ふしぎの国の有栖川さんのネタバレと感想!試し読みしませんか?

今回は「オザキアキラ」先生の『ふしぎの国の有栖川さん』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ふしぎの国の有栖川さん』はこんな漫画

祖父に宝物のように育てられてきた有栖川鈴。

芝浜女子高校に通うことになった現在も、彼女の門限は18時です。

箱入り娘のような環境で育ったため、有栖川さんは男性に免疫がありません。

そんな彼女だったのですが、電車の中で野宮宗介という好青年と出会いました。

男性にも女性にも優しい野宮くんと接していくうちに、有栖川さんの心境に変化が現れていきます。

古風な女子と完璧男子の純愛を描いていく『ふしぎの国の有栖川さん』

今回はこの恋愛漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

ピュアでコミカルな恋模様をトキメキながらお楽しみください。

 

『ふしぎの国の有栖川さん』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

有栖川鈴
「昔々あるところに小さな小さな女の子がおりました、その少女はそれは大事に育てられたので、外の世界の事をあまり知りませんでした」

自分の事をこのように分析している有栖川鈴。

現在の彼女は女子高生まで成長していました。

この日の有栖川さんは友人の夏木さんと一緒に、通学電車に揺られています。

有栖川鈴
「やはり立川師匠監修の百選は何度読んでも最高ね」
夏木さん
「えーなぁにー、よくわかんない、ごめん私すずちゃんの事好きだけど、趣味だけはついてけないんだわー」
有栖川鈴
「残念だわ、それよりさっきから何見てるの?」
夏木さん
「え?男に決まってんじゃん、だってウチら女子校通いなんだよ?男は見られる時に見とかないと!」

有栖川さんは夏木さんの行動をはしたないと注意します。

恋愛に興味が無い訳ではないのですが、まだ16歳の彼女は自分には早いと思っていました。

そのまま学校に到着すると、友人たちが有栖川さんの家の門限について話し始めます。

すると全員が18時という門限に驚いてしまいました。

有栖川鈴
「未成年だもの、当たり前じゃない」

周りの友人は合コンに行けないことを不便だと言ってくるのですが、この門限は有栖川さんにとっては普通のことだったのです。

休みの日は祖父と将棋を指したり落語をたしなんでいる有栖川さん。

友人たちとはかなり考え方にギャップがあるようです。

そのため友人たちが男の人とお喋りできるのか疑ってきました。

有栖川鈴
「でっ・・・できるわよ!お話くらい!!」

ここで夏木さんを男性役に見立てたシミュレーションが始まります。

夏木さん
「君カワイイね、パンツ何色?」

次の瞬間、有栖川さんのビンタが夏木さんの頬にヒットしました。

このように有栖川さんは男性に免疫がないだけでなく、下ネタなどハレンチなことも通じない女の子なのです。

有栖川鈴
「時々、周りとの温度の差を感じてしまうわ・・・どうしてみんな男子に対してあんなに積極的でいられるのかしら・・・」

自分がこうなった原因が祖父の大きすぎる愛だということは自覚していました。

あまりにも男性との接し方を知らないため、いつか恋人ができた時のことを考え不安になる有栖川さん。

有栖川鈴
「でもきっとその人は優しくて包容力のある人よ、だから大丈夫、どんな私でも受け入れてくれて笑顔が素敵で男らしくて、それから」

教室で理想の男性をノートに書いてみることにします。

万物を愛し愛される男性をイメージしたのですが、その絵は仏様のようなものになってしまいました。

夏木さん
「なになにラクガキ?わかった、修行僧だ!」

結局この絵が理想の男性像だとは言えなくなった有栖川さんだったのです。

この日の放課後、委員会活動で遅くなった有栖川さんが駅のホームをダッシュしていました。

有栖川鈴
「この電車に乗らないと門限が・・・」

しかし彼女が階段を走っている途中に電車のドアが閉まり始めます。

焦って電車に乗り込もうとすると、ドアに挟まれそうになってしまいました。

すると一人の男性がドアを手で押さえてくれます。

野宮宗介
「乗って、早く、大丈夫?」

男性に腕を引っ張ってもらい、何とか電車に乗ることができました。

ですが男性に腕を触られた事により、有栖川さんは固まってしまいます。

さらにスカートがドアに挟まれたこともあり、恥ずかしさがピークに達していました。

どうにかこの場を切り抜けたい有栖川さんは、賢者のような対応を始めていきます。

有栖川鈴
「危ない所を助けていただきありがとうございます、スカートなど心配無用、次の駅までここにこう立っていればいいだけの事」
野宮宗介
「どういたしまして」

男性はそれ以上は何も言わず音楽を聴き始めました。

有栖川さんが周囲を見渡すと、乗客の女子高生の視線が彼に釘付けとなっています。

そのため有栖川さんに注目が集まることはありませんでした。

有栖川さんもついつい彼の顔を見つめてしまいます。

野宮宗介
「何?何か顔ついてる?」
有栖川鈴
「目と・・・鼻と口がついてます・・・」

これが運命のお相手かも知れない男性との初対面だったのです。

有栖川さんはこの出会いを活かすことができるのでしょうか!?

