ライジングサンRのネタバレ!自衛隊を題材にした漫画です!

今回は「藤原さとし」先生の『ライジングサンR』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『ライジングサンR』はこんな漫画(あらすじ)

平凡な日常に飽き飽きしていた甲斐一気は自衛官を目指すことにしました。

念願が叶って自衛官になった一気はレンジャーを志すのですが、訓練に参加できないまま刺激のない日々を送っています。

そんな中、隊員たちを呼び出す非常呼集が宿舎内に響き渡りました。

訓練ではなく実際に災害救助を行うことになった一気。

彼ら自衛隊員は無事に人命を救出することができるのでしょうか!?

災害大国の日本で人知れず活躍してくれている自衛隊の災害救助をテーマにした『ライジングサンR』

今回は人気漫画の続編に当たる作品の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

自衛官のリアルな日常を目の当たりにしてみてください。

『ライジングサンR』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

ヘリコプターに搭乗した自衛官たちが噴煙の中に降下するためマスクを装着しています。

降下地点にヘリコプターが到着すると自衛官の甲斐一気が降下の準備を始めました。

そのまま他の隊員3名と共に噴煙の中に降下していきます。

一気はここで噴火した火山の状況観察と救助者の探索を任されていました。

緊迫する状況ではありますが、とりあえず降下した地点でガスが検出されることはありません。

すると隊員たちが防護マスクを外してゴーグルと防塵マスクに装備を変更していきます。

しかし状況に呑まれてしまった一気は上官の命令が聞こえていません。

怒鳴られたことでようやく我に返ることができました。

甲斐一気
「状況に・・・呑まれるな!」

冷静さを取り戻したのですが誤ってボールペンを落としてしまいます。

その落下音で隊員全員がこちらを振り返りました。

ボールペンが落ちただけだったので全員が安堵するのですが、この状況によって一気は自分が身を置いている環境の違和感に気が付きます。

甲斐一気
「ああそうか・・・さっきから自分がする呼吸以外何も聞こえないんだ、これが・・・この違和感の正体、ここには生命の気配が何もない・・・」

一気が降下した場所は人間が生存できるような場所ではありませんでした。

このような過酷な環境で働く自衛官なのですが、彼らは決して日本国民から感謝される存在ではありません。

むしろ日頃から嫉妬や避難を浴びせられる存在なのです。

敗戦国として軍隊を持たない日本にとってこれは当たり前の事態かもしれません。

そんな自衛隊が国民から歓迎される唯一の事態は外国から攻撃された時のような有事なのです。

国家が混乱し国民が困窮した時だけ自衛隊は存在意義を発揮できるのかもしれません。

言い方を変えれば自衛官が日陰者である時こそが日本国民が幸せでいられる時なのです。

自衛官はそのことを理解しながら日々の訓練に励まなければなりません。

一気は自衛官になってから自分の存在価値を理解するようになっていました。

ただし平凡な日常を送りたくないのでレンジャー部隊を希望しています。

候補生から自衛官に昇格した時はすぐにレンジャーになれると思っていました。

甲斐一気
「あの頃は中隊に配属されたらすぐにレンジャーに行けるんだと思ってたけどねぇ・・・」

冒頭のシーンで災害現場に向かう以前は平凡な日々を過ごしていたのです。

そしてこの日も何も起こらないまま1日が終わろうとしていました。

夜になっても眠れない一気は同期たちが集まる部屋へ足を運びます。

一緒にテレビを見るのですが少しも面白くありません。

仕事にやりがいを感じていないため、一気は何をしてもつまらない状況になっているのです。

他の同期たちも仕事が面白いとは思っていません。

しかし仕事とはそういうものだと割り切っています。

ただ一気はレンジャーを目指しているため、代わり映えのしない日常に耐えられなくなっていました。

一気の日常にはドキドキするような緊張感が必要なのです。

このような状況の一気を同期は破滅型だと形容しました。

甲斐一気
「破滅型・・・か」

自衛官になればドキドキするような毎日が続くと思っていたのですが実際は刺激的な出来事など起こりません。

部屋に戻った一気が自衛官を目指した頃を思い出していると非常呼集がアナウンスされました。

真っ暗な部屋の中に大きな声が響き渡ります。

この非常呼集によって一気の退屈な日常は変化するのでしょうか!?

