今回は「原作 木場健介 作画 うるまなつこ」先生の『誰かを呪わずにいられないこの世界で』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『誰かを呪わずにいられないこの世界で』はこんな漫画(あらすじ)
人を呪い殺す呪殺という不可思議な事件を解決するため、呪解探偵の冴山清春が動き始めました。
今回の犯人は呪いの電話でクラスメイトや先生を虐殺している野島幹也という男子高校生です。
表と裏の顔を使い分けている幹也を犯人だと思う人はいません。
しかし冴山は優れた洞察力と呪神の尻尾という超能力を駆使して幹也を追い詰めていきます。
呪神と契約を交わした幹也は1ヵ月以内に30人を殺さなければなりません。
冴山に真相を暴かれる前に幹也は目的を達成できるのでしょうか！？
理不尽に人の命を奪う殺人犯を追い詰める探偵の活躍を描いた『誰かを呪わずにいられないこの世界で』！
今回は大人気ホラー漫画の第2話についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
大胆な思考で事件を解決させようとする冴山の推理ショーを満喫してください。
『誰かを呪わずにいられないこの世界で』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
犯人が2年9組