DOCTOR PRICEのネタバレ(漫画)!第2話!

今回は「原作 逆津ツカサ 作画 有柚まさき」先生の『DOCTOR PRICE』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『DOCTOR PRICE』はこんな漫画(あらすじ)

生涯年収が高いという理由でプロ野球のドラフト指名を断り医師になった鳴木だったのですが、もっと稼げる方法を思いついたので病院を自主退職しました。

医師に特化した職業紹介事業を始めた鳴木の元に、詐欺被害で借金を抱えた後輩の葛葉が訪ねてきます。

年俸2千万円を希望する葛葉を見事に転職させたのですが、その代わりに移井四季という女医が病院からクビを言い渡されてしまいました。

全てを想定していた鳴木が次に担当する案件は移井の転職です。

鳴木のせいでクビになった移井に用意された転職先とは・・・!?

魔法使いのように医師の転職を成功させていく『DOCTOR PRICE』

今回は医師の転職ビジネスを表現した漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

思い通りに物事を進めてしまう天才コンサルタントの活躍をお楽しみください。

 

『DOCTOR PRICE』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

転職できた葛葉なのですが同期の移井がクビになったことで罪悪感を抱いています。

しかし葛葉を転職させ、移井をクビにさせた鳴木は悪いことをしたと思っていません。

移井には救急搬送される患者に対応する技術がなく、子育ての都合もあるので葛葉と同様に転職には高いハードルがありました。

そんな彼女が転職するために鳴木を頼るしかありません。

鳴木の想像通り移井が訪ねてきました。

バチバチした雰囲気の2人に夜長という女性社員がお茶を出します。

夜長
「医者は変な奴が多すぎると私は思う」

病院に勤務していた頃の夜長は、医師のセクハラに苦しんでいました。

夜長が自分を好きだと勘違いした医者に殴られそうになった時、助けてくれたのが同じ病院に勤務していた鳴木だったのです。

鳴木は夜長の代わりに殴られてから医師を殴り飛ばしました。

鳴木金成
「これは正当防衛だよ、だからこそ彼に先に殴らせてあげたんだから」
夜長
「・・・じゃ、じゃあなんで殴られてまで助けてくれたんですか?」
鳴木金成
「ああそれはね、夜長くん君を私の立ち上げる会社にヘッドハンティングしたいんだ、女の子はピンチを助けてくれる男になびくと少女漫画に記述があってね」

都合よく襲われていた夜長を助けてヘッドハンティングするためだったのです。

夜長は鳴木のことも頭がおかしいと思ったのですが、当時も現在も彼女は少女漫画脳で金持ちの医者と接点を持ちたいと考えていました。

夜長
「だから医者で喧嘩も強い鳴木さんにある種の憧れを覚えてしまって」
鳴木金成
「じゃあ私今日この病院辞めるから、君もだよ」
夜長
「後日聞いた話だが辞めるために同じ日、指導医をモップでぶん殴っていたらしい」

この事件から5年後、夜長は鳴木の立ち上げた医師専門の転職仲介会社で働いています。

有給休暇が明けた夜長が出社すると移井が鳴木を訪ねてきました。

鳴木金成
「よく来てくれたね、移井くん、仕事がなくなって困っているらしいじゃないか」
移井
「私が職を失った原因は鳴木先輩だって聞いてますけど?」

このように鳴木が人から恨まれるのは珍しいことではありません。

転職を成功させるため手段を選ばない鳴木にとっては日常茶飯事なのです。

鳴木金成
「・・・本当に私のせいかな?それは認識の相違だね、救急対応もむずかしく子供の都合で残業もできない、そんな役立たずの麻酔科医、君が経営者ならどう思う?首を切られるのは時間の問題だったんだよ、遅かれ早かれだったってことさ」

確かに移井本人もクビにされるかもしれないことを自覚していました。

本心を見抜かれたので返す言葉がありません。

移井
「・・・それは・・・」
鳴木金成
「そもそもおかしなところがもう一点ある、私が推奨しておいてなんだが・・・君は私を恨めしく思っているんだろう?にも拘わらず私を頼るしかなかったのはなぜだい?他の職業紹介会社には登録をしなかったのかな?」

理由は分かっているのですが鳴木はあえて移井に喋らせようとします。

すでにこの時点で移井は鳴木の手の平の上で動かされているのかもしれません。

移井
「仕事の紹介をしてもらえなかったんですよ!どこの紹介会社からも!だからここに来たんです!こうなったのは全部鳴木先輩のせいですよ・・・!」

移井はもう鳴木に頼るしかないほど追い詰められていました。

全て想定済みの鳴木は移井の転職にどんなプランを用意しているのでしょうか!?

