今回は「原作 蛇蔵&鈴木ツタ 作画 たら子」先生の『天地創造デザイン部』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『天地創造デザイン部』はこんな漫画(あらすじ)
偉大な能力で天地を創造した神様は、大地に暮らす生き物の創造を始めました。
しかし面倒になったため生き物の創造を下請けに任せることにします。
そんな神様からの依頼を受けることになったのが天地創造社のデザイン部でした。
クライアントである神様の無茶ブリに苦悩しながら次々と動物の製造に取り掛かるデザイナーたち。
果たして彼らの奇抜なアイディアによって生み出される動物とは・・・!?
新たな視点で生命の神秘を辿っていく『天地創造デザイン部』!
今回はアニメ化されたギャグ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
登場した動物たちの詳細情報を記載した図鑑も併せてお楽しみください。
『天地創造デザイン部』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
万能の神様は天地創造にあたって光、水、そして大地を造りました。
そして大地に住む生き物も創造しようとしたのですが、面倒だと思った神は生物の創造を下請けに任せてしまいます。
下請けとして神様の依頼を引き受けたのは天地創造社のデザイン部で、天使が両者の連携を担当することになりました。
上司の上田に連れられた新人の下田がデザイナーたちに挨拶をします。
しかしまだ新人のため動物をデザイナーが造っていたことに驚きを隠せません。
会議の議題は神様からの“すごい高い所の葉っぱが食べられる動物”という依頼についてです。
この依頼に対してデザイナーたちから3種類の案が出ていました。
まずデザイン部の室長から出された案は馬をアレンジしたペガサスです。
室長は馬をデザインした経験を持っているのですが、名作と称された馬にこだわり過ぎる傾向がありました。
続いての案は水島というデザイナーのピンポンツリーです。
依頼内容に哺乳類であるという縛りがなかったため、水島は食虫植物のような動物をデザインしました。
しかし長さが伸び縮みすることと、捕食手段が気持ち悪いため評判が良くありません。
最後の案は海原というカンガルーを生み出したデザイナーの首長ジカです。
彼は炭塵に首を伸ばせば高い所の葉っぱが食べられるというシンプルなデザインにしました。
3種類の案が出揃ったところで、次はエンジニアに意見を求めることになります。
室長が試作室にペガサスのデザイン案を投函すると、すぐに中から女性が出てきました。
女性は火口というエンジニアで、理由は分かりませんが怒っているようです。
例えば標準的な体型の下田を飛ばすためには5メートルの翼が必要で、その翼を動かすためには上半身の筋肉量が50倍なければ飛びません。
この条件をクリアするため別のデザイナーは鳥の羽や骨を軽量化しました。
また便で体が重くならないよう排泄は頻繁に行わせるようにデザインしたのです。
こうしてペガサスは却下されてしまいました。
続いてピンポンツリーも重力に耐えられそうもないので却下されます。
最後に残された首長ジカも現状のままでは無理がありました。
火口はすでに10メートルの長さで首長ジカを試作したのですが、試作品はすぐに倒れてしまいます。
実は10メートルの長さだと頭に血液を上げるために1.5トンの心臓が必要で、首長ジカは脳貧血を起こしていました。
そのため足を少し長くし首を少し短くするという改善案が出されます。
さらに体を維持するため牛と同じように井の中で草をタンパク質に変えられるバクテリアを飼うことにしました。
こうして新たな生物として誰もが知っている“キリン”が完成したのです。
次に天地創造社のデザイン部が造る動物は何なのでしょうか!?
人間がアイディアを出し合いながら動物を創造するという設定がとても斬新ですね。
また動物が繁栄するために何が必要かなど笑いを交えながら本格的な知識を紹介している点も素晴らしいと思いました。
大笑いしながら動物についての知識を身につけることができる『天地創造デザイン部』!
ここから天地創造社のデザイナーたちが更なる奇想天外なアイディアを出し合っていきます。
次に誕生する動物に注目しながら続きをご覧ください。
後編
ピンポンツリーのアイディアを出した水島の代表作は蛇です。
水島は馬に革新的なアイディアを加えました。
まず前足と後ろ足を排除します。
次に水島は交尾をする穴と排泄する穴が二つも必要ないと考えました。
こうして完成した革新的な動物が蛇だったのです。
しかしこの蛇を気に食わないと考えるデザイナーがいました。
文句を言い始めたのは鳥が代表作の金森です。
彼女が怒っている理由は蛇が鳥の卵を食べるようになったためでした。
金森が目の敵にしているのはアフリカタマゴヘビで、この蛇はハタオリドリの卵しか食べません。
デザイナーたちは動物の行く末を天界から見守っていて、その過程で金森は卵を食べるアフリカタマゴヘビを発見したのです。
デザインした鳥に愛着が湧いている金森は卵を食べられることが許せません。
ここから金森は卵を食べられないアイディアを考えることにします。
まずは蛇が卵を食べても消化できないよう殻を頑丈にしてみました。
しかし殻が丈夫すぎるためヒナが孵化する前に力尽きてしまいます。
続いて出したアイディアは蛇が近づいてきたことを感知するとヒナが早めに孵化するというものでした。
アイディアは悪くないのですが今度は孵化したヒナが蛇に食べられてしまいます。
ドヤ顔を連発する水島に金森の怒りが爆発しました。
この怒りによって金森はグッドアイディアを発想します。
鳥の卵を保管する巣の形状を木の枝からぶら下げる風呂敷に変更することにしました。
するとここから蛇と鳥が互いに進化を遂げていきます。
ハタオリドリの一種が迷宮のような巣を構築するようになっていました。
この進化を喜ぶ金森は新種の鳥をデザインします。
彼女がデザインした鳥は蛇を獲物にする“ヘビクイワシ”でした。
天地創造社のデザイン部はこのように食物連鎖まで誕生させているのです。
自分たちが誕生させた動物を愛するあまり究極の進化を遂げさせていくデザイナーたち。
次はどんな斬新なアイディアを絞り出すのでしょうか!?
蛇蔵先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『天地創造デザイン部』を読んだ感想
デザイナーたちそれぞれが誕生させた動物たちに愛着を持っているところが読んでいて気持ち良かったです。
自分のアイディアで生み出したものを大切にする姿勢は誰もが共感できるのではないでしょうか。
革新的な発想で新種の動物を生み出していくデザイナーたちの日々をコミカルに描いていく『天地創造デザイン部』!
漫画でありながら図鑑のような一面も持ち合わせた完成度の高い作品になっています。
生命の神秘に驚きながら物語の世界観を存分にご堪能ください。
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