きみは謎解きのマシェリのネタバレ(漫画)!試し読み情報も!

今回は「糸なつみ」先生の『きみは謎解きのマシェリ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『きみは謎解きのマシェリ』はこんな漫画(あらすじ)

昭和初期の日本では和洋折衷が入り乱れ、日を重ねるごとに景色が移ろっていました。

そんな時代の銀座で星野美津子は日本初の女性探偵として忙しい毎日を過ごしています。

しかし職業婦人は昭和初期の日本ではまだまだ地位を確立できていません。

女性の社会進出に厳しい時代の中で懸命に働く美津子の元に、喫茶店で働くイケメンの吉田朔から奇妙な依頼が舞い込みました。

その依頼内容の背景にはトランスジェンダーの問題が大きく関わっていたのです。

世の中に対して不平等を感じている人の悩みを解決する女性探偵の活躍を描いた『きみは謎解きのマシェリ』

今回は昭和のノスタルジックな雰囲気を纏ったサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

LGBTや夫婦別姓など現代の社会問題にメスを入れていく物語をじっくりとお楽しみください。

 

『きみは謎解きのマシェリ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

大正が終わり銀座には和洋折衷が入り乱れるようになっていました。

そんな銀座で星野美津子は職業婦人の女性探偵として働いています。

いつものように依頼を遂行した美津子が、依頼者との待ち合わせ場所へ向かいました。

すると探偵事務所の所長から、帰りに猫のおやつを買ってきてほしいと頼まれます。

美津子
「12時には店に着くわね、あーやだなー、また言われるんだろうなー、イヤミ」

想像通り待ち合わせ場所に到着すると、女性なのに仕事が早かったとイヤミを言われました。

それでも美津子は笑顔を崩しません。

卑下されている美津子なのですが、事務所内では業績がトップなので自分の仕事に自信を持っています。

美津子
「探偵業というのは浮気調査から人捜しまで訳アリな依頼人の悩みを解決し寄り添い尽力する職業である、それがどんなに癪に障る相手であっても」

依頼主に自分がトップの業績だと勝ち誇った美津子は、自分の行動を悔やんでいました。

もしかしたら依頼主から苦情が来るかもしれません。

このように昭和初期の東京は目まぐるしく環境が変わっているのに、女性の立場が認められるような動きは進んでいませんでした。

思い通りにいかない日々が美津子を息苦しくさせています。

そんなことを思いながら外の景色を見ていると、喫茶店シチリアの男性店員が声をかけてきました。

「探偵さんですか・・・?小説みたい・・・カッコいい・・・」

男性が王子様のようなイケメンだったので美津子は思わず固まってしまいます。

しかし探偵は決して目立ってはいけません。

美津子
「どうぞ、おかまいなく・・・」
「あぁ待って!あなたに頼みたいことが」

イケメンの男性店員は美津子にお願い事がありました。

その内容は落とし物の靴についてです。

美津子
「落とし物?片方だけ?」
「そう片方だけ店の入り口に落ちてたんです、大雨の日にね、ミステリーでしょう、まるで僕に見つけてほしかったみたい」

笑顔でお願い事をするイケメンに対して、美津子はからかわれている気がしてきました。

物珍しさで遊ばれては迷惑なのでイケメンの依頼を断ろうとします。

するとイケメンが靴に宝飾されたものがダイヤモンドだと指摘してきました。

美津子
「え!?そんな馬鹿な」
「うーむ、まさか探偵さんと出会えるとは、警察にも言ったのですが全く相手にしてもらえなくて、靴が脱げても構わないほど何かから逃げなきゃいけなかったのだとしたら助けてあげなきゃ」

イケメンは美津子に靴を預けることにします。

そして何か事実が判明したらこの喫茶店へ来てほしいとお願いしてきました。

美津子
「なんとまあ気障で強引な男の子、今日会った資産家よりも言葉巧みだわ・・・やるわね純喫茶店員・・・」

仕方なく美津子は預かった靴を事務所に持ち帰ります。

愚痴をこぼしながら戻ると事務所には男性の仕事を奪うなという落書きをされていました。

この時代は女性が仕事をすることは良く思われていません。

しかし所長は美津子と一緒に物事を変えていこうと考えてくれていました。

時間がかかるかもしれませんが所長も美津子と共に闘ってくれようとしているのです。

美津子
「この人の言葉に私は何度救われるのだろう」

探偵事務所の面接で美津子は警察官になりたかったことを打ち明けました。

ですが父親には女性の警察官など夢物語だと叱られてしまいます。

そんな美津子に所長は探偵という職業に性別は関係ないと言ってくれました。

自分のことを救ってくれた所長のため、美津子は初心に帰ってイケメンの依頼と向き合うことにします。

美津子は落とし物のガラスの靴に関する真相を突き止められるのでしょうか!?

