マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナンのネタバレ!

今回は「原作 芝村裕吏 作画 橋本晴一」先生の『マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン』はこんな漫画(あらすじ)

明治末期、満州でロシアとの戦争に参加していた新田良造は負傷したことで日本へ帰国することになりました。

怪我を負った新田は日本で騎兵の訓練を監督する大尉の任務を命じられます。

しかし日露戦争では機関銃で武装した兵士が活躍したため、騎兵の存在価値が大きく貶められていました。

自分の存在価値に疑問符を付けられた新田が生きる意味を見失っていると、彼の前にオレーナという金髪の美少女が現れます。

オレーナに突然プロポーズされた新田の運命とは・・・!?

大人気漫画『マージナル・オペレーション』に繋がっていく『マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン』

今回は戦争をテーマにしたヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

心と身体に傷を負った大尉と、天使のような美少女が紡ぐ冒険譚の面白さをご堪能ください。

 

マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

明治38年、満州の沈旦堡という土地で日本とロシアが激しい戦争を行っています。

この戦いの中で新田良造は日本兵を指揮していました。

新田良造
「楽に死のうとするなよ、1分でも1秒でも生きて戦え、日本騎兵の強さがどんなものか・・・ロシア騎兵に思い知らせてやれッ!」

新田の鼓舞によって日本兵がロシア兵に次々と襲い掛かります。

戦場から日本へ帰国した新田は当時のことを後悔しながら振り返っていました。

新田良造
「あの頃のことは今も夢を見る、大砲の音、血と泥の臭い、肉を断つ感触、まったく・・・なんて有様だ俺は、生きて戻ったら嫁にと思った女には裏切られ・・・」

現在の新田は騎兵の訓練を監督する大尉の任務を命じられています。

その中で戦争に行く前と帰ってきた後の状況に新田は戸惑いを感じていました。

しかし嫁に貰おうと思っていた女性は新田を裏切った訳ではありません。

新田が1人で盛り上がっていただけなのです。

新田良造
「なんのために・・・俺は戦ってきたんだっけ・・・戦争が終わってしまえば軍隊も・・・気が抜けたサイダーだな」

騎兵の訓練を監督している新田なのですが、日露戦争は騎兵の存在価値を否定していました。

当時、劣勢だった日本軍は陣地に籠るため馬から降りる選択を決断します。

その結果、機関銃を使った兵士たちはロシア軍の騎兵を打ち負かしました。

騎兵は大活躍したのですが、馬から降りたことで自身の存在価値を貶めてしまったのです。

それでも戦場で大活躍した新田は敵国であるロシアから勲章を与えられていました。

ですが騎兵の存在価値を否定する動きを止めることはできなかったのです。

新田良造
「潮時なのかもしれないなあ、お前も爺さんだしなあ、一緒に辞めちまうか、なあ富士号?」

愛馬に跨りながら自宅に向かう新田は軍隊から身を引くことを考えていました。

騎兵の価値を否定された現在の状況では新田が軍隊にとどまる意味はないのかもしれません。

新田良造
「俺はどうしたい、なんのために生きる・・・」

悩みながら富士号に跨っていると落馬しそうになってしまいます。

慌てて体勢を立て直していると、自宅の前に多くの人が集まっていました。

新田良造
「私の家で何かありました?」

近所の人に事情を聞いてみると新田の家に外国人が来ているという答えが返ってきます。

異人が来る事に心当たりがない新田が困っていると、天使のような姿をした美少女が姿を現しました。

オレーナ
「ニタ中尉、貴方がニタ中尉か」

天使のような美少女が目の前に現れたことで新田は呼吸することを忘れてしまいます。

しかしすぐ我に返った新田は美少女に自分が新田であることを説明しました。

新田良造
「いかにもニタ中尉ですが」

すると美少女は新田を指差しながらとんでもないことを言い出します。

オレーナ
「お前をもらいに来た!」

異国の美少女が自分をもらいに来たという言葉が新田には理解することができません。

しかしこお出会いが新田の運命を大きく変えることになりました。

新田良造
「この異国の少女との出会いが俺の運命を変える遥か凍土への長い長い旅の始まりだった」

遥か凍土で新田を待ち受ける運命はどのようなものなのでしょうか!?

 

 

『マージナル・オペレーション』という作品が面白かったのでこの漫画を読むことにしました。

時代背景が異なるため前作とどのように繋がっていくのかは分かりませんが、この物語だけでも充分に読む価値があると思います。

日露戦争によって自分の存在価値を見失った兵士と、彼を婿として迎えようとする美少女の壮絶な運命を描いていく『マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン』

