今回は「ショーコ」先生の『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』はこんな漫画(あらすじ)
母子家庭で育った朝原ナオは母親の由香子からたくさんの愛情を受けてきました。
そのおかげもあり信頼できる野田衛士との結婚が決まります。
愛する夫と母親に囲まれながら順風満帆だと思えたナオの新生活でしたが、新婚生活が始まってすぐに警察から母親の遺体が発見されたと告げられました。
突然の訃報を受け入れられないナオが警察で遺体を確認すると、安置されていたのは母親の由香子ではありません。
遺体となってしまった女性と行方不明になった母親はどんな事件に巻き込まれたのでしょうか!?
新婚の夫婦と警察がそれぞれの立場から謎の事件に迫っていく『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』
今回は続きが気になるミステリー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
本格派ミステリー漫画の謎解きを夢中になってお楽しみください。
『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』の魅力紹介(ネタバレ含む)
第1話
結婚する前、ナオは熱湯で火傷しそうになったことがあります。


ナオを庇った母親の由香子が右腕に火傷を負ってしまいました。
しかし母親は火傷のことを気にしていません。



母親に優しい言葉を掛けられたナオの目から涙がこぼれました。
ナオにとって母親はいつだって自分を守ってくれるたった一人の大事な家族です。
大事な母親と支え合ってきたナオが結婚することになりました。
結婚相手は中学校の時から知り合いの野田衛士です。
母親はまだまだナオを子供だと思っていますが、衛士が一緒になってくれたので安心していました。
衛士も母親の由香子にナオを必ず幸せにすると誓います。
結婚式ではナオから由香子へ感謝のメッセージが伝えられました。

数日後、アパートの一室で女性の遺体が発見されます。
警察の捜査が始まると遺体の身元がアパートに住んでいる朝原由香子50歳だと判明しました。
遺体には揉み合った形跡と首には絞められたような痕があり、おそらく死後2日ほどは経過しているとみられます。
他殺であることはほぼ間違いありません。
独居だった被害者には離れて暮らす娘がいるため、警察の捜査は近所の聞き込みと防犯カメラの映像確認、そして娘を探すことから始まりました。
その前に現場を捜査していた山根という刑事が由香子のポケットから朝原ナオと書かれたメモを発見します。

部下を連れて朝原ナオの元に向かった山根には、朝原由香子という名前に聞き覚えがありました。
しかしどこで聞いたのかは思い出せません。
一方その頃、事件の発生を知らないナオは母親宛てのメールに既読が付かないことを不思議だと感じていました。

マンションに帰るとスマホが鳴ります。
しかしメールは衛士からで、内容は仕事のため遅くなるというものでした。



由香子の遺体が自宅で見つかったという報告と、遺体の確認をお願いされます。
ですが急に言われても信じることができません。


急に身内を失くしすぐに受け入れられる人はあまりいませんが、受け入れられなくても遺体が発見された事実は変わらないのです。
山根は起きてしまった事実を受け入れるしかないとナオを諭しました。
仕方なく警察へ行く前にナオは衛士に電話をかけます。



メッセージは既読にならないし電話にも出てくれません。
今までこんなことはありませんでした。


ナオを庇って付いた火傷の痕が娘を守った印だと言ってくれた母親が殺されたのかもしれないなんて信じられるわけがありません。
動揺と混乱しながら警察署へついていきます。



無言で頷くナオを遺体安置室の中へ案内しました。
そうっと遺体の顔にかけられた布を取ります。


一目見ただけで由香子でないことが分かりました。
そのまま勢いよく布を全てめくります。

遺体は由香子ではありませんでした。
消えた母は一体どこに行ってしまったのでしょうか!?

支え合ってきたナオと由香子の絆を感じられるシーンから物語が幕を開けましたね。
娘の結婚を心から祝福する由香子の姿に感動しました。
ハッピーな展開から本格的なサスペンスに転換していく『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』
警察署で確認した遺体は由香子ではありませんでした。
ここからさらに謎が深まっていきますよ。
第2話
山根は遺体が母親ではないと主張するナオと別室で話をすることにします。

しかし被害者の娘であるナオが遺体を確認し、母親ではないと証言しました。
ただ刑事の山根はご遺体が生前と顔の印象が変わることを指摘します。



連絡が取れていないことで山根に呆れられてしまいました。
ですがナオは嘘をついているわけではありません。


協力することにしたナオは細胞の採取が終わると警察署を後にします。
すぐ由香子に電話しますがやっぱり出てくれません。
どんどん不安が大きくなっていきます。


はっきり違うと言ったのに警察はナオの言葉を信じてくれませんでした。
遺体となった女性は絶対に自分が支え合ってきた母親ではありません。
それなのに警察は証拠や証言を優先したのです。


衛士は落ち着いて状況を整理することにしました。
まず警察は遺体が由香子に間違いないと言っていて、実際に由香子と連絡は取れていません。
日本の優秀な警察が簡単に間違えるとは思えないため、ナオが混乱している可能性もあります。
しかし衛士はナオのことを信じることにしました。


ナオと衛士が由香子の家に向かった頃、警視庁西田警察署で山根が上司に捜査状況を報告しています。
上司はDNA鑑定の結果を優先する方針で、動かなくなった死体よりも逃げる犯人を逮捕することを指示しました。
更なる被害者を出さないために犯人の足取りを掴むことが先決だと判断したのです。
初動の捜査方針が決定した時にはナオと衛士が由香子の家に到着していました。
由香子の住んでいる部屋に灯りが点いていたいたため、ナオは慌てて部屋のチャイムを鳴らしに行きます。
しかし部屋の中にいたのは大家さんでした。
大家さんによると由香子は切羽詰まった様子で急に引っ越したそうです。
衛士が大家さんに由香子が引っ越した日を尋ねると、2日前にアパートを引き払っていました。



ナオは衛士の言葉に安心しましたが頭の中はとても混乱しています。
遺体となった女性が母親だと警察に言われましたが、確認すると全く知らない人でした。
知らない人の遺体だけがあって無事なはずの由香子は見つかっていません。
訳が分からない中、警察署では事件の真相について大きな進展が見られていました。
DNA鑑定の結果、被害者と朝原ナオの母子関係は99,9%肯定され、遺体の身元はナオの母親であることが間違いないと断定されたのです。
どうして見知らぬ遺体がナオの母親なのでしょうか!?
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『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』を読んだ感想
見知らぬ遺体が母親というDNA鑑定の結果に衝撃を受けました。
由香子の失踪と共に被害者がナオの母親という謎が物語の大きな核心になりそうですね。
殺人事件の真相を巡ってヒロインの生い立ちが明らかになっていく『消えた母は見知らぬ遺体になってここにいる』
続きが気になるドラマチックなミステリー漫画です。
謎解きが楽しめるミステリアスなストーリーに魅了されてみてください。
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