ガス灯野良犬探偵団のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「原作 青崎有吾 漫画 松原利光」先生の『ガス灯野良犬探偵団』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ガス灯野良犬探偵団』はこんな漫画(あらすじ)

19世紀末のロンドンは掃き溜めと形容された大都市で、その路地裏には数十万の貧しい人々と無数の浮浪児が暮らしていました。

路地裏で靴磨きをしながら生活しているリューイは、一緒に暮らしているニナという賢くて強い少女を慕っています。

しかし謎の男に頼まれた仕事中、強盗殺人の罪を着せられたニナが殺害されました。

靴を見れば他人の特徴を把握できるリューイはニナの冤罪を晴らすため動き始めます。

事件解決のため奔走する中でリューイが出会った名探偵とは・・・!?

名探偵の陰で奮闘したイレギュラーズの物語を綴っていく『ガス灯野良犬探偵団』

今回はドラマチックなサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

大人気小説“地雷グリコ”の原作者・青崎有吾先生が描く世界観に魅了されてください。

 

『ガス灯野良犬探偵団』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

リューイがいつものように大通りで靴磨きをしています。

リューイ
「ロンドンには慣れましたか?このへんじゃお見かけしない靴なんで越してきたばかりかと」
ホームズ
「遠くに住んでてたまたま立ち寄ったのかもしれない」
リューイ
「それはないですね、雨上がりで道は水たまりだらけ、でも旦那の踵にはホコリが、ここに来るまで一度も濡れてない、なら家は近くになきゃ」
ホームズ
「面白い特技だな」

靴磨きを続けているうちにリューイは靴を見れば何でも分かるようになっていました。

紳士がロンドンに引っ越してきたばかりなのも当たっているようです。

リューイ
「おれ毎日このへんで流してるのでぜひご贔屓に、名前は・・・」

自己紹介しようとしたところで紳士に顔面を蹴られました。

蹴られた衝撃でリューイは鼻から大量に出血してしまいます。

ホームズ
「野良犬はペラペラ喋るべきじゃないな」

リューイは血がついた紳士の靴を磨き直しました。

浮浪児のリューイがロンドンで暮らすためには心得ておかなければならないことがいくつかあります。

リューイ
「ロンドン路上生活心得第二条、上は向かない、下を見てれば小銭を拾えるし釘も踏まない、何より・・・上流の奴らとも目を合わせなくてすむ」

路地裏に戻ってきたリューイに、ジェフという少年が客に蹴られたマヌケがいると靴磨きの評判が落ちると言ってきました。

ジェフは迷惑料まで要求してきます。

リューイ
「来・・・来るな!」
ニナ
「よいしょっと」

背後から現れたニナがジェフを殴り飛ばしました。

そのまま一方的にジェフをボコボコにします。

リューイ
「第三条、路地裏は弱肉強食」
ニナ
「ケガないか?リューイ、その傷は?平気か?」
リューイ
「たいしたことない、なんでいつもおれに構うんだよ」
ニナ
「なんでって・・・決まってんでしょ、布団だから♡メシ買ってきたぞ、我が家へ帰ろっか」

ニナとリューイは駅から徒歩五分の屋根付きの風通しが良好な家で暮らすようになっていました。

帰ってきた二人はソファーに座って話すことにします。

リューイ
「なァ・・・ニナ最近大通りで見かけないけど何してんの?」
ニナ
「割のいい仕事が見つかってさ、変な旦那の雑用で日当1シリング、尾行とか見張りとか・・・あとアレだ・・・悪人を追い込む手伝いとか」
リューイ
「・・・何それ、大丈夫かよ、追い込むってその旦那・・・警官?」
ニナ
「さーな、街から犯罪をなくすとかワケわかんねーこと言ってるし、人使いも荒いが・・・あいつならほんとにできるかもって気がする、それを手伝うのは悪い気分じゃない、悪人を減らせば浮浪児のクソみたいな暮らしもマシになるかもしんねーしな」

ニナは一緒に働こうとリューイを誘いました。

それほど今の仕事は稼げるそうです。

リューイ
「おれは・・・靴磨きのままでいい」
ニナ
「そっか、さてともうひと仕事してくっかな」
リューイ
「それも雑用?」
ニナ
「あぁ、旦那が独自に嗅ぎつけたネタだ、タールトンって議員の裏金の取引を押さえる、役に立つとこ見せて給料つり上げてやる」

