魔導具師ダリヤはうつむかないのネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「漫画 住川惠 原作 甘岸久弥」先生の『魔導具師ダリヤはうつむかない』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『魔導具師ダリヤはうつむかない』はこんな漫画(あらすじ)

日本の一般家庭に生まれたヒロインは、大学卒業後に念願だった家電メーカーに就職しました。

念願が叶ったのですが2年目にクレーム処理係へ転属したことでヒロインの運命は一変してしまいます。

ヒロインに待っていたのはお客に謝り、上司に怒鳴られうつむいてばかりの毎日でした。

うつむいたまま人生を終えたヒロインは、死後に転生した異世界で魔道具師の娘ダリヤとして生まれ変わります。

転生したヒロインが異世界で自由気ままなモノづくりを始める様子を描いた『魔導具師ダリヤはうつむかない』

今回は明るくて可愛いヒロインが魅力的なSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

転生前の知識を活用しながらアイディア用品を作り出すヒロインに魅了されてください。

 

『魔導具師ダリヤはうつむかない』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

この物語の色院は日本の一般家庭に生まれ、大学卒業後に念願だった家電メーカーの製造部門に就職しました。

しかし2年目にクレーム処理を任されてしまったことでヒロインの運命は一変していきます。

毎日のように寄せられるクレームに謝ってうつむき、上司に怒鳴られてうつむくという日々を送るようになってしまいました。

激務によって友人と会うことも出来ません。

心の拠り所がなくなったヒロインはどんどん精神を疲弊していきます。

その結果、最期はデスクの上でうつむきながら亡くなってしまいました。

次こそうつむかない人生を送りたいと願ったヒロインは、魔法が存在する異世界のオルディネ王国に転生されます。

この異世界でヒロインは魔道具師の娘であるダリヤ・ロセッティとして生まれ変わりました。

幼い頃から父親の魔道具発明を見て育ったダリヤは、自分も魔道具師になりたいと思うようになります。

誰でも安全に魔法が使えて暮らしを便利にするダリヤの魔道具作りがここから始まりました。

まず初めにダリヤが作ったのは、風の魔石と炎の魔石をミックスさせた温風と冷風を送り出すドライヤーという魔道具です。

ダリヤ
「魔導師のような派手な魔法は使えない、魔道具師は世間からは微妙な仕事だとも言われる」

錬金術師のように希少な金属を作れる訳ではありません。

また薬剤師のように貴重な回復薬を作ることも出来ないので、魔道具師は常に必要とされる存在ではありませんでした。

魔道具の開発は手探りが続くので材料費や研究費もどれぐらいかかるのか分かりません。

完成した魔道具についても説明書をまともに読まないお客から苦情が寄せられることもあります。

ダリヤ
「それでも魔道具師はやめられない、やっててよかったと思える日があるんだ」

ダリヤの父親は魔道具師としての腕を高く評価され、国から名誉男爵の地位を賜りました。

そんな超一流の父親に愛情を注がれながらダリヤは魔道具師としての道を歩み始めたのです。

幼い頃から魔道具に触れ始めたダリヤは、父親の元で基礎知識を学び始めました。

魔道具に夢中なダリヤは初等学院を出てから魔道具科の高等学院に進学します。

そして高等学院を卒業すると学院研究室で教授の助手として働き出しました。

ここからダリヤは家と学院を往復する日々を過ごすことになります。

真剣に魔道具と向き合ったダリヤは17歳の春を迎えました。

ダリヤ
「ただいまー」
父親
「帰ったかダリヤ、俺の親友テオドーロの息子でオルランド商会の次男坊、おまえの兄弟子トビアス・オルランドだ」
ダリヤ
「なに突然、父さんまた酔ってるの?」
父親
「ちょこっと飲んでるが本気だ!」

父親はいつもお酒を飲んでいるので何を言っているのか分かりません。

さらに自分のほうが先に教わっているのに、兄弟子だと紹介されたことに苛立ってしまいます。

それでもダリヤは怒りの感情を表に出す事はありません。

自分の本心を表に出さないことも前世で学んでいました。

このように前世で学んだ記憶がダリヤを成長させていくことになるのです。

ただし魔道具に夢中なダリヤはトビアスとの出会いで現世での運命を激変させることになってしまいました。

父親から紹介されたトビアスは良い意味でも悪い意味でもダリヤの人生に大きな影響を及ぼすことになっていくのです。

 

 

