肉祓村(にくそぎむら)のネタバレ！ホラー漫画の結末はどうなる？

今回は「原作 碧海景　漫画 アビディ井上」先生の『肉祓村』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『肉祓村』はこんな漫画(あらすじ)

富士の樹海にある肉祓村にはカニバリズムという悪しき習慣が遺されています。

村に迷いこんだ人間を喰らうと噂される肉祓村を高校生の夏目竜が訪れました。

竜の目的は行方不明になった兄を探すためだったのです。

兄の手がかりを探す竜は肉祓村の入口で女子高生の藤ヶ谷愛衣と出会いました。

都市伝説の真相を明らかにしたいと思う愛衣と、兄の行方を追い求める竜。

そんな2人の前に現れたのは肉を削ぐ肉祓村の村民たちだったのです。

恐ろしい風習が残る村でスリリングな展開が巻き起こっていく『肉祓村』！

今回は戦慄が走るホラー漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

冷や汗をかきながら物語の世界観を満喫してみてください。

『肉祓村』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

20XX年7月某日、肉祓村に向かうバスの中で夏目竜がスマホで情報を検索しています。

ネットには樹海に迷いこんだ行方不明者の一部が暮らす村が肉祓村だという書き込みがありました。

都市伝説なのですがこの噂は多くの人に知れ渡っています。

しかしこれまで肉祓村の存在は公になっていませんでした。

その理由は肉祓村へ向かうためには幻の洞窟“火穴”という場所を見つけなければならないためです。

「ここにいるのか・・・くそっ、いったい火穴なんてどこにあるんだよ」

樹海の中を彷徨っている竜は火穴がどこにあるのか分かりません。

彼が困りながら休憩していると、背後から物音が聞こえてきます。

「サイアクー、なんかすっごいかゆーい！虫だわ、虫、あら・・・君・・・誰？」

「いやそっちこそ・・・」

物音の正体は女子高生でした。

「わかった！さては君も都市伝説のサイト見てここに来たってクチ？そーでしょ？」

「えっ・・・あの・・・」

女子高生とは目的が違うため、竜は言葉に詰まってしまいます。

「あれでしょ？肉祓村のやつ！そこに行くのは火穴を探さないとダメなんだけどわっかんないのよ、ねー君ぃ知らない？」

「いや俺は・・・」

なかなか目的を話さない竜に対して女子高生は不信感を抱くようになっていきました。

「あやしいなー、ひょっとしてアナタ・・・自殺志願者？」

「なんで俺が自殺なんかするんだよ！」

女子高生は竜のことを自殺志願者を装った殺人鬼だと勘違いして逃げ出してしまいます。

すると女子高生が洞窟の中に落ちてしまいました。

「やだぁサイアク！落ちたとこがあんな上じゃん！」

「助かっただけマシだろ！」

女子高生のことを助けようとした竜も一緒に落ちてしまいます。

「うそ・・・肉祓村も見つけられないまま私たち・・・遭難！？」

しかし洞窟に落ちたことで竜があることに気がつきました。

「いや・・・そうでもなさそうだ、木材のカケラがあるってことは人が通ったことがあるって証拠だ、しかもこの広さ、地図に書いてあるどの洞窟でもない・・・つまりここが火穴の中！？」

