聖女に嘘は通じないのネタバレ(漫画)!クロエの能力とは?

今回は「漫画 浅見よう 原作 日向夏」先生の『聖女に嘘は通じない』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『聖女に嘘は通じない』はこんな漫画(あらすじ)

ミュトス王国はかつて魔女として追い立てられた者たちが行き着いた場所で、この国には魔法とは異なる特殊な能力を持つ者が時折生まれてきます。

祝福(ギフト)と呼ばれる能力を宿す者は圧倒的に女性が多くなっていました。

辺境の教会で神官見習いしているクロエは持ち前の優れた記憶力と洞察力で、夜な夜なカード賭博で荒稼ぎしています。

あまりにもカード賭博が強すぎるため、クロエはギフトを持った豪運の聖女と呼ばれるようになりました。

そんなクロエの前に聖騎士のエラルドが現れ、殺人事件の犯人を見つけてもらいたいと依頼してきます。

人気作家がタッグを組んでお届けする『聖女に嘘は通じない』

今回はファンタジーとミステリーを融合させた漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

謎解きの面白さを存分にご堪能ください。

 

『聖女に嘘は通じない』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

魔女として追い立てられた者たちが行き着いたミュトス王国には魔法と異なるギフトという力を持つ者が生まれます。

クロエ
「私の勝ちです」

ギフトを持つ者は圧倒的に女性が多いと言われていました。

ミュトス王国辺境の教会で神官見習いのクロエが洗濯物を干しています。

クロエ
「・・・さて、ひと仕事終わったことだし、一枚、二枚・・・」

にやけながら銀貨を数え始めました。

この銀貨は昨晩カード賭博で巻き上げたものです。

クロエ
「銀貨一枚で本が一冊買える、それが百二枚、たった一晩で稼いだとあれば・・・いいカモだった」

笑いが止まらないクロエにお客様が訪ねてきたことを伝えられました。

自分を訪ねてくる人は滅多にいないので、昨日の相手かもしれないと勘繰ってしまいます。

クロエ
「いや大丈夫、ばれてない、ばれてない、何より合法的に手に入れたものだし」

対話室に通されると思っていたのですが、クロエが連れて行かれたのは貴賓室でした。

着替えの必要があると思ったのですが、お客様は問題ないと仰っているそうです。

恐る恐る貴賓室に入ると神官長と見知らぬ青年がソファーに腰を掛けていました。

クロエ
「神官見習いのクロエと申します」
エラルド
「聖騎士のエラルドです」

挨拶を済ませるとクロエはエラルドの格好をチェックします。

身に纏っている白い外套に蔦の留め具は教会に所属する聖騎士の証で間違いありません。

クロエ
「その聖騎士様がなんのご用?まさか昨晩の荒稼ぎが・・・?」

荒稼ぎはしましたが合法なので問題はないはずです。

ますます聖騎士の目的が分かりません。

エラルド
「神子選抜試験を受けてみませんか?」

試験の案内書を見せられた神官長とクロエはポカンとしてしまいます。

クロエはしっかり者ですが神子としての能力はありません。

この国ではギフトという神から与えられた超常的な力を持つ者が時折生まれ、十年に一度特殊なギフトを持った者の中から国の代表二人が選ばれます。

それが極めて特別な存在の神子で、毎回選ばれるのは美女が多く神秘的な力を使うことから聖女とも呼ばれていました。

クロエ
「いやいやいや聖女って、美女でもなくギフトもないのに理由がわからない、まさか人買い・・・!?」

クロエは美人だと言われますが聖女の器だとは思えません。

思わずエラルドが人買いだと疑ってしまいました。

エラルド
「ははは、何か誤解があるようですが僕は聖騎士を名乗った人買いではありません、ですがこの件につきましては一度二人で話をさせていただけますか?」
クロエ
「ド田舎とはいえ一介の聖騎士が神官長に退室を申し出るなんて」

