心のイタリアごはんのネタバレ(漫画)!参考になるレシピとは?

今回は「野崎ふみこ」先生の『心のイタリアごはん』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『心のイタリアごはん』はこんな漫画(あらすじ)

41歳の生島宝(いくしまたから)は夫とイタリアンレストランを経営していました。

しかし夫が失踪したためレストランを生パスタ教室“ミ・テゾーロ”としてリスタートさせることにします。

この教室では生徒が生パスタ料理を教わり、あらかじめ宝が作っておいた生パスタとワインを頂くことができるのですがセールスポイントは料理だけではありません。

カウンセラーとしての一面も持つ宝はオプションで無料の心理カウンセリングを行っているのです。

料理を教えながら人生相談に乗る宝が作る絶品レシピとは!?

グルメ漫画とヒューマンドラマが融合した『心のイタリアごはん』

今回はほのぼのとした雰囲気で読者を魅了しているグルメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

作品に出てくるレシピを献立の参考にしてみてください。

 

『心のイタリアごはん』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

イタリアンレストランを閉店した生島宝は1年ぶりにお店を生パスタ教室“ミ・テゾーロ”としてリニューアルオープンさせました。

この教室では生パスタ料理を教えてもらうだけでなく無料で心理カウンセリングを受けることができます。

リスタートさせたことで張り切る宝が自撮りしていると予約してくれたお客がやって来ました。

宇都宮
「・・・よ、予約しました宇都宮です」

お客は自撮りしている様子に戸惑っています。

少し恥ずかしい思いをした宝は気を取り直して接客を始めました。

生島宝
「はーいお待ちしていました、どうぞどうぞ、エプロン持ってきましたか」
宇都宮
「はい、お店そのまんまなんですね、何度か食べにきたことがあるんです、美味しかったー」
生島宝
「ありがとうございまーす」

宝はレストランだった頃のお客をほとんど覚えていません。

しかしお客たちは再び生徒として顔を出すようになってくれています。

宇都宮
「どうして急にお店閉めちゃったんですか、流行ってたのに」

何気ない質問に宝が固まってしまいました。

そのため宇都宮は聞いてはいけないことを聞いたと申し訳なさそうにします。

生島宝
「いえいえいえいえ、なんでも聞いてください、そりゃ気になりますよね、いきなり閉店して」
宇都宮
「スミマセン、つい」
生島宝
「シェフの夫に逃げられたんです、失踪されたの、はい今月前半のレシピはサルシッチャと黒オリーブのオレッキエッテと春野菜のサラダです」

普通の人なら打ち明けたくないことをサラッと説明しました。

事情を説明するとまず宇都宮に手を洗ってもらうことにします。

宝は教室で教える料理を素手で作ることにしていました。

手洗いが終わると生パスタ教室の基本的なプロセスを教えていきます。

まずレシピは2人前となっていてお客に作ってもらうのはお持ち帰り様で、試食は宝があらかじめ作っておいたものを食べるシステムです。

宇都宮
「あ、食べられるんですね」
生島宝
「もちろん、ご希望ならワインも1杯サービスします」

ここで昼からお酒を飲めることに喜ぶ宇都宮に対するレッスンがスタートしました。

まず生パスタは強力粉と水、オリーブオイルと塩を入れてから手で混ぜていきます。

宇都宮
「きゃーベタベタボロボロ、あ、ちょっとまとまってきた」

最初はボロボロになってしまうのですが丁寧にこねていくとひとまとめになりました。

ひとまとめになったらテーブルにだして再びこねていきます。

生島宝
「手のひらのこのへんを使って生地を半分にたたんで回して体重をかけてこねる」

手首に近い部分を使って体重をかけながらこねると生地が完成しました。

完成した生地はラップに包んで30分ほど常温で寝かせます。

生地を寝かせている間の時間も無駄にはできません。

ここでサルシッチャと黒オリーブのトマトソースを作っていきます。

分量の3/1となる豚バラ肉を5㎜角に切ってから、残りの3/2に塩コショウとニンニク1片を加えてブレンダーで粘りが出るまで混ぜ合わせます。

粘りが出たら角切りの豚バラ肉と練り混ぜてサルシッチャが完成しました。

サルシッチャは生ソーセージのため腸詰めはしません。

そしてフライパンにオリーブオイルとニンニク1片のみじん切りと唐辛子を入れてからサルシッチャを焼いていきます。

宇都宮
「あー・・・いいにおい」

サルシッチャに焼き色が付いたら白ワインを入れて、潰したホールトマトと黒オリーブを入れて軽く煮込みます。

最期に塩で味を調えたらサルシッチャと黒オリーブのトマトソースが出来上がりました。

生島宝
「後はこれに茹でたパスタをあえるだけです」
宇都宮
「パスタソースって結構簡単なんですね」

宇都宮はスパイスを豊富に使ったり煮込む時間が長いと思っていたようです。

そのため宝のレシピが簡単なことに驚いてしまいました。

生島宝
「でしょう?簡単だし基本シンプル、ここの生パスタはわたしが作ってたくらいですから、うちのパスタは簡単シンプルでめっちゃ美味しいんです!」

1品目が完成したところで宇都宮が心理カウンセリングについて質問をしてきます。

料理を教わることだけが目的ではなかった宇都宮が抱える悩みとは!?

