ここは今から倫理です。のネタバレ!漫画の魅力を徹底紹介!

今回は「雨瀬シオリ」先生の『ここは今から倫理です。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ここは今から倫理です。』はこんな漫画

道徳の規範であり人の道を問いかける学問が「倫理」です。

この物語の主人公である高柳は、高校でそんな大切な学問である倫理を教えていました。

一切表情を変えないクールな高柳は、生徒が抱える悩みにオリジナルのやり方で立ち向かっていきます。

そんな彼の独特過ぎる教師像を描いていく『ここは今から倫理です』

今回はそんな漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

新ジャンルを築いたと言っても過言ではない物語をじっくりとご堪能ください。

 

『ここは今から倫理です。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

女子高生の逢沢いち子は誘われたらすぐに体を許してしまうふしだらな女の子です。

そんな彼女が高柳と出会ったのは高校に入学してから2年目のことでした。

いち子
「色んな経験をしてきた、中学でもこの学校でも学校以外でも色んなものを見た、でもひとつだけ知らない事があった」

教室で男子生徒と肉体関係を持っていたいち子が知らなかった事は、校舎内でたまにすれ違う高柳の担当教科でした。

そこに高柳がやってきます。

とんでもない現場を見られたと思い焦る男子生徒といち子。

しかし高柳は表情を変えず冷静に話し出します。

高柳
「別に悪い事とは言いません、真剣なお付き合いなら結構、ただ時間と場所が悪い、ここは今から倫理です」

この言葉と高柳のクールな態度に惹かれたいち子は1年後、彼の担当する倫理の授業を選択することにしました。

いち子が待ち受ける教室に授業のためやってきた高柳。

高柳
「これから1年間よろしくお願いします、高柳と申します、それでは倫理を始めます」

席順が決められていないため多くの生徒は後ろに座っているのですが、高柳に恋をするいち子は最前列の席に座っていました。

彼女が熱い視線を送っているのですが、高柳は気にも留めず授業を進めていきます。

高柳
「倫理は学ばなくても将来困る事はほぼ無い学問です、この授業で得た知識が役に立つ仕事はほぼ無い、あるとすれば死が近づいた時とか」

強烈な言葉を淡々と語る高柳の姿に、生徒たちは緊張の面持ちで黒板を見ています。

信じられるものが無くなった時、命とは何かを考える時、そんな時に必要なものが倫理だと教える高柳。

高柳
「どうですか、別に知らなくてもいいけれど知っておいた方がいい気はしませんか」

こうして高柳は最初の授業を終えていきました。

彼のこの姿はいち子が胸に秘めている高柳に対する憧れをさらに強くしていきます。

そして授業が終わった頃を見計らって、いち子は高柳に強烈で独特なアプローチをしていくのでした。

変わり者の教師と生徒の距離が縮まることはあるのでしょうか!?

 

 

あまり読んだことのない世界観の漫画だったので驚いてしまいました。

冷静で淡々とした教師と、アバズレのような女子高生の対照的な姿も印象的ですね。

風変わりな倫理教師がさまざまな事情を抱えた生徒と接していく『ここは今から倫理です』

ここから高柳はいち子との距離を縮めながら、倫理の大切さを丁寧に教えていくことになります。

彼の言葉には出さない優しさに注目しながら続きをご覧ください。

後編

授業が終わり二人っきりになった教室でいち子が高柳に色仕掛を始めます。

いち子
「ねえ、たかやなぎせんせぇ、あたしの事覚えてる?」
高柳
「知っています、逢沢いち子、よく職員室で名前を聞きます」
いち子
「ねえ先生カノジョいる?」
高柳
「いません、貴方の行動は多くの先生がたが頭を痛めています、授業には出ないし普段の・・・」

まだ高柳が話している最中に関わらず、机の上に座り下着を見せてくるいち子。

しかし彼女のこの行動にも高柳の心が動揺することはありません。

そんな彼に対してさらに積極的にアプローチをしていくいち子。

いち子
「あたし先生メッチャタイプなんだよね、1年前この教室でエッチしてたの高柳先生に見つかっちゃてさ、でも先生表情全く変わんないでさ、先生のもっと色んな表情見たいの」
高柳
「花魁って知っていますか・・・」
いち子
「は?おいらん?えっと何か・・・スッゴイ着物着てる女の人・・・」
高柳
「江戸時代の超高級フーゾク嬢です」

高柳は続けて花魁になるためには何が必要なのか質問をしました。

それに対し顔の美しさやエッチが上手なことが必要だと答えるいち子。

高柳はそんないち子の手を取り答えを教えてあげました。

高柳
「貴方じゃ無理です、花魁になるには教養が必要です、貴方には教養がない、残念ながら私は教養がある女性がタイプです」

見た目と色気以外に教養があることも素敵な女性の条件だといち子に教えます。

高柳のこの言葉は少しずつですがいち子の態度を変化させていくことになりました。

今まで適当に生きてきた彼女ですが、徐々に人生と真剣に向き合い始めていきます。

しかし周囲の男子生徒たちはそんな彼女の様子が面白くありません。

これまで誘えばすぐに乗ってきたいち子が真面目になっていくため、欲求不満になってしまっていたのです。

そして1人の男子生徒がいち子と無理矢理関係を持とうとしたのですが、その現場をまたしても高柳が発見することになりました。

高柳は自分を邪魔者扱いする男子生徒に向かい冷静に語りかけます。

高柳
「合意でしょうか、本当に深く愛し合っての・・・切羽詰まっての逢瀬なら場所と時間についての注意だけに止めます、逢沢さん合意ですか」
いち子
「ちがう・・・」

涙ながらに救いを求めるいち子。

ですが彼女との関係を続けたい男子生徒が高柳に殴りかかってきました。

彼に殴られるのですがまったく表情を変えない高柳。

高柳
「やめなさい、私は貴女を殴れない、異性の生徒に至っては落ちつくようにと背をさすってやる事も出来ません、セクハラになってしまう、お願いします暴力はやめて下さい」

高柳の態度に男子生徒は怖じ気づき逃げ出していきました。

そしてこの出来事がいち子の恋心をさらに熱くさせていきます。

いち子
「好き、あたしやっぱせんせが好き!!絶対せんせの事諦めないから!!」
高柳
「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である、ではまた倫理の時間に会いましょう」

ドイツの哲学者マックス・シェーラーの言葉を残し教室を去っていく高柳。

こうして彼は1人の女子高生の心を救ったのでした。

次々と学生の心を倫理で救っていく高柳の活躍は、是非漫画を読んでお楽しみください。

 

『ここは今から倫理です。』はこんな人にオススメ

ヒューマンドラマが好きな人にお勧めの漫画になっています。

中でも今まであまり読んだことのない新たなジャンルをお探しの方にお勧めですよ。

倫理教師が語る言葉の数々は胸を打つものばかりです。

とても心を揺さぶられる『ここは今から倫理です』

是非この機会に多くの漫画ファンに知ってもらいたい作品になっています。

高柳の言葉から倫理の素晴らしさを学んでみてください。

 

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