『婚約者は、私の妹に恋をする』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「ましろ 原作 はなぶさ」先生の『婚約者は、私の妹に恋をする』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『婚約者は、私の妹に恋をする』はこんな漫画(あらすじ)

伯爵家に生まれたイリアは5歳の時に父親から格上の相手と結婚を約束させられました。

上位貴族との婚約に戸惑うイリアだったのですが、お相手のソレイルに一目惚れします。

ソレイルに釣り合えるような女性になりたいと努力するイリアに対して、彼は自分に興味を持ってくれません。

それどころかイリアの妹であるシルビアに恋をしてしまいました。

苦しい状況を打開しようとしていると、イリアは幾度も時間をループするようになっていきます。

同じと気を繰り返しても叶わぬ恋模様の行方は・・・!?

運命に抗おうとするヒロインの恋模様を描いていく『婚約者は、私の妹に恋をする』

今回は切なすぎるラブストーリーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

何をしても救われないヒロインのやり直し人生をじっくりとご覧ください。

 

『婚約者は、私の妹に恋をする』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

イリアは婚約者のソレイルが好きで好きで仕方ありません。

息ができなくなるほど好きだからこそ、イリアにとって苦しくて悲しい事態が起こってしまいます。

イリア
「まただ・・・ああ、私は幾度となく目にしてきた、私の婚約者と私の妹が初めて出会うこの光景を・・・」

どんな因果なのかは分かりませんがイリアは同じ時を何度も巡るようになっていました。

この状況を周囲の人間は気付いていません。

イリア
「私だけが同じ時を何度も繰り返しているのだ、思い出すのはいつだってこの茶会からだ」

ある日の茶会でイリアは婚約者のソレイルと妹のシルビアを対面させました。

この時からイリアとソレイルの間にはどうすることもない隔たりが出来上がってしまったのです。

イリア
「そして・・・必然として彼は私の妹に恋をするのだ」

何度も見て来た光景を目にしてしまい、イリアは気分が悪くなってきました。

するとその異変にソレイルが気付きます。

ソレイル
「イリアどうかしたのか?」
イリア
「・・・いえ、少し調子が悪いものですから・・・」
ソレイル
「何だまたか」

心配しているような言葉を掛けながらソレイルは我慢してほしいような表情を浮かべていました。

賢いイリアはそんな彼の気持ちをすぐに察します。

イリア
「ですので先に下がらせていただいてもよろしいでしょうか」

イリアを見つめるソレイルの目には好意が一切混じっていません。

ソレイルが妹のシルビアに向けてくれる優しい表情をイリアに向けられたことはありませんでした。

この日も寂しさで胸が一杯になったイリアは茶会から席を外すことにします。

イリア
「調子が悪いなんて言い訳を信じるはずもないけれど、身体が弱いのは私ではなくシルビアの方だ、弱弱しく華奢で優しい私の妹」

何度も時間を巡っているイリアは妹のシルビアとソレイルが楽しそうに話している光景を見慣れるようになっていました。

それでも毎回イリアの心は動揺しながら絶望してしまいます。

ソレイルがイリアの婚約者になったのは5歳を過ぎた時のことでした。

5歳を過ぎたばかりのイリアに父親から公爵家第一位のご子息と婚約したことを伝えられます。

イリアの家は伯爵家第三位なのでソレイユも位は八段階上の存在でした。

どうして自分に格上の婚約話が舞い込んだのかイリアは理解できません。

父親によるとソレイルが婚約していたご令嬢が亡くなってしまったので、懇意にしている自分の元に縁談話の打診があったそうです。

格上の公爵との婚約にイリアは重責を感じてしまいました。

イリア
「けれど私は彼に恋をしてしまったから、彼に釣り合えるようにととにかく必死に周りを牽制した」

自分よりもソレイルに相応しい人がいるかもしれないと不安になったイリアは、彼に近づく女性を排除する行動を取ってしまいます。

イリアには美貌や華奢な身体など、男性を魅了するような要素が何一つありません。

対照的にソレイルの周りには容姿端麗な女性たちが集まっていました。

イリア
「何もせずにいたら奪われる気がした」

しかし排除する人生を繰り返してもソレイルが変わることはありません。

イリアの周囲にいるソレイル以外の人物は、繰り返す人生の中で変化していました。

イリア
「私が人生を繰り返すからといって全ての人間が同じ行動を取るとは限らない、私を含めて誰もが少しずつ違う人間になっているのだ、それなのに何度繰り返してもソレイルの妹への恋慕だけは変わることがない」

ソレイルに対するイリアの恋慕も変わることはないのです。

この状況の中、イリアは泣き叫ぶような苦しみを味わっていました。

もしもイリアの人生を物語にしたならば、間違いなくヒロインは妹のシルビアです。

姉の婚約者に恋をした悲劇のヒロインとしてシルビアの姿には多くの人が心を打たれることでしょう。

イリア
「だけどこれは物語ではないし単なる虚構でもない、あくまでも私の人生なのだ、それなのになぜどうして誰も分かってくれないの」

切なくて悲しすぎる人生の繰り返しに、イリアは終止符を打つことができるのでしょうか!?

