艦隊のシェフのネタバレ(漫画)!無料で試し読みしませんか?

今回は「原作 池田邦彦 作画 萩原玲二」先生の『艦隊のシェフ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『艦隊のシェフ』はこんな漫画(あらすじ)

第二次世界大戦中、最前線の太平洋を疾走する駆逐艦の幸風には車曳きと呼ばれる239名が乗船していました。

そんな車曳きの糧食を司る場所は烹炊所(ほうすいじょ)と呼ばれています。

烹炊所で働く烹炊兵(ほうすいへい)たちは命を懸けて戦う兵士たちのために食事を作り続けていました。

ただし烹炊兵たちは華々しい戦闘とは無縁なまま太平洋戦争に参加していたのです。

自らを誇りと自嘲を交えて車曳きと呼ぶ兵士たちを守る艦隊のシェフの生き様とは・・・!?

戦時の兵隊を料理で支えた男たちの物語を紡いでいく『艦隊のシェフ』

今回は国に命を捧げた男たちの人間ドラマについてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

命を懸けて料理を作り続けた男たちの物語を読んで胸を熱くさせてください。

 

『艦隊のシェフ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

海の雑兵と呼ばれる駆逐艦・幸風の乗組員は自らを誇りと自嘲を交えて車曳きと呼んでいました。

そんな車曳き239名の糧食を司っているのが烹炊所なのです。

幸風に乗船して3年目の一等主計兵・海原衛が鮮やかな手つきで野菜の皮を剥き始めました。

海原の動きとリンクするように烹炊所の中が慌ただしくなっていきます。

完成した料理を配食すると車曳きたちが美味しそうに食べ始めました。

その様子を海原たちが満足そうに眺めています。

しかし幸風の船内はいつも穏やかな食事風景が広がっているわけではありません。

海原衛
「献立変更!戦闘食!」

戦闘の準備が開始されると献立を変更しなければならないのです。

海軍の戦闘食は握り飯が定番になっていて、特に栄養を配慮した五目握り飯が多くなっていました。

材料は精米や干瓢、紅生姜などが使われていて、鶏肉ではなく牛肉を使うのが海軍流です。

幸風が海を疾走する中で握り飯の準備が始まりました。

ます精米は洗い置いておき、蓮根は皮を剥いてから二つ割り又は四つ割りにしてから小口切りします。

人参と干瓢は1.5センチくらいに切っておいて、牛肉は薄切り、紅生姜はみじん切りしました。

烹炊兵たちは揺れる船内で体をぶつけながら調理を進めていきます。

最後に油揚げを縦二つの小口切りにすれば準備は完了しました。

続いて油を引いた鍋で牛肉を炒めていき、野菜を入れたら浸るだけの水を入れてから砂糖や醤油などの調味料で味をつけます。

充分に味が染み渡ってから掬い上げ、樽の上に載せた笊の上で煮汁と分離させ、この煮汁を使って米を炊いていきます。

炊き方は普通のお米と同様で構いません。

米が蒸れたら調理した具野菜を入れて釜の中で混ぜ合わせていきます。

三角むすびを三個握ってから竹皮で包み、紅生姜は分配の際に添えるようにしていました。

海原衛
「これで最後だ」

握った手の平に残った米粒を直に食べます。

米粒の旨味を味わったところで外が静かになりました。

ここで烹炊兵たちが配食を開始します。

戦闘配置中の食事は平常時と異なり烹炊所員が艦内を回って各部署に届けることが慣例になっていました。

兵士たちは食事できることに大喜びします。

海原たちが配食していると急降下爆撃機と対空戦闘を行った空母が沈没しそうになっていました。

すぐに駆逐艦が溺者の救助へ向かいます。

幸風は沈没した空母・蒼龍の生存者を多数救助し、医療設備の整っている水上機母艦に引き渡しました。

ただし沈没させられた空母は蒼龍だけではありません。

赤城と加賀、飛龍の三隻も爆撃されたそうです。

無敵海軍と謳っている空母が四隻も沈没したことで烹炊兵は不安を感じていました。

翌朝、いつものように食事の準備が始まります。

海原衛
「左舷に漂流者!八時方向・・・」

海原はすぐに海へ飛び込むと漂流者を救い上げました。

漂着者は消耗していますが外傷はありません。

一晩中漂流していたようですが状態も安定しています。

しかし漂流していた兵士は疲れと恐怖のためか口を開いてくれません。

所属が分からず困っていると、海原が漂流者に握り飯を差し出します。

海原衛
「食えよ、食わないのか?日本一旨い握り飯なのに、なぜ日本一旨いか?それは日本一旨いものが入っているからだ、日本一旨いものが何かおまえは知ってるか?握り飯を作ったあと・・・掌についた飯粒だよ」

掌についた飯粒を直に食うと気が遠くなるほど旨いと説明しました。

この握り飯は手の平に飯粒が残った状態で作ったため旨くないはずがありません。

口を開かなかった漂流者がようやく握り飯を食べました。

湊谷賀津夫
「うまいっす」
海原衛
「そうだろうとも!」

華々しい戦闘とは無縁なまま太平洋戦争に参加した烹炊兵、別名めしたき兵と呼ばれた男たちの物語はこれからも続いていくのです。

 

 