 

 

奥手で古風なヒロインがとてもチャーミングですね。

常識にとらわれない考え方が彼女の魅力的な部分だと思いました。

そんな今どき珍しい女子高生の純愛が最高に可愛らしい『ふしぎの国の有栖川さん』

ここから少しずつですが有栖川さんの恋が動き始めていきます。

どこまでもマイペースな彼女に注目しながら続きをご覧ください。

後編

電車で男性に助けられた翌日、有栖川さんは起きた出来事を夏木さんに話していました。

夏木さん
「ナニソレ、ステキすぎるんだけどー、それからそれからー?」
有栖川鈴
「それから別れ際にもう一度お礼を言って、お家に帰って門限には間に合ったわよ?」

しかし夏木さんが聞きたいのはそういう事ではありません。

夏木さん
「そっかー、で?」
有栖川鈴
「水戸黄門の再放送をおじいさまと・・・」
夏木さん
「じゃなくてなんでそこで”ハイさよなら”で終わりなのー、つなげよう?連絡先の一つでも渡して未来につなげよう?」
有栖川鈴
「そんな・・・物騒じゃない」

自分もそのイケメンが見たかったと嘆く夏木さん。

このままでは有栖川さんに彼氏が出来そうもないことも心配しています。

しかし有栖川さんにはその心配は大きなお世話でした。

有栖川鈴
「彼氏彼氏って・・・だからまだ私には早いのよ、男の子って何考えてるか分からないし、昨日だって一生懸命話してみたけどポカーンとされたし」

自分のことを変なのかもしれないと自覚しているようです。

夏木さん
「うん知ってる!でもあきらめないで!私も昨日彼氏にウザいってフラれたけどあきらめないから!」
有栖川鈴
「えっ・・・」
夏木さん
「とりあえず次の日曜は集合だからね!」

よく分からないまま夏木さんの言う通り、有栖川さんは日曜日になると待ち合わせ場所に向かいました。

するとそこは合コンの待ち合わせ場所だったのです。

有栖川鈴
「あの・・・今日はみんなで遊びに行くんじゃ・・・」

合コンだと言ってしまうと有栖川さんが来ないと思い、友人たちは事実を伏せていました。

複数の男性を前にして泡を吹きそうになる有栖川さん。

そこに遅れてきた男性が現れました。

野宮宗介
「ごめん遅れた・・・あれ?」
有栖川鈴
「ここここんにちは、偶然ですね、その節はどうも」

この男性も合コンとは聞かされずに呼び出されていたようです。

その後、みんなでカラオケに行くのですが、雰囲気に慣れていないため有栖川さんは微動だにしません。

するとそんな彼女を見かねた男性が声をかけてくれました。

野宮宗介
「有栖川さんだっけ、となりいい?ていうか座らせてね、なんかずっと固まってるね、せっかく合コン来たのにいいの?」
有栖川鈴
「別に好きで来たわけでは・・・だいたいこんなお祭り騒ぎをしてなんだというのです、男女の出会いとはもっとこう運命的な何かで・・・」
野宮宗介
「つまり居心地悪いから早く帰りたいんだね、じゃ帰ろっか」

男性は仲間に有栖川さんの気分が悪いと嘘をつき、カラオケから連れ出してくれます。

しかし有栖川さんは申し訳ない気持ちで一杯になっていました。

有栖川鈴
「あの・・・」
野宮宗介
「野宮ね、野宮宗介」
有栖川鈴
「野宮・・・さん、私気分なら大丈夫ですからお戻りになられては」
野宮宗介
「いいよ、俺も帰りたいし途中まで送る、乗り気がない人らがいたら場がシラけてあいつらに悪いでしょ」

野宮くんを他の男子とは違う存在だと感じ始める有栖川さん。

しかし何を話していいのか分かりません。

一人で悩んでいるように見えるのですが、実は野宮くんも同じ悩みを持っていたのです。

野宮宗介
「ごめんね、俺といてもつまんないでしょ、おしゃべりとか苦手なんだよね、休みの日もだいたい引きこもってるし、話のネタなんてないからよくつまんないって言われる」
有栖川鈴
「い、いいんですよ!言いたい人には言わせておけばいんです!おしゃべりなんてできなくても他所は他所!ウチはウチです!」

有栖川さんは話のネタに困っているのであれば、落語や本を読むといいかもしれないと勧めます。

すると野宮くんが本を貸して欲しいと言ってきました。

翌日、彼に会いたいと思う気持ちを必死に否定しながら有栖川さんが本を届けに行きます。

しかし彼に会うとどこか嬉しく思ってしまう自分がいました。

こうして小さな恋の炎が有栖川さんの胸の中を照らし始めたのです。

彼女はいつになったら自分の気持ちに素直になれるのでしょうか!?

可愛らしく動き始めた恋の続きは、実際に漫画をご自身の目でお読みになってドキドキしてみてくださいね!

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『ふしぎの国の有栖川さん』を読んだ感想

独特な個性を持ったヒロインのおかげで、誰もが感動と胸キュンを味わえる物語だと思いました。

恋がゆっくりと動き出すテンポも非常に読みやすかったです。

男女関係なく夢中になれる『ふしぎの国の有栖川さん』

優しい気持ちにさせてくれる温かな雰囲気をまとった恋愛漫画になっています。

ハートフルなラブストーリーを読んで心を癒されてみてください。

 

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