今回は「粥川すず」先生の『大正學生愛妻家』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『大正學生愛妻家』はこんな漫画(あらすじ)
大正十年、東京市の橘邸で女中として働いているうちに、ふきは二十四歳になっていました。
尋常小学校を卒業してから十二年も女中として働き続けている理由は、十九歳の時に決まっていた結婚が破談になってしまったためです。
祝言の直前に急死した故郷の父親は二千圓という多額の借金を抱えていました。
士族の橘家は援助してくれると言ってくれましたが、ふきは自分の力で働いて借金を返すことを決意します。
働いても働いても給金が返済に消える中、本家に養子として迎えられた橘家の次男・勇吾が戻ってきたことでふきの運命は激変することになりました。
健気な女中とエリート学生の純愛を描いていく『大正學生愛妻家』
今回は古き良き時代の恋愛模様を描いた漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
結婚することに親の許しが必要だった時代のラブストーリーに魅了されてください。
『大正學生愛妻家』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
他の女中が眠っている中、深夜になってもまだふきが仕事を続けています。

稼ぎを確かめながら縫物をしていると、便所に行っていた女中仲間にあまり根を詰めすぎないよう注意されました。
しかしこの縫物を完成させたら今月の稼ぎが十圓を超えるので諦めません。
大正十年春、ふきは由緒ある士族の橘家で奉公しています。
尋常小学校を卒業してから女中として働き始め十二年が経ちました。

お金をかけずに絶品料理を作ったので女中仲間に褒められます。
二十四歳で倹約家のふきは結婚資金を貯めていると思われていますが、夜なべ仕事と節約生活を送っている理由は結婚したいからではありません。
そのまま料理を続けていると奥様から呼ばれました。




勇吾は橘家の次男で六年前、伯父にあたる本家当主に子どもがいなかったため養子に迎えられています。
屋敷を出た勇吾は伯父が経営する会社の新事業のため北海道へ渡りました。


本日、勇吾は進学のため東京へ戻ってくるのです。
その喜びで奥様の体調が良くなったのかもしれません。

誰よりも懐いてくれた勇吾が帰ってくるのでふきも嬉しそうです。
奥様も旦那様も勇吾の世話をしてくれたふきに感謝していました。
しかしふきには苦労がないわけではありません。
十九歳で結婚が決まっていたふきでしたが、祝言の直前に故郷の父親が急死しました。
それだけでも不幸なのに父親は二千圓という多額の借金を残していたのです。
ふきは借金について知らされていませんでしたが、借金のせいで縁談は破棄されてしまいました。


援助を断ったふきは自分の力で借金を返済することにしたのです。
ですが働いても働いても給金は丸ごと返済に消えてしまう絶望的な状況は今も変わっていません。
それでも前向きで図太いふきは、日々の節約を楽しむ境地に至っていました。
最中を買ってきたふきが仕事に戻ろうとしていると勇吾が姿を現します。

多くの使用人が待ちに待っていた勇吾の到着を歓迎しました。
勇吾は両親に挨拶するため屋敷の中へ入っていきます。

案内は使用人たちに任せました。
そんなふきの後ろ姿を勇吾が見つめています。

勇吾はふきが破談になったことを知りませんでした。
そこで使用人たちから詳しい事情を聴くことにします。

ふきがお茶を淹れている間に勇吾は荷物を自分で運ぶことにしました。
そして鞄を開けると中から手紙を出して自ら一筆を加えます。
相手の身分は一切問はぬと書き加えた勇吾の狙いとは・・・!?

大正時代の二千圓が現代のお金と比較してどのぐらいの価値があるのかは分かりませんが、作品を読んでいるとかなりの大金だという感じがしました。
二十代で借金を自分の力で返済すると決めたふきの覚悟には頭が下がりますね。
不幸のどん底でも前を向き続ける女中のシンデレラストーリーを描いていく『大正學生愛妻家』
エリート学生に成長した勇吾がふきを幸せへと導いていきます。
少し強引な勇吾に振り回されますが、ふきの人生に光が差し込み始めますよ。
後編
手紙に一筆加えた勇吾が両親と再会します。



兄さんたちは相変わらずの様子で、もう少しで東京へ戻れることになっていました。
勇吾は両親と会話しながらも、お茶を持ってきたふきの姿を横目で眺めています。


成長した勇吾の頼もしい姿を見ているうちに母親の目から涙がこぼれてきました。
勇吾は義父だけでなく両親にも誇らしいと思ってもらうため努力してきたのです。



体調が良い奥様は自分で写真を取りに行きました。
二人になったところで勇吾が父親に手紙を渡します。

勇吾が手紙を渡している時、ふきは荷物を勇吾の部屋に運んでいました。
重たい荷物や大きなコートを見ているうちに、自分が知っている頃の勇吾ではないことを実感します。




身体は成長しましたが中身はあの頃と変わっていないのかもしれません。
ふきが様子を伺っていると勇吾が距離を縮めてきます。



頭に手を置かれたのでふきは思わずタメ口になってしまいました。
やっぱり勇吾は甘えん坊だった六年前とは違っているようです。




勇吾がふきに膝枕をしてもらいました。
確かに昔はよく膝枕で寝かしつけていたのですが、今のふきはドキドキで落ち着いていられません。

急にプロポーズされたふきは固まってしまいました。
プロポーズが頭から離れなくなったふきは夜になっても眠れません。
次の日も仕事が手につかないふきは、勇吾がいつも通り振る舞っていることからプロポーズが冗談だったと思うようになります。
破廉恥なことを誰にでも言えるような軟派男になってもらいたくないので、ふきは買い物のついでに勇吾を注意することにしました。

勇気を出して叱りましたが、荷物を運んでいる人力車とぶつかりそうになります。
轢かれそうになったところを勇吾に助けてもらったので何も言えなくなってしまいました。

祝言を見た時にふきが花嫁を見て綺麗だと言ったことを勇吾は覚えています。
いつかはお嫁さんになりたいと言ったふきの言葉を勇吾は忘れていません。



上京前に勇吾は義父から後継者として周囲に認知してもらうためには、一人前の社会的立場が不可欠だと伝えられました。
いくら将来が有望でも家庭を持たない若者は男として認めてもらえません。
そこで義父は勇吾に至急結婚することと、学生のうちに子どもを二~三人を儲けておくことを命じました。
極端な性格の義父は結婚相手にも条件を出しています。

勇吾は借金を全て引き受けることを約束しました。
しかしふきは結婚を受け入れることができません。



確かにフランス皇帝のナポレオン年上の女性と結婚しました。
ですが女中のふきがそんな歴史を知っているわけがありません。

会社と一族のためふきは勇吾の頼みを引き受けることにしました。
ここから勇吾は両親と親族をどのように説得していくのでしょうか!?
『大正學生愛妻家』を読んだ感想
結婚に関して色々と理由を説明する勇吾ですが、本心ではふきのことが好きなような気がします。
恋愛経験のないふきが照れまくる姿にもピュアな性格が表現されていますね。
妻として実業家を支えられるのかが見所になっている『大正學生愛妻家』
大正時代だからこその純愛を描いています。
デジタルが発達していない世界の不器用な恋模様をお楽しみください。
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