今回は「原作 宮月新 作画 Ryuki」先生の『シグナル100 零』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『シグナル100 零』はこんな漫画(あらすじ)
大学に入学した霜月春哉は心理学を専攻するのですが、彼には勉学の他に大学へ入学した別の目的がありました。
それは3カ月前に謎の失踪を遂げた兄を探し出すことだったのです。
同じ大学の博士課程を進んでいる兄の秋成は心理学の研究で全国を飛び回っていたため、捜索願を出しても警察は本格的に動いてくれません。
意を決した春哉は自ら捜索することにしたのですが、兄の失踪にはとんでもない秘密が隠されていたのです。
自殺させる催眠をテーマにして話題となった『シグナル100』！
今回はその前日譚を描いた『シグナル100 零』の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
橋本環奈さん主演で映画化が決定した衝撃作のスピンオフをじっくりとお楽しみください。
『シグナル100 零』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
大学の入学式へ向かっている霜月春哉が思い詰めたような表情で歩いています。
尊敬する兄の背中を追うように春哉はこの大学に入学しました。
しかし肝心の兄が3カ月前に失踪してしまったのです。
そのため春哉は素直に大学入学を喜べずに今日を迎えました。
入学式が終わると春哉は早速、大学生活を過ごすことになる第3学生寮へ向かいます。
第3学生寮は兄の秋成も住んでいたため何か手掛かりがあるかもしれません。
寮に到着すると寮母が出迎えてくれます。
寮母をしている峰岸ゆゆは兄の恋人でした。
ゆゆは早速寮の中を案内してくれようとします。
まず春哉は兄の部屋を見せてほしいと思っていました。
兄の部屋は彼が失踪した日のままで保存されています。
研究で全国を飛び回っていたこともあり、警察は本格的に捜査をしてくれません。
失踪前から兄は春哉に心理学の大切さを説いていて、その影響で大学への入学を決めました。
カードキーを受け取っていると、寮の住人が春哉の顔を見に来ます。
住人たちは全員が春哉の入寮を歓迎してくれていました。
春哉はパーティーの準備が終わるまで学内を見て回ることにします。
まず初めに秋成が在籍していた認知心理学研究室へ向かいました。
教授に詳しい話を聞いてみるのですが、秋成の行方には見当がつかないと言われます。
ただ秋成が研究室とは別に独自で何かを調べていたということが判明しました。
しかしその何かが失踪に関係しているかは分かりません。
一通り話を聞き終えた春哉は寮へ戻ることにします。
部屋へ向かう途中、パーティーの準備をしている声が聞こえてきました。
何気なく食堂を覗いてみると先程まで明るい笑顔だった住人たちが暗い表情で準備をしています。
その光景を見た春哉はこの寮に違和感を覚えました。
果たして兄が住んでいた寮にはどのような秘密が隠されているのでしょうか！？
前作と同じように少しずつ謎が登場してくるので緊張感を持ったまま読んでいけますね。
兄の失踪と学生寮の異質な雰囲気がどんな関係性を持っているかについても非常に気になりました。
自殺催眠が誕生したきっかけを描いていく『シグナル100 零』！
実写映画化が決まったからこそ話題作の前日譚をチェックしてきましょう。
それでは学生寮で何が行われているかに注目しながら続きをご覧ください。
後編
準備が完了したので春哉の歓迎パーティーがスタートしました。
準備をしている時は全員が重苦しい表情だったのですが、現在は先ほどまでの暗さは全くありません。
春哉が違和感を覚えていると、ゆゆが乾杯の音頭をとっていきます。
さらに春哉が来てくれたことをゆゆは嬉しく思っていました。
ゆゆの気持ちを春哉も嬉しく感じています。
乾杯をしようとするのですが寮生たちはお酒の飲もうとしません。
どうやら寮生たちは用意された飲み物がノンアルコールではないことを気にしているようです。
しかし寮生たちはお酒だけでなく料理にも手を付けようとしません。
1人だけ笑顔のゆゆはみんなのためにデザートの準備に取り掛かります。
ゆゆが席を離れると寮生たちがさらに暗くなっていきました。
そんな中、1人の男性が春哉に助けてほしいと叫びながらナイフで首を刺してしまいます。
状況を理解できずにいると食堂にゆゆが戻ってきました。
詳しい説明を求めようとするのですがゆゆは答えてくれません。
結局詳しい事情が分からないまま、春哉は学生寮を追い出されてしまいました。
翌日になると眠れなかったためフラフラした足取りで学生寮へ向かいます。
しかし昨日のことが現実だったのかさえ整理できていません。
自殺した寮生は本当に自殺だったのかも春哉は判断できずにいました。
色々なことが頭を巡る中、学生寮に到着すると警察が訪れた形跡がありません。
食堂の中を見てみると血痕が廊下へ続いていることに気付きます。
その血痕を辿っていくと地下倉庫へ着きました。
もしかすると死体が倉庫に隠されているかもしれないと感じながらゆっくりとドアを開けます。
すると予想通り昨日の死体が倉庫に保管されていました。
ますます状況が理解できなくなってしまいます。
なぜゆゆが警察に通報しなかったか考えていると、地下倉庫の中にもう一体の死体が置かれていました。
失踪した兄は地下倉庫で亡き者となっていたのです。
春哉が悲しみに暮れていると、背後からゆゆが体を抱きしめてきました。
まるで催眠術にかけられたような状態で自殺した寮生と、失踪した兄の遺体を見つけてしまった春哉。
謎めいた笑顔を浮かべるゆゆは事件とどのように関係しているのでしょうか！？
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『シグナル100 零』を読んだ感想
宮月新先生らしいミステリアスでスリリングなサスペンス漫画になっていますね。
自殺させる催眠や峰岸ゆゆのセリフの数々など、幾重にも謎について伏線が張り巡らされているので読み飽きすることがありません。
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