『虫かぶり姫』のネタバレ(漫画)!エリアーナの本心とは?

今回は「コミック 喜久田ゆい 原作 由唯」先生の『虫かぶり姫』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『虫かぶり姫』はこんな漫画(あらすじ)

三度の飯より本が好きなため虫かぶり姫と呼ばれている侯爵令嬢のエリアーナは、王宮書庫室への出入りを条件に王国第一位継承者のクリストファー殿下と婚約しました。

婚約してからクリストファーは約束通りエリアーナに自由を与えてくれます。

しかし子爵家令嬢のアイリーン・バルカスが後宮へやって来てから周囲の環境が少しずつ変わっていきました。

社交的なアイリーンは男性に人気があり、殿下の側近にして右腕であるアレクセイや近衛騎士団所属のグレンはエリアーナへの態度を変えていきます。

さらにアイリーンはクリストファーとも仲良くなっていき、エリアーナは自分の居場所がなくなる気がしてきました。

本が好きで引きこもりがちな令嬢の純愛を表現した『虫かぶり姫』

今回はラブロマンスを題材にした物語の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

名ばかりの婚約がどのように展開していくのかご注目ください。

 

『虫かぶり姫』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

どんなに美しいドレスよりどんなに煌びやかな宝石よりも、エリアーナの心を動かすことができるのは本だけです。

そんなエリアーナを皆は虫かぶり姫と呼ぶようになりました。

エリアーナ
「王宮書庫室で本を借りてくるわ、返す本もありますし」

メイドに王宮書庫室へ向かうことを伝えます。

先日、薔薇園でのお茶会は配管に故障が起こってしまい中止になりました。

お茶会に遅刻したことをお詫びしましたが、なぜかクリストファーや他の人たちには会えていません。

本を借りたら執務室で読書するつもりのエリアーナが王宮書庫室に入ると、この日は皆が忙しそうにしています。

エリアーナ
「ごきげんよう、皆さま手ぶくろをして古書の整理中ですか?わたしもぜひお手伝いさせて下さいま・・・」

エリアーナが本を棚から取ろうとすると職員に止められてしまいました。

職員は大声で止めたことをすぐに謝ります。

すると騒ぎを聞きつけた王宮書庫室の管理責任者を務めているテオドールが姿を現しました。

テオドール
「エリアーナ嬢、ここ最近王宮書庫室は立込んでいてな、働いている者以外は使用できない日も多くなってきた、しばらくはここへ来るのは遠慮してくれるかい?」
エリアーナ
「そういう事でしたら・・・」

新しい本を借りられなかったので落ち込んでしまいます。

もしかしたらエリアーナが本に何かすると思われたのかもしれません。

ガッカリしながら城内の温室を歩いているとグレンとアレクセイに出会いました。

グレン
「エリアーナ嬢、これからしばらくはオレが御自宅までお送りする事はございません、代わりの者が送りますがくれぐれも奔放な行動はお控え下さい、では失礼致します」

グレンとアレクセイが立ち去って行ったのでエリアーナは取り残されてしまいます。

仕方なく帰るため馬車を用意してもらいました。

エリアーナ
「ああ、せめてクリストファー殿下にお会いしたかったですわ・・・」

王宮に来た目的は本を借りるためです。

それなのにエリアーナは無意識にクリストファーと会いたくなっていました。

自分でもこの気持ちを理解することができません。

クリストファー
「エリアーナ、今から帰る所だって?隣に座ってもいいかな?」
エリアーナ
「もちろんですわ、あの・・・お仕事の方は大丈夫ですか・・・?」

クリストファーは手が空いたところと言ってくれます。

しかしエリアーナにはクリストファーの背後に仕事をして欲しいと訴えるアレクセイの怒った顔が見えるような気がしました。

クリストファー
「エリアーナに贈り物があるんだ、はい、カイ・アーグ帝国衰亡の記録・星導師版、史籍家が書いたものではない旧帝国史をエリアーナは求めていただろう?」

ほとんど世に出回っていないものをクリストファーは見つけてくれたそうです。

エリアーナの喜ぶ顔が見たくてクリストファーは本を探してくれました。

この本はベルンシュタイン家の伝手を利用しても極めて入手が困難なものです。

エリアーナが諦めていたものをクリストファーが苦労して入手してくれました。

エリアーナ
「うれしい・・・ありがとうございます、クリストファー殿下・・・っ、今日帰ったらさっそく読みますわ、あ・・・でも明日から叔母の所へ看病へ行くので・・・徹夜で!」
クリストファー
「ほどほどにね・・・しばらく会えないのは残念だけれど気を付けて行っておいで」
エリアーナ
「はい、殿下も御政務がんばって下さいね」
クリストファー
「アレクセイを困らせない程度にね」

失態が続いて落ち込んでいたエリアーナでしたが、クリストファーのおかげで久しぶりに喜ぶことができたのです。

 

 

