『無能なナナ』のネタバレ(漫画)!ナナオは生きてるの?

今回は「原作 るーすぼーい 作画 古屋庵」先生の『無能なナナ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

無能なナナ』はこんな漫画(あらすじ)

絶海の孤島にひっそりと佇む学園では、強大な力を持った人類の敵に対峙するため様々な能力者たちが訓練に励んでいます。

そんな学園に都会から転校してきた中島ナナオは半年が経過してもクラスの雰囲気に馴染めません。

馴染めない理由は優秀なクラスメイト達と違い、ナナオには大した能力が無いためでした。

自信がなくどんどん孤立するナナオだったのですが、2人の転校生が現れたことで運命が大きく変わることになります。

人知を超えた能力者たちが人類の敵と対決する様子を描いていく『無能なナナ』

今回はメディア化されたファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

誰が敵で誰が味方なのか分からない予測不能な展開をお楽しみください。

 

無能なナナ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

絶海の孤島に佇む学園の前で1人の人物がスマホを見ています。

スマホには“この島に巣食う人類の敵を残らず殺せ、推定で一千万人の命が守られる”というメッセージが送られてきていました。

そんな人物が近くにいるとは思っていない中島ナナオが学園の教室で漫画を読んでいます。

中島ナナオ
「僕の名前は中島ナナオ、都会からこの絶海の孤島の学園に転校してきて半年になる、けれどまったく馴染めない、ここはいろんな能力を持った子供だけが集められたエリート学園だ」

馴染めずに落ち込んでいると2人の生徒が声をかけてきました。

1人は炎の特殊能力を持っていて、もう一人は氷の特殊能力が使える生徒です。

2人に共通していることはナナオのことを無能だと思っている点でした。

中島ナナオ
「そう・・・僕にはたいした能力がないのだ」

彼らのように人類を救うことができるかもしれない能力をナナオは持ち合わせていません。

落ち込んでいると先生が授業を開始しました。

先生は転校生の紹介を忘れるように、人類の敵と戦うために能力者の力が必要だと熱弁をふるいます。

しかし生徒の指摘で転校生の紹介を思い出しました。

先生の誘導で1人目の転校生が教室に現れます。

小野寺キョウヤ
「小野寺キョウヤだ」

キョウヤは自分の名前だけを黒板に書き、どんな能力を持っているのかは説明しません。

実は学園側にも自分の能力を明かしていないのです。

中島ナナオ
「学校でも才能がある人ほど能力を隠してるし、きっとすごい能力なんだろうなぁ」

ナナオはキョウヤのことを横目で見ることしかできません。

そんな中、2人目の転校生が教室に入ってきます。

柊ナナ
「すみませーん!遅れました、はじめまして柊ナナです!みなさん疑問に思ってらっしゃるようなのでまず答えますね、わたし人の心が読めます、でも・・・ちょっと空気は読めません、よろしくお願いします」

言葉通り空気を読まない笑顔を振りまいた柊はナナオの隣に座ることになりました。

ナナオは美少女の柊が隣に座ったことでドキドキしてしまいます。

中島ナナオ
「こんなかわいい子が隣だなんて、かっこ悪いところ見られたくないな・・・」

大した能力が無いため馬鹿にされているところを柊に見られたくありません。

すると彼女の方から声をかけてきました。

柊ナナ
「あの中島さん、中島さんはいじめられてるんですか?ごめんなさい、ずけずけと、つい聞こえちゃって、気に入らなかったら口になにか突っ込んでくださいね」
中島ナナオ
「そ、そっか、心が読めるんだもんね、でもそんないじめられてるとか大げさなもんじゃ・・・」

