不能犯(漫画)のネタバレ!最新刊の発売日と魅力をお伝えします!

今回は「原作 宮月新 漫画 神崎裕也」先生の『不能犯』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『不能犯』はこんな漫画

真相解明が不能な変死事件が次々と起こる中、必ずと言っていい程この現場に居合わせる男がいました。

彼の名前は宇相吹正といい、事件の重要参考人になるのですが誰にも犯行を立証することができません。

憎しみや歪んだ欲望など、人間の醜さから生み出される犯罪の裏側に必ず存在する宇相吹。

人はやがて彼のことを立証不可能な犯罪者・「不能犯」と呼ぶようになります。

そんな彼の華麗な殺人劇を描く『不能犯』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

映画化も決まった衝撃のサスペンスストーリーを存分にご堪能ください。

『不能犯』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

昼下がりのカフェで闇金業者の男性と対峙する宇相吹。

宇相吹
「よぅく見ててくださいね・・・貴方が今飲んでいたこのアイスティー・・・実は・・・」

ストローでアイスティーを机の上に数滴垂らすと、そこにいた昆虫が死んでしまいました。

この様子を見ていた闇金業者は、毒を盛られたことを理解しうろたえ始めます。

宇相吹
「へー、やっぱり心当たりあるんですね、闇金なんかやってると恨みを買う事も多いですよねぇ、心配しなくていいですよ、楽に逝ける、サヨウナラ」

こうして闇金業者を毒殺した宇相吹。

彼はいつもこのように殺人を請け負っていたのです。

この変死事件を担当することになったのは、警視庁杉並北警察署の夜目という女性警察官でした。

思いつめた表情で屋上にいる彼女に、河津村という刑事が鑑識の結果を報告しに来ます。

河津村
「鑑識の結果が出たぞ夜目、カフェ「カラフル」の闇金業者変死事件、お前の担当だろう?」
夜目
「ハイ・・・マル害の木島の死因は急激な血圧低下によるショック死ですよね?やはり彼の口にしていたアイスティーに毒物でも・・・」
河津村
「いいや何も出なかったよ、死体からも現場からも男の死に結びつく薬物等は一切検出されなかったそうだ」
夜目
「そんな・・・!?じゃあ一体何で木島は死んで・・・!?」

河津村に尋ねても質問の答えは出ませんでした。

さらに彼は1枚の現場写真を夜目に見せてきます。

そこには木島の死ぬ直前に現れた宇相吹の姿が写っていました。

すると彼の所在が確認できたという報告が入ります。

至急現場に向かおうとする夜目に、河津村がそっと声をかけました。

河津村
「しっかりしろ、お前は階級だけはオレの上司なんだからな、オレの息子もお前が立ち直るのを望んでいる」

実はこの夜目という刑事は、過去に誤認逮捕というミスを犯していました。

このミスによって容疑者は自殺してしまうのですが、その誤認逮捕された少年が河津村の息子だったのです。

そのトラウマから未だに立ち直れていない夜目。

精神安定剤を服用しながら職場復帰していたのです。

過去のミスを引きずったまま、夜目は宇相吹と対面することになりました。

彼女はこんな状態で宇相吹の犯行を立証することができるのでしょうか!?

毒物を使って闇金業者を殺害したはずの宇相吹。

しかしこの現場からはあるはずの毒物の痕跡が検出されませんでした。

何か特殊な能力を感じさせる宇相吹の犯行。

このミステリアスな設定が大人気となり映画化も決定した『不能犯』

本格的なサスペンスストーリーと、宇相吹の強烈なキャラクターが魅力的な作品となっています。

それでは宇相吹に迫りながらも精神的に追い詰められていく夜目に注目しながら続きをご覧ください。

後編

部下と共に宇相吹を訪ねると、彼は公園のベンチで猫と一緒に寝ていました。

夜目
「起きなさい警察よ、って話聞いてるの?署まで強引に連行しても・・・」
宇相吹
「うぅ・・・ん・・・どうも、警察の方が僕に何の用で・・・?」

不思議な瞳をしている宇相吹に動揺してしまう夜目。

しかし気を取り直して本題に移ります。

変死事件の件で詳しい話を聞きたいため杉並北署に同行を求めるのですが、宇相吹は全く相手にしていません。

そのまま立ち去ろうとする彼を、夜目が必死に引き留めます。

夜目
「貴方は木島に何らかの毒物を用いて彼を死に至らせた!私はそう確信してる!署まで来てもらうわ!」
宇相吹
「・・・くく・・・毒物ねぇ・・・」

不気味な微笑みを見せながら、宇相吹が突然夜目の手首を舐め始めました。

彼が立ち去ると舐められた夜目の手首が急に腫れだします。

夜目
「これは・・・!?奴に毒を盛られた・・・!?」

しかし医務室で診療してもらった結果、夜目の身体から毒物は検出されませんでした。

腫れの謎が分からずにますます混乱してしまう夜目。

その数日後、警察署に泊まり込んでいる彼女に河津村が声をかけてきました。

河津村
「こんな難しい本読んで・・・医者でもわかんねぇって言ってんのに・・・お前が調べてわかりっこないだろ」
夜目
「気になるんです、あの時の宇相吹の目・・・間違いなく奴は私に木島殺害の時と同じ何かをしました、奴は私を挑発しているんです」

すると河津村から興味的な事件の話が聞かされました。

過去にある国で行われた実験では、目隠しした被験者に体内の血液を3分の1失うと死ぬと説明し、おもちゃのナイフで腕を切ったという感触だけを与えます。

その後、血液が流れたように見せかけるため被験者の足元に水を流し続けました。

最後に血液の3分の1が流れ出たと伝えると、被験者はショック死してしまったのです。

夜目
「ど・・・どういう事ですか?」
河津村
「思い込んだんだよ・・・自分は死ぬとな」

この思い込みが宇相吹の犯行の手口だと語る河津村。

しかし彼の行動を罪に問うのは現行の法律では不可能でした。

この事実を信じることができない夜目だったのですが、再び宇相吹と出会ったことから身をもって思い込みによる殺人を体験することになります。

宇相吹と勢いで肉体関係を持ってしまった夜目。

そんな彼女に宇相吹がこう呟きます。

宇相吹
「貴女は今夜死ぬ」
夜目
「え?ちょ・・・何を・・・」
宇相吹
「死ぬんです貴女は、抗う事は出来ない・・・貴女の心の深い深い所はもう僕の言葉を受け入れている、逃げられない」
夜目
「何で私が死ななきゃ・・・!?宇相吹!木島の件といい何の目的で・・・」
宇相吹
「人間は脆いと証明する為」

彼の言葉通りこの日の夜、夜目は思い込みにより自らの命を絶ってしまいます。

しかし彼女の死には宇相吹以外にも大きな関りを持った人物がいました。

誰にも予想できないこのエピソードの結末は、実際に漫画を読んで確かめてみてくださいね。

きっと衝撃の事実に鳥肌が立ってしまうはずですよ。

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『不能犯』最新刊の発売日は?

圧倒的な迫力で読者を釘付けにしている『不能犯』

漫画の域を超えたストーリーにはただただ愕然とするばかりです。

そんな『不能犯』は現在第10巻が2019年10月18日に発売されました。

最新刊となる次回作の第11巻は2020年6月15日の発売が予定されています。

衝撃的なサスペンス漫画の新たな展開を心待ちにしましょう。

ちなみに最新刊の発売日はあくまでも予定となっていますので、諸事情により変更になった場合はご了承ください。

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