 

 

ジャンルはサスペンス漫画なのですが、LGBTなどの社会問題を扱った奥の深い物語だと感じました。

現代でも解決できていない問題なのに、舞台を昭和初期とした設定に作者の熱いメッセージを受け取ることができますね。

今こそ変わらなければいけない不平等をテーマにした『きみは謎解きのマシェリ』

LGBTも個性の1つであることを分からせてくれる素敵な物語です。

人それぞれの個性を大切にできる社会の実現を願いながら作品の世界観をご堪能ください。

後編

依頼と真剣に向き合おうと思った美津子がイケメンの勤める喫茶店へ向かいました。

美津子
「ダイヤモンドは本物、イタリア製で先月近くの百貨店に入ってきたばかり、見抜くなんてすごいわねあなた、鑑定の技でも習って?」
「いえ僕はただの女給ならぬ男給、吉田朔と申します、来てくれて嬉しい」

ここで初めて2人が自己紹介していると、男性が慌てた様子で喫茶店に入ってきます。

男性は落とし物の靴が自分の物だと主張してきました。

しかしダイヤモンドの靴であるため朔は慎重に対応することにします。

正一
「幼なじみにその靴・・・プレゼントしたかったんです!でも・・・喧嘩してしまって・・・やけになって・・・」
「もう片方の靴は?」
正一
「か、川に捨てました」

ここで朔が男性のことを思い出しました。

男性は呉服屋の娘と喫茶店によく来ていたのですが、呉服屋は厳格で格式ばった家系です。

そのためダイヤモンドが宝飾された派手な靴を受け取ってもらえるとは思えません。

「絶対に似合わないし父親が許さない、そんなものを贈ろうとしたのですか?僕だったらもっと気の利いたものをわたすけども」
正一
「に、似合う似合わないなどと知った気になって決めつけないでいただきたい!」

男性は顔を赤くしながら帰っていきました。

その様子を見て朔は男性が嘘をついていたと確信します。

「慎重にならないと、ネッ美津子さん!」
美津子
「決めつけるのは早いわ」

探偵として嘘だと判断するのはまだ早いと思う美津子は呉服屋の娘を訪ねてみることにしました。

朔の記憶していた通り確かに呉服屋の文江は男性と幼なじみです。

文江
「正一くんがそんなことを・・・たしかによくシチリアでお茶をしていましたが・・・」
美津子
「この靴に見覚えは?」

文江が質問に答えようとすると、呉服屋の主人が現れました。

探偵を胡散臭いと思っている主人に美津子たちは追い出されてしまいます。

文江
「すみません、父が・・・」
美津子
「いいえこちらこそ・・・おじゃましました・・・」

結局これ以上の質問をすることはできません。

朔は自分の推理が外れているかもしれないと思い不安になります。

文江
「はっきりとは覚えていないのですが美しい女性がその靴を履いていたような・・・」

美しい女性について尋ねても、これ以上は知らないと言われました。

文江の言い方に美津子は違和感を覚えます。

そのため川に捨てたという正一の言葉を信じ、もう片方の靴を捜索することにしました。

予想が的中して大喜びするのですが、見つかった靴には金髪のウィッグが付着しています。

実は正一の靴だということは本当なのですが、正一は文江にプレゼントするつもりはありませんでした。

美津子
「私と一曲お願いします、幼なじみにプレゼントするものではなく自分のために買ったものだとおっしゃってくださればよかったのに」

正一はジュリアという名前の女装姿に変身し、ダンスホールで売れっ子ダンサーとして働いていたのです。

男性でいる時の自分を仮の姿だと感じていた正一は、幼なじみの文江を裏切っているような気分になっていました。

一番仲の良い友達にこれ以上嘘を重ねたくありません。

そう思った正一はダイヤモンドの靴を履き、女装した姿で文江と会うことにしました。

文江
「私は悪夢を見ているの?」

正一はただ本当の自分の姿で文江と街を歩きたかったのです。

そして洗いざらい全てを話したいと思っていました。

文江の前から逃げ去った気持ちを正一は女性の美津子には理解できないと断言します。

しかし美津子は物事を変えていくには時間と手間がかかると説明しました。

美津子
「時間はかかるかもしれないしつらい思いもたくさんするかも、でもあなたの声に耳を傾けてくれる人は必ずいます、正一さんの目の前にはもういるんじゃないですか?」

ここで朔が正一の前に文江を連れて来ます。

文江が正一に悪夢だといった理由は、彼が自分のことを女性として見ていなかったことに傷付いたためでした。

女性の自分には正一を理解できないと嘆いてもいます。

そんな文江の心を動かしたのは朔の言葉でした。

「なぜ正一さんは女性の姿で現れたのでしょう、あなたとこれからもずっと一緒にいるために本当の姿をみせたんじゃないかな、大切なのはどう寄り添うか、それって性別関係なく出来ることだと思いません?」

朔のおかげで文江は性別の壁に囚われる必要が無いことを理解したのです。

こうして美津子と朔は靴を探し出しただけでなく、正一と文江の絆も修復することができました。

しかしこの時代には悲観的で現実的な問題が山積されています。

2人はこの世の中を平等で平和な世界に変えることができるのでしょうか!?

 

『きみは謎解きのマシェリ』を読んだ感想

単純に事件を解決するだけでなく心の悩みも解消した2人の活躍に感動しました。

特に2人ともが自由で平等な考え方なのが素敵ですね。

現代の日本にも存在する様々な問題を提起していく『きみは謎解きのマシェリ』

差別や偏見がとても醜いことを教えてくれる素敵な物語になっています。

他人の個性を認めることが素晴らしいというメッセージを受け取ってください。

 

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