ノラガミのネタバレ(漫画)！アニメになった人気作品の魅力は？

今回は「あだちとか」先生の『ノラガミ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『ノラガミ』はこんな漫画(あらすじ)

イジメに苦しむ女子中学生がトイレで泣いていると、壁にイタズラ書きされた携帯番号が目に留まりました。

普段は見逃すラクガキが気になった女子中学生の睦実はこの番号に電話をかけてしまいます。

すると神を名乗るジャージ姿の怪しい男性と着物姿の女性が現れました。

睦実は夜ト(ヤボク)と名乗る男性を信用できませんが、何も話していないのに夜トはイジメで悩んでいることを見抜きます。

実はイジメの原因は此岸と彼岸の狭間に存在する魑魅魍魎で、夜トはあの世の有象無象を叩き斬る能力者でした。

そんな風変わりな神様と出会ってしまった壱岐ひよりの運命とは・・・！？

日本の神様を現代風にアレンジしていく『ノラガミ』

今回は身近で起こる不可思議な事象を題材にしたSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

気分屋のヒーローが大活躍してくれますよ。

『ノラガミ』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

ある日、イジメられている女子中学生がトイレで泣いていました。

イタズラ書きされている壁に目を向けると、”お悩み解決いたします”という言葉の上に携帯番号が書かれていることに気が付きます。

いつもなら見逃すラクガキですが今日はやたらと気になってきました。

「ヤト・・・？バカみたい、名前さらしてさ・・・あれ！？なんで電話しちゃったんだろ！？」

理由は分かりませんが女子中学生の睦実は思わず電話をかけてしまいます。

すると男の笑い声が聞こえてきます。

「はははは、やったぞ伴音、久々の客だ！」

「もっ・・・ちゃんと対応してくださいよ！？」

睦実は藁にも縋る思いで電話をかけました。

しかし対応が軽いノリだったので援助交際を疑います。

電話を切ろうとするのですが相手に止められました。

「おい待っ・・・切らないで！あなた今お困りでしょう！？わかりますぅー、私の番号困ってる方でないと目に入らないんです、あなたには今助けが必要だ」

普通の状態なら電話の相手を信用することはありません。

しかし睦実は藁以下の男性に助けを求めてしまいます。

「ほ、本当に助けてくれる・・・？」

「もちろんです」

「お願い夜トさん助けて・・・」

「ご指名ありがとうございます、はじめまして！デリバリーゴッドの夜トでございまず！」

急に個室の上から男性と女性が現れました。

どこから来たのかは分かりませんが、夜トは睦実がイジメで悩んでいることを指摘します。

「自分のこと神とか言ってた、口きいちゃダメよ、睦美っ・・・」

ヤバいと思った睦実は2人を無視して教室へ戻りました。

しかし教室で待っていたのはクラスメイトたちの悪口です。

不登校だった睦実は特別扱いされているため嫌われていました。

黙って席に座るとシャープペンの上に奇妙な生き物が現れます。

「きゃあっ、なにコレ！？あ・・・あれ？」

大声を上げた睦実はメンヘラちゃん扱いされてしまいました。

受験前でデリケートになっている教室の中に睦実の居場所はありません。

仕方なくトイレへ引き返すと夜トたちの声が聞こえてきます。

「なんだ、シングルばっかじゃねーか！オレのケツはデリケートなのに」

「夜トさん、それ学校の備品！」

「うるせぇ、公共のものはオレのもの！」

夜トと伴音がトイレットペーパーについて口論していました。

気になった睦実は個室から出ましたがまだ泣いています。

「だって・・・みんなイジメるし無視するしっ・・・睦実なにも悪いことしてないのに！」

「一人称が名前ってのがしゃらくせぇ」

「夜トさん空気を！お客様には敬語でって・・・」

「メンドくせぇよ、もぉガキ相手によ、つーかほれ」

「・・・え？」

睦実が閉じこもっていたトイレの個室から巨大で奇妙な生物が現れました。

夜トによるとこの生物は妖で、ずっと睦実のことをつけ狙っていたそうです。

しかし睦実は妖の存在に気が付いていませんでした。

「人に取り憑いて悪さする類のヤツだ、おまえに飛びつきたがってるぞ」

確かに妖は興奮している様子で睦実のことを凝視しています。

怖がる睦実が構えると、シャープペンの上に現れた小さな生き物が再び出現しました。

「やだまたぁ！？なにこれ、いやああぁ！」

「こいつらは普通見えねえ、おまえは一時的に死角が見えているだけだ、オレの番号も同じ、確かにそこにあるのに普通目に留まらねえそれが見えたってことは・・・皆が息づく此岸とその対となる彼岸、おまえはその狭間にいる、オレ達のように」

