今回は「水城せとな」先生の『脳内ポイズンベリー』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『脳内ポイズンベリー』はこんな漫画(あらすじ)
29歳の櫻井いちこは頭の中に5人の別人格を住まわせています。
いちこの行動はこの人格たちが脳内で会議をすることで決められていました。
脳内会議の多数決によって、偶然再会した男性に声をかけることにしたいちこ。
しかし男性の態度が素っ気ないものだったため、いちこの脳内はフル回転していくことになるのでした。
ヒロインの感情を擬人化した斬新な設定の『脳内ポイズンベリー』!
今回はファンタジーの要素が満載になっているラブストーリーについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
実写映画化された素敵な物語の世界観を夢中になってお楽しみください。
『脳内ポイズンベリー』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
ある決断を迫られたいちこの脳内で多数決が行われていました。
議長役の吉田が提案した意見に賛成したのは、ポジティブな思考を担当する石橋と瞬間的に思った喜怒哀楽を表現するハトコです。
逆にネガティブな思考を担当する池田と吉田は、声をかけることに反対していました。
意見が真っ二つに割れたため記録係の岸に吉田が挙手を求めます。
ここでポジティブな石橋が2人の間に割って入りました。
5人が会議をしている内容は、いちこが偶然出会った男性に声をかけるかどうかなのです。
男性の名前は早乙女亮一といい、先日行われた飲み会で出会っていました。
岸の記録によると男性を見間違えてるわけではありません。
しかし早乙女がいちこのことを覚えているかは不明です。
そのため脳内では激しいディスカッションが行われていました。
ネガティブな池田は声をかけることに大反対しています。
池田は早乙女が回鍋肉のキャベツを1枚1枚どかして食べていた様子を気に入らないと思っていました。
脳内会議はいつの間にか論点がずれてしまっています。
電車の時間が迫っているためもう1度多数決を取ることにしました。
賛成派に岸が加わったため声をかけることが決定します。
しかしこの状況でもネガティブな池田は反対の姿勢を崩しません。
そのため吉田にみんなを説得させようとするのですが、彼はいつの間にか賛成側に回っていました。
こうして賛成派が多数になったため、いちこは早乙女に声をかけることになったのです。
果たしてこの決断は正しかったのでしょうか!?
ヒロインの心理状況を5人の異なるタイプに擬人化しているため、行動に至るまでどのような経緯を辿ったのかが分かりやすくなっていますね。
人間なら誰でもポジティブとネガティブな相反する感情を持ち合わせています。
こうした人間の心理を巧みに表現した『脳内ポイズンベリー』!
物語はここからいちこと早乙女のやり取りを描いていきます。
その間も大騒ぎする脳内に注目しながら続きをご覧ください。
後編
勇気を出して声をかけたのですが早乙女は無言のままです。
しかし少し間を開けてから早乙女が言葉を発しました。
ここで電車が構内に入ってきたため、早乙女の言葉が聞き取れません。
そのまま2人は電車に乗り込みました。
いちこは“ギョー”という言葉の意味が分からないため聞いてみることにします。
確かにいちこは食べ物のストラップを付けているのですが餃子ではありません。
間違いを指摘された早乙女が固まってしまいます。
この様子を見ている脳内の5人は、早乙女が不機嫌になったと思っていました。
ですが早乙女は不機嫌になった訳ではありません。
彼の対応が思いのほか良かったため、脳内からこのストラップネタで会話を続けるよう指示が出ます。
距離を寄せて早乙女がストラップを見るのですが、結局会話はこれで終了してしまいました。
このままでは何も話すことがないため脳内はパニックになっています。
岸が出した記憶映像には野菜が嫌いで肉が大好きだと語る早乙女の姿が映っていました。
しかしこの情報と彼が23歳であることしか過去の記憶からは読み取れません。
ここで肉の話をしていたためハトコが本音を漏らしてしまいました。
実はいちこの脳内ではマイクを通して彼女に指令を出すことになっています。
ハトコはマイクがONになった状態で話してしまったため、彼女の言葉はいちこの言葉として早乙女の耳に入ってしまいました。
脳内ではこのアクシデントを利用する決定が下されます。
こうして2人は牛丼屋に向かうことになりました。
一方その頃、脳内ではハプニングが続いた為、吉田がぐったりしています。
ポジティブな石橋は牛丼屋だからこそ長年寄り添っているカップルのようだと喜んでいました。
脳内で吉田が復活していた頃、牛丼屋では早乙女が口を開き始めます。
早乙女の言葉でときめいてしまういちこ。
脳内では彼女以上にハトコが浮かれていました。
ここから脳内にいる5人はいちこと早乙女の恋を成就させることが出来るのでしょうか!?
笑えて泣ける感動的な物語の続きは、実際に作品を読んでお確かめください。
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『脳内ポイズンベリー』映画版のキャストは?
コメディとファンタジーの要素が満載の素敵な恋愛漫画となっている『脳内ポイズンベリー』!
この漫画は2015年5月に実写映画化されました。
気になる映画版『脳内ポイズンベリー』のキャストは、ヒロインの櫻井いちこ役を真木よう子さんが務めています。
彼女の脳内にいる吉田役は西島秀俊さん、石橋役に神木隆之介さん、池田役が吉田羊さん、ハトコは桜田ひよりさんが演じていて、記録係の岸役には浅野和之さんがキャスティングされました。
そしていちこが勇気を出して声をかけた早乙女役は古川雄輝さんが演じています。
豪華メンバーで実写化された映画版も大ヒットした『脳内ポイズンベリー』!
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