キオクとキオクのネタバレ(漫画)!無料試し読み情報も!

今回は「漫画 潤宮るか 原案原作 松木亜砂子」先生の『キオクとキオク』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

キオクとキオク』はこんな漫画(あらすじ)

西暦2030年以降の日本では、人や動物が突如としてバグという変異体に姿を変え人々の日常を脅かすようになっていました。

この危機から身を守るため人類はBFXという世界的な組織を結成します。

バグを鎮圧するためには人と動物が共有した大切な記憶が有効であるため、BFXには人化できる生物のヒュプノニクスと人間のペアが選ばれました。

ペアが育んだ優しい記憶によってバグを浄化していくBFXのメンバーたち。

彼らの終わらない戦いを描いていく『キオクとキオク』

今回は動物への愛をテーマにしたファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

記憶の力によって絆を思い出す心優しきストーリーを読んで感動を味わってください。

 

キオクとキオク』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

西暦2138年、月城東斗がバグを浄化しようとしています。

東斗
「どんなにダルかろうがどんなにゴキゲンだろうが朝になったら起きるしかない、それが一日のキオクの始まり」

どんな状況でもバグが発生するとBFXに所属している月城東斗は出動しなければなりません。

この日もバグが発生したため東斗は東京の街を救いに来ていました。

コウガ
「くるぞ、東斗」

相棒であるヒュプノニクスのコウガが声をかけたことで東斗がバグの浄化を行います。

東斗
「簡易浄化、っとこれで最後か」
コウガ
「そのようだな、大丈夫か東斗」
東斗
「ヘーキだ、負けられねーんだよ、自分にもこの世界にも」

東斗とコウガは無事にバグの浄化に成功することができました。

翌日、動物の姿に変わったコウガが東斗を起こそうとしています。

コウガ
「東斗!定例会議に遅れる」
東斗
「何すんだよ、コウガ!」
コウガ
「人らしいやり方じゃお前は起きない、野性的にいかないとな」

平和な朝を迎えた2人なのですが昨日のバグ発生では15名の死者が出てしまいました。

約100年前、突如として現れた謎の生物であるバグは攻撃した生き物の思考と身体を凶暴なものに変化させ、やがてバグに変える特徴を持っています。

この脅威に対抗するため人類はBFXという組織を結成しました。

BFXは東斗のような人間と、人化できるヒュプノニクスという生物がコンビを組みバグを浄化させる役目を任されています。

ヒュプノニクスは東斗達に与えられた特別な生命体で公私ともに大切なパートナーとなっていました。

そんな2人が定例会議に向かうと彼らと同じ人間とヒュプノニクスのコンビが続々と集まってきます。

この日の会議では総理大臣が直々に冒頭の挨拶をすることになっていました。

総理大臣はまずバグの被害が拡大していることによって人類の居住可能地域が13%減少したことを説明します。

また最近ではバグの発生数と強さが上昇していることにも触れました。

このバグを浄化できるのは人と動物がコンビを組んだ選ばれ死BFXのメンバーしかいないのです。

ペアが育んだ優しい記憶がバグに変化した生物を心の闇から救うため、BFXは人類を守る最後の砦となっていました。

東斗
「俺たちの思い出が力になって、それが人類を救うんだよな・・・」

東斗が改めて任務の大切さを実感していると、都内でバグが発生したことを知らせる緊急通報が送られてきます。

この通報によって定例会議は中止となり、BFXのメンバーたちは現場へ急行することになりました。

果たして現場ではどんなバグが発生しているのでしょうか!?

 

 

人と動物の幸せな記憶が凶暴化したバグに有効だという設定が斬新に感じました。

バグに対抗するBFXのメンバーたちとヒュプノニクスがそれぞれ心を通わせている様子も素敵ですね。

突然変異したバグを討伐するのではなく浄化する様子を描写した『キオクとキオク』

優しさでと切なさに包まれた物語になっています。

東斗たちが哀しみを背負いながらバグを浄化しようとする姿に注目しながら続きをご覧ください。

後編

会議を中断したBFXのメンバーたちは大型バグが発生した秋葉原駅周辺に急行します。

現場では大型バグの発生に伴い大量のバグが確認されていました。

すでに警察官や消防隊員が現場へ駆けつけていて、BFXのメンバーたちの到着を待っている状況です。

しかしバグの数が多すぎるため警察官たちは住民を避難させることしかできません。

その中でようやくBFXのメンバーたちが到着しました。

東斗
「小っせえのは簡易浄化でいけそうだな」

東斗たちは小型のバグを浄化しながら大型バグを捜索することにします。

すると早速レーダーに反応が出ました。

大型バグは万世橋交差点を北上していたため東斗たちはすぐに現場へ向かいます。

東斗
「でけえ、どんだけ心の闇が深いんだ?」

これまで見たことがないほど巨大化したバグは簡易浄化では対応することができません。

そのため東斗たちは大型バグの中へダイブすることにしました。

東斗
「行くぞっ!ディープ・ダイブ!」

ディープとはバグとなった生き物の深層心理の世界を意味しています。

深層心理の最も深い部分に存在しているバグが抱える心の闇を吸収しなければ大型バグのコアを浄化することはできません。

東斗たちが最深部に到着するとそこは人形やオモチャで溢れかえっていました。

このことからBFXのメンバーたちはディープを形成している要素で最も多いのが孤独だと判断します。

引き続きバグのコアを探していると最深部の階下に気配を感じました。

強い孤独感を抱えるコアは侵入してきた東斗たちに容赦ない攻撃を始めます。

東斗
「うっ・・・お前らしく生きて欲しい、でも孤独に取りこまれちゃ駄目だ!」

コアに捕らえられかけた東斗を仲間たちが助けてくれました。

仲間がコアを抑えている間に東斗とコウガが浄化の準備を進めます。

東斗
「オレが今行く・・・メモリアリリース」

自分とコウガの記憶をコアに開放しました。

すると幸せな記憶がコアを包み込んでいきます。

東斗
「この世で一番強い人間とは孤独でもたった一人で立ってるヤツなんだ、お前は強い、だから負けないでくれ」

孤独から解放されたバグはこうして浄化されました。

しかし浄化されバグから元の姿に戻った生物たちは完全に救われた訳ではありません。

浄化された生物たちは昏睡状態から目を覚ますことは無いのです。

このことから東斗はバグ化した生物を救った気にはなれませんでした。

東斗
「いつもそこに溢れる日々にいつもここに感じる温度でいつもそばに寄り添うお前と、記憶を重ねて紡いだ思い出が明日の命を紡いでいく」

東斗たちの戦いはまだまだ終わることは無いのです。

いつの日か終わりの見えない戦いから解放されることはあるのでしょうか!?

 

キオクとキオクはこんな人にオススメ

SFやファンタジー漫画を探している人にオススメの作品です。

また人情話の要素が強いのでヒューマンドラマが好きな人も満足できると思いますよ。

人間と動物の絆を素晴らしさを表現していく『キオクとキオク』

戦いが終わるたびに悲しみで胸を一杯にする主人公の姿が見所となっています。

バグ化した生物を救いきれない主人公に感情移入しながら物語の世界観をご堪能ください。

 

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