断頭のアルカンジュのネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

今回は「作画 メイジメロウ 原作 花林ソラ」先生の『断頭のアルカンジュ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『断頭のアルカンジュ』はこんな漫画(あらすじ)

1787年、ジュストは結婚が決まった妹のマリーが幸せになることを祈っていました。

ですがマリーは結婚するはずだった男性に裏切られ、処女を好む貴族に売りとばされそうになってしまいます。

凌辱される寸前で誇りを守ったのですが、マリーは心に大きな傷を負ってしまいました。

大切な妹を傷付けられたジュストは身分制度によって腐ったフランス王国を殺すことにします。

手始めにマリーの結婚相手を拷問の末殺害したジュストが狙う次のターゲットとは・・・!?

堕天使になってでもマリーを救おうとするジュストの執念を描いていく『断頭のアルカンジュ』

今回は手を血に染めた男の復讐劇の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

処刑を繰り返していくうちにジュストが革命を起こし始めますよ。

 

『断頭のアルカンジュ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

傷つけられ正気を取り戻せなくなったマリーのため、ジュストはブランジ男爵を処刑することにしました。

妹のためならいくらでも手が血に染まっても構いません。

声を掛けても反応を示さないマリーの手に口づけするとジュストが行動を起こし始めます。

ジュストのターゲットであるブランジ男爵は処女を犯せなかったことで苛立っていました。

1787年秋、ジュストはジャンと共にブランジ男爵が暮らしている屋敷の調査を開始します。

ジュスト
「だから!イバラ屋敷だよ!ランスの外れのイバラ屋敷の情報を・・・」

ですがジュストの美貌に魅了された酒場の女性から何も情報は得られません。

妹のマリーがブランジ男爵に強姦されそうになってから半年が経過しています。

屈辱を浴びせられたマリーは未だに心を閉ざしていました。

マリーのためにブランジ男爵を処刑したいのですが、彼の居場所について有力な情報が得られません。

しかしどんなに困難な状況でもマリーを正気に戻すため復讐を果たすつもりです。

ジャン
「ジュストさん、お疲れのご様子で」
ジュスト
「参ったよ、イバラ屋敷の情報が手に入らなくて、ヤツは目前なのに・・・どうしたものか」
ジャン
「俺は今、イバラ屋敷の庭に潜入しています」
ジュスト
「・・・えっ!?どうやって・・・!」

ジャンは屋敷の庭師に近づき酒飲み勝負で勝ち、弟子にしてもらっていました。

これまでの苦労が水の泡になりましたがジュストは深く考えないことにします。

潜入したジャンによるとブランジ男爵はこの半年、屋敷を一歩も出ていませんでした。

その上で屋敷には男の護衛10人しか出入りを許されていません。

男爵が女性を欲しないよう世話係は男性にしろという父親からの厳命が下ったようです。

護衛の10人はブランジ家に長く仕えているので、その中に紛れて屋敷へ侵入することは不可能でした。

外からでは広大な屋敷のどこにブランジ男爵が籠っているのかも知ることができません。

ジャン
「どうします?男爵は難攻不落の屋敷に立て籠っています、どう近づくのですか?」

ジュストは綿密な計画を立てることにします。

一方その頃、屋敷の中でブランジ男爵が使用人のジトンに、自分が犯した女に焼き印する理由を説明していました。

ジトンは焼き印をするのがブランジ男爵の所有物だと証明するためだと考えています。

しかし焼き印をする理由は真逆でした。

ブランジ
「逆だ逆!中古品の証だよ!うっかり一度突っ込んだ穴にまた入れちまったら興醒めだろぉー?だから中古品の印をつけるんだ、この女は使用済み、もう用済みってな」

ブランジにとって女性は新品でなければ価値がないのです。

この最低な考え方にジトンは呆れ返っていました。

ですがブランジ男爵に逆らうことはできません。

ジュストはそんなブランジ男爵を処刑するためチャンスを伺っていました。

ジュスト
「男爵の処女への執着は異常、そんな男がもう半年女を我慢している、耐えきれるか?否、根比べだ、男爵の我慢が切れた時チャンスは来る!」

チャンスを待っていたジュストの元にジャンからの手紙が届けられます。

この手紙によってジュストの計画に必要だったピースが揃いました。

いったいジュストはどのようにして屋敷へ潜入するのでしょうか!?

 

 