 

 

葛葉を転職させるためクビにされた移井が第2話の依頼者になってしまいましたね。

しかしこれも全て鳴木のプラン通りだったのです。

天才コンサルタントが医師の運命を操っていく『DOCTOR PRICE』

移井の転職を成功させるため鳴木は意外な人物を紹介していきます。

全てが鳴木の作戦通りに進んでいく展開に驚いてみてください。

第2話後編

夜長はクビにされた原因が鳴木だけのせいではないと思っていました。

クビになった原因は移井自身にも原因があると考えています。

しかし移井は仕事を紹介してもらえない理由が分かっていません。

夜長
「ってことは移井先生に商品価値がないのかもしれませんねぇ?だって価値があったら他社だって移井先生のことほっときませんよね?」
鳴木金成
「夜長くんあまり彼女をいじめないでやっておくれ、とはいえ夜長くんの言う通り移井くんの市場価値はかなり低いと言わざるを得ない、他社がサジを投げるのもムリもないことだ、だが私なら可能だ」

二流コンサルタントと自分は異なることを自負しています。

そして自分なら移井に商品価値を付与できると断言しました。

移井
「どうやってですか・・・?」
鳴木金成
「私にいい案があるんだ、そのキーマンに会いに行こう」

鳴木は移井と夜長を連れてキーマンの元へ向かいます。

しかしキーマンと会った移井は怒りが爆発してしまいました。

移井
「鳴木先輩これはなんの冗談ですか?」
鳴木金成
「ははは!なにが冗談なものか!彼こそが移井くんの転職を成功に導く男さ」

鳴木がキーマンだと言ったのは移井がクビにされた原因を作った葛葉だったのです。

これには移井だけでなく夜長も驚いていました。

夜長
「ちょちょっと鳴木さん!厳しい条件なのはわかってますけどだからといって・・・移井先生が職を失った原因の一人を頼るなんて・・・」
鳴木金成
「夜長くんそんなに心配をする必要はない、そもそも移井くんの転職条件が厳しい理由は大きく分類すれば二つある」

まず一つ目の理由は新専門医制度で、一昔前には高給取りのフリーランス麻酔科医が跋扈していたのですが、この制度により資格維持のため週三日以上同じ病院での勤務が必須となったのです。

すなわち麻酔科医の常勤枠に空きが出にくくなってしまいまいた。

そして二つ目の残業不可が移井にとっての大きなハードルなのです。

麻酔科医の主戦場はオペ室なのですが、オペは緊急性が多く定時だから途中で帰れるわけもありません。

移井
「・・・そんなこと言われなくてもわかってます!」
鳴木金成
「だろうね、そこで私が提案したいのは整形外科の単科病院への転職だ」

単科病院とは一つの科目のみを標榜している病院のことです。

鳴木が移井を連れて来た七難整形外科病院はそれに該当していました。

夜長
「あ、そっか、確かに整形外科だけなら・・・」

この提案に夜長も納得がいきます。

整形外科の患者は骨が折れても死ぬ訳ではありません。

そのため整形外科での緊急オペは稀で予定されたオペが中心なのです。

つまり整形外科で働くことは時間のコントロールがしやすく、麻酔科医であっても残業なしの勤務が実現できる可能性がありました。

鳴木金成
「そして!ここで葛葉後輩の出番だ!せっかく高額年収を叶えてあげたというのになぜ未だに大学から紹介を受けた病院で非常勤勤務をしているんだい、さしずめ借金返済の為にそしらぬふりして勤務を続けているんだろう」

七難整形外科病院は医局人事の色が強いため、鳴木のような民間企業が簡単に入りこむことはできません。

そこで鳴木は葛葉に間を取り持ってもらおうとしているのです。

葛葉
「い、いや、でもですね、俺にも色々と都合が・・・」
鳴木金成
「勘違いをしてはいけないよ、君に拒否権などない」
夜長
「鳴木さん?ちょっと言葉が強いですよぉ?」
鳴木金成
「葛葉後輩の勤務先は副業が禁止のはずだ、したがってこの非常勤勤務は今の職場には内密だろう?バレればここでの勤務は続けられない、君の進退は私の胸ひとつということだ」

仕方なく葛葉は協力することにしました。

しかし夜長はこの案件に納得していません。

夜長
「移井先生の案件ははっきり言って割に合わないと思う、鳴木さんだって今回の案件が安売りになるってわかってるはずなのに・・・」

医師の職業紹介事業では会社に入る紹介料の相場が医師の年俸の20%となっています。

葛葉の年俸は2千万円だったので紹介料は4百万円でした。

ただ移井は残業なしの条件なので年俸は高くありません。

安売りの案件にどうして鳴木はこだわっているのでしょうか!?

『DOCTOR PRICE』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

DOCTOR PRICEのネタバレ(漫画)!感想も!

2023.08.08

 

『DOCTOR PRICE』はこんな人にオススメ

医療系の漫画とヒューマンドラマが好きな人にオススメの作品です。

合理的な方法や強引な手段を組み合わせていく鳴木の手腕には惚れ惚れするはずですよ。

転職から垣間見える人間模様をテーマにした『DOCTOR PRICE』

想像もできないやり方で医師の転職を次々と成功させていきます。

用意周到で計画的なコンサルタント術は人生の参考になりますよ。

 

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