マンホール(漫画)のネタバレと感想!新装版が話題になってます!

今回は「筒井哲也」先生の『マンホール』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『マンホール』はこんな漫画

通行人が賑わう商店街で、全裸の男性が突然血を吹き出しながら謎の死を遂げてしまいます。

この奇妙な怪死事件を担当することになった刑事の溝口健と井上菜緒。

遺体から新種の寄生虫が発見されたという報告を受け、二人は事件の真相に近付き始めます。

溝口と井上は事件を追う中で、一つのマンホールが関係していることを突き止めました。

しかしマンホールの中に存在した謎の施設には、思いも寄らない事実が隠されていたのです。

読者を圧倒的な恐怖の世界に導いていく『マンホール』

今回はこのサスペンス漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

ハイレベルな謎解きの面白さを体感していってください。

 

『マンホール』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

12月7日16時32分、笹原市中央商店街は多くの人で賑わいを見せていました。

特売を伝える声や女子高生たちのはしゃぐ声で活気づくこの商店街に、場違いな格好をした男性が現れます。

この男性の姿を最初に見た雑貨店の店主は思わず固まってしまうほどでした。

なぜなら男性は全裸で、さらに両手と両足が血まみれの状態だったのです。

ピチャッ、ピチャッと血が滴る音を鳴らしながら商店街を歩いていく男性。

いつの間にかこの場にいる全ての人が、この男性の存在を認識するようになっていました。

男性はその注目を浴びながら、何かを呟きながら歩き続けています。

彼の口からはよだれが流れ出し、両目からは大粒の涙がこぼれ出していました。

それでも彼が足を止めることはありません。

すると彼の目の前に携帯を見ながら歩いている大学生が立ちふさがります。

大学生はヘッドフォンで音楽を聴いているため、男性の存在に気がついていませんでした。

雨宮
「てっ、ンだよこの・・・」

男性とぶつかった大学生が、文句を言おうと視線を上げます。

次の瞬間、全裸の男性が今まで以上に苦しそうな表情を浮かべました。

そのまま男性は大量の血を吐きながら倒れてしまいます。

雨宮
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」

彼の血を浴びた大学生が悲鳴を上げたところで、通行人が警察に事件を通報しました。

大学生はパニックになってしまい、携帯を落としたことに気づかずこの場を立ち去ってしまいます。

数十分後、警察が到着したのですが既に男性は息をしていませんでした。

溝口健
「ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・」

この事件を担当することになった笹原署の溝口が遺体に手を合わせています。

同僚の刑事はこの異常な遺体を前にして、ストリーキングの自殺だという印象を持っていました。

溝口健
「マトモな神経じゃねえな、頭に虫でも湧いてたんじゃねえのか」

溝口が現場の周辺を見回すと、蓋の空いたマンホールが見つかります。

どうやら男性はこの中から這い上がってきたようでした。

溝口健
「足跡もベッタリついてるな」

ここでマンホールを見ていた溝口に、部下の井上が声をかけてきます。

井上菜緒
「溝口さーん!コレもう検死回しちゃっていいですかー?」
溝口健
「・・・ああ分かった、後はできるだけ目撃証言集めとけ」
井上菜緒
「はーい!」
溝口健
「それと井上、仏さんをコレなんて呼ぶもんじゃねぇ、大方ヤクでイカれた野郎なんだろう、けどなせめて人間扱いはしてやれよ」

こうして夕暮れの商店街で起こった怪死事件の捜査が本格的に始まりました。

ベテラン刑事の溝口と部下の井上は、この事件の真相へどのように迫っていくのでしょうか!?

 

 

序盤から奇妙な男性が登場したことにより度肝を抜かれてしまいました。

彼の異様な形相は一度見たら忘れられなくなるほどのインパクトがありますね。

そのため最初の数ページを読んだだけで、作品の世界観に夢中になることができました。

サスペンス漫画として非常に完成度の高い『マンホール』

上手な絵で描かれているのでとても読みやすいと思います。

それでは引き続き衝撃作の魅力を味わっていってください。

後編

男性の遺体を検死に回した溝口は、通報を受けた交番の警察官から事情を聴くことにします。

通報を受けたのは笹原駅前交番の池本という警察官でした。

池本
「現場近くの雑貨店の店主によりますと、ガイ者は若い男に血を吹きかけ突き飛ばされた後、地面に頭を打ち動かなくなったそうであります!」
溝口健
「道を歩いていたらばったり全裸の男に出くわして血ヘドぶっかけられた・・・そらパニックにもなるわな」

池本の報告はさらに続きます。

池本
「逃げ去った若い男は現場に携帯電話を落としておりました!こちらです!」

溝口は携帯電話を受け取ると、すぐに中身を調べ始めました。

溝口健
「ふん、彼女にメールでも打ってたか」

逃げ去った男性には過失致死の容疑がかけられることも考えられます。

そのため彼から事情を詳しく聞く必要がありました。

溝口健
「どっちかっつうと被害者はこっちの方だろうけどな、ま、一応話は聞いておこうか」

溝口は遺留物の携帯を使って、男性の彼女に電話をすることにします。

しかし彼女は何も分からないと言い、すぐに電話を切ってしまいました。

携帯の持ち主は雨宮洋一という大学生なのですが、どうやら彼らは事件に深く関わりたくないと思っているようです。

雨宮
「今日はマジ最悪だよ、レポートも明日までなのにさー」

警察から電話があったことを伝えられても、特に折り返すような気配はありません。

ですが男性から血を吹きかけられた雨宮は、すでに事件と強い関わり合いを持っていたのです。

そんなことになっているとは思ってもみない雨宮。

一方その頃、検死に回された男性の解剖が始まろうとしていました。

遺体の検案を担当するのは、笹原署の嘱託医である菅野という男性医師です。

検死が始まると、まず血中からトリクロロメタンが検出されました。

これは麻酔剤として使用されるのですが、検出されたものは中毒症状を引き起こすほどの量ではありません。

次に菅野が注目した点は、側頭部に広がるミミズ腫れでした。

リンパ節の異状かもしれないと思い切開することにします。

切開していくと切り口から何かが動き始めました。

菅野はゆっくりとピンセットで謎の物体を掴もうとします。

ようやく掴んだ謎の物体は寄生虫のような形をしていて、遺体の中で生きていました。

ここから寄生虫を巡って事件は大きく動き始めることになります。

果たして男性が変死した原因とこの寄生虫はどのように関係しているのでしょうか!?

その真相は実際に漫画を読んでご自身の目で確かめてみてください。

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『マンホール』を読んだ感想

本格的なサスペンス漫画を読めて大満足しました。

ストーリーも絵のタッチもとても高いレベルのものだと思います。

筒井哲也先生の漫画はどれも完成度が高いのでオススメですよ。

是非この機会に『マンホール』と合わせて他の作品も楽しんでみてください。

きっと大きな満足感が味わえると思いますよ。

 

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