ここから美少女の思惑と正体が少しずつ明らかになっていきます。

自分の存在価値を見失った主人公がどのように美少女と向き合うか注目しながら続きをご覧ください。

後編

金髪で碧い目をした美少女から”お前をもらいに来た”と言われた新田は状況を理解することができません。

新田良造
「な!?ちょっと・・・いきなり過ぎて話が見えないんですが・・・」

新田とは対照的に冷静な表情の美少女が事情を説明し始めます。

オレーナ
「私はクロパトキンの紹介でここに来たのだ、婿をもらいにな・・・」
新田良造
「将軍の紹介・・・ですか」

知人からの紹介だと知ったのですが新田の表情は優れません。

それでも美少女は笑顔を浮かべたままです。

オレーナ
「安心してくれ、悪いようにはしない、貴方は嫁を探していたのだろう?」

外で話す訳にはいかないため新田は美少女を家の中へ案内することにしました。

急にやって来た美少女は日本の家屋を木と紙で作った物置だと揶揄します。

馬鹿にされた新田は少し苛立ってきました。

新田良造
「お帰りになるのなら旅館まで案内しますが?」
オレーナ
「いや遠慮はいらない」

新田は面倒な事に巻き込まれたくないため帰ってほしいと思うのですが、美少女に帰るつもりはありません。

がっかりした新田がため息をついていると美少女が頬に触れてきます。

新田良造
「な、何か?」
オレーナ
「何故ニタ大尉は不幸そうな顔をしている、どこか痛いか?つらいことでもあるか?」

顔と顔が触れ合いそうなほど距離が近いためドキドキする新田。

新田良造
「は、話相手があまりおらぬのです」
オレーナ
「ならば・・・私に話せ、これからは話を聞くくらいなら私にもできよう、まぁ木の家に住む大変さに対する対処は知らないが・・・うむ、それは私も勉強しよう」

新田の気持ちとは関係なく美少女はマイペースに話を進めていきます。

その様子を見ているうちに新田は大笑いしてしまいました。

新田良造
「ぶはっ、いやぁまいったまいった、面白いこと仰いますね、それはぜひとも頑張って勉強してください」
オレーナ
「その笑い方はよせ、乳母を思い出す、不快だ!あと子供扱いもやめてもらおう」
新田良造
「それは難しいですな」
オレーナ
「その軽口・・・ますます乳母と一緒だ!」

よっぽど乳母に嫌な思い出があるのか、美少女は怒って部屋を出てしまいます。

新田は調子に乗りすぎたことを反省し謝ることにしました。

新田良造
「ご機嫌をお直しください・・・そう言えばお名前を聞いていませんでしたね」
オレーナ
「オレーナ・オリャフロージュスカ・アポーストル、これが私の名だ、髪はこうだがおばあさまに鼻は似ているという話だ」

綺麗な金髪を新田が褒めるとオレーナはようやく少女らしい幼げな表情を見せます。

ここで新田が気になっていたことを質問することにしました。

新田良造
「あの質問なのですが何故私のところへ?」
オレーナ
「私は家を再興したいのだ!我がウクライナ・コサックが滅びようとしているんだ」

新田はウクライナという国名に聞き覚えがありません。

オレーナの話によるとウクライナはロシアの西に位置していて、有力者をロシア側に取り込まれているので仕方なくロシアに従っているそうです。

新田良造
「確か・・・コサックとは日露戦争で戦った騎兵ですよね?コサックとは軍事組織だったと思うのですが貴方は女性に見えます」
オレーナ
「日本では知られていないのかもしれないな、コサックは軍事組織だが地域組織でもあり生活共同体でもあるんだ、国から逃れた民が作った国のようなものかな」

ウクライナ・コサックは移民を繰り返しながら独立を目指していました。

話を聞く限りオレーナはロシア帝国とあまり関係がないようです。

さらに新田を紹介してくれたクロパトキン将軍にもオレーナは事情を話していません。

新田良造
「とは言え婿は必要ですか?」
オレーナ
「血が・・・弱まってきているのだ!我がアポーストル家にしても四代続いて女性当主なのだ、私は当主として一族の未来のため血を強くせねばならない!」

そこで白羽の矢が立ったのがコサック騎兵を打ち破った新田だったのです。

新田は故国のため自らを犠牲にできるオレーナが自分と同じ種類の人間だと感じました。

新田良造
「故国のため戦場を駆け抜けたあの日々、故国のためかつての敵国に単身突撃しようとする娘、俺たちは分厚い仮面を被って自分の身体で血で贖おうとしている」

生まれた国は違っても2人の根底には同じものが存在しているのです。

オレーナは新田の手を取りながら改めて強く結婚を申し込んできました。

オレーナ
「私と一緒に来て私の望みを叶えて欲しい!どうかお願いだニタ大尉!」

2人の間に少し無言の時間が流れます。

新田良造
「お断りします」

自分と同じだと感じたオレーナの申し出を断ってしまいました。

いったい新田は何を考えているのでしょうか!?

『マージナル・オペレーション』シリーズに関する他の記事はこちらです↓↓↓

『マージナル・オペレーション』のネタバレ(漫画)!

2020.03.27

 

マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン

『マージナル・オペレーション』とは時代設定が異なりますが、前作と同じようにシリアスな物語になっていますね。

本作は一般人が戦場へ赴くのではなく、優秀な軍人が主人公なので骨太な雰囲気が感じられます。

日露戦争について歴史を学ぶことができる『マージナル・オペレーション前史 遙か凍土のカナン』

大人気作に繋がるエピソードは見逃し厳禁になっています。

是非この機会に人気シリーズを読んでおいてください。

 

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