空気を読まない柊は思ったことをズバズバと言ってきます。

柊の空気を読まない行動はこれだけでは終わりません。

それはクラスの学級委員長を決める時のことでした。

プライドの高い能力者たちが次々と立候補していきます。

ここで柊がとんでもないことを言い出しました。

柊ナナ
「あのっ、中島さんを推薦します、中島さんはとても勉強されてます、なにより優しいんです」
中島ナナオ
「ぼ・・・僕はいいよ・・・」

ナナオが柊の代わりに空気を読みます。

しかしここで別の人物がとんでもない発言でクラスメイト達を驚かせました。

小野寺キョウヤ
「ならそこのデブとロン毛と中島、3人でやりあえばいいんじゃないか?」

キョウヤの提案によって炎の能力者と氷の能力者、そしてナナオが委員長の座を争うことになったのです。

相手の2人は2人はやる気満々で委員長の座を狙うのですが、ナナオにはクラスのリーダーになる気などありません。

いったい誰がクラスをまとめる委員長になるのでしょうか!?

 

 

弱気なナナオと人見知りをしない柊ナナ、そして何を考えているのか分からない小野寺キョウヤのバランスが素晴らしいと思いました。

3人のキャラクターが個性的だからこそ、ここから始まる予測不能な展開に期待が持てますね。

不思議な学園で巻き起こる高度な心理戦が魅力的な『無能なナナ』

誰が無能で誰が有能なのか読んでみないと絶対に分からないストーリーになっています。

ナナオの能力と柊ナナが何者なのか注目しながら続きをご覧ください。

後編

絶海の孤島の学園に転校する前、ナナオはお金持ちの実家で生活していました。

そんなナナオに人類の敵と戦うための召集令が出され、父親からトップになれと言われたナナオはこの学園に転校することになったのです。

もしも委員長になれたら父親の期待に応えることができるかもしれません。

期待に応える自信を持てないまま、委員長を決める戦いは翌日に開催されることとなりました。

柊ナナ
「中島さん、明日がんばってくださいね、応援してます」
中島ナナオ
「僕は戦わないよ、あいつらに勝てるわけないし」

ナナオはそのまま帰ろうとするのですが柊が後をついてきます。

仕方なく食堂で話をすることにしました。

柊ナナ
「ここのお代もただなんですよね」
中島ナナオ
「学費はもちろん寮の水道光熱費とか全部国から出てるはずだよ・・・あのさナナちゃん」
柊ナナ
「なぜ僕なんかにつきまとうのか・・・と思ってますか?」

特殊能力によって心を読まれてしまいます。

隠し事ができないと悟ったナナオは自分がこの島に嫌々連れて来られたことを説明しました。

中島ナナオ
「ねえナナちゃん、ナナちゃんの能力ってどういう感じなの?聞こえるって言ってたけど」
柊ナナ
「能力ですか?そのまんま人の声が聞こえるんです、ふとしたときに聞こえることもあれば、集中して奥底の声を探ることもできます」
中島ナナオ
「すごいね」
柊ナナ
「すごくなんかないです、わたし都会から来たんです、毎日満員電車で学校に通ってました、電車の中ではみんな誰かと電話しているみたいでしたよ」

柊にとって一方通行で聞こえてくる声は不快でしかなかったのです。

この悩みを抱えていた柊は都会で暮らしている頃、友達が1人もいませんでした。

それでも明るく振る舞う柊に対してナナオが心を開いていきます。

しかし自分の能力を明かすようなことはできません。

中島ナナオ
「この島って人類の敵に唯一対抗できる人たちが訓練のために集められてるでしょ、だから敵もこの島に目をつけていてすでにやってきてるんだって」
柊ナナ
「敵に能力がばれたらまずいんですかね」
中島ナナオ
「敵にも知性はあるからね、だからナナちゃんの能力は活躍できるんじゃないかな」