うつむいていたばかりの前世をやり直すように前を向き始めたダリヤの姿が印象的でした。

前世の記憶を活かして様々な魔道具を作ろうとする前向きな様子からは勇気を貰えますね。

ポジティブなヒロインが魅力的な『魔導具師ダリヤはうつむかない』

現代社会の文明が次々と登場するので共感しやすい物語です。

斬新な設定の注目作品を見逃さないでください。

後編

兄弟子という言葉に納得できないのですが、ダリヤは仕方なく自己紹介することにします。

ダリヤ
「娘のダリヤです、よろしくお願いします、トビアスさん」
トビアス
「トビアスでいいよ、敬語もいらない」

この出会いに戸惑うダリヤだったのですが魔道具一色の日々が変わることはありません。

いつものように研究を続けていると、父親が夕立にあってずぶ濡れの姿で帰ってきました。

父親は防水効果を持つサンドリザードの皮を使ったコートを着ていたのですが、完全な防水を期待できるものではありません。

この異世界で雨傘は生活に馴染まずあまり普及していませんでした。

そのため父親のようにマントやコートを雨具に使っている人が多くなっています。

ダリヤ
「どうせなら傘よりも身軽で防水性を備えた視界を遮らない雨具・・・でも前世でいうビニールのような完全防水生地はないし・・・」

異世界にはビニールのように水を弾いてくれる記事は存在していません。

ダリヤは存在していないのであれば作ってしまえばいいと考えました。

ここからダリヤの防水布作りがスタートしたのです。

まずは防水生地の試作品を作り始めました。

トビアス
「ダリヤ・・・キミそのうちブルースライムに恨まれるよ?加熱や日干しで成分を凝縮させてシート状に伸ばしても布への定着率が悪くて諦めたんだろ?」
ダリヤ
「ええ、それから色々試してみた結果、干して粉末状にしたものを薬液で溶いて塗布するのが一番定着魔法の効きがいいってわかったの」

試作用の材料として大量のブルースライムを日干ししています。

端切れで布への定着率を上げていく中で、スライムの粉末を溶いた薬液を布の中央にのせ表面全体に均一に貼り付けるてから防水効果を施すことが最良の方法だと分かりました。

しかし定着魔法をかけようとするのですが、布の面積が広いため集中力を維持することができません。

ダリヤの魔力は庶民としては多い方です。

それでも防水布を完成させるほどではありませんでした。

するとトビアスが辛抱強く地道に数をこなせばコツが分かってくると教えてくれます。

トビアス
「俺も今銀板で平面付与を練習中だから全部師匠からの受け売りだけど」

教えのおかげで少しずつダリヤの魔力は向上していきました。

その後は服飾工房に勤める友人の協力を得て服としての試作が進んでいきます。

しかし姉のイルマに使用感のレポートを頼むと、生臭いや不気味など厳しい意見が返ってきました。

ダリヤは家にある薬品だけでなくオルランド商会にも取り寄せを頼んで様々な薬品を試し終えています。

ダリヤ
「薬品よりスライムを見直すべき?冒険者ギルドに大量発注したスライムは鮮度もいいし素材としてはこの上ない状態、消臭と色素と厚みと手触り・・・」

全てを解決する方法が必ずあると思うですが、今のダリヤには思い浮かびません。

苦悩するダリヤは薬品を眺めながら眠ってしまいます。

その姿を見ていた父親がダリヤに服をかけてくれました。

父親
「・・・やれやれ、大きくなったなぁ、ヒントだけな」

薬品の前にフラスコを置いてから立ち去っていきます。

少し経ってから目覚めたダリヤはフラスコを見ると解決策が思い浮かびました。

解決策によって防水布を完成させたダリヤは、魔道具の登録をするため商業ギルドへ向かいます。

この異世界では魔道具をギルドに登録して利益契約を結ぶシステムが構築されていました。

日本の特許にあたるシステムによって開発者は一定の金額を手に入れることができます。

ただし名義登録は15歳からなので、ドライヤーは父親の名義となっていました。

それでもダリヤは防水布とそれを使ったレインコートの製品登録を完了させます。

10代の若さで登録した魔道具が2つもあることは素晴らしい功績として称えられました。

そしてダリヤが開発した魔道具は大ヒットし、順調に売り上げを伸ばしていきます。

他にも斬新なアイディアと前世の記憶で次々と新作を開発していきました。

その中でトビアスとダリヤの間に縁談話が浮上します。

お互いを支え合うため結婚することになったのですが、この結婚によってダリヤは残酷な運命を辿ることになってしまいました。

ダリヤ
「もうやめよう、嫌なことは嫌、好きなことは好きと言おう、幸い手には職があり一人で生きていくこともできる、頑張って仕事して行きたいところに行き食べたいものを食べ飲みたいものを飲もう、自分の道は自分で照らそう」

うつむくことをやめたダリヤの運命とは・・・!?

 

『魔導具師ダリヤはうつむかない』はこんな人にオススメ

ポジティブな気持ちになれるSFファンタジー漫画を探している人にオススメです。

前世での後悔を転生された異世界で解消させようとするヒロインから勇気を貰ってください。

自分の進む道を自分で決めることにしたヒロインの心意気に感動できる『魔導具師ダリヤはうつむかない』

明るい性格で魔道具作りに没頭するダリヤをとても可愛らしく表現していますよ。

うつむいていても物事が好転しないことを学んでみてください。

 

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