五佰年BOX(漫画)のネタバレ!感想と魅力をご紹介します!

今回は「宮尾行巳」先生の『五佰年BOX』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『五佰年BOX』はこんな漫画

幼なじみの和泉真奈に秘かな想いを寄せる遠野叶多(かなた)。

しかしその想いを伝えることなく12年間という長い年月を過ごしてきました。

そんなある日、叶多は真奈の家の古い蔵で奇妙な箱庭を見つけます。

中では実際の人間が生活しているこの箱庭を手にしたことから、叶多の運命は大きく動き始めるのでした。

過去と現在を行き来しながら、主人公の揺れ動く心理を描いていく『五佰年BOX(いほとせぼっくす)』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

不思議なタイムトリップファンタジーの世界に足を踏み入れてみてください。

 

『五佰年BOX』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

この日、実家の隣にある真奈の家を訪れた叶多は蔵の掃除を頼まれました。

叶多
「うわぁ・・・埃すんごい、あー汚ねぇ!」
真奈
「そんなに汚くないよ!七十年近く誰も入ってないんだからこの蔵、埃がちょっと多いだけで・・・」
叶多
「それが汚いっつってんの」
真奈
「もーこのくらいで、潔癖症なんだから・・・叶多は、そんな完全防備してー」

マスクをして準備万全の叶多に対してスカート姿の真奈。

実はこの日、真奈にはどうしても外せない用事がありました。

それは婚約者が挨拶に来ることで、このことを知った叶多の表情が少しだけ曇ってしまいます。

するとそこに真奈の父親と婚約者の山崎春市がやって来ました。

真奈
「叶多、ちゃんと紹介するの初めてだよね・・・婚約者の山崎春市さん」

彼の第一印象を汚い男性だと思う叶多。

どうしてこんな男性が真奈と婚約したのか信じられない様子です。

対する山崎は真奈から叶多のことを弟のような存在だと聞かされていました。

それを聞いた叶多は複雑な表情になり、そんな彼を見る真奈もどこかぎこちない様子です。

挨拶を済ませると叶多は真奈たちから離れるように一人で蔵の掃除を始めました。

頭の中をカラッポにするかのように掃除に集中する叶多。

叶多
「足かけ12年間、見てるだけだった、ずっと見てるだけで結局・・・これからも」

どうしても真奈のことが頭から離れません。

ボーっとしていると蔵の奥から物音が聞こえてきました。

複数の話し声がする方に近付いていくと、そこには古びた箱が埋まっています。

叶多
「やっぱ音・・・こっからするよな、ラジオ?」

おそるおそる箱を開けてみると、中には江戸時代のような街並みと人々のミニチュアが入っていました。

しかしよく見てみると小さな人々は箱の中で動いています。

不思議に思いながらミニチュアの家を触ってみると、突然地震のような揺れが起こりました。

驚いて蔵から出てみると目の前には信じられない光景が広がっています。

叶多
「・・・蔵・・・二つあったっけ・・・?」

不思議な箱の中身と叶多に起きた謎の現象とは一体・・・!?

 

 

真奈に対する想いを捨てきれずに苦しむ叶多の表情が印象的ですね。

家族のように育ってきたからこそ伝えられない気持ちは、読んでいて切なくなってしまいました。

そんな叶多が蔵の中で見つけた不思議な箱庭。

ここから少しずつその謎が明かされていきます。

叶多に起こる不思議な現象にも注目しながら続きをご覧ください。

後編

蔵から出てみると無かったはずのもう一つの蔵があり戸惑う叶多。

すると真奈の父親が現れ、掃除のお礼として箱庭をプレゼントしてくれます。

下宿先に戻った叶多は、もう一度箱の中身を見てみることにしました。

叶多
「あれっ、さっきと様子違うような・・・」

微妙な変化に驚いていると、箱の中の民家から女性が姿を現しました。

叶多
「人?だ・・・やっぱり動いてる・・・一体どういう原理なんだ・・・!?」

女性が落とした桶を拾ってあげるのですが、むこうからこちらは見えていないようです。

ますます謎が深まるため、叶多はこれが現実か夢なのか分からなくなってしまいました。

その後は箱庭の中にいる人の手助けをしながら、おもちゃのようにして遊び始めます。

ある時は重たい石を動かしてあげたり、また別の時は大雨に濡れる女性の頭上に手を掲げ傘の代わりをしてあげる叶多。

このような日々を数日間繰り返しているうちに、人助けをした気分になっています。

そんな叶多に真奈から電話がかかってきたのは、アルバイトの帰り道のことでした。

蔵の掃除をしてくれたことへの感謝を伝える真奈は、自分の結婚についても話し始めます。

真奈
「私の結婚のこと、急に決まったから叶多にはちゃんと話せてなかったなって、幼なじみなのにっていうか姉弟みたいに一緒に育ったのに、もしもし?」
叶多
「聞いてるよ」
真奈
「それでね・・・ちゃんと場を設けて紹介したいんだけど・・・彼のこと」
叶多
「えぇ!?いやいいよ、俺和泉家の人間じゃないし、変な気ィ遣うなって」

真奈は叶多のことを家族のように思っていて、結婚後も疎遠にはなりたくないと思っています。

しかしそんな彼女の気持ちが叶多の心を傷つけているのでした。

真奈
「叶多は家族も同じだよ、彼にはちゃんと説明する、ちゃんとけじめつけときたい」
叶多
「けじめ?そんなもんつける理由どこにもないよ、家族?弟?本当にそう思ってる?俺達は家族じゃない、姉ちゃんのフリなんかすんな!」

真奈への想いが怒りに変わった叶多はそのまま電話を切ってしまいました。

傷心の叶多は家に帰りふと箱庭を開けてみます。

すると中では民衆が野盗に襲撃されていました。

叶多
「何だコレ・・・何なんだ・・・!?」

女性が今にも殺されそうな様子を見てしまった叶多は、つい野盗を突き飛ばしてしまいます。

ミニチュアのような彼らには叶多の力はあまりにも強大だったため、この野盗は即死しました。

叶多
「違う・・・!俺はただ助けようと・・・仕方ないじゃないか・・・だってああしないと女の子が・・・!」

なぜか罪の意識にさいなまれてしまう叶多。

すぐにこの不思議な箱庭のことを真奈に伝えに行きます。

しかし真奈の父親から信じられないことを言われてしまいました。

父親
「真奈?だれそれ、ウチに娘はいないし真奈なんて人間もいないぞ」

果たして箱庭と真奈にはどのような関係性があるのでしょうか!?

その真相は是非漫画を読んでご自身の目で確かめてみてくださいね。

 

『五佰年BOX』を読んだ感想

謎めいたストーリーがとても魅力的に感じました。

不思議な設定と幼なじみの恋心が見事にマッチしていますね。

絵も上手なので登場人物の心理状態が十分すぎるほど伝わってきましたよ。

この作品はSFファンタジー漫画が好きな人なら読んで損をすることはないと思いますよ。

読み応え抜群の『五佰年BOX(いほとせぼっくす)』

多くの人に読んでもらいたいイチオシの漫画です。

 

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