男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話のネタバレ(漫画)!

今回は「野々原なずな」先生の『男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話』はこんな漫画(あらすじ)

現役AV女優として活躍しているなずなは幼い頃のトラウマが原因で男性恐怖症になってしまいました。

中学時代は症状が酷くなり、半径5メートル以内に男子が存在しているだけで激しい動悸と息切れを発症してしまったほどです。

彼女が男性恐怖症になった原因は複雑な家庭環境のためでした。

どこにも自分の居場所を見つけられなくなった彼女は、どのようにしてAV女優になったのでしょうか!?

実際の現役AV女優が自らの生い立ちを自伝として語った『男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話』

今回は衝撃的なヒューマンドラマの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

胸に傷を持つ女性の半生に寄り添ってみてください。

 

『男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

いつものようになずながAV女優の撮影現場へ向かいました。

なずな
「今日はよろしくお願いします」

AV男優や監督に挨拶を済ませるとすぐに撮影が始まります。

そしてこの日も順調に撮影が終わりました。

なずな
「私はAV女優だ、そして中学時代、私は男性恐怖症だった」

中学時代のなずなは前の席に座る男子がプリントを渡してくることにも恐怖を感じるほどだったのです。

彼女が男性恐怖症になったのは複雑な家庭環境が原因でした。

なずな
「小学一年生、ピカピカのランドセル、初めて使う文房具、みんなに祝われて少しだけ大人になった気がした」

小学1年生の頃、彼女は両親と兄と弟と暮らしていたのですが、父親とは血が繋がっていません。

パパと呼んでいた義父は血が繋がっていないのですがとても優しくしてくれました。

そのためとても良いパパだと思っていたのですが、なずなには1つだけ恐れていることがあったのです。

なずな
「今日も来るのかな・・・」

いつも夜になるとパパはなずなの布団に入ってきて、可愛いと言いながら全身を触りながらキスをしてきました。

そのキスは親子がするものではなくディープキスだったのです。

なずな
「ぶっちゃけ気持ち悪かった、でもきっとこれがふつうなんだろう、子供もパパとキスをするのはみんなやってるんだ、よくあることだよね」

パパからしてくるため、この行為をなずなは普通だと思い込もうとしていました。

しかし心の奥では大きな違和感を抱いていたのです。

なずな
「舌を使ったキスも、さわさわ尻をなでるあの手もあの目も気持ち悪いなんて思っちゃ・・・」

なずなが幼かった頃、本当の父親はいつも母親と喧嘩ばかりしていました。

喧嘩が起きるたび、なずなは兄と2人で廊下に行き涙を流しながら時間を潰していたのです。

それからしばらくすると父親は家を出て行ってしまいました。

なずなは父親がいなくなる寂しさを経験していたため、少しぐらい気持ち悪くても我慢しなければいけないと考えるようになったのです。

なずな
「みんなこんな風に思って過ごしてるのかな、すごいな・・・」

自分と周囲が同じだと思い込むようにするなずな。

ですが心のどこかでこの事は周りに言ってはいけないと考えていました。

なずな
「私をいろんなとこに連れて行ってくれるやさしいパパが好き、私のこともママのことも泣かせないしお父さんとは違う」

この環境を壊さないことがなずなにとって最も大切なことだったのです。

そして周囲の女子と自分を比較することもやめるようになりました。

しかし同年代の男子と接することでなずなは男性恐怖症になってしまいます。

果たしてどのようなことがきっかけで男性恐怖症を発症してしまうことになるのでしょうか!?

 

 

AV女優として現役で働いている女性の自伝だからこそリアリティーが感じられますね。

普段あまり接することのない職業の人が自身の過去を明らかにしている点に興味をそそられました。

1人の女性が心に抱えた傷と向き合っていく様子を表現していく『男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話』

