スローループのネタバレ(漫画)!ひよりと小春の新生活は?

今回は「うちのまいこ」先生の『スローループ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『スローループ』はこんな漫画(あらすじ)

三年前に父親を亡くした山川ひよりは、母親の再婚相手と連れ子との新たな生活に不安を感じていました。

新しい家族と出会う前に落ち着かなくなったひよりは海を見に行くことにします。

海でフライフィッシングをしていると、三月の海に飛び込もうとする小春という少女に出会いました。

天真爛漫な小春のペースに巻き込まれながら釣りをしているうちに、小春の気持ちが少しずつ落ち着いてきます。

気が楽になったひよりが再婚相手と連れ子に食事会があることを打ち明けると、小春が再婚相手の連れ子だということが判明しました。

姉妹になったひよりと小春の絆を描いていく『スローループ』

今回は釣りと家族愛をテーマにしたヒューマンドラマの第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

ハートウォーミングなストーリーをじっくりとお楽しみください。

 

『スローループ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

梅の花が散り桜の蕾が膨らむ季節がやってきました。

ひより
「ネクタイってなんか大人な感じがする・・・」
小春
「ひよりちゃん、ひよりちゃんっ、みてみてーリボンも買っちゃった♪」
ひより
「入学式はネクタイ着用らしいよ」

二ヶ月年上の姉となった小春はネクタイ着用のルールを知らなかったようです。

慌ててタンスの中を探し始めました。

小春
「ネクタイ奥にしまっちゃった・・・もうつけることないと思って・・・」

早すぎる決断だったようです。

ネクタイが見つからないだけでなく、小春はまだ荷物も片付けていません。

ひより
「新しい家族がうちに越してきてから二日、私の隣の部屋が小春の部屋になった、でもその部屋は・・・」

ひよりが悲しそうな表情を浮かべます。

すると父親の一誠が小春に台所用品を先に片付けなさいと言ってきました。

一誠
「週末にはもう入学式なのにごめんね、バタバタしてて」
ひより
「い、いえ全然です!」
一誠
「・・・やっぱり嫌だったかな、小春が信也さんの書斎使うの・・・」
ひより
「そんな事ないです!大丈夫です!こ、小春さんにも部屋は必要だし・・・」

信也は三年前に亡くなったひよりの父親です。

悲しそうな表情を浮かべていたので一誠に気を遣わせてしまいました。

一誠
「ひよりちゃん・・・」
ひより
「あ・・・あの・・・っ、私・・・っ、ちょっと友達の家に行ってきます!制服見せたいなーなんて・・・」

居づらくなったので出かけることにします。

その頃、小春は新しい母親のひなたと台所を片付けていました。

小春
「なんか見たことあるよーな・・・なんだっけ?」
ひなた
「私もひよりちゃんもあんまり料理しないから小春ちゃんの自由に置き場所変えていいからねー」

ひよりもひなたも料理をしないということは、台所に置かれている調理道具は亡くなった父親の物かもしれません。

小春もひよりが亡くなった父親を大切にしている想いを気にかけていました。

小春
「私・・・あの部屋使っていいんでしょうか」
ひなた
「いいのよ、この家は小春ちゃんの家でもあるんだから、もしかして・・・あの部屋使うのいやだった・・・?」
小春
「え?」
ひなた
「ご、ごめんめ、ちゃんと考えてあげられなくて、ひよりちゃんと部屋交換する?」

部屋を使うのが嫌だったわけではありません。

それなのに母親のひなたを動揺させてしまいます。

どうしたらよいのか困っているとひよりが2階から降りてきました。

小春
「ひよりちゃん?」

ひよりはそのまま出かけてしまいます。

友達の家に行くと嘘をついたひよりは海を見に行きました。

ひより
「はぁ・・・家に居づらい、嘘ついちゃったし・・・仕方ない、仕方ないんだけどでも・・・海は変わらないでいてくれるのにな・・・」

まだ環境の変化に対応できていません。

亡くなった父親の部屋を二ヶ月年上の姉が使うことになりました。

頭の中では仕方のないことだと分かっています。

新しい家族となった小春は環境に対応できないひよりの心に寄り添うことができるのでしょうか!?

 

 

第1話では2人の出会いを描いていましたが、第2話は2人の戸惑う複雑な心境を表現していますね。

新たな環境に馴染めないひよりと小春の感情には共感できるものがありました。

釣りと家族の絆を描写した『スローループ』

お互いに悩んでいるひよりと小春が寄り添いながら絆を深めていきます。

純粋な優しさと明るさが2人を強くさせますよ。

第2話後編

ひよりが海を眺めていると小春が後ろから声を掛けてきました。

小春
「ひよりちゃん!」
ひより
「な・・・っ、いつからそこに・・・っ」
小春
「海は変わらないでいてくれるのにな・・・」
ひより
「やめて・・・で、何しにきたの」

小春はひよりが置いて行った釣り道具を持って来てくれたのですが、今日は風が強いので釣りをする予定はありません。

釣りができると思っていた小春は駄々をこね始めます。

小春
「えーっ、しよーよ釣り、しよーよ、しよーよー!」

困ってしまいますがひよりは女の子が釣りに興味を持ってくれたことが嬉しくなってきました。

仕方なく釣りの練習に付き合ってあげます。

ひより
「じゃ、じゃあちょっとやってみよっか」

小春が持ってきた道具箱の中から釣竿を取り出しました。

釣竿は組み立てる前の状態です。

小春
「もしかして私・・・運んでる時にお・・・折れ・・・折って・・・っ」
ひより
「大丈夫、元からだから、こうやって組み立てる、でフライラインを折り曲げて輪っかに通してって・・・」

