『君が獣になる前に』のネタバレ(漫画)!テロ事件の真相は?

今回は「さの隆」先生の『君が獣になる前に』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『君が獣になる前に』はこんな漫画(あらすじ)

葬儀屋で働いている神崎一には人気女優の幼なじみがいます。

徹夜の仕事を終えた神崎が電車を待っていると、幼なじみの希堂琴音と1年ぶりに再会しました。

久しぶりに会った2人は食事やショッピングを楽しむことにします。

満足そうに遊んでいた琴音だったのですが、別れ際に意味深な言葉を残しました。

その数時間後、都内ターミナル駅で史上最悪の毒ガステロが発生します。

666人の死傷者を出したことから“The Beast”と呼ばれるテロ事件と琴音の関連とは!?

人間の悪意と野生を表現した『君が獣になる前に』

今回はノワール・サスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

戦慄の物語に驚愕してみてください。

 

『君が獣になる前に』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

20XX年12月27日の朝、神崎一が駅のホームで大きなあくびをしています。

早朝にもかかわらず駅のホームは人で溢れかえっていました。

神崎一
「電車は遅延中、目の前には映画広告のカンバン、若手人気女優、希堂琴音、ガキの頃から兄呼ばわりされてる俺の幼なじみ」

幼なじみの顔が目の前の巨大な看板に掲示されています。

6歳下の琴音は神崎に懐いているのですが、2人はここのところ直接顔を合わせていません。

希堂琴音
「・・・お兄ぃ?一兄ぃでしょ?その鳥の巣頭やっぱりそーだ!直に会うの1年ぶり!?ひゃー!すごいグーゼン!」

偶然にも看板の前で琴音と再会しました。

しかし神崎は目の前にいるのが琴音だとは信じられません。

神崎一
「あ・・・え・・・え?琴・・・音?」
希堂琴音
「うんそう、それ私、べっぴんさんでしょ?」

信じられないため看板と本人を見比べます。

ここで神崎の視線が琴音の顔から服装に移っていきました。

神崎一
「し・・・私服ダサ・・・」

琴音は胸に“I♡東京”と書かれたコートを纏っています。

あまりにもダサいので周囲は芸能人だと気付いていません。

希堂琴音
「それが久しぶりに再会した幼なじみに言う最初のコトバかな!?実の妹のようにかわいがってくれたじゃないですか!ねぇ!?お兄様!」

怒った琴音が神崎の首を絞めます。

謝るのですがなかなか離してくれません。

神崎一
「わ、悪かった、謝る!謝るから!こっちは仕事で徹夜明けなんだ、カンベンしてくれ!」
希堂琴音
「仕事って何よ、エラそーに、あ・・・ふーん、だからお線香の匂いがしたんだ、まだ続けてんだね、葬儀の仕事、あー・・・久しぶりだなこの匂い、落ち着く・・・」

神崎の頭に鼻を押し付けながら匂いを嗅ぎます。

琴音にとってお線香の匂いは懐かしさを感じさせるものでした。

神崎一
「い、いやいや落ち着くじゃないよ!犬かお前は!お互いもういい年なんだから離れなさいって!」
希堂琴音
「そうだね、久しぶりだから嬉しくなりすぎてつい・・・ね!許してチョンマゲ!」
神崎一
「いや・・・あー・・・電車きたから行くわ、じゃあな琴音、よいお年を」

電車に乗ろうとしたのですが琴音に服を引っ張られます。

琴音は服を離してくれません。

希堂琴音
「仕事明けなんでしょ?おなか空いてない?私ピッタリのトコ知ってるんだ!」

俯いたままの琴音が食事に誘ってきます。

久しぶりに再会したので神崎は一緒に食事することにしました。

琴音が神崎を連れて行ったのは、こってり系のラーメン屋です。

注文を任せると琴音は野菜油マシマシ塩豚全部のせをオーダーします。

神崎一
「いいのか?女優がこんなもん食べて」
希堂琴音
「いーのいーの、年末だしグラビアとか当分ないから、こういうの一回食べてみたかったんだー・・・で、どうだったの?今日の仏様はどんな人だったの?かわいそうだった?」

今回の葬儀は90歳を過ぎたお婆ちゃんだったので大往生でした。

面倒事も起きずお婆ちゃんは大勢の子供たちと孫たちに囲まれながら天国に旅立ったそうです。

神崎一
「ご遺族の方も皆いい顔してお別れしてた、生前のお人柄がわかる本当にいいご葬儀だったよ」
希堂琴音
「だから特別疲れた顔してたんだ、自分と比べちゃって、わかるんだな、幼なじみだから、お兄ぃのご両親が交通事故でいきなり死んじゃった時、お通夜の間ずーっと遺影を睨みつけてた」
神崎一
「そうだっけ?全く覚えてねーわ」

神崎は記憶にありませんが琴音ははっきりと覚えていました。

その理由は琴音が当時の神崎と同じことを考えていたためです。

希堂琴音
「どうして・・・?二人ともすごく優しくていい人だったのに、誰も何も悪いことしてないのにどうしてこんなにも早く死ななくちゃいけなかったんだろう・・・って」

神様は不公平だと感じました。

ただしこのような境遇になってしまったのは神崎だけではありません。

もしかすると悲しい境遇が“The Beast”へ繋がっていくのでしょうか!?