 

 

婚約者に振り向いてもらえないヒロインの切なさが痛々しいほど伝わってくる物語ですね。

恋のライバルが妹であることも残酷だと感じました。

何度も恋を成就しようと人生をやり直そうとするヒロインを描いた『婚約者は、私の妹に恋をする』

ファンタジーとラブストーリーが融合した傑作漫画になっています。

イリアに同情しながら作品の世界観をご堪能ください。

後編

イリアの繰り返す最初の人生は地獄のようなものでした。

妹のシルビアが笑う度に、ソレイルは情熱的な視線を送ります。

ソレイルと出会ってかなりの時間が経つのですが、イリアは情熱的な姿を見たことがありません。

イリアはソレイルの婚約者に相応しい存在になるため、勉強を重ねて教養と知識を学んできました。

歯を食いしばりながら努力してきたのに、ソレイルは自分のことを見てくれていません。

イリア
「どうして・・・そんな目で見つめるの・・・?ソレイルさまは私の婚約者なのよ?」
シルビア
「そっ、それは勿論分かっているわ、お姉さま」
イリア
「いいえ・・・いいえいいえ!全然分かっていないわ!貴女はいつもそう!そうやって何も知らないふりをしておいていつだって私から奪っていくのよ、何もかも全て・・・」

とうとうシルビアへ怒りをぶつけてしまいました。

しかしソレイルがシルビアを庇ったことでイリアが悪者になってしまいます。

その結果、ソレイルとシルビアの距離を縮めてしまいました。

イリア
「茶会で錯乱したワタシを周囲は激しく責め立て、ソレイルも私を厭わしいと感じている様だった、しかしそれでもなお婚約が破棄されることはなかった、なぜならば私はソレイルの伴侶となるべく育てられ次代の侯爵夫人に最も適していたから」

ソレイルと結婚することはイリアに定められた運命なのです。

2年後、学院を卒業するとイリアはソレイルと結婚しました。

結婚後のソレイルは絵に描いたような良い夫で、紳士的な彼の態度はイリアの支えになっています。

イリア
「けれど時が経っていくにつれて嫌でも気づかずにはいられなかった、私を見る彼の目に一切の温度がないことに」

妻になってもソレイルからの愛情は全く感じられません。

対照的に茶会などで訪れるシルビアにはイリアへ注がれるものとは全く違う眼差しが向けられます。

それでも2年前の茶会で犯した失態は繰り返せないので、イリアは耐え忍ぶことにしました。

イリア
「丈夫な身体も愛する人もきっと貴女からすれば私は全てを持っているように見えるのでしょうね」

侯爵夫人という地位と名誉、そして財産を手に入れたイリアはシルビアだけでなく誰から見ても羨ましい存在なのです。

現在の地位はイリアが望んで手に入れたものでした。

そのため妹に怒りをぶつけることはもうありません。

しかしイリアの運命を一変させる出来事が起こってしまいます。

イリアとソレイルが珍しく2人で食事していると、召使いが情報を伝えるため現れました。

情報を伝えられたソレイルが今まで見たこともない険しい表情を浮かべます。

ソレイル
「・・・君か、君がシルビアを殺したのか」

シルビアが馬車で移動中、何者かに襲われ亡くなってしまいました。

イリアには身に覚えが無いのですが、ソレイルは犯人がイリアだと決めつけます。

イリア
「死んだ?ソレイル様の心を奪ったあのシルビアが・・・?だったらソレイル様は私を見てくれる・・・?これでもう心を寄せ合う二人を見なくてすむの・・・?」

シルビアの存在はイリアにとって妹よりも恋敵になっていました。

そのためイリアは妹の死を伝えられたのに微笑んでしまいます。

ソレイル
「やっぱり君が殺したんだな、許さない、絶対に許さない」

投獄されたイリアにシルビアを襲った強盗団が、イリアに唆されたと自供したという情報が伝えられました。

もちろんイリアは強盗団を唆してなどいません。

ですがソレイルどころか国はイリアの主張を信じてくれませんでした。

イリア
「自分の最期は覚えていない、処刑された記憶がないから、きっとあのカビ臭い劣悪な牢獄で死んだのだと思う」

本来あれば罪を犯した貴族は不潔とは無縁の場所に収容されるはずです。

しかしイリアを恨んだソレイルが不潔な牢獄を望みました。

味方でいると思っていた両親にもイリアは見限られてしまいます。

イリア
「きっと彼らが愛していたのはシルビアだけなのだろう、この世界はシルビアを中心に回っている、だとすればシルビアが死んだその後はただのエピローグに過ぎない」

エピローグである以上、イリアの死はこの物語に必要ないものなのかもしれません。

ですがイリアの物語はまだ終わっていませんでした。

亡くなったはずのイリアが聞き覚えのある音を耳にします。

イリア
「耳に残る陶器がぶつかる音、二度目の人生はそうやって始まった」

目を開けるとソレイルがお茶を飲んでいました。

こうしてイリアにとって二度目の人生が幕を開けたのです。

 

『婚約者は、私の妹に恋をする』を読んだ感想

ヒロインがもの凄く可哀想なストーリーになっていますね。

時を繰り返しても愛する人を振り向かせられないところが切なかったです。

運命に抗おうとするイリアの半生を描写した『婚約者は、私の妹に恋をする』

イリアが物語の中心になれるかどうかが見所になっています。

胸が痛くなる切なくて悲しい物語に魅了されてください。

 

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