今回は「鳥飼茜」先生の『サターンリターン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『サターンリターン』はこんな漫画(あらすじ)
加治理津子は一発屋と呼ばれている小説家です。
人生に喪失感を抱えている理津子は、思うような小説が書けず小説家の道を諦めかけていました。
そんな中、30歳を迎える前に死ぬと言っていた友人が亡くなってしまいます。
ここから理津子は様々な生と死に向き合っていくことになるのでした。
人生にとって何が大切なのかを問いかける『サターンリターン』!
今回は重いテーマを扱うヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
『先生の白い嘘』が大ヒットした鳥飼茜先生の世界観をじっくりと満喫してみてください。
『サターンリターン』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
理津子が小説家としてデビューする前、男性の友人から自分の生きてた証拠を物語にしてほしいと頼まれます。
しかし生きてた証拠と言われても理津子にはピンときません。
それでも男性は綺麗な物語を書いてほしいと言ってきます。
男性は30歳になると何も残さないで死ぬため、生きてた証拠を残したいと考えていました。
数年後、理津子は男性をモデルにした“午睡の国”という小説を出版して大ヒットを記録します。
これで小説家としての道が開けたのですが、それ以降は満足できる作品を執筆できていませんでした。
現在は専業主婦のような生活をしている理津子が、運転免許教習所で彼氏とメールをしながら人生について考え込んでいます。
その周囲には子連れの母親がいたため、理津子は切なそうな表情を浮かべていました。
理津子は妊娠できないことを悩んでいるため表情が優れないようです。
なかなか妊娠できないため、自分の人生を変えようと教習所へ通うことにしました。
しかしそれでも満足できる状態ではありません。
その後、自宅に戻った理津子は彼氏から教習所の卒業を祝ってもらうことになります。
乾杯したところで理津子が大きな声を出したため彼氏は驚いてしまいました。
大事じゃなかったことで彼氏はホッとしています。
食事を終えると2人はベッドに向かいました。
そこで激しいキスをしていきます。
彼氏は理津子の乳房を愛撫しながら自分の手で行為を済ませていきます。
この状況でも理津子は彼氏からの愛情を感じていました。
彼氏の行為が終わると理津子は出かける準備を始めます。
仕事が忙しく睡眠不足の彼氏を気遣った理津子は1人でコンビニへ向かいました。
するとコンビニの帰り道、出版社の担当編集者から電話がかかってきます。
久しぶりに会おうと言われた理津子はファミレスに寄ることにしました。
この気分転換によって理津子の人生に変化は起きるのでしょうか!?
人生が自分のものなのか悩んでいるヒロインが印象的ですね。
その様子を儚く描いている点がこの漫画の魅力だと思いました。
優しくて少し切ない世界観で物語が進んでいく『サターンリターン』!
ここから理津子が人生についてさらに悩む展開が繰り広げられていきます。
それではリアルな人間模様を引き続きご覧ください。
後編
担当編集者と待ち合わせをしている理津子がファミレスに到着しました。
すると編集者から担当が変更になると告げられます。
新たに理津子の担当となることになった小出は週刊誌から異動になった熱血漢で、理津子の代表作である“午睡の国”の大ファンでした。
アイツというのは物語の中で理津子に小説を書かせることになった“アオイ”という登場人物のことです。
熱血な小出の作品批評が止まりません。
ここで席を外した小出の代わりに、前任の担当者が謝罪してきます。
どうやら小出はまだ週刊誌部門に所属していた時の熱意が有り余っているようでした。
他人にすぐ慣れることができない理津子にとって、彼の熱血ぶりはあまり得意ではありません。
しかし前任者は小出のような人物こそが理津子が持っている言葉の力に火を点けると思っていました。
前任者は今後の活躍に期待してくれるのですが、理津子自身は諦めかけているようです。
こうして担当者との打ち合わせは終了していきました。
後日、産婦人科に行った理津子が自宅に戻ると彼氏がゴミ出しをしてくれています。
お礼を言いながら食事の準備を始めました。
いつものように食事を終えると、2人で寝室へ向かうことにします。
しかし理津子はなかなか眠りにつくことができません。
1人でベッドを出ると“午睡の国”を物置から取り出しました。
自分の代表作を見た理津子は不機嫌そうな表情を浮かべながらワインを一気に飲み干します。
そしてそのままソファーで横になってしまいました。
ウトウトする理津子は夢の中で大雨が降りしきる橋の上に立っています。
目の前には自分の生きた証拠を物語にしてほしいと言った中島という男性が存在していました。
男性は「それが本当にお前の人生なのか?」と尋ねてきます。
次の瞬間、現実の世界でスマホが鳴ったため理津子が目を覚ましました。
電話の相手は古い友人で、内容は中島の死を告げるものだったのです。
混乱する中、理津子が笑っていると彼氏が目を覚ましました。
中島は自分の言葉通り30歳になる直前、何も残さずに死んでしまったのです。
実は中島こそが小説のモデルになった人物でした。
大切な小説のモデルと共に友人も失った理津子。
さらに小説では新しい作品を生み出せず、子供を妊娠できないことも重荷となっていきます。
果たして理津子は自分が望むような、自分唯一の満足できる人生を送ることができるのでしょうか!?
彼女がどのような選択をしていき、どういった人生を歩んでいくのかは実際に漫画を読んでお確かめください。
鳥飼茜先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『サターンリターン』を読んだ感想
鳥飼茜先生らしい哲学的な内容になっているので、何度も読み返しながら楽しみました。
読めば読むほど面白さが増していく深いストーリーになっていますね。
さらにヒロインがどこか哀しみを背負いながら生きている姿が印象に残りました。
生きていく中で様々なものを喪失していくヒロインの感情を丁寧に表現する『サターンリターン』!
見応えのあるハイレベルなヒューマンドラマになっています。
是非この機会に鳥飼茜先生ワールドをじっくりと体感してみてください。
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