自信満々な表情でニナが仕事へ向かいました。

見送ったリューイはニナの言う通りに浮浪児の暮らしがマシになるとは思えません。

幼い頃からニナとリューイは身体を密着させて寒さを凌いできました。

食べたいものややりたいことを言葉にすれば元気が出るという第一条もニナに教わったものです。

リューイ
「・・・寒い・・・ニナ・・・」

目が覚めると隣にニナが座っていますが動きません。

よく見るとニナの腹部に刃物が刺さっています。

この日の朝刊に路地裏で下院議員ウベル・タールトンの死体が発見されたというニュースが掲載されました。

現場からは血痕が続いていたため警官がそれを辿ったところ、百ヤード離れた路地で浮浪児の死体を発見します。

浮浪児のポケットからは財布、金時計、指輪、メリウェザー銀行の小切手が発見され、どれもタールトン氏の持ち物だと確認されました。

その結果、スコットランドヤードの警部は浮浪児が議員を刺して金品を強奪したと考えています。

浮浪児は反撃してきた議員に刺され、二人とも亡くなったと判断しました。

リューイ
「違う!ニナは物盗りなんてしない!ナイフもニナのじゃない!タールトンって奴は別の誰かに殺されたんだ!」

ニナの無罪を主張しますが警察は浮浪児の意見に耳を貸そうとしません。

リューイを無視したまま警察はニナの遺体を運んでいきます。

リューイ
「待ってくれ、連れてかないでくれ、家族なんだ」

追いかけようとするリューイの目の前で、ニナの手からボタンがこぼれ落ちました。

このボタンを手に入れたことによってリューイはニナを殺害した犯人に迫っていくのです。

 

 

