の邪魔さえしなければいい」

鳴木は柊木総合総合病院を葛葉に紹介することを決めます。

この病院には葛葉の同期で麻酔科医師の移井が働いていました。

面接の前に移井と話していた葛葉は鳴木との待ち合わせに遅れてしまいます。

葛葉
「・・・こういう話、仲介会社も面接に同席するものなんですね」
鳴木金成
「うん、医師面接の場合は9割方同席だ、それは病院側も理解している、9割方の医師は口下手だからね」

早速院長室で柊木菖蒲との面接が始まりました。

鳴木は自信満々ですが面接は思ったように進みません。

柊木菖蒲
「この経歴で年俸2千万円なんて絶対にムリね、あなたのような若い人が入ってくれればうれしいけど、条件面で折り合いがつかないならどうしようもない話よね」

普通に考えれば柊木院長の言う通りです。

諦めかけた葛葉は帰りたくなってきました。

鳴木金成
「一つお伺いしたいのですが・・・院長先生は地域医療体制確保加算をご存じですか?」
柊木菖蒲
「ええ、知っているわ」

地域医療体制確保加算とは救急搬送を年間2千件受け入れた病院に診療報酬を加算する仕組みで、入院患者1人につき6千200円の加算が行われます。

現在、柊木総合病院では年間1800件の救急搬送を受け入れていました。

鳴木金成
「だとすると彼を雇えば残り2百件を獲りにいけるはずです、そうなれば彼は安いものでは?」

葛葉を採用することで年間2千件の受け入れが可能になるかもしれません。

しかしまだ高いハードルが残っていました。

柊木菖蒲
「はぁ・・・あなたの言いたいことはそれだけかしら?だとしたらがっかりね、医師を純増させて救急を獲りにいっても意味がないの、医師を一人雇えば当然ながら看護師などメディカルスタッフの増員は必須」

スタッフを増員すれば採算は合わなくなるので、医師を増やす意味がないと言われてしまいました。

ですが鳴木はこの事態を想定済みです。

鳴木金成
「だから医師を一人クビにすればいいんです、こちらをご覧頂けますか、それは事前に救急隊から頂いた曜日ごとの当直帯における救急車受け入れ台数の資料です、さて何かお気づきになられたことは?」
柊木菖蒲
「他の曜日に比べて木曜日の受け入れ台数が圧倒的に少ないわね」

資料から木曜日以外の救急車受け入れは平均で5.5台ということも分かりました。

つまり木曜日を除けば年間2000件の救急を受け入れるポテンシャルがこの病院にはあるのです。

ただ木曜日の当直を担当する医師が救急の受け入れを拒否しているわけではありません。

鳴木金成
「救急の受入拒否はデータとして残る!しかし救急受入拒否の痕跡がないということは救急隊が意識的に搬送先にしたくないと思っている証拠です!つまり救急隊の間でこう認識されている、木曜日はこの病院に救急搬送をしない方がいいと!」

鳴木は縫合が苦手で救急隊から敬遠されている移井をクビにして、代わりに葛葉を採用するべきだと提案しました。

数日後、葛葉の採用が決定します。

しかし素直に喜ぶ気にはなれません。

葛葉
「そりゃぁ・・・移井を押しのけてまで俺は自分を優先しました、罪悪感を覚えるのは当たり前ですよ・・・」
鳴木金成
「そんなことを思う必要は一切ないよ、なぜなら彼女に私を紹介してあげればいいんだから」

全て鳴木の思い通りになっていたのです。

次は移井をどのような方法で転職させるのでしょうか!?

『DOCTOR PRICE』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

DOCTOR PRICEのネタバレ(漫画)!第2話!

2023.08.09

 

『DOCTOR PRICE』を読んだ感想

知らなければ喰われるだけというセリフがとても印象的でした。

全ての事情を把握したうえで利益を出していく賢さには驚かされましたよ。

完璧な下準備で医師を転職させていく『DOCTOR PRICE』

経営コンサルタントなど様々な知識を有している鳴木の手腕には見惚れてしまいますよ。

手の平の上で物事を転がしながら病院と医師をウィンウィンな関係にしていく様子も楽しむことができました。

 

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