いくらなんでも聖騎士にそこまでの力はありません。

神官長も初対面の聖騎士とクロエを二人きりにはできないと考えています。

エラルド
「僕の名はエラルド=ビルツです、ミドルネームは長いので省略させていただきます」

エラルドがビルツ伯爵家の家紋が入った宝飾品を見せました。

ビルツ伯爵家はかつて王族相手にすら意見することができた歴史ある家です。

クロエ
「聖騎士でなおかつ貴族階級とか・・・」

基本的には教会に伯爵家の権力は関係ありません。

しかしそれは表向きであってビルツ伯爵家の力は今も絶大なのです。

エラルド
「男女で二人きりだと体裁が悪いようでしたら」
イネス
「お呼びでしょうか?」
エラルド
「実家で母の小間使いをやっているイネスです、こういうことも想定してついて来てもらいました」
クロエ
「用意周到・・・」

ここまでされては文句を言えません。

神官長が貴賓室から退室していきます。

エラルド
「さてクロエ嬢、お話しの続きをしませんか」
クロエ
「お話しと言われましても・・・私はこの通り平々凡々で聖女さまになる資格なんて寸分もありません、何かの間違いですよね?」
エラルド
「間違いかどうか見極めさせていただきます、イネス」

エラルドの指示でイネスが袋を取り出しました。

袋を置いた時に聞こえた音は妙に愛着があります。

クロエ
「な、なんですかこれは?」

エラルドが袋を開けると百枚以上の金貨が入っていました。

金貨は一枚で銀貨二十枚分の価値があります。

エラルド
「金貨を見るのは珍しいようですね、豪運の聖女さん、昨晩酒場で巻き上げたのも銀貨でしょうし」
クロエ
「・・・誰のことですか?」

ビルツ伯爵家の金と権力の前には個人情報など意味がありません。

一体エラルドはクロエについてどこまでの情報を持っているのでしょうか!?

 

 

心の声が表情に出てしまうクロエの姿が可愛らしかったです。

特に金貨を見た時の恍惚とした表情からクロエのお金への執着心が読み取れました。

大教会で起きた殺人事件の真相に迫っていく『聖女に嘘は通じない』

エラルドとクロエが高度な駆け引きでやり合っていきます。

豪運の聖女と呼ばれるクロエの優れた能力も明らかになりますよ。

後編

クロエを豪運の聖女と呼び始めたのが誰なのかは知りません。

ヴェールで顔を隠したクロエは夜な夜な酒場に通ってカード賭博を繰り返してきました。

負け知らずのクロエはいつしか豪運の聖女と呼ばれるようになったのです。

ミュトス王国に聖職者の賭博を禁止する規範はありません。

エラルド
「伝承では幸運の聖女は他国に侵略された辺境の地を交渉術とカードによる賭けによって無血で奪い返しました、誰が夜な夜な酒場に行っては荒稼ぎするクロエ嬢を責めることなどできましょうか」

エラルドの言葉を白々しく感じますが、確かに大負けした相手から恨まれることは減っていました。

それほど豪運の聖女という名前はミュトス王国に浸透しているのです。

クロエは金と権力で情報収集していそうなエラルドに隠し事をするのは無駄だと判断しました。

クロエ
「はい、確かに私はカードを趣味としております、だからなんでしょうか?」

ミュトス王国では一度につき銀貨五枚以内、詐欺やイカサマを行わなければ賭博が違法とされることはありません。

集めた銀貨百枚はコツコツと積み上げてきたものです。

当然ですがイカサマも行っていません。

昨晩、隣町で行われた酒場でのカード賭博についてはイネスが調べ上げていました。

クロエは鉱山で働く鉱員たちから銀貨百二枚を巻き上げています。

イネス
「彼らはあなたが豪運のギフトを持っていると確信していました、どこをどう見てもクロエ嬢がいかさまをしている証拠はなかった、ギフトでもなければこんなに勝てないだろうと」
エラルド
「本当に運だけで二十回以上勝ったのですか?それはあまりに豪運過ぎませんか?」