貧しい生活状況に苦しむ浮浪児と上流階級のとんでもない格差に驚かされました。

苦しむ中でも靴磨きなどで生計を立てようとするリューイやニナは強い人間ですね。

19世紀末のロンドンを舞台にミステリアスな物語が展開していく『ガス灯野良犬探偵団』

ニナが殺されてしまったことでリューイとホームズの運命が交錯していきます。

知性による推理力と、経験と観察による推理の結末にご期待ください。

後編

殺されたニナはタールトンの裏金の取引を押さえると言っていたことから、リューイはタールトンが取引相手とトラブルになったため殺されたと考えています。

新犯人を見つけるため、リューイはニナが持っていたボタンを調べることにしました。

まずは有り金の全てを使って虫眼鏡を購入します。

リューイ
「ニナが残した手がかりはこれだけ、死ぬ気で考えろ、服や鞄のボタンじゃない、色と形に見覚えがある、たしか・・・これだ!」

ボタンがバーナビー社の70年モデルボタンブーツに使用されていることを突き止めました。

しかしバーナビー社の支店は街中に多く存在し、この靴は上流階級に人気のためまだ絞り切れた訳ではありません。

ただ靴磨きの経験からリューイはボタンの大きさが位置によって微妙に異なることを知っています。

ニナが持っていたのはブーツの上側に使われているボタンでした。

リューイ
「瀕死のニナの力でちぎれたなら・・・もともと糸が伸びきってたのかも、犯人はきっとふくらはぎが太い」

ボタンはピカピカで血以外の汚れはありません。

しかし糸は色あせているので長年履き続けて何度も洗濯していることが想像できます。

犯人はこのブーツに愛着があるので、もしもボタンが取れていることに気付いたら修理をお願いするかもしれません。

そこでリューイはバーナビー社の各支店を訪れ、ボタンの修理を依頼されていないか尋ねて回ることにしました。

するとボルドーという医師がブーツの修理を頼んだことが判明します。

リューイが三日間、支店の前で張り込むとようやくボルドーが姿を現しました。

リューイ
「見つけた・・・ボルドー!ニナを殺した奴」

ボルドーを追いかけ始めましたが具体的に何をするのかは決めていません。

しかしニナの顔を思い出すと復讐しなければいけないという気持ちが強くなってきました。

リューイがナイフを持ちながらボルドーに近づいていきます。

次の瞬間、背後から現れた紳士がボルドーの頭を殴打しました。

ホームズ
「ボルドー医師ですね?不意打ち失礼、あなたを取り押さえるのは大変そうだったもので・・・タールトン議員の殺害容疑で警察までご一緒しても?」

倒れたボルドーは殺人事件の犯人は浮浪児だと主張します。

ですがすぐに否定されてしまいます。

リューイ
「こいつ・・・たしかおれを蹴った・・・」

ようやくリューイは靴磨きの時に蹴られた紳士だと思い出しました。

紳士は新聞を読んだだけでニナの冤罪が分かったと説明します。

ホームズ
「そこの君、これが何かわかるか?」
リューイ
「し・・・知らないよ、そんな紙きれ」
ホームズ
「ほらね、浮浪児たちは字が読めない、この紙が金になるとわかったはずがないんだ、なのに盗品には小切手が、第三者が彼女のポケットに入れたことになる」

また議員のコートの前に付いているボタンが留めてあったことも奇妙な点でした。

持ち物を探られたのならコートの前は開いていなければなりません。

つまり犯人は議員が内ポケットに物を入れない習慣を知っていた人物なのです。

ホームズ
「議員と親交があり事件当夜に外出した人物を調べたら君が浮上した、遠巻きに観察すると歩きづらそうにしていて靴が普段と違うようだった」

すぐに行きつけの靴屋で調べるとボルドーが靴のボタン修理を依頼していることが判明しました。

いつも綺麗な靴を履いているボルドーが預けた靴にも汚れはついていなかったそうです。

リューイ
「コイツ・・・おれより先に犯人を・・・まさか」
ホームズ
「しかし君の家のメイドは誰も靴を洗ってないという、先生のような金持ちが自分で靴を洗うなんて変ですね」
リューイ
「まさかコイツが」
ホームズ
「血でもついてたなら別ですが」

リューイは目の前の紳士がニナを雇っていた人物だと気づきました。

それでもボルドーを紳士に渡すつもりはありません。

リューイ
「お・・・おれがそいつを狙ってた」
ホームズ
「そうなの?ごめんね、僕の勝ちだ」
リューイ
「そいつはニナを殺・・・」
ホームズ
「あ、そうそう忘れてた、よくも僕の猟犬を殺してくれたな、あの子は使い勝手がよかったのに、また新しい犬を見つけなきゃ」

ボルドーの身体を踏みつけていきます。

リューイはニナの死を悲しんでいないことが許せません。

リューイ
「ニ・・・ニナはあんたが頼んだ仕事中に死んだんだぞ!あんたなら浮浪児の暮らしもよくしてくれるって・・・」
ホームズ
「僕が扱うのは人間社会の事件だけだ、野良犬の暮らしには興味ないね、ちょっと強く叩きすぎたかな、警察呼ぶか・・・」
リューイ
「待て、新しい犬を探すって言ったな、おれを雇え、あんたらが下を向かないことはよくわかった、なら自分でやるしかない、おれはニナみたいにはできないけどあんたはやり方に詳しそうだ、あんたからやり方全部盗んでやる、喰らいつくしたら・・・その時は殺す」

ナイフを突き出して自分を雇えと訴えます。

上流社会に抗うためにはやり方を習得しなければなりません。

ホームズ
「そういえば君・・・なぜボルドーが犯人だと?」
リューイ
「靴を見ればなんでもわかる」

駆けつけた警察官にボルドーが連行されていきました。

その様子を眺めながら紳士はパイプに火をつけます。

ホームズ
「猟犬には呼び名がいるな、君の名は?」
リューイ
「リューイ、あんたは?」
ホームズ
「シャーロック・ホームズ」

二人の出会いによって名探偵の陰で街を失踪した野良犬たちの物語が幕を開けることになりました。

『ガス灯野良犬探偵団』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

ガス灯野良犬探偵団のネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

2025.03.23

 

『ガス灯野良犬探偵団』を読んだ感想

方法は異なりますが殺人犯を突き止めたリューイとホームズの姿に感動しました。

理論的な推理で真相を解明するホームズと、経験と観察眼で真相に辿り着いたリューイの対照的な様子も物語を面白くさせていますね。

本格派ミステリー漫画として注目を集めている『ガス灯野良犬探偵団』

浮浪児を人間扱いしない非常識な考え方がホームズらしいと感じました。

シャーロックホームズを知らない人でも楽しめるストーリーになっていますよ。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