楽しそうなので小春も手伝うことにしました。

ひよりが教えてくれたおかげで釣竿が組み上がります。

小春
「よおーし、釣るぞー!」
ひより
「それ野球の構え!」

まずは基本の構え方を教えてから小春に釣竿を振らせることにしました。

最初は上手く投げられないと思うので毛ばりは付けません。

小春
「せーのっ、とりゃあ!あれー!?力いっぱい振ったのに・・・」
ひより
「逆、逆、力入れないように、前も言ったでしょ、ラインの重さを利用するの、あーロッド後ろに傾けすぎ、最初ゆっくりで・・・最後クッと早く、あーまた力入れすぎ!最後ロッドを下げて!振りかぶらないように!」
小春
「机上の空論はよして!」

上手くいかないので小春が苛立ってしまいます。

前に見せてもらった時、ひよりは釣竿を前後に動かしていました。

ひより
「あれはフォルスキャストっていって・・・ちょっと私がやってみるね、こうやって後ろにキャストすることをバックキャスト、前にキャストすることをフォワードキャスト、この時ラインがつの字みたいになるんだけど・・・これをループっていうのね」

フォルスキャストとはバックキャストとフォワードキャストを繰り返しながらループを安定させる技術です。

まずはフォルスキャストを習得しなければいけません。

小春
「ひよりちゃん・・・日本語で話してもいいんだよ?」
ひより
「に、日本語で?後ろ投げ、前投げ、前後投げ?フライってイギリス発祥だから道具とかもカタカナばっかだよ?」
小春
「イギリス!?そうか・・・イギリスの気持ちになって投げればうまくいくはず・・・」
ひより
「なにそれ、精神論?」

気分から入るタイプの小春は、英国紳士や紅茶などイギリスにまつわるものを思い浮かべ始めます。

しかし簡単に上手く投げられるわけはありません。

先は長そうだと感じますが、ひよりは小春が釣りに興味を持ってくれたことが嬉しいと感じます。

ですが強風の中では上手く投げられそうもないので帰ることにしました。

小春
「もうちょっと・・・もうちょっとだけやってこうよ!」

もしかすると小春は家に居づらいことを察してくれたのかもしれません。

しかしお腹が鳴ったので小春も帰ることを受け入れます。

帰り道、小春が父親の一誠と暮らすのが気まずいかひよりに尋ねました。

ひより
「まー・・・ちょっとは・・・あなたは・・・うちの母親と気まずかったり・・・するの?」
小春
「まー、ちょっとは!でも釣ったお魚でごはん作りたかったなぁー!」
ひより
「それなら・・・」

家に帰ると冷凍庫の中を見せます。

ひよりも母親のひなたも料理をしないので、消費できなかった魚を冷凍保存していました。

お刺身も冷凍保存していますが傷んでいるかもしれません。

小春
「大丈夫!ちょっと手を加えれば美味しくなるよ!」
ひより
「ど、どうするの?炒めるとか?」
小春
「のんのん!だしと醤油とみりんを同じ割合で入れてしろごまをすってふりかけて・・・ご飯に乗せて小ネギをちらせば漬け丼の完成!食べて食べて♪」

漬け丼はひよりの亡くなった父親もよく作ってくれた料理です。

しかしこんな簡単に作れるとは知りませんでした。

ひより
「いただきます・・・おいしい」
小春
「でしょー?スーパーで買ったお刺身が傷んじゃった時とかよくコレやるんだー」

父親の味と少し違うのは醤油の種類が異なるからなのかもしれません。

そんなことを感じながら漬け丼を食べていると、リビングに来た一誠も漬け丼を食べたいと言ってきます。

ひよりは一誠から小春が小さい頃は喘息もちで入院を繰り返していたことを聞かされました。

よく入院していたため外遊びをあまり知らない小春に色々と教えてあげて欲しいと頼まれます。

ひより
「・・・考えてみたら小春は知らない街で新しい家族と暮らすことになるんだよな・・・」

自分の部屋に戻ったひよりは小春のことが心配になってきました。

環境の変化についていけないのは自分だけではないのかもしれません。

心配していると隣の部屋から小春が声を掛けてきます。

小春
「・・・ひよりちゃん起きてる?」
ひより
「・・・うん・・・どうしたの?」
小春
「うん・・・んっとね・・・ひよりちゃんのパパの部屋・・・私が使ってもいいのかなって・・・」

小春はひよりの父親が使っていた部屋のことを気にかけていました。

しかしひよりはすでに小春のことを家族として受け止めています。

ひより
「なんだそんな事か・・・あのさエサ釣りとか・・・もっと簡単にできる釣り方調べとくから・・・天気のいい日にまた海にいこう」
小春
「・・・うんっ、でもフライもうまく投げられるようになりたい!」

まだまだ気を遣うところはあるかもしれません。

それでもまた海に行こうと決めた二人だったのです。

『スローループ』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

スローループのネタバレ(漫画)!ひよりと小春の出会いは?

2025.03.18

 

『スローループ』はこんな人にオススメ

心温まるヒューマンドラマを読みたい人にオススメの作品です。

運命的な出会いを果たしたひよりと小春のチャーミングな日常を描いていますよ。

釣りが2人の絆を深めていく『スローループ』

フライフィッシングが得意なひよりと、料理が得意な小春のギャップが物語を面白くさせています。

対照的な二人の可愛らしさに魅了されてください。

 

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