前作と同じように自衛隊の訓練内容や私生活をリアルに表現していますね。

また自衛官たちが命懸けで国民を守ろうとする情熱も感じられるストーリーです。

自衛隊の意義について考えるきっかけを与えてくれる『ライジングサンR』

前作を読んでいない人でも楽しめる内容に仕上がっています。

それでは主人公の日常がどのように変化するのか注目しながら続きをご覧ください。

後編

非常呼集がアナウンスされた時、一気を含めた自衛官たちは訓練か何かだと思っていました。

しかし訓練ではなく実働であるというアナウンスが流れます。

その後、指示に従い戦闘服に着替えた自衛官たちが宿舎前に集合しました。

すぐに災害派遣と書かれた車に乗り込んでいきます。

移動中、自衛官たちはネットニュースをチェックするのですが災害の報道はありません。

災害現場がどこなのかも知らされないまま車が急停車します。

車を降りると一気を含んだ部隊の指揮官が状況の説明を始めました。

指揮官によると昨日23時頃、行方不明者の捜索要請が入ったそうです。

行方不明者は75歳のオオタニミツオという男性で、耳が遠いという情報があるため捜索は目視で行わなければなりません。

そして行方不明者の服装は白いキャップにカーキ色の長袖シャツ、薄水色の長ズボンに運動靴を履いているそうです。

行方不明者は6月22日13時頃、山菜採りのため1人で山へ入りました。

慣れた山での山菜採りだったのですが21日になっても帰宅しないため、家族が警察へ通報したそうです。

通報を受けた警察は地元消防を捜索を開始しました。

ですが捜索から丸1日経っても発見できていません。

そこで自衛隊への捜索要請に至ったのです。

指揮官の指示によって捜索はローラー作戦で行われることになりました。

自衛官たちは山の麓で1列横隊となり合図で直線状に山頂を目指します。

全員が山頂に到着しても不明者を発見できなかった場合は次の山へ移動していくという作戦が指示されました。

もちろん2次遭難が発生しないように隊員たちは互いに確認し合わなければなりません。

ここで質問することが許可されました。

甲斐一気
「あの・・・一度登るだけじゃあ山の隅々まで捜索できるような人数いないと思うんですけど・・・」

一気が疑問に思った通り自衛官の数が足りていません。

そのため同じ山を何度も登り下りして全ての面をくまなく捜索することになりました。

しかし途方もない運動量になるため自衛官たちは浮かない表情になります。

その中で1人だけ明るい表情なのが一気でした。

甲斐一気
「あーそっか!なるほど!それならジイちゃん見つけられる!スッキリしました!ありがとうございます」

作戦の詳細が知らされたところでいよいよ捜索が開始されます。

各自、互いの顔が目視できる間隔を空けながら配置につきました。

一気が担当するのは簡単には登れなさそうな山道です。

この悪路を同期が心配してくれるのですが、一気は少しも気にしていません。

甲斐一気
「まずあの木に手ぇかけて・・・こっちからこうして・・・ガッて行けば大丈夫だよ!それに・・・こーいうのはさ宝探しと一緒でさまさか!って所を捜さないと見つけられないもんなんだよ!」

訓練を重ねている自衛官でもキツイと思う状況なのに一気の表情はイキイキしています。

しかし行方不明者が遭難してから既に30時間が経過していました。

人命救助において72時間以内に発見できるかが生死の分かれ目とので、行方不明者の命を救うためには一刻の猶予もありません。

果たして一気たち自衛官は行方不明者の命を救うことができるのでしょうか!?

自衛官たちが身を削りながら人命を救おうとする様子は実際に漫画を読んでお確かめください。

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2018.07.06

『ライジングサンR』を読んだ感想

いつもと変わらない日常に辟易している主人公の姿には多くの読者が共感できると思いました。

ただし自分の身を危険に晒すような行動は賛否が分かれるかもしれませんね。

日本の国土と国民を守るため奮闘してくれている自衛官の活躍を描いた『ライジングサンR』

自衛隊の存在については様々な意見がありますが、災害発生時に自衛隊の活躍が欠かせないことは揺るがない事実です。

改めて自衛隊が身を削りながら日本の為に尽力していることを認識してみてください。

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