火葬場のない町に鐘が鳴る時のネタバレ!無料試し読み情報も!

今回は「漫画 和夏弘雨 原案 碧海景」先生の『火葬場のない町に鐘が鳴る時』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『火葬場のない町に鐘が鳴る時』はこんな漫画

幼かった子供時代をみとず町という田舎で過ごした勇人。

大好きな幼なじみの咲がいるこの町に、彼は10年ぶりに帰って来ることになりました。

しかしみとず町には勇人がまだ知らない奇妙な掟があったのです。

夕方6時になり耳障りな鐘が鳴り響く時、この町には冥奴様と呼ばれる化け物が現れ人々を殺害していくのでした。

咲と勇人が冥奴様と対峙する姿を描く『火葬場のない町に鐘が鳴る時』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

戦慄が走るサスペンス漫画の恐怖をじっくりと体感してみてください。

 

『火葬場のない町に鐘が鳴る時』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

みとず町の中を元気に遊び回っている勇人と咲。

幼い頃の二人はいつもこうして仲良く遊んでいました。

咲(子供)
「ゆうと!さきのことつかまえられたら、おヨメさんになってあげてもいいよーっ」
勇人(子供)
「ば・・バカヤロー!だっダレがおまえなんかと・・っ」

この日の二人は野原で追いかけっこをしているようです。

しかし日暮れになるとこの町に不穏な空気が漂い始めました。

咲(子供)
「や・・やば、もう日暮れ・・メイドさまがあたしらを食べにくる!」

年月は流れ10年後、勇人を乗せたトラックがみとず町に向かっていました。

勇人
「8軒目の引っ越し業者に断られた後、父は自分で運転していくよと言った」

そのため多少乱暴な運転になってしまっているようでした。

勇人たち家族がみとず町を訪れるのは10年ぶりの事です。

そのため勇人は懐かしそうに景色を眺めていました。

母親は未だにこの引っ越しに納得していない様子なのですが、勇人は秘かに喜んでいたのです。

勇人
「ワクワクがドキドキに変わってきた、本当に帰って来たんだな、みとず町に、咲のいる町に・・・!」

みとず町に到着すると、両親が商店で買い物を始めました。

勇人は両親と別れ一人で散歩に出かけます。

勇人
「咲の家へ行ってみよう、ここからならそんなに遠くなかったはず、僕がみとずに戻ったことだけ伝えておこう」

過去の記憶を頼りに咲の家を捜しながらみとず町を歩き始めた勇人。

平常心を装っているのですが、内心では咲に会えることで緊張している様子です。

しかし咲の家があった場所には新しくマンションが建設されていました。

勇人
「咲もどこかへ引っ越したんだ、もう・・・咲には会えないのか」

幼い頃に遊んだ廃バスなどは残っていたのですが、咲の家はどこにも見当たりません。

仕方なく両親のいた場所へ戻ると、そこには誰もいなく気が付くと商店が燃えていました。

勇人
「かかっ火事!!おおおーい!誰かいないの!?店員さーん!」

すると屋上から一人の女性が顔を出します。

勇人
「店員さん何で屋根の上に?火事だ早く逃げて、飛び降りろ、僕が受け止めるから」

彼の声に反応した女性は思い切って屋上から飛び降りてきました。

果たして女性の命は無事に助かるのでしょうか!?

 

 

幼い頃の大切な記憶を胸に、10年ぶりにみとず町を訪れた勇人。

しかしそこに会いたかった咲の姿はありませんでした。

勇人はこのまま咲とは会えないままなのでしょうか?

どこかノスタルジックな雰囲気を纏った『火葬場のない町に鐘が鳴る時』

しかし物語はここから本格的なサスペンスホラーへと変貌していきます。

火事の現場から飛び降りてくる女性にも注目しながら続きをご覧ください。

後編

女性を助けようと下で待ち構える勇人。

しかしここで飛び降りてくる女性の顔に見覚えがあることに気が付きます。

勇人
「あれ?もしかして・・・咲!?なの!?」

咲も勇人に気が付いたのか、飛び降りながら彼の顔面に強烈なキックをお見舞いしました。

勇人
「何でっ!?」
「消火器!柱の裏!」

なんとか協力して火を消し止めた二人。

ここで勇人がようやく再会を喜びます。

勇人
「ひ・・久しぶり、咲・・よかった・・この町にはもういないのかと、二度と会えないのかと思ったよ」
「・・・誰?あなた誰です?」
勇人
「そりゃそうだ十年ぶりだもんな、ゆうとだよ、幼なじみの卯月勇人!」
「知らない・・・私そんな人知りません」

咲の言葉にだんだんショックを受けていく勇人。

自分の事を思い出してもらおうと子どもの頃の写真を見せることにします。

しかし咲はその写真を叩き落してしまいました。

勇人
「ふん何だよ、まっ先に会いたくて捜したのに、ずっと大切な親友だって思い続けてたのは僕だけだったわけね、がっかりだ」
「私にもとても大切な幼なじみがいたわ、その人は気が小さくて頼りなくて照れ屋で・・・そんな不器用なバカのこと私は大好きだった」

大切にしていた幼なじみは、ある日突然彼女の前からいなくなってしまいます。

そのことが今でも悲しいと思っている咲。

「まっ先に会いたい?ずっと大切な親友?今ごろそんなセリフはくんなら、あの時何で私に一言も言わずに黙っていなくなっちゃったのよ!」

勇人がいなくなってから泣き続けた咲は、その悔しさをぶつけるかのように彼の胸を何度も叩きます。

その気持ちが伝わったのか勇人は黙って受け止めていました。

「私があの日から何日泣き続けたか知らないでしょ!大嫌い!大っきらい、大っきらいだよ!ゆうとっ!」

次の瞬間、商店の中にある鳩時計が6時をお知らせしました。

この音に慌てる咲はすぐに勇人の腕をつかみ走り始めます。

「覚えてる?みとず町では日が暮れたら誰も外に出歩かないこと」
勇人
「そ・・そういえば古くからの迷信の影響で・・・」
「迷信じゃなかったの、夕方6時を過ぎると町には不思議な鐘が鳴る!その音を聞いたら夜明けまで絶対外へ出てはいけない、冥奴様が迎えにくる」
勇人
「冥奴・・様だって!?」

冥奴様とはみとず町に住む人なら誰でも知っている、昔話に出てくる怪物です。

良い子は冥奴様に守られ、悪い子は冥奴様に食べられるという迷信が信じられていたのでした。

咲が勇人を連れて走っていると、ひどく不快で禍々しい鐘の音が鳴り響き始めます。

この音と共に現れる冥奴様とはいったい何者なのでしょうか!?

その正体は実際に漫画を読んで、ご自分の目でお確かめください。

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『火葬場のない町に鐘が鳴る時』はこんな人にオススメ

とてもスリリングな漫画なので、サスペンス漫画やホラー漫画が好きな人にオススメしたいですね。

ストーリーも絵のタッチも一級品なので、すんなりと物語の世界に入り込めると思いますよ。

田舎町を舞台にしているところも、恐怖を倍増させる一因になっていますね。

本格的な恐怖とミステリアスな展開が読者を惹き付ける『火葬場のない町に鐘が鳴る時』

この漫画は読まないと損をしてしまうほどの名作となっていますよ。

 

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