考えれば当たり前ですが戦争には戦闘に関わらない兵隊も参加していたんですね。

あまりクローズアップされることのない任務について学ぶことができました。

太平洋戦争で兵士を支えた男たちにスポットを当てた『艦隊のシェフ』

戦時中の緊張感が伝わってくる物語です。

現代では考えられない世界観を満喫してください。

後編

漂流中に救助された兵士は丸二日間、昏々と眠り続けました。

目が覚めても漂流中の記憶はないそうです。

快復した兵士は駆逐艦幸風に配属されました。

湊谷賀津夫
「航空母艦蒼龍乗組・・・三等主計兵、湊谷賀津夫!烹炊員としてお世話になることとなりました」

本来ならば駆逐艦は手狭なので救助者は戦艦に移乗させるのが決まりです。

ですが新兵一人に洋上で手間はかけられません。

そこで烹炊所に半属されたのです。

居候のような立場で身の置き所がなかった湊谷はこの決定を喜んで受け入れました。

しかし働き始めると駆逐艦の激しい揺れで体調を崩してしまいます。

駆逐艦は空母よりもかなり小さいので揺れることは仕方ありません。

酔ってしまった湊谷は揺れに慣れている烹炊兵たちの邪魔になっていました。

海原衛
「・・・いれば酔わない」
湊谷賀津夫
「え・・・?」
海原衛
「船でも汽車でも・・・進行方向を見ていれば酔わない」

進行方向を見ていれば次にどう揺れるかを身体が予測して、自然に対処できるそうなのです。

つまり烹炊兵たちは揺れを自分のものにしていました。

湊谷賀津夫
「つまり・・・舳先に立って進行方向の海を見れば・・・?」
海原衛
「やめとけ、また漂流したいのか、おまえ従兵をやれ」

従兵とは艦内の各分隊から士官室に派遣され、士官付のボーイを務める役割のことです。

湊谷には通信長の鈴木少佐の従兵が命じられました。

士官の前で粗相できないため、湊谷は緊張しながら鈴木少佐の元へ向かいます。

湊谷賀津夫
「三等主計兵、湊谷賀津夫!従兵を務めさせていただきます!・・・あれ?どうされましたか!?」

鈴木少佐は部屋の奥で頭痛に苦しんでいました。

陸上勤務から転属になった鈴木少佐はこれが初めての航海だったのです。

酔いのせいで何も食べられずみかんのゼリーで何とか命を繋いでいました。

柑橘類は胃を刺激して胃酸の分泌を促すため船酔いには適していません。

そこで湊谷は特製のカレーを作ると提案しました。

しかし鈴木少佐の食事を担当している烹炊兵に余計な口は出すなと叱られます。

湊谷賀津夫
「情けない・・・居候ってだけでも肩身が狭いのに・・・なんの役にも立てない、三等兵の俺でさえそう感じるのに・・・士官ならどれほど情けないか・・・」
海原衛
「レシピを言え、特別なカレーなんだろ?コツを教えろ、俺がカレーを作る間・・・おまえには釜守りをやってもらう」

時化の時は釜が揺れて中の米と水が分離してしまうので美味しいご飯が炊けません。

そのため回転釜のウォームギヤにしがみついて水平を保つ必要があるのです。

海原は湊谷に後ろへ揺れたら前に傾くようウォームギヤを回し、前へ倒れたら後ろに傾くようウォームギヤを回せと指示しました。

ご飯が炊き上がるまでの40分、湊谷は釜守りを続けなければなりません。

湊谷が釜守りを引き受けると特製の生姜入りチキンカレー作りが始まりました。

レシピ通りに海原が完成させたチキンカレーは、摺った生姜を多めに入れて麦飯と共に食べてもらいます。

海原衛
「なるほど・・・牛脂を使わないから・・・さっぱりした味わいになるわけか、できたぞ」
湊谷賀津夫
「こちらも・・・飯が炊けました」

ご飯が炊けたことを確認した湊谷は船酔いが治っていることに気付きました。

揺れる釜に必死でしがみついているうちに、揺れを自分のものにすることができたのです。

海原衛
「よし、よく炊けてる」

完成したチキンカレーを急いで鈴木少佐の元へ運ぶことにしました。

最初は食欲が無かった鈴木少佐でしたが、カレーを口に運ぶと爽やかな風味とピリッとした刺激が感じられます。

そのまま一気に完食してくれた敬礼で感謝の意を伝えてくれました。

湊谷賀津夫
「その姿に俺は気を呑まれてしまい・・・言葉に詰まっちまって・・・カレーを作ったのは海原さんだと言いそびれてしまったんです、申し訳ありません」
海原衛
「俺はおまえの言うとおりに作っただけだ、おまえあのレシピはどこで覚えた?」
湊谷賀津夫
「実は俺・・・実家が西洋料理屋なので・・・」

船酔いも克服した湊谷を海原は明日から烹炊所でバリバリ働いてもらうことにします。

湊谷が感謝しているとお腹が鳴ってしまいました。

海原衛
「朝から何も食ってないんだろ・・・そりゃ腹だって鳴るさ、来いよ、何か食わせてやる」
湊谷賀津夫
「さっきのカレーまだ残ってますかね?」
海原衛
「おまえ案外と厚かましいな・・・」

美味しい料理のおかげで湊谷と鈴木少佐は船酔いを克服することができたのです。

 

『艦隊のシェフ』を読んだ感想

少しでも役に立ちたいと悩む湊谷に手を差し伸べた海原がとてもカッコ良かったです。

多くを語らずに湊谷の悩みを解決する様子には感動すら覚えてしまいますね。

命懸けの戦場で兵士の活力を下支えする男たちの生き様を表現した『艦隊のシェフ』

時代は異なりますが現代と通ずる部分もたくさんあると思いました。

人のことを想って作る料理に心を癒される姿が感動的に描かれていますよ。

 

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