「ひっ・・・彼岸・・・？」

「おまえらの言葉で言えばあの世のことだ、生と死は光と陰、同時に存在してる、人は死を疎み無意識に見ないようにしてるだけだ、その死角に棲まう神仏悪鬼、魑魅魍魎・・・死角に身を潜め実は常に身近にある」

それらは弱ったところに飛びついてきて、憑かれると人は魔が差すそうです。

夜トの言葉通り黒い妖がクラスメイトと同じ悪口を睦実に言ってきました。

それに対してシャープペンの上に現れた小さな妖が興奮した様子で叫び出します。

「なんなのー！？」

「よく見ろ、そいつはおまえを守ってるんだよ、あの黒いのから、その指輪おまえなんか願掛けしたろ？そいつはそこから生まれてる」

「これ・・・？合格祈願と思って・・・占いの本見て作ったの、なんか言ってる・・・」

「がんばれだと、そいつは味方だ、祝も呪も表裏一体で念のひとつ・・・それが強いとこんなふうに形を成す・・・」

魑魅魍魎に取り憑かれた睦実の運命とは・・・！？

夜トの軽いノリに睦実だけでなく伴音も困っている様子ですね。

しかし妖が出現してからは頼れる存在に一変しました。

神が有象無象と対峙していく『ノラガミ』

様々なストレスが睦実の環境を悪化させていきます。

念が生み出す恐ろしい妖を夜トがどのように対峙するのかが見所ですよ。

後編

指輪に願掛けしていたことで黒い妖は睦実の前から逃げていきました。

「夜トさん風が・・・」

「ああ、時化てきやがった、ここは元々空気が悪い、受験前でピリピリしてるみてぇだしな、このテの空気は実によくねえ」

受験生のストレスも悪い影響を与えているようです。

急に天気が悪くなる中、校舎の上に巨大な妖が出現しました。

「なんかくっそでけぇし！？どうしてみんな気づかないの！？」

「あいつは人の死角にいるからな」

巨大な妖からムカつく、だるいなどの言葉が飛び出します。

また睦実への悪口も聞こえてきました。

「夜トさんこれは・・・アレを倒せば睦実さんのイジメもなくなるんじゃないですか？あの妖は受験前のみんなのストレスが凝り固まって生まれたもの、そのイライラの矛先がたまたま睦実さんになってしまっただけなんです、アレさえ斬ればイジメもなくなるかと」