あくまでも噂なのですがこの島に敵が侵入している可能性があるのです。

会話が終わると2人は寮へ戻ることにしました。

そこで再び柊がナナオこそ委員長になるべきだと言ってきます。

ですがナナオには自分を推す理由が分かりません。

柊ナナ
「あのクラスの中で中島さんの心が一番きれいだったからです!みなさんやはり能力者であるからかちょっと傲慢さを感じましたが中島さんは違います!」

心がきれいだと言われたことは嬉しく感じます。

しかし父親に期待に応えられるかどうかは自信がありません。

翌日、ナナオが来ないまま委員長を決める争いがスタートしました。

能力者同士が本気を出してしまうと殺し合いになってしまうので、争いは殴り合いで行われます。

ですが熱くなった2人は能力を使い始めてしまいました。

結果、氷の能力者が勝利するのですが、負けた炎の能力者は納得できません。

怒り狂った炎の能力者は大きな炎の塊を放出しました。

炎の勢いは凄まじく氷の能力者だけでなくクラスメイト達が巻き込まれそうになってしまいます。

ここでナナオが炎の前に立ちはだかりました。

次の瞬間、炎があっという間に消滅します。

中島ナナオ
「人の能力を無効にできるんだ、それだけなんだよ」
柊ナナ
「す、すごい能力じゃないですか!クラスのみんなをまとめられるのはやっぱり中島さんしかいないですよ!」

こうしてナナオはクラスメイト達からリーダーとして認められました。

一件落着するとナナオは柊と海を眺めながら話をします。

中島ナナオ
「僕がリーダーだなんて信じられないな」
柊ナナ
「ふさわしいですよ、ケンカが強いだけがリーダーの条件ではないと思いますので」
中島ナナオ
「ナナちゃんのおかげだよ、僕やっぱり自分にウソついてた、父さんのこと怖いけど・・・やっぱり憧れてるんだ」

柊のおかげで自分の気持ちと向き合うことができました。

さらにナナオは柊に触れることで彼女の能力も無効にできることが判明します。

柊ナナ
「はじめて声が聞こえなくなりました、びっくりです・・・もう無理やり聞こえてくるおしゃべりにおしゃべりで返さなくていいんですね」

声が聞こえることで柊が苦しんでいたことを再認識しました。

そんな柊にナナオは手を握りながら質問をします。

中島ナナオ
「ねえナナちゃん、僕が今なにを考えてるかあててみてよ」
柊ナナ
「能力なしでですか?」
中島ナナオ
「うん、わかるかな・・・」

ナナオは心の中で“これからもよろしくね”と呟きました。

もちろん何を考えているのか分かってほしいと願っています。

しかしここで予測不能な事態が起こりました。

柊ナナ
「なぜ僕は今からこの子に殺されなければならないのか、だろ」

ナナオを崖に突き落とそうとしている柊ナナは心を読める能力者などではありません。

実はナナオの服装や行動から彼の心を読んだフリをしていただけなのです。

中島ナナオ
「な、なにを言ってるんだ!?」

ロープを握りながらなんとか落ちないようにしているのですが状況は全く理解できません。

柊はその姿を見下ろしながら自分の正体を明かします。

柊ナナ
「能力者だらけの学校に無能力者が紛れ込んでいては疑われるだろ?」
中島ナナオ
「な・・・なんでそこまでして・・・まさかキミが人類の」
柊ナナ
「いいやお前たちこそが人類の敵だからだ、とくにキミは将来的に敵の統率者になりえる可能性がある」

能力が分からなかったため柊はナナオに付きまとっていました。

ようやく能力が分かったので、ナナオのことを殺しておくことにしたのです。

彼女の望み通り力尽きたナナオは崖から海へ転落しました。

果たしてナナオはこのまま死んでしまうのでしょうか!?

 

無能なナナを読んだ感想

柊ナナが敵だったという大どんでん返しには驚かされました。

また能力者たちこそ人類の敵だというセリフの意味も気になるところですね。

巧みな策謀と連続する裏切りが見所になっている『無能なナナ』

ナナオが生きているかどうかも注目してもらいたいポイントです。

人類の敵がどちらなのかを予想しながら物語の世界観を満喫してみてください。

 

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