 

 

生パスタが簡単に作れることに驚きました。

こんな簡単に作れるのなら家で試してみたくなりますね。

絶品レシピと心理カウンセリングを売りにしている料理教室を舞台にした『心のイタリアごはん』

ここから料理のアドバイスだけでなく宝がお客の心に突き刺さる言葉を投げかけていきます。

胃袋だけでなく悩める心まで満足させる宝の姿に注目しながら続きをご覧ください。

後編

宝がオレッキエッテの続きを教え始めると、宇都宮がカウンセリングについて質問してきました。

宇都宮
「あのオプションの心理カウンセリングは予約しなくても受けられるのでしょうか」
生島宝
「え?はい受けられますよ」

初めてのオプション希望者に宝のテンションが上がります。

現在はカウンセラーとしての経験を積みたいため、宝は心理カウンセリングを無料のサービスにしていました。

宇都宮
「えっ、パスタ作りながら?」
生島宝
「ええ、だってパスタ教室ですもん」

まず悩みを聞く前にオレッキエッテの手順を説明することにします。

オレッキエッテは生地を手頃な大きさにカットしてから帽子のように成形していきます。

しかし不慣れな宇都宮は上手に成形できません。

それでも不揃いな見た目も手作りパスタの醍醐味だと宝が褒めてくれました。

宇都宮
「なんかこれ夢中になる、楽しい」
生島宝
「でしょ、無心になるからいいの、生パスタ作りはしかも美味しい、カウンセリングをしますが宇都宮さんはなんて呼ばれたいですか?」
宇都宮
「えー・・・いつもはママだからなー、えっとみゆき、前はそう呼ばれていたから」

心理カウンセリングを始めた宝は宇都宮のことを下の名前で呼ぶことにします。

このようにほど良い距離感を保つことを宝は重要だと考えていました。

生島宝
「OK、みゆき、実家は近くにあるんですか」

宇都宮の実家は隣町にあり、仕事はフリーのライターで現在は専業主婦をしています。

夫は3歳年下のサラリーマンで、宇都宮の悩みは夫に関することでした。

宇都宮
「・・・家にね電話がかかってきたんですよ、突然」

娘と一緒に昼寝していた宇都宮は電話の内容に驚かされます。

電話の相手は夫が会社の女性社員とデートしていたことを知らせてきました。

さらに相手はその女性が自分の彼女だと伝えてきます。

生島宝
「タレコミですか、それはびっくりしましたね」
宇都宮
「青天の霹靂ですよ、のん気に昼寝してたら・・・」

電話の男は自分と同じ思いをさせたいという理由で電話をかけてきました。

宇都宮は相手を最低だと思いながら夫に事実を確認してみます。

すると夫は女性と2人でバーベキューを楽しんでいました。

ただし夫はやましいことなどないと言い張ります。

宇都宮は夫の言葉を信じて良いのか分からなくなっていました。

最近は会社のイベントが多くなっていることも宇都宮が抱いた疑惑を大きくさせています。

生島宝
「会社のイベントが本当かとか出張の疑いはご主人に聞いたの?」

思い切って質問したんですが夫からは全部を疑うなと逆ギレされました。

ちょっとデートしたくらい気にするなとも言われます。

宇都宮
「でもちょっとデートしたくらいだって笑えたわ、わたしは24時間2歳児と向き合って自由の時間なんかゼロなのに、ちょっとデートですって」

苦しみと怒りの感情を吐き出したところで完成した料理を試食することにしました。

まずは春野菜のサラダとスパークリングワインを頂きます。

平日の昼間からワインを飲んだことで宇都宮のテンションが上がりました。

そんな宇都宮に宝は何がしたいのか尋ねてみます。

すると子育てと家事がなければ仕事に戻りたいと答えました。

しかし仕事と育児の両立は不可能だと考えています。

生島宝
「ご主人に助けてもらえばいいじゃない、みゆきが世話をしてもらったっていいんだよ、ご主人に実家のお母さんにいろんな人に迷惑かけていいんだよ、いい奥さんしなくていいのよ」

仕事に戻れば夫の浮気を疑っている暇などありません。

その上で本気なら両立することが不可能ではないことを教えます。

宇都宮
「そうか・・・わたしを見ていなかったのはわたしだったんですね」
生島宝
「うん、わたしを大事に生きようね」

感情を吐き出してスッキリすることができた宇都宮は笑顔で帰っていきました。

人に言いたいことは自分に言いたいことなのだと宝は伝えたかったのです。

後日、そのことを受け止めた宇都宮が町で夫と子供と幸せそうな笑顔を浮かべていました。

次はどんな悩みを抱えたお客が生パスタ教室“ミ・テゾーロ”の扉を開くのでしょうか!?

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『たまこ定食 注文のいらないお店』のネタバレ(漫画)!

2021.05.20

 

『心のイタリアごはん』を読んだ感想

美味しい料理を食べながらお客の悩みに寄り添うヒロインが印象的でした。

宝に悩みを打ち明けるお客たちのスッキリした表情からは元気がもらえますね。

料理とカウンセリングでお客の精神を安定させていく素敵な物語になっている『心のイタリアごはん』

悩みを持った人には宝の言葉が胸に突き刺さるはずです。

絶品レシピと素敵なセリフの数々を人生の参考にしてみてください。

 

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