今回は「原作 青崎有吾 漫画 松原利光」先生の『ガス灯野良犬探偵団』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ガス灯野良犬探偵団』はこんな漫画(あらすじ)
19世紀末のロンドンは掃き溜めと形容された大都市で、その路地裏には数十万の貧しい人々と無数の浮浪児が暮らしていました。
路地裏で靴磨きをしながら生活しているリューイは、一緒に暮らしているニナという賢くて強い少女を慕っています。
しかし謎の男に頼まれた仕事中、強盗殺人の罪を着せられたニナが殺害されました。
靴を見れば他人の特徴を把握できるリューイはニナの冤罪を晴らすため動き始めます。
事件解決のため奔走する中でリューイが出会った名探偵とは・・・!?
名探偵の陰で奮闘したイレギュラーズの物語を綴っていく『ガス灯野良犬探偵団』
今回はドラマチックなサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
大人気小説“地雷グリコ”の原作者・青崎有吾先生が描く世界観に魅了されてください。
『ガス灯野良犬探偵団』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
リューイがいつものように大通りで靴磨きをしています。




靴磨きを続けているうちにリューイは靴を見れば何でも分かるようになっていました。
紳士がロンドンに引っ越してきたばかりなのも当たっているようです。

自己紹介しようとしたところで紳士に顔面を蹴られました。
蹴られた衝撃でリューイは鼻から大量に出血してしまいます。

リューイは血がついた紳士の靴を磨き直しました。
浮浪児のリューイがロンドンで暮らすためには心得ておかなければならないことがいくつかあります。

路地裏に戻ってきたリューイに、ジェフという少年が客に蹴られたマヌケがいると靴磨きの評判が落ちると言ってきました。
ジェフは迷惑料まで要求してきます。


背後から現れたニナがジェフを殴り飛ばしました。
そのまま一方的にジェフをボコボコにします。




ニナとリューイは駅から徒歩五分の屋根付きの風通しが良好な家で暮らすようになっていました。
帰ってきた二人はソファーに座って話すことにします。




ニナは一緒に働こうとリューイを誘いました。
それほど今の仕事は稼げるそうです。




自信満々な表情でニナが仕事へ向かいました。
見送ったリューイはニナの言う通りに浮浪児の暮らしがマシになるとは思えません。
幼い頃からニナとリューイは身体を密着させて寒さを凌いできました。
食べたいものややりたいことを言葉にすれば元気が出るという第一条もニナに教わったものです。

目が覚めると隣にニナが座っていますが動きません。
よく見るとニナの腹部に刃物が刺さっています。
この日の朝刊に路地裏で下院議員ウベル・タールトンの死体が発見されたというニュースが掲載されました。
現場からは血痕が続いていたため警官がそれを辿ったところ、百ヤード離れた路地で浮浪児の死体を発見します。
浮浪児のポケットからは財布、金時計、指輪、メリウェザー銀行の小切手が発見され、どれもタールトン氏の持ち物だと確認されました。
その結果、スコットランドヤードの警部は浮浪児が議員を刺して金品を強奪したと考えています。
浮浪児は反撃してきた議員に刺され、二人とも亡くなったと判断しました。

ニナの無罪を主張しますが警察は浮浪児の意見に耳を貸そうとしません。
リューイを無視したまま警察はニナの遺体を運んでいきます。

追いかけようとするリューイの目の前で、ニナの手からボタンがこぼれ落ちました。
このボタンを手に入れたことによってリューイはニナを殺害した犯人に迫っていくのです。

貧しい生活状況に苦しむ浮浪児と上流階級のとんでもない格差に驚かされました。
苦しむ中でも靴磨きなどで生計を立てようとするリューイやニナは強い人間ですね。
19世紀末のロンドンを舞台にミステリアスな物語が展開していく『ガス灯野良犬探偵団』
ニナが殺されてしまったことでリューイとホームズの運命が交錯していきます。
知性による推理力と、経験と観察による推理の結末にご期待ください。
後編
殺されたニナはタールトンの裏金の取引を押さえると言っていたことから、リューイはタールトンが取引相手とトラブルになったため殺されたと考えています。
新犯人を見つけるため、リューイはニナが持っていたボタンを調べることにしました。
まずは有り金の全てを使って虫眼鏡を購入します。

ボタンがバーナビー社の70年モデルボタンブーツに使用されていることを突き止めました。
しかしバーナビー社の支店は街中に多く存在し、この靴は上流階級に人気のためまだ絞り切れた訳ではありません。
ただ靴磨きの経験からリューイはボタンの大きさが位置によって微妙に異なることを知っています。
ニナが持っていたのはブーツの上側に使われているボタンでした。

ボタンはピカピカで血以外の汚れはありません。
しかし糸は色あせているので長年履き続けて何度も洗濯していることが想像できます。
犯人はこのブーツに愛着があるので、もしもボタンが取れていることに気付いたら修理をお願いするかもしれません。
そこでリューイはバーナビー社の各支店を訪れ、ボタンの修理を依頼されていないか尋ねて回ることにしました。
するとボルドーという医師がブーツの修理を頼んだことが判明します。
リューイが三日間、支店の前で張り込むとようやくボルドーが姿を現しました。

ボルドーを追いかけ始めましたが具体的に何をするのかは決めていません。
しかしニナの顔を思い出すと復讐しなければいけないという気持ちが強くなってきました。
リューイがナイフを持ちながらボルドーに近づいていきます。
次の瞬間、背後から現れた紳士がボルドーの頭を殴打しました。

倒れたボルドーは殺人事件の犯人は浮浪児だと主張します。
ですがすぐに否定されてしまいます。

ようやくリューイは靴磨きの時に蹴られた紳士だと思い出しました。
紳士は新聞を読んだだけでニナの冤罪が分かったと説明します。



また議員のコートの前に付いているボタンが留めてあったことも奇妙な点でした。
持ち物を探られたのならコートの前は開いていなければなりません。
つまり犯人は議員が内ポケットに物を入れない習慣を知っていた人物なのです。

すぐに行きつけの靴屋で調べるとボルドーが靴のボタン修理を依頼していることが判明しました。
いつも綺麗な靴を履いているボルドーが預けた靴にも汚れはついていなかったそうです。




リューイは目の前の紳士がニナを雇っていた人物だと気づきました。
それでもボルドーを紳士に渡すつもりはありません。




ボルドーの身体を踏みつけていきます。
リューイはニナの死を悲しんでいないことが許せません。



ナイフを突き出して自分を雇えと訴えます。
上流社会に抗うためにはやり方を習得しなければなりません。


駆けつけた警察官にボルドーが連行されていきました。
その様子を眺めながら紳士はパイプに火をつけます。



二人の出会いによって名探偵の陰で街を失踪した野良犬たちの物語が幕を開けることになりました。
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『ガス灯野良犬探偵団』を読んだ感想
方法は異なりますが殺人犯を突き止めたリューイとホームズの姿に感動しました。
理論的な推理で真相を解明するホームズと、経験と観察眼で真相に辿り着いたリューイの対照的な様子も物語を面白くさせていますね。
本格派ミステリー漫画として注目を集めている『ガス灯野良犬探偵団』
浮浪児を人間扱いしない非常識な考え方がホームズらしいと感じました。
シャーロックホームズを知らない人でも楽しめるストーリーになっていますよ。
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