今回は「青木U平」先生の『ミワさんなりすます』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ミワさんなりすます』はこんな漫画(あらすじ)
映画鑑賞が大好きな久保田ミワが大好きな俳優の八海崇に関する情報を検索していると、家政婦を募集していることが分かりました。
八海と同じ空気が吸いたいミワは応募しようとしたのですが、条件が厳しすぎるので採用されるとは思えません。
それでもどんな人が家政婦になるのか気になったミワは、八海邸の様子を見に行ってしまいます。
すると家政婦になるはずだった女性が車に轢かれてしまい救急車で搬送されました。
現場に居合わせたミワは八海の専属マネージャーをしている藤浦華純(ふじうらかすみ)に、本来の家政婦と人違いされてしまいます。
今まで自己主張してこなかったミワは思いきって家政婦になりすますことにしました。
絶対にバレてはいけない秘密を守り抜いていく『ミワさんなりすます』!
今回はシュールな面白さが夢中になってしまうギャグコメ漫画の第2話と第3話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。
おかしな人間関係が笑わせてくれる愉快なシーンと、秘密がバレてはいけないスリルを味わえますよ。
『ミワさんなりすます』の魅力紹介(ネタバレ含む)
第2話
いよいよなりすまし家政婦生活がスタートしました。
神さまだと思っている八海の部屋に入るとボトルシップを作っています。
その様子を見て興奮したミワは鼻血を出してしまいました。
興奮して鼻血が出たなど言えるわけがありません。
すぐにティッシュで鼻血を拭き取ります。
なりすましている人物の名前は美羽さくらで、偶然なのですが久保田ミワの下の名前と一致していました。
そのため名前を呼ばれることに違和感はありません。
挨拶を終えると八海がボトルシップを作っている部屋の掃除を頼まれました。
藤浦が出ていくと掃除を始めるのですが考えなければならないことが山のようにあります。
まず前任の家政婦がどれくらいの仕事をしていたのか分かりませんし、美羽さくらとしての振る舞いも意識しなければなりません。
念願だった八海崇と一緒の空気を吸っているのです。
何も考えられなくなったミワは緊張しながら掃除を続けていきました。
八海崇が会話をしてくれたのでミワは泣きそうになってしまいます。
しかし泣いたらファンだとバレるので涙をあふれさせないように目を見開きました。
ミワは八海の信者なので精神を集中するためボトルシップを作ることに没頭することを知っています。
役に立ちたいと思いながら掃除していると、飾られているボトルシップのプレートがくすんでいることに気が付きました。
ここでミワは自分が役に立てると感じます。
掃除が終わると藤浦が部屋に戻ってきました。
ミワが持っていたのはマニキュアを落とすための除光液です。
趣味で集めているフィギュアの汚れを落とすためミワは除光液を使っていました。
持ち歩いていた除光液でプレートのくすみを落としたのです。
良かれと思った行動なのですが余計なことをしたかもしれません。
焦り始めたミワはクビにされてしまうことを恐れます。
除光液でフィギュアの汚れを落とした経験が八海崇の役に立ちました。
喜んでいると八海が咳き込みます。
もしかしたら除光液の匂いが影響しているかもしれないと考えたミワは、窓を開けて換気することにしました。
しかし窓から入ってきた風によってボトルシップが床に落下してしまいます。
その衝撃でボトルシップは粉々に割れてしまいました。
早くも大問題を起こしたミワはどんなお咎めを受けてしまうのでしょうか!?
自己主張をしてこなかったミワが憧れの俳優に近づくため、家政婦になりすました勇気に感動しました。
もしかしたらこのチャンスを逃したら自分を変えられないと思ったのかもしれませんね。
悪いことをしてヒロインなのに不思議と応援したくなる『ミワさんなりすます』!
八海崇の前で抑えられなくなる感情と向き合うミワの心境をコミカルに描いています。
ミワと藤浦、そして八海崇の感情がすれ違う愉快な設定に思わず笑ってしまいますよ。
第3話
ミワが窓を開けたことによって床に落ちたボトルシップが粉々に砕け散りました。
わざとやった訳ではありませんがボトルシップの修復は不可能な状況です。
マネージャーの藤浦に連れて行かれる中、ミワの頭は朦朧としていました。
ボトルシップを割ったことで頭が回らないミワは昔の自分を思い出しています。
高校時代のミワはクラスメイト達が青春を謳歌している時に、暗い部屋で映画に出ている八海崇に夢中でした。
高校2年生の時、文化祭の準備でミワはクラスメイトから残りの作業を頼まれます。
八海崇のように恥じない人生を送りたかったミワは、クラスメイトの青春を輝かせるため必死になって作業しました。
その結果、なし崩し的に作業はミワが1人で担当することになります。
クラスの出し物は演劇のレ・ミゼラブルで、7×3メートルの巨大な描き割りを作らなければなりません。
1人で描くにはハードなのでミワは文化祭前日には全身が筋肉痛になっていました。
もう少しで完成しそうだったのですが、筋肉痛のため脚立から足を滑らせてしまいます。
脚立から転げ落ちたミワは完成間近だった描き割りに真っ黒なペンキをこぼしてしまいました。
文化祭前日の大失態によって顰蹙を買ったミワの高校生活は真っ黒に染まります。
このような過去を背負ったままミワは現在に至っていました。
過去を思い出していたミワが藤浦に部屋の外へ連れ出されて注意されています。
藤浦に言われるまでもなくミワは自分がやらかしたことの重大さを自覚していました。
敬愛する八海崇のボトルシップを壊したことは死に値するほどの大失敗です。
死ぬ前に八海崇へ謝罪しなければいけません。
藤浦に連れられて八海崇の部屋へ向かう中、ミワはこれまでの経験で理解した現実を思い返していました。
今回も一度の失敗でせっかくなりすました家政婦の地位を奪われるかもしれません。
辞めさせられると思いながらミワが八海崇に謝罪します。
藤浦は八海にミワの処分を任せました。
心が広い八海崇はお咎めなしにしてくれます。
こうして美羽さくらは家政婦を続けられることになりました。
ますます八海崇を敬愛することになったミワだったのです。
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『ミワさんなりすます』を読んだ感想
ダンディーで渋い八海崇の優しさとカッコ良さにしびれました。
日本を代表する俳優なのに偉ぶらないところにも彼の魅力が表れていますね。
愛する俳優の傍にいたいためとんでもない嘘をついてしまったヒロインの喜怒哀楽を表現していく『ミワさんなりすます』!
ミワがこれまで経験してきたことをどれだけ活かせるのかも気になるところですね。
純粋な気持ちでなりすましたミワを応援したくもなりましたよ。
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