エラルドは調査結果からクロエがギフトの持ち主だと判断しました。

ですが事実は違っていたのです。

クロエ
「申し訳ありません、私はカードが強いだけでギフトなんて持っておりません、それに正しくは二十五勝三敗です、昨日は特に調子が良かったんです」
エラルド
「調子が良かった?」

証拠を見せるためにクロエがカードを裏返しにして机の上に並べました。

そしてめくる前にカードの数字を言い当てます。

クロエ
「カードゲームにもコツがあるんです、もちろん運の要素も強いですけど基本的にカードは記憶力と確率、それから相手の心を読むゲームです、私の場合数十枚のカードならどこに置いたのか一瞬で覚えることができます」

場所を覚えておけばあとはどのカードが残っているのか、自分に必要なカードが来る確立を考えながら相手の動向を伺えば負けることはほとんどありません。

つまりクロエの能力はギフトなどという不可思議な神秘の力ではないのです。

エラルド
「・・・なるほど、記憶力については努力の賜物として理解できました、もう一つの心を読むというのは?」
クロエ
「・・・これも話さないと駄目ですか?」
エラルド
「実はギフトであり凡人には説明できないできない話でなければ、ぜひお伺いしたいですね」

カードをシャッフルしたエラルドは、自分が引いた一枚のカードを言い当てて欲しいとお願いしました。

クロエはエラルドのカードがハートの三であることを言い当てます。

しかしクロエが言い当てたのはギフトの力ではありません。

クロエ
「エラルドさまの透き通るような目に数字が映っています」
エラルド
「えっ、なんか女性にそんな口説き文句言われたの初めてです」
イネス
「そんなにくっきり映るものなのですか?」

判別できるようになるためには訓練が必要です。

ただカードに慣れた人間なら相手の一挙一動を観察し些細な動きを見逃しません。

相手の癖を短時間で読みわずかな感情の変化を逃がさず、相手の行動の虚と実を見極めることが大切なのです。

もちろんカードなので運が関わってくるので絶対に勝てるわけではありません。

エラルド
「ほうほう、その記憶力と相手の心を読むのは僕でもできますでしょうか?」
クロエ
「訓練すれば誰でも、多少コツと忍耐力は必要ですけど」

幼い頃からクロエは記憶力と洞察力を高めるための訓練を仕込まれてきました。

その結果、ギフトは持っていませんが豪運の聖女と呼ばれるようになったのです。

エラルド
「すばらしい、思った以上の逸材ですね」
クロエ
「だからギフトなんて持っていないって・・・」
エラルド
「持っていなくてもかまいません、僕はあなた自身の能力を買いたいんです」

ギフトを持っていなければ聖女になることはできません。

納得できないクロエにエラルドは神子になる必要がないと説明します。

クロエ
「えっ?でも聖女候補と・・・」
エラルド
「クロエ嬢には神子候補として大教会に潜入し調べてもらいたいことがあります、二年前、神子候補チーロを殺害した犯人を見つけてもらいたいのです」

エラルドの目的は神子候補を殺害した犯人を捕まえることでした。

驚きながらクロエがエラルドの瞳を観察すると瞳孔は開いていません。

人間は嘘をつく時動揺を見せるので、本当のことを言っている瞳でした。

クロエ
「あの、それは私には荷が重い・・・」
エラルド
「報酬は前金で金貨百枚、さらに成功報酬として金貨五百枚でいかがでしょうか?」
クロエ
「やります!」

金貨に目がくらんだため依頼を引き受けてしまいます。

優れた洞察力と記憶力でクロエは犯人を見つけることができるのでしょうか!?

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『聖女に嘘は通じない』を読んだ感想

クロエとエラルドの駆け引きに見入ってしまいました。

どちらも自分の目的と利益を優先していますが、結局は金貨に目がないクロエがエラルドの依頼を引き受けてしまいましたね。

カード賭博で鍛えた洞察力と記憶力で殺人事件を解決していく『聖女に嘘は通じない』

事件の調査が始まる前から読み応え抜群のストーリーになっているので、第2話以降にとても期待が持てました。

幼い頃から訓練してきた能力で大活躍するクロエの姿がどのように描かれるのかワクワクしています。

 

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