ジュストの執念とブランジ男爵の異常な執着が対立する構図になっていますね。

難攻不落の屋敷に立て籠っている卑怯者の男爵をすぐに復讐して欲しくなりました。

妹のため世の中を断罪していく『断頭のアルカンジュ』

いよいよジュストの復讐劇が実行に移されていきます。

小さな街から始まる革命を見逃さないでください。

第2話後編

ファニーという娘の元にイバラ屋敷から手紙が届けられました。

手紙の内容はファニーだけブランジ男爵の元に来いというものです。

断れば男爵の下で働いている父親や、一緒に暮らしている弟たちの身に危険が及ぶかもしれません。

第三身分が貴族に逆らえないことを知っているファニーはイバラ屋敷へ行くことにします。

ファニーと弟たちが泣いているところにジュストが現れました。

ジュスト
「ファニー、僕が男爵に近づくために力を貸してくれ、代わりにお前たちを逃がしてやる」

ジュストはファニーと入れ替わってイバラ屋敷に潜入する計画を立てたのです。

予想していた通り男爵の我慢が限界を迎えました。

今日がイバラ屋敷に外の人間が招かれる数少ないチャンスなので失敗する訳にはいきません。

しかし男爵のお呼びを待っていると、護衛がジュストの身体を触ってきます。

胸がハリボテであることを見破られないよう、ジュストは肘打ちで護衛を気絶させました。

ジトン
「ジトンです、男爵が早く来いと・・・」
ジュスト
「・・・服を整えております、少しお時間をください」

別の使用人が呼びにきたので、気絶させた護衛をスカートの中に隠します。

当時、女性の脚は胸よりも性的なものと考えられていたため、脚が露出しない大きなスカートを履くことが常識でした。

ですが隠し通せるかは分かりません。

ジトン
「解っていますよ、貴方がファニーではないことは・・・ファニーは私の娘ですから」
ジュスト
「・・・どういうことだ?」
ジトン
「処女を求めた男爵は都合の良い女として使用人である私の娘を指名したのです、私は娘だけはお許しをと・・・ですが・・・」

男爵は貴族の子種を貰えることは第三身分にとって光栄なことだと言いながらジトンを蹴り飛ばしました。

ジトンは男爵への忠誠を失くしたのでジュストの恐ろしい計画を見過ごすことにしたのです。

女装したジュストがジトンによって男爵の部屋へ案内されました。

ブランジ
「来たか女・・・貴族の子種をもらう幸運な蕾よ・・・パリではマリーとかいう女に逃げられて散々だった、俺の子種は溜まりに溜まっておるぞ、嬉しいだろ?」

やはりブランジ男爵は我慢の限界を迎え得ているようです。

すぐに服を脱ぎ始めると女装したジュストの頬を触ってきました。

ジュスト
「窓を開けて頂けませんか・・・緊張して息が・・・」
ブランジ
「初々しいことを、良かろう・・・俺の夢を教えてやろう、この国の全ての処女を俺の中古品にすることだ!」

襲いかかろうとするのですが、窓の外に潜んでいたジャンがブランジ男爵の首を絞めます。

一瞬でブランジ男爵は気を失いました。

ジュスト
「いい椅子だな、回転椅子、新大陸で開発されたばかりだと聞いたよ、さすが新しい物好きの男爵だ」
ブランジ
「何が起きた、何者だコイツらは、クソ・・・だが動ける!馬鹿め、今すぐ護衛を呼んで・・・」

拘束が緩いので逃げ出そうとしましたが腹部に激痛が走ります。

振り返るとブランジ男爵の内臓が回転椅子に縛られていました。

ジュスト
「まるで糸巻だな、さすが小腸、長いな」
ブランジ
「巻ふな、巻ふのひゃめォー!」
ジュスト
「お前はマリーがやめてと言ったらやめたのか?お前には数多いる中古品の一つだろうが・・・マリーにも家族がいた、あいつを心から愛する家族が・・・それがお前の誤算だ!」
ブランジ
「あああああぁぁ!いやらあああ!そんなことれ・・・死にらく・・・ない・・・!」

ジュストが椅子を激しく回転させます。

その勢いでブランジ男爵の内臓が身体から飛び出しました。

ブランジ男爵の死はランスの街を騒然とさせます。

しかし第一容疑者とされたジトンとその家族はすでにランスから逃げ去っていました。

ジュスト
「マリー、復讐は終わったよ、お前の幸せを脅かす者はもういない・・・戻っておいで・・・」

復讐は終わりましたが心を閉ざしたマリーは反応してくれません。

どうすればマリーが笑ってくれるか考えていると、復讐した貴族と婚約者の顔が思い浮かびました。

ジュスト
「そうだ・・・この国がいけないんだ、権力を笠に着た悪が、それに媚びる悪がはびこったこの腐った国が・・・分かったよマリー、この国はまだお前が生きるには汚すぎる、兄さんに任せとけ、この国の悪を殺し尽くしてやる」
ジャン
「お・・・お待ちを!悪を殺し尽くすなんてそんなことは不可能です、あとはマリーさんのご快復を待ちましょう・・・」
ジュスト
「そうだな、お前の言う通りだよジャン、ならばこの国を変えよう、悪が棲めない国にすればいいんだ・・・マリーが笑って暮らせるならば・・・この腐った国すら僕が殺してみせる・・・」

処刑のターゲットが貴族からフランス王国に変わったのです。

サン=ジュストはフランス絶対王政をどのように崩壊させていくのでしょうか!?

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『断頭のアルカンジュ』はこんな人にオススメ

サスペンスと歴史時代劇が好きな人にオススメの作品です。

復讐と革命をテーマにした読み応え抜群の物語になっていますよ。

フランス革命へ繋がる男の戦いを描写した『断頭のアルカンジュ』

愛のため腐敗した貴族を次々と処刑していきます。

死の天使長が身分制度の象徴を処刑台へ送る姿から目を離さないでください。

 

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