多かれ少なかれ精神的なストレスは誰もが抱えているので共感できる部分が多い物語です。

ヒロインの気持ちに感情移入しながら続きをご覧ください。

後編

小学生のなずなは男の子と男の人の違いを感じる様になっていきました。

なずな
「一緒に木登りしたり遊べるのが男の子で、着替えのときエロい目で見てくるタカハシはもう男の子じゃない、パパの目は・・・あれ?」

ここでなずなはパパの目がエロい目と同じものだと気づいたのです。

それからの彼女は男の子とは遊ばなくなり、女の子と遊ぶか1人でお絵かきをするようになっていきました。

1人になると好きな少女漫画のキャラを描くようになったなずな。

なずな
「白馬の王子さまは怖いところから連れ出してくれる人、泣いてばっかだった私にとってパパはママと結婚して連れ出してくれた王子さま」

あくまでもパパは男の人ではなくパパなのだと考えるようになります。

しかしなずなが男性に恐怖感を抱くきっかけとなる出来事が起こりました。

なずな
「ある日まだ4歳だった弟とおつかいに出かけて変な人と出会った」

変な人はなずなに対して下半身を触らせてほしいと言ってきます。

恐怖感で鳥肌が立ったなずなは弟を連れて逃げ出しました。

ですが変な人は遠くからなずなのことをジーっと眺めています。

なずな
「あの目だ、クラスメイトのタカハシが私のパンツを盗んだときの、あっ・・・あの目すぐ近くで見たことがある」

近くに存在しているあの目が誰のものかすぐに察したなずなだったのですが、このことは両親に言わず何も考えないようにしました。

その理由は幼い頃のような夫婦喧嘩を見たくないためです。

さらに妹が生まれたこともあり、なずなは家族がバラバラになることを恐れていました。

なずな
「兄と弟はいたが女の子は初めて、かわいい子だった、はじめての妹、ニコニコしている家族・・・」

幸せの絶頂だったのですが、この頃からパパの様子に変化が現れます。

パパは中学生だった兄に柔道部へ入ることを強要し、バリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。

さらに幼児だった弟の頭も丸刈りにします。

なずな
「パパがそうしてた、それが世の中のふつうだと思っていた、でもお兄ちゃん泣いてた」

そしてパパとママの喧嘩が多くなっていきました。

気がつくと幼かった頃と同じ状況になっていたのです。

なずな
「あのときと違うのは・・・お兄ちゃんと話さなくなったことだった」

小学生だったなずなは兄と話さなくなったことに気づいていません。

ただ自分の世界を守ることに必死で周囲の状況まで見えていなかったのです。

なずな
「小学四年生、あのころ私はどうしたらよかったんだろう」

なずなと妹はパパに可愛がられていたため自分は大丈夫だと思っていました。

しかし大丈夫だと思っている間に家族の絆は崩壊していたのです。

それでもなずなは普通に過ごすため、喧嘩が起きる夜は耳を塞ぎ学校でも良い子を演じていきました。

ただ彼女の演技が長く続くことはなかったのです。

この頃からなずなは宿題を頻繁に忘れるようになっていました。

なずな
「本当は全然できなかった、数字がまったく頭に入ってこなかった、でもそんな恥ずかしいこと誰にも言えない」

宿題ができないことを誰にも言えないため忘れたフリをしていたのです。

なずなはこの演技をしているうちに、自分がダメなやつだと言われているような気がしていました。

なずな
「ふつうになれない、勉強も運動もほかの子よりできない、忘れ物ばかりして宿題もろくにできない」

必死になってみんなについていこうとするのですが、周囲のペースに合わせることができません。

自分が普通になれないと思っている中、ママが兄と弟を連れて家を出て行ってしまいました。

当時のなずなには理解できなかったのですが、ママは兄と弟を緊急避難させることにしたのです。

ですがその事が分からない小学4年生のなずなはママに捨てられたと思っていました。

なずな
「私と妹だけ甘やかされていたから捨てられた?それとも私ができない子だから、なんにもできないから・・・」

何もできないことを自覚しているなずなは自分の居場所を見つけることもできません。

そんななずなに待っていたのはパパからの性的虐待だったのです。

男性恐怖症の原因となった性的虐待はどのようにして行われていくのでしょうか!?

悲しくて恐ろしいその真相は実際に漫画を読んでご自身の目でお確かめください。

 

『男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話』はこんな人にオススメ

シリアスなヒューマンドラマを探している人にオススメしたい作品になっています。

男性恐怖症に苦しむヒロインが成長していく姿に感動を味わうことができるはずですよ。

読んでいくうちにヒロインのことを応援したくなる『男性恐怖症だった私がAV女優になるまでの話』

実話に基づいているからこそ胸に響く完成度の高いストーリーです。

この漫画を性的虐待という社会問題と向き合うきっかけにしてみてください。

 

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