今回は「百合太郎」先生の『カヤちゃんはコワくない』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『カヤちゃんはコワくない』はこんな漫画(あらすじ)
幼稚園の年中組に通っている佐藤カヤは有名な問題児で、前任の先生はノイローゼになり退職してしまいました。
蓮見千枝(ハスミチエ)はカヤちゃんの面倒を任されましたが、四六時中ついて回ることができません。
そんな中、園児がブランコから転落してしまう事故が多発してしまいます。
子供が遊ぶ中で多少のケガはつきものだと思われたのですが、チエ先生はブランコで遊んでいたカヤちゃんの常人離れした能力を目撃してしまいました。
この日から一変してしまったチエ先生の教員生活はどうなってしまうのでしょうか！？
最強の幼女を主人公に設定した『カヤちゃんはコワくない』
今回は斬新な設定が魅力的なホラー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
幼稚園児が霊能力者という新感覚のホラー漫画をじっくりとお楽しみください。
『カヤちゃんはコワくない』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
幼稚園で女児がブランコに乗りながら、もっと押してほしいと頼んでいます。
次の瞬間、女児はブランコから転落して頭をぶつけてしまいました。
この幼稚園では今週に入ってブランコの事故が5回も発生しています。
先生たちが不安になっていると、外から園児たちのケンカする声が聞こえてきました。
ケンカしていたのは男児と年中組の佐藤カヤで、問題児のカヤちゃんを担当している幼稚園教諭のチエ先生が2人の元へ向かいます。
問題児のカヤちゃんを担当していた前任の先生はノイローゼになって退職しました。
それほどまでにカヤちゃんはケンカなどの問題行動を頻繁に起こしているのです。
今回もチエ先生が注意したのにそっぽを向いたまま逃げてしまいました。
チエ先生がカヤちゃんを追いかけていくと、カヤちゃんとケンカしていた男児がブランコで遊び始めます。
しかしブランコを押してくれる人が誰もいません。
つまらないと感じた男児がブランコを押してほしいとお願いしたら、周囲に誰もいないはずなのにブランコが動き始めます。
楽しくなってきた男児はもっと動かしてほしいとお願いしました。
ブランコは激しく動き始めましたが、目の前に得体の知れない黒い物体が出現します。
怖くなった男児はブランコから降りたいのですが、激しく動いているので降りられません。
このままでは転落して怪我をしてしまいます。
戻ってきたカヤちゃんがブランコを止めてくれました。
カヤちゃんは怯える男児の代わりにブランコで遊び始めます。
引き続きブランコはおかしな動きをしていますが、カヤちゃんにはブランコが変ではないことが分かっていました。
ブランコを押していた怪異の手は、ブランコから押し出された子供が自分の下に落ちてくるのを待っていたのです。
男児の代わりになったカヤちゃんがブランコから押し出されそうになりました。
また幼い犠牲者が出てしまうかもしれません。
ですがカヤちゃんが怪異の手に落ちることはありませんでした。
逆に最強の霊能力者であるカヤちゃんは怪異を殴り飛ばします。
怪異を殴り飛ばしたのでもうブランコに危険は潜んでいません。
しかしそれが分からない男児は逃げ出してしまいました。
カヤちゃんは仕方なく一人でブランコにのります。
チエ先生はカヤちゃんと怪異が対峙する現場を目撃してしまいました。
この出来事をきっかけにチエ先生の平凡な教員生活は一変してしまうのです。
カヤちゃんが問題を起こす原因が性格上の問題ではなく霊能力者だという理由に驚きました。
偶然その現場を目撃したチエ先生は運が悪かったかもしれませんね。
最年少の霊能力者が無双していく『カヤちゃんはコワくない』
ハラハラドキドキできるスリリングなホラー漫画になっています。
幼稚園で巻き起こる奇々怪々な出来事に驚愕してください。
後編
ゆみちゃんという園児が読んでいる絵本の中で、猫がいないいないばぁをしています。
翌日、ゆみちゃんのお母さんから熱を出したので幼稚園を休ませると連絡が入りました。
連絡を受けた瑞木先生が報告に行くと、チエ先生がカヤちゃんと揉めています。
揉めている原因はカヤちゃんがアイコちゃんの読んでいる本を取り上げたためでした。
カヤちゃんは取り上げた本を置いて既にいなくなっています。
取り上げた理由はカヤちゃんが本を読みたかったわけではありませんでした。
深刻に考えてしまうチエ先生に瑞木先生は気分で意地悪をすることはよくあると助言します。
しかしカヤちゃんと怪異が対峙した現場を目撃したチエ先生は単純な意地悪とは思えません。
化け物の存在を認めそうになりますが、チエ先生は幽霊を信じていないので見間違いだと思うことにします。
楽観することにしたチエ先生でしたが、カヤちゃんが置いて行った絵本を開くと状況が一変しました。
絵本におかしな点があることに気付いたチエ先生はすぐにカヤちゃんの元へ向かいます。
このようないたずらを許す訳にはいきません。
怒ったチエ先生はいたずらした絵本を全て出させることにしました。
すると大量の絵本にいたずらがされています。
カヤちゃんは理由を語らずにまたしても逃げ出してしまいました。
あれもダメ、これもダメと言われたチエ先生は訳が分かりません。
困惑していると閉じていたはずの絵本が開いています。
開いていくといないいないばぁの絵が繋がりました。
懐かしさを感じていたのですが、次のページを開くと怪異が姿を現します。
慌てて投げ捨てたのですが絵本から怪異が出現し、チエ先生の元へ近づいてきました。
のり付けされていた怪異の“出てくる本”は不用意に開いてはいけません。
この怪異はしばしば何かを閉じ込めて出て来ないようにしていたのです。
チエ先生も襲われそうになりますが、戻ってきたカヤちゃんが怪異を退治してくれました。
全てを知っていたカヤちゃんは怪異から園児たちを守っていたのです。
カヤちゃんが黙って頷いたことでチエ先生は怪異の存在を認めることにしました。
チエ先生の背後に置かれていた本も全てが怪異に豹変しているそうです。
カヤちゃんに言われるままチエ先生は本を密かに処分することにしました。
しかし園長先生が古本屋に持っていったため、本の行方は誰にも分からなくなってしまったのです。
『カヤちゃんはコワくない』を読んだ感想
霊能力者のカヤちゃんが何も説明してくれないのでチエ先生は振り回されてしまいましたね。
問題が発生するたびに怪異と遭遇してしまうチエ先生が可哀想でした。
恐ろしい怪異と少女の対決を題材にした『カヤちゃんはコワくない』
幼稚園を舞台にした異質のホラー漫画に仕上がっています。
怪異が無邪気な子どもたちに次々と襲い掛かりますよ。
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