 

 

久しぶりの再会を果たした2人なのですが、テンションの差に何か意味があると考えさせられますね。

人気若手女優の琴音が普通に駅のホームへやってきたことにも深い理由があると感じました。

再会した幼なじみが衝撃的な事件に巻き込まれていく『君が獣になる前に』

明るい様子の琴音が豹変するシーンに注目してもらいたいですね。

謎めいたストーリー展開を手に汗握りながら読んでいってください。

後編

神様が不公平だと感じる境遇は琴音も一緒です。

神崎一
「それを言うならお前もだろ、琴音お前の両親だって・・・」
希堂琴音
「そうだね、どっかのバカにいきなり殺されちゃったもんねー、でも私は大丈夫だったよ、お兄ぃがいてくれたから、お兄ぃが出棺の時ずーっと私の頭ポンポンしてくれたから」

神崎は琴音が泣き出すまで頭を撫で続けてくれました。

そのおかげで琴音は両親の死を受け止められたのです。

琴音は思い出話に花を咲かせることを嬉しそうにしているのですが、神崎は過去をあまり思い出したくありません。

神崎一
「だから嫌だったんだ、コイツに会うのは、会えば嫌でも思い出す、お互いの過去を、そして舐め合おうとする、決して癒せないお互いのキズを」

お互いが背負った傷は慰め合っても癒せないほど大きなものなのです。

そんな2人がラーメンを完食してお店を出ました。

希堂琴音
「さーて今日は夜までオフだし何して過ごそっかなー」
神崎一
「何か迷ってることでもあるのか?お前が俺を誘い出す時は決まってそういう時だからな」

幼なじみだからこそ琴音の行動パターンが読めてしまいます。

本当は過去を思い出すので琴音と深く関わりたくありません。

それでも大切な幼なじみのことを放っておけないのです。

希堂琴音
「自分をなんだと思ってるの?ちょーっと自意識過剰じゃない?お兄ぃのクセに」
神崎一
「う、うるさい!俺はただ・・・」

ここで通行人に琴音のことを気付かれてしまいました。

通行人は若手人気女優の琴音にサインを求めてきます。

希堂琴音
「いや私、その・・・」
神崎一
「ホラ行くぞ琴乃!これから葬儀だってのにまだそんなアホみたいな服でうろついて!いつもいつもあんな有名人と間違われて兄ちゃんいい迷惑だ」

神崎が手を引っ張ってくれたおかげで、芸能人だとバレずに済みました。

なんだかんだ言っても神崎は琴音を大切に思っているのです。

希堂琴音
「ゴメン、お兄ちゃん、ありがとう」
神崎一
「謝んなって、むしろ本音は大声で自慢したいくらいだ、俺の幼なじみは女優の琴音だって、こんな幼なじみ他にいねーだろって」
希堂琴音
「だったら私だって、私のお兄ぃは世界一ステキだって、誰もお兄ぃにはかなわないんだ・・・って」

久しぶりに2人の時間を楽しむことができました。

充実した時間を過ごした2人は帰ることにします。

琴音は神崎が乗る電車を見送ってくれました。

神崎一
「あんま抱え込むなよ、食いたくなったらラーメンの一杯くらいいつでも兄ちゃんが付き合ってやるから、な?」

ここで電車が駅に到着します。

2人は良い年を迎えることを願いながら別れることになりました。

希堂琴音
「あ、そうだお兄ぃ、明日から私が主演の映画が上映されるの、絶対観てね」
神崎一
「ああ、”月となんちゃら”だろ?気が向いたらな」
希堂琴音
「うん・・・残念だな、私を止められたのはお兄ぃ・・・あなただけだったのに」

意味深な言葉に神崎の動きが止まります。

しかし電車のドアが閉まったため、琴音に真意を尋ねることはできませんでした。

神崎一
「止められたって何のこと言ってんだ?何が言いたかったんだ?ま、いいか、今日はいろいろありすぎた、帰ってさっさと寝よ」

神崎は未来を予測するような特殊能力を持ち合わせていません。

そのため琴音を止めることなどできませんでした。

数時間後、死者61人、重軽傷者605人を出してしまった日本犯罪史上最悪の毒ガステロが発生します。

666人の犠牲者を出したことから、この毒ガステロ事件は後に“The Beast”と呼ばれるようになりました。

神崎一
「その事件の犯人は25歳の若手女優、幼なじみの希堂琴音、この時の俺はまだ何も知らない、彼女が犯人であることも、その事件の動機も何もかも・・・」

史上最悪の毒ガステロ“The Beast”を巻き起こしたのは琴音だったのです。

ここから神崎は琴音が獣になってしまった理由を解明しようと動き始めました。

大切な幼なじみを止められなかった神崎が辿り着く真相とは・・・!?

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『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』のネタバレ!究極のサスペンスです!

2018.03.12

 

『君が獣になる前に』を読んだ感想

可愛らしい琴音が毒ガステロを企てたシーンに衝撃を受けました。

なぜ彼女が犯行に及んだのか、すぐに続きが読みたくなる最高の仕上がりになっていると思います。

大切な人を守れなかった青年が事件の真相を解明しようとする『君が獣になる前に』

琴音が背負っている傷を色々と想像してしまう痛々しい物語です。

毒ガステロの真相を想像しながら作品を読み続けてください。

 

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