『もののべ古書店怪奇譚』のネタバレ!正太郎とシロの関係性は?

今回は「紺吉」先生の『もののべ古書店怪奇譚』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『もののべ古書店怪奇譚』はこんな漫画

本に囲まれながら静かに暮らしている物部正太郎。

彼は明るくて気さくな少年のシロと共に、もののべ古書店を営んでいます。

普段は物静かな正太郎なのですが、実は彼には特殊な古書を探すという目的がありました。

鬼が書いたとされるその古書は、読んだ人間を鬼と化してしまいます。

“鬼書”を巡って巻き起こる異種族の激しいバトルを描いていく『もののべ古書店怪奇譚』

今回はこちらのホラー漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

正太郎とシロの関係性に注目しながら、壮絶なスリルを堪能してみてください。

 

『もののべ古書店怪奇譚』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

正太郎がもののべ古書店で静かに本を読んでいると、雑誌編集者の近藤が隣町で起きた怪事件の情報を伝えに来ました。

近藤によると隣町では今月に入って二人の女性が異常な手口で殺されたそうなのです。

この事件の背後に妖怪の存在が関係していると思う近藤。

彼の話を聞いた正太郎は、すぐに隣町へ出かける準備を始めます。

正太郎
「汽車で半日ほどだから暇つぶしに2、3冊は必要だな」

荷物と本をまとめていると、その様子に気づいたシロが声をかけてきました。

シロ
「あっ、正太郎どこ行くの!?おでかけ、おでかけ!?」
正太郎
「ネタの出どころは信用出来ねぇがまぁ一応だ、お前も早く準備しろよ、”鬼書”絡みかもしれないからな」

正太郎が語る“鬼書”とは鬼が書いたと言われている古書のことです。

かつては一冊にまとめられていた“鬼書”

しかし現在では幾重にも分かれてしまっていました。

“鬼書”には目を通した者を同族にする作法が記されていて、この本を読んだ者は鬼となってしまいます。

この“鬼書”を探しながらもののべ古書店を営んでいる正太郎。

正太郎
「内容はまだ良くわからんが、異様な状況という話だったな・・・」

“鬼書”が絡んだ殺人事件は、前提として被害者が異様な姿で発見されます。

そのため正太郎は隣町の怪事件が気になっていました。

正太郎
「殺されたのは若い女が二人、”鬼書”の仕業だとしてわかるのは男と老人には興味が無い事くらいか」

この事件の犯人が“鬼書”のどの項を読んだのか、特定できるほどの情報はまだありません。

事件の謎について正太郎が考え込んでいると、あっという間に隣町に到着します。

余所者の正太郎とシロに住民の視線が集まっていると、近くで飼われている犬が急に吠え出しました。

するとそこに巡回中の駐在がやって来ます。

駐在
「あんれぇ?珍しいね、タロスケが吠えてるなんて、ほら紐も短くしたし噛みやしないよ」
正太郎
「余所者が怖いんだろ」

優しい駐在にシロはお礼として、しおりをプレゼントしました。

駐在
「子供はいいね、いくら見てても飽きないよ、癒やされる、先月赴任してからこっち殺人事件が何件も続いてね」
正太郎
「そらご愁傷様、ところで駐在さん、ここらで泊まれる場所知らないか」
駐在
「ああ、それならいい宿があるよ」

こうして駐在から宿を紹介してもらった正太郎とシロ。

宿の女将から事件についての情報収集を始めていきます。

女将によると被害者は従業員と年齢の近い女性でした。

正太郎
「あとは異常な死体の詳細がわかれば、どの鬼になったのかわかってくるはず」

少しずつ怪事件の真相に迫っていく正太郎。

そんな中、新たな時間が起こってしまいます。

果たしてこの事件には本当に“鬼書”の存在が関わっているのでしょうか!?