「そうかぁー？」

「ほんと・・・？本当にイジメがなくなるの・・・？あの怪物を倒して睦実を助けてよ！お願い！夜ト様！」

夜トは乗り気になっていません。

しかし夜ト様と言われたことで機嫌が良くなりました。

「そうも頭を下げるならやってやらんでもない、んじゃ前金」

「えっ・・・お金とるの？」

「たりめーだ、タダで叶う願いなどあるか、これで手を打ってやる」

夜トに妖を倒してもらうにはお金がかかるのです。

睦実に夜トは手の平を広げて金額を提示しました。

「ごっ・・・5万！？50万！？睦実そんなお金持ってない・・・」

「愚か者、オレは神だぞ！？賽銭は5円と決まってんだろーが！」

5円を受け取ると夜トが窓から飛び出します。

ですが睦実は巨大な妖と1人で戦うことが信じられません。

「大丈夫、私あの方の神器なんです」

「諱を握りてここに留まん、仮名を以て我が僕とす、名は順いて器は音に、我が命にて神器となさん、来い！伴器！」

夜トの言葉によって伴音がナイフに変化しました。

そのまま飛んで行き、夜トがナイフを握ります。

神器のナイフを使って夜トが巨大で細長い妖を切り裂き始めました。

夜トの圧倒的な実力によって一瞬で決着がつきます。

「夜トさん、早く放してほしいんですけど！」

「戻れ、伴」

「手汗最悪・・・睦実さん、これできっとイジメもなくなってますよ！」

急いで教室に戻ってみると空気が軽くなっていました。

しかしクラスメイト達の睦実に対する不平不満は変わっていません。

拒絶された睦実は教室を出て行きました。

様子を見ていた夜トと伴音が声を掛けると嘘つき呼ばわりされます。

「皆に悪さをさせる妖は斬った・・・だが皆の不平不満をイジメに直結させてんのはおまえじゃねぇ？」

「もう嫌、死にたい・・・」

伴音が励ましても元気を出してくれません。

それどころかうるさいと言われてしまいます。

「気分悪ぃ、帰る」

「なっ・・・、ちょっと待ってください！夜トさん！？傷ついてる人にあんなに冷たくしたらダメじゃないですか！」

「なんだよ、もー、だってあいつおまえに向かって死にたいなんて・・・とにかく大嫌いなんだよ、ああゆうの！」

追いかけてきた伴音に説教されてしまいました。

仕方なく夜トは学校へ戻ることにします。

「あんたまだいたの？消えてよ」

「うちの神器がうるせぇ・・・無料で残業してやる、そこを動くな」

戻ってきた夜トが睦実に斬りかかりました。

あっという間なので避けることはできません。

「あれ・・・？どこも・・・切れてない！？」

「おまえと同級生との縁を切った、これでおまえはイジメられっ子から他人に格上げだ、記憶がなくなったわけじゃない、単に他人同然に戻っただけ、あとはテメーでなんとかしろ」

説明すると夜トはそのまま帰って行きます。

縁切りと言われても睦実には何が何だか分かりません。

恐る恐る教室へ戻ると、これまではブス実と呼ばれていたのに同級生から睦実さんと呼ばれます。

イジメる側とイジメられる側の関係は縁切りによって解消されていました。

「夜トさんひどいじゃないですか！睦実さんと同級生との縁切っちゃうなんて！なくした関係を築き上げるのがどれだけ大変か・・・」

「うっせぇな、そんなもんまた作りゃいーだろ、ああでもしなきゃ繰り返しだろが、あのガキ他力本願なんだよ、どこまでオレがケツ持ちしてやんなきゃなんねぇわけ？」

何でもかんでも神頼みに頼っていては睦実が成長しません。

夜トもこれ以上関わる事を面倒くさいと思っています。

「そんなだから全然売れないんですよ、もう限界、私夜トさんの神器辞めます」

「え？は・・・いや伴音、オレ達まだ3カ月・・・」

「もーダメ、もームリ！生理的にイヤ」

人格を全否定されました。

伴音を失うのは困りますが泣き続けているので仕方なく受け入れます。

「わかったよ・・・伴器おまえを放つ」

こうして夜トは神器を失ってしまいました。

ただし伴音には怒られましたが睦実の状況に変化が起き始めます。

他人に格上げされた睦実がクラスメイトから数学の補習を受けるか希望を尋ねられました。

「うん、睦・・・私も出る！」

今からでも遅くないので今日から変わることにしたのです。

神とはいえ神器がなければ妖と大差ありません。

特に夜トのような無名では存在すら危ういのです。

「ふぅ・・・今日はやたらと時化るな・・・これじゃお社建てれねーなぁ・・・とにかく早く新しい神器見つけねーと！」

目的を果たすためにはまだまだお金が足りません。

またそのためにも新しい神器が必要です。

「そして夜トは私と出会うことになるのです」

神器を失った夜トは壱岐ひよりとどのように出会うのでしょうか！？

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『ノラガミ』を読んだ感想

ガサツで気分屋ですが夜トのおかげで睦実は救われましたね。

縁を切ったことで新しい自分に生まれ変わることを決意した睦実の勇気に感動しました。

風変わりな神が悩める人の願いを叶えていく『ノラガミ』

第1話から大切な神器を失うという展開に衝撃を受けました。

ここから壱岐ひよりが登場することによって物語は新たな展開を迎えますよ。

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