今回は「原作 冲方丁 漫画 熊倉隆敏」先生の『十二人の死にたい子どもたち』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『十二人の死にたい子どもたち』はこんな漫画(あらすじ)
インターネットの自殺サイトに誘導されて12人の子どもたちが廃墟となった病院に集まりました。
顔を合わせたことのない彼らの目的は全員で集団自殺をすることです。
しかし全員で安楽死を決行するため地下室へ向かうと、そこには1人の少年の姿がありました。
存在してはいけない13人目が現れたことにより混乱する子どもたち。
ベッドに横たわっていた少年が絶命していたことを知り、彼の正体と死亡した原因を探ることにします。
自殺するために集まった少年少女が不測の事態を解決しようとする様子を描いた『十二人の死にたい子どもたち』!
今回は大人気小説を漫画化したこちらの作品について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
映画化が決定した傑作ミステリー漫画の面白さを存分にご堪能ください。
『十二人の死にたい子どもたち』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
ケンイチという少年がスマホを片手に廃墟となった病院へ向かっています。
彼は自殺サイトから送られてきたメッセージを見ながら目的地まで来ていました。
“厳正なるテストの結果、あなたを「集い」へご招待します。参加者は私を含め計12名です。”
メッセージはこの1文から始まり正午までに廃墟となった病院へ集まってほしいという内容が書かれています。
そして参加者全員が揃わない場合でも、集団自殺を行うかどうか多数決で決めるという内容になっていました。
指示された通りカウンターに置かれた金庫の中から指定された2番の数字を取り出します。
この時点でケンイチ以外の数字は1番しか取り出されていませんでした。
指定された地下の多目的ルームへは向かわずに、ケンイチはとりあえずロビーで一休みすることにします。
ベンチに腰掛けると目の前にある十字型の窓が目に留まりました。
ケンイチが暗い表情を浮かべていると背後からドサッという物音が聞こえてきます。
こうして覚悟を決めたケンイチは集団自殺が行われる地下の多目的ルームへ向かうことにしました。
多目的ルームのドアを開けると中には12台のベッドと、机を囲む12個の椅子が置かれています。
ベッドと椅子にはそれぞれ1~12の数字が割り振られていました。
メッセージを送ってきた管理人の手際が良いことに驚いていると、1番と書かれたベッドに人が横たわっていることに気がつきます。
先に来ていた1番がすでに死んでいたため状況が理解できません。
すると別の少年が多目的ルームへやって来ました。
1番の横にあるテーブルには大量の薬が置かれています。
ようやく状況を理解したケンイチに現れた少年が自己紹介を始めました。
ケンイチとシンジロウが自己紹介をしていると、続々と参加者が多目的ルームへ集まってきます。
まず最初に現れたのは7番のアンリと6番のメイコという女の子でした。
続いて9番のノブオ8番のタカヒロ、そして10番のセイゴという男の子が姿を見せます。
そして3番のミツエ、4番のリョウコ、11番のマイ、12番のユキは現れたことで全員が揃いました。
果たして少年少女たちはこのまま1番のように集団で自殺をしてしまうのでしょうか!?
社会問題となっている自殺サイトについてスポットを当てた物語になっていますね。
登場人物それぞれのどんよりとした表情が意味深だと思いました。
1人では死ねなくても誰かと一緒であれば死ぬことができるという人間の心理を表現していく『十二人の死にたい子どもたち』!
ここから物語は死んでいた少年について真相を探り始めることになります。
不可解な謎が目白押しの展開から目を離さないでください。
後編
後からやって来たメンバーは先に死んだ1番が自殺サイトの管理人だと思っているようです。
しかしここで参加者がもう1人現れたことにより、事態は思いがけない方向へ進むことになりました。
遅れてやって来たサトシは自らを自殺サイトの管理人だと説明します。
この質問にサトシは間違いないと答えるのですが、シンジロウが指差した方向を見ると愕然としてしまいました。
13人目の少年を0番とみんなが呼ぶ中、シンジロウがケンイチのことを見つめています。
ケンイチが頭を抱えていると、冷静なサトシが安楽死を実行するかどうか多数決をしようと提案してきました。
この集団安楽死は全員が賛成するまで行われることはありません。
その後、サトシの提案によって重要な多数決が行われることになりました。
しかしいざ多数決をしてみると、反対に手を上げたのはケンイチだけだったのです。
冷静に状況を分析するシンジロウは0番がこの集まりを知っていたと指摘しました。
ですがやはりサトシは0番のことを把握していません。
ケンイチは0番が何者なのか気になっているのですが、他のメンバーはそれほど気にしていませんでした。
これから死のうとしているメンバーたちにとって、0番の素性は大きな問題ではなかったのです。
その後も納得のいかないケンイチとメンバーたちの言い争いは続きました。
お互い妥協点を見いだせずにいると、ここでシンジロウが挙手をします。
誰も答えない中、シンジロウがゆっくりと立ち上がりました。
ここでシンジロウが念入りに0番の様子をチェックしていきます。
シンジロウが席に戻ると再び採決が行われました。
ケンイチはまだ納得していないため反対に挙手します。
すると今まで賛成に挙手していたシンジロウも反対に票を投じました。
みんなが驚く中、シンジロウは反対した理由を述べ始めます。
シンジロウの見立てにより、0番の死因は自殺ではなく他殺であることが判明しました。
果たして0番を連れてきたのは誰で、その目的はいったい何なのでしょうか!?
誰もが驚愕するこの真相は実際に漫画をご覧になってお確かめください。
『十二人の死にたい子どもたち』映画のキャストは?
『十二人の死にたい子どもたち』は堤幸彦監督作品として映画化が決定しました。
劇場公開日は2019年1月25日金曜日となっています。
気になるキャスト陣は橋本環奈さん、杉咲花さん、新田真剣佑さん、北村匠海さん、高杉真宙さん、黒島結菜さんなどが決定しました。
映画ではどのようなエンディングを迎えるのでしょうか!?
是非この機会に映画が公開される前に大人気コミックをチェックしておきましょう。
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