 

 

謎めいた存在の“鬼書”を巡って展開していくストーリーが、とても迫力満点なものになっていますね。

読んだ者を鬼に変えてしまうという不思議な古書。

それを探し求める正太郎とシロの関係性にも興味をそそられました。

殺人事件の異様性と謎が多い主人公たちの姿が魅力的な『もののべ古書店怪奇譚』

引き続き圧倒的な恐怖感を味わってみてください。

後編

“鬼書”が生み出した人鬼は、人間世界に身を潜めながら生贄を求め彷徨っています。

人鬼を見破る方法はなく、彼らを打ち破るためには殺すしか方法がありません。

そんな人鬼を探している正太郎とシロ。

すると彼らの前に息子を亡くしたばかりの女性が現れます。

息子を失ったショックで狂ってしまったこの女性。

シロを自分の息子だと勘違いして声をかけてきました。

町の住人たちも彼女の行動には迷惑しているのですが、怪事件が起きてしまったため今はそれどころではありません。

お腹の中を引きずり出されて殺された被害者たち。

住人たちは息子を亡くした女性が、腹いせに事件を起こしていると考えていました。

しかし正太郎は彼女の犯行ではないと思っていたのです。

正太郎
「本当にあの女が腹いせに・・・?いや女を殺し臓器を引きずり出す事など腹いせとは言えない」

犯人は被害者のお腹から子宮を引きずり出していました。

しかし女性の力で子宮を引きずり出す事など不可能だと考える正太郎。

そんな中、正太郎はこの町に来てから子供の姿を見ていないことに気がつきます。

正太郎
「神隠し、生死不明の子供は今どこにいる?」

ここで正太郎はある重要なことを思い出します。

それは昨日出会ったばかりの駐在の言葉でした。

怪事件を捜査する駐在は、神隠しだと騒がれている子供のことを殺害されたと言い切っていたのです。

この発言に違和感を覚えた正太郎は、すぐに駐在の元へ向かいました。

自分で殺したから子供の生死について断言をしていた駐在の正体に気がついた正太郎。

正太郎
「あんたは幼い子を愛でる鬼だったんだ」
駐在
「何だいそれ?馬鹿馬鹿しい」
正太郎
「”鬼書”を読んだ人間はそれがそのまま名に転じる、名を当てられた鬼は人に化けてはいられない」

駐在は“鬼書”を読んでしまい、童一口という鬼になってしまっていたのです。

正体を見抜かれた駐在は、真の姿を現しながら正太郎に襲い掛かってきました。

駐在
「こどもはかわいいねぇ、みていていやされるよ、たべちゃいたいくらいかわいいねぇ、でもおまえはしね」

暴走する駐在は怒りの矛先をシロに向け始めました。

正太郎はシロをかばったため、駐在に八つ裂きにされてしまいます。

しかしシロはその様子を不敵な笑みを浮かべながら見つめていました。

シロ
「正太郎・・・そろそろ道化も飽きた、もう殺して構わんぞ」

この言葉をきっかけに鬼と化した正太郎。

彼は圧倒的な力で駐在を殺してしまいました。

正太郎
「まぁ俺も確かにお前と同じ鬼だよ、ソイツのいいように使われてる以外はな」
シロ
「口の利き方には気を付けろよ、正太郎、さぁこの神虫の贄となれ」

実は正太郎とシロは二人とも人鬼だったのです。

不思議な関係性を築きながら“鬼書”を探し回っている二人。

駐在を食い殺したシロと正太郎は、引き続き人鬼を探す旅に出かけていきます。

彼らが次々と人鬼を退治していくこの物語の続きは、実際に漫画を読んで興奮してみてください。

 

『もののべ古書店怪奇譚』はこんな人にオススメ

ホラー漫画とミステリー漫画が好きな人にオススメの作品です。

正太郎とシロのキャラクターがインパクト抜群な物語ですよ。

そこに人鬼の恐ろしい姿がプラスされた迫力満点の漫画です。

謎解きの面白さも魅力的な『もののべ古書店怪奇譚』

イチオシの漫画になっていますので、見所が満載のストーリーをじっくりとお楽しみください。

 

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