テオドールやグレンの態度が変わったことでエリアーナは落ち込んでしまっていますね。

そんな中でも自然とクリストファーに会いたいという気持ちが芽生えてきました。

本にしか興味がなかった令嬢の恋心を表現した『虫かぶり姫』

周囲の変化がエリアーナの心を揺れ動かせていきます。

自分が正式な婚約者ではないことで戸惑うエリアーナを見守ってください。

第2話後編

クリストファーとの別れを惜しんだエリアーナでしたが、すぐに我慢できなくなり王宮書庫室を訪れました。

エリアーナ
「だって・・・看病という名の退屈しのぎ兼、話し相手だったんですもの・・・それに・・・殿下からいただいた本は専門用語が多くてここにしかない辞書がないと・・・」

王宮書庫室で辞書を探していると、窓の外からクリストファーの話し声が聞こえてきます。

気になったエリアーナが窓から外を眺めると、クリストファーとアイリーンが談笑していました。

クリストファーが人目もはばからず笑っているのは珍しいことです。

その様子を見ているうちにエリアーナはアイリーンが皆さまと仲良くしている理由に気がつきました。

エリアーナ
「将を射んとするならまず馬から、なんて表現は不敬にあたるでしょうがアイリーンさまさすがです、貴族の娘でありながら本が好きで引き込もりがちなわたしから見たら称賛に値する見事な人脈作りです」

本来なら社交的な手腕は王太子婚約者であるエリアーナが発揮しなければいけません。

その役割を果たしたアイリーンが殿下の特別な存在に思えてきました。

ついに覚悟していた時が来たのかもしれません。

テオドール
「エリアーナ嬢、どうした・・・?上段の本を取る際には人を呼ぶよう前も言ったはずだが?」
エリアーナ
「申し訳ありません」
テオドール
「今日きみが登城するとは聞いていないが護衛はどうした?クリスはきみが登城している事を知っているのか?」

放心していたのでいつの間にかクリストファーとアイリーンはいなくなっていました。

テオドールからは帰りなさいと命じられます。

帰りながらエリアーナは最近の出来事を今思えば納得できるものだと感じていました。

エリアーナ
「テオドールさまや書庫勤めの方々がそっけなく距離を取られたのも、グレンさまのくったくのない笑顔が見られなくなったのも、そう遠くない未来わたしがいた場所がアイリーンさまのものになるからだわ」

すでにエリアーナの居場所はなくなっているのかもしれません。

名ばかりの婚約者であるエリアーナはいつかこの日が来ることは分かっていました。

分かっていたはずなのに胸が締め付けられるように痛くなります。

エリアーナ
「せめてその時を待つのではなく自分の耳で聞きたい・・・たとえ婚約は解消されるのであってもクリストファー殿下は心ない仕打ちをする方ではないですもの」

クリストファーから話を聞きたいので執務室へ向かいました。

すると中でクリストファーがアイリーンと談笑しています。

クリストファーがアイリーンに贈り物をすると聞いてしまったエリアーナは、自分にプレゼントしてくれた本が特別なものではなかったことを悟りました。

クリストファー
「エリィ!?きみは今日叔母上の見舞いのはずじゃ・・・」

無断で入室したエリアーナに気付いたクリストファーはしどろもどろになってしまいます。

叔母の見舞いに行っている間にこっそり逢引きしていたと思われても仕方ありません。

エリアーナ
「わたしの叔母の病状までお心配りいただき感謝の念に堪えません、実は本日小用がございましてご歓談中の所を失礼させていただきました」
クリストファー
「しょ・・・小用とは・・・」
エリアーナ
「先日殿下よりいただいたこの本ですがお返しいたします、もういりません、では失礼致します」

そのまま家に戻っていきました。

しかし傷ついたエリアーナは食事が喉を通りません。

部屋に戻っても虫かぶり姫のエリアーナが本を読む気にもなれませんでした。

エリアーナ
「今になって気付くなんて、わたしはクリストファー殿下が好き、好きなんだわ・・・」

ようやく自分の気持ちに気付いたのです。

ですがたくさんの本を読んで知識を学んでいても、自分がどうしたらいいのかは分かりません。

本から得た知識は何の役にも立ちませんでした。

エリアーナ
「殿下はもう愛する人を見つけてしまった・・・どうしようもないのね、悟ったフリをして理解のある小利口な顔をして・・・その実自身の心さえわかっていなかった」

愚かで頭でっかちな虫かぶり姫だったことを悟ります。

本当にこのままエリアーナはアイリーンに自分の居場所を奪われてしまうのでしょうか!?

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2024.06.06

 

『虫かぶり姫』はこんな人にオススメ

切なくて胸が締め付けられる恋愛漫画を読みたい人にオススメしたい作品です。

ライバルの出現でようやく恋心に気付いたエリアーナの哀しみを丁寧に表現していますよ。

王国を舞台に繰り広げられる人間ドラマをテーマにした『虫かぶり姫』

エリアーナの自由が奪われてしまうのかなど注目ポイントが満載になっています。

第3話から始まっていく衝撃的な展開も見逃さないでください。

 

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