今回は「渡辺潤」先生の『ゴールデン・ガイ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ゴールデン・ガイ』はこんな漫画(あらすじ)
桜井凱(さくらいがい)が組長を務めている二代目大仏組は、アニキ分が組長を務めている同じ亀鶴一家内の茜組に敵対視されています。
茜組が嫌がらせを強める中、大仏組の若い衆が殺される事件が発生しました。
事件の犯人は茜組を破門されたチンピラの可能性が高く、桜井凱はアニキ分の茜恭介(あかねきょうすけ)の元へ向かいます。
しかし確実な証拠が無いため恭介を追い詰めることができません。
埋蔵金獲得のため大仏組の乗っ取りを狙う恭介と、組員を命懸けで守りたい桜井凱の争いはここから始まることになったのです。
ヤクザ同士の抗争が巻き起こる中、次々と予測不能な展開が続いていく『ゴールデン・ガイ』！
今回は迫力満点のサスペンス漫画についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
第2話と第3話のネタバレになりますので第1話の見所を知りたい人はこちらの記事をご覧ください↓↓↓
『ゴールデン・ガイ』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
11月29日の未明、防波堤でタバコを吸っていた大仏組組員の将太が、茜組を破門された陳腐らに刃物で刺されました。
このチンピラは将太と揉めた処罰として左手の小指を切り落とされています。
指まで切り落とされたのに破門されたことが納得いきません。
怒りのはけ口を将太に向けたチンピラは何度も何度も刺し続けます。
そして亡くなった将太の遺体を江の島の海へ蹴り入れました。
数時間後、将太が殺されたという知らせが大仏組に伝えられます。
凱が子分の訃報に言葉を失っていると、神奈川県警察本部組織犯罪対策本部主任の田島が事務所に現れました。
将太の訃報を知らせてくれたのは彼の母親です。
凱は事情を把握できていないため田島から詳しい状況を説明してもらうことにしました。
将太の遺体が流れ着いたのは岩場だったそうです。
そして近くの防波堤から大量の血痕が発見されました。
また防犯カメラにはチンピラ風の3人組で、1人は左手に包帯を巻いていたそうです。
大仏組の組員はこの情報によってすぐに茜組のチンピラだと気が付きました。
しかし警察にその情報を明かすことはしません。
凱の発言に田島の部下が怒り出します。
その部下を田島が制止しました。
田島が帰ると組員たちは茜組のチンピラが将太を殺害したと判断します。
しかし凱は子分たちへ勝手に動くなと命じました。
そして事実を確認するため茜組の組長を務める恭介の元へ向かいます。
恭介はサウナで汗を流していました。
凱の話を聞くため恭介は若頭の悠真に席を外させます。
こうして一触即発の話し合いがサウナ内で行われることになりました。
家族を守るためならアニキ分に対しても引く気はありません。
意気込む凱に対して恭介が笑い出します。
先代の大仏勇は病死していました。
しかし恭介の発言によって凱の頭に1つの疑惑が浮かびます。
こうして凱と恭介の話し合いは終わってしてしまいました。
2人の話し合いがまとまらなかったことでさらに抗争は激化していくことになるのです。
第1話で物語の世界観に魅了されたので第2話以降も読んでみることにしました。
期待通り第2話からも迫力満点のハードボイルドな展開が続いてくれたことが嬉しかったです。
信念を貫く男達の情熱を表現していく『ゴールデン・ガイ』！
次々に不可解な謎が浮かび上がる予測不能な物語になっています。
ハラハラドキドキしながら作品の世界観に飲み込まれて行ってください。
後編
凱と恭介の話し合いが決裂していた頃、大仏組の組員は将太の敵討ちを行おうとしていました。
組員の2人はリークしてきた情報をもとにチンピラたちが密航しようとしている現場に待ち構えています。
すると情報通り3人組が姿を現しました。
しかし茜組の伝言役から密航ではなく自首しろという命令を伝えられます。
納得できないチンピラが憤慨しているところで、大仏組の組員が伝言役の頭を撃ち抜きました。
拳銃で脅しながら2人が将太を殺すよう指示した人物を聞き出そうとします。
ですがチンピラたちはボイスチェンジャーを通して指示されていたので、首謀者が誰なのかハッキリしません。
怒り出す2人がチンピラを脅し続けていると、抗争が激化してしまいました。
その結果、大仏組はもう1人の組員を失うことになってしまいます。
騒動の顛末を知らない凱が定例会に向かうと恭介が待ち構えていました。
ここまで凱は埋蔵金について何も把握できていません。
凱が生まれる随分前の昭和30年代、東京でゴールドラッシュが発生しました。
昭和31年には中央区の銀座スーパー改築工事の残土から小判が発見され、昭和38年にあ中央区のビル改築工事現場から1900枚の小判が発見されたのです。
これだけでなく他の埋め立て地や地下工事現場から10件以上も金銀貨の発見が報告されました。
ゴールドラッシュが起きたのは東京だけではありません。
昭和55年、亀鶴町からも現在の価値にして約7億円の小判が発見されました。
小判の所有者は現れなかったことから、現物は発見者であり土地所有者の大仏勇に譲渡されたのです。
大仏は半分を地元に寄贈したことによって、亀鶴町は大きく発展することができました。
そして大仏のおかげで発展した歓楽街は、いつの日からかゴールデンガイと呼ばれるようになったのです。
小さかった大仏の組も大きく成長したことによって、亀鶴一家は地元住民から慕われる稀有なヤクザへと成長していきました。
このような事情で発展してきた亀鶴一家の定例会で、凱が恭介にケンカを売り始めます。
緊迫する2人の内輪もめを亀鶴一家の若頭が止めに入りました。
近年ではヤクザに対する法改正が厳しくなっているので、亀鶴町も例外ではありません。
しかし子分を殺害された凱は兄貴分へ態度を緩めることはありませんでした。
凱の衝撃的な発言によって緊迫した空気が漂います。
ただし凱はまだ大仏勇の殺害について証拠を掴んだ訳ではありません。
そのため組長たちから1週間の猶予を頂くことにしました。
定例会が終わると様子を伺っていた恭介が凱の肩を叩いてきます。
凱が証拠捜しを始める中、恭介の策略は着々と進んでいました。
幾重にも張り巡らされた罠を凱は切り抜けることができるのでしょうか！？
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『ゴールデン・ガイ』を読んだ感想
第1話から物語が進んでいくうちにどんどん引き込まれていく傑作漫画だと思いました。
抗争の中に様々な思惑が交錯している展開にドキドキすることができますね。
誰が裏切者なのか分からない『ゴールデン・ガイ』！
スリル満点の物語を楽しみたい人は見逃し厳禁の傑作漫画です。
誰が黒幕なのか予想しながら作品の世界観をご堪能ください。
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