「そうよ！だってこの木片、サイトで見たのと一緒！ついに火穴に辿り着いたのよ！」

2人はそのまま洞窟内を歩き始めることにします。

その道中で女子高生が寒いと言い始めました。

「そんな軽装で山に来るとかナメすぎだろ、ってかその制服って深間高だろ？有名な進学校の」

「私は深間高のオカルト研究会一年”藤ヶ谷愛衣”、肉祓村都市伝説の真相を確かめる為に来たの！」

愛衣は肉祓村にまつわるカニバリズムが実際にあるのか確かめにやってきたのです。

果たして2人はこのまま肉祓村へ辿り着くことができるのでしょうか！？

富士の樹海を舞台にしたことで恐怖感が増していますね。

また肉祓村への道中が険しい道のりだという点も隔離された感じが出ていると思いました。

人が人を喰らう様子をスリリングに描いていく『肉祓村』！

ここから竜と愛衣は恐ろしい悪習に巻き込まれていくことになります。

2人を襲う最悪な展開から目を離さないでください。

後編

愛衣は自己紹介を終えると竜が肉祓村を目指す目的を聞くことにしました。

「俺の名前は夏目竜、学年は同じで十六歳、そしてこれが・・・俺がここに来た理由だ」

自己紹介した竜が愛衣に手紙を見せます。

「え・・・ちょっとコレって」

「誰かのイタズラかと思うだろ？送り主は夏目洋、六年前に失踪した俺の兄貴だ」

夏目洋は十歳の時に「捜さないで下さい」という置手紙を残して失踪していました。

両親は何度も捜索願を出したのですが洋は見つかりません。

その内に両親は洋が死んだと思うようになっていきます。

しかし竜だけは兄がどこかで生きていると信じていました。

そんな竜の元に2日前、洋から「火穴の奥に眠る村で待つ」という手紙が届けられたのです。

「で、でもこれでハッキリしたわね！肉祓村は存在する！あとはこの目で確かめるのみよ」

「お前なぁ」

「だから竜くんもお兄さんときっと会えるよ、ねぇちょっと！あれ出口じゃない？」

洞窟の出口を抜けると少し寂れた村がありました。

ですがここが肉祓村であるかどうかは2人には分かりません。

「本当にここが自殺志願者の集まる村なのか・・・」

「けっこう古い建物ばっか、なんかタイムスリップしたみたい」

スマホを見てみるとこの場所は圏外になっています。

2人が周囲を見回していると大人と子供の話し声が聞こえてきました。

どうやら子供が転んでしまったため、大人がなだめているようです。

竜はこの人たちに兄の手がかりを聞いてみることにしました。

「あの・・・この村に夏目洋って人いますか？」

しかし村人からは聞いた事がないと言われます。

次の瞬間、子供が「お父さん」と言いながら走り出しました。

竜は子供の父親を見ると満面の笑みを浮かべます。

「よ・・・洋兄ちゃん！？洋兄ちゃん、俺だよ・・・竜だよ」

ようやく兄と再会できたため、竜の目には涙が浮かんでいました。

ですが兄から返ってきた言葉は意外なものだったのです。

「キミ誰？悪いけど人違いじゃないかな・・・」

「何言ってんだよ・・・アンタは俺の兄貴の夏目洋・・・見間違うわけないだろう？」

「だから人違いって言ってるじゃないか、俺の名前は秋月和樹、夏目洋って人じゃないよ」

これまで必死に探してきたのに人違いと言われた竜は怒りを感じてきました。

「ふざけんなよ・・・この六年間・・・俺がどんな想いで過ごしてたと思ってんだよ！こんな手紙出しといてそれでもまだシラを切るつもりかよ！？」

手紙を見せながら問いかけるのですが兄の様子が変わることはありません。

しかし立ち去ろうとする兄が竜に声をかけてきます。

「今すぐこの村から出るんだ、りっくん」

自分のことをりっくんと呼んだため、竜は彼が本物の兄であることを確信しました。

「この村から出ろ？どういうことだよ・・・でもあの人は洋兄ちゃんだった・・・じゃあいったいこの手紙は・・・」

手紙と行動が違うこと不思議に思っていると、多くの村人が周囲に集まってきます。

村人たちは洞窟でカスリ傷を負った竜と愛衣におまじないを掛けようとしてしてきました。

その様子を不気味に感じた2人は慌てて逃げ出すことにします。

「ねぇ竜くん、この村変だよ！帰ろうよ！竜くん！」

「悪いけど・・・愛衣お前は帰れ、俺は兄貴を連れ戻す」

「ちょっと正気！？人が心配して言ってんのに！私は帰るからね！」

愛衣が帰ろうとすると辺りが霧に包まれ始めました。

その霧の中から鉈を持った化物が現れます。

化け物は「トンデイケ・・・イタイノ、イタイノ」と呟きながら、洋の子供に向かって鉈を振りかぶりました。

とっさの判断で子供を化け物から遠ざけた竜。

「愛衣！逃げるぞ！」

「逃げるってどこによ！」

「とにかく走るんだよ」

2人は必死になって化け物から逃げ出すことにしました。

いったいこの化け物の正体は何なのでしょうか！？

そして竜と愛衣の運命はどうなってしまうのでしょうか！？

ここから先のスリリングな展開は、実際に漫画を読んでお確かめください。

碧海景先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

火葬場のない町に鐘が鳴る時のネタバレ！無料試し読み情報も！

2017.12.30

『肉祓村』を読んだ感想

自分の素性を明かさないようにしている兄の様子がミステリアスですね。

また竜と愛衣の前に現れた化け物の姿が恐ろしかったです。

カニバリズムをテーマにしたショッキングな内容になっている『肉祓村』！

ホラー漫画が好きな人にはたまらない物語になっています。

冷や汗をかきながら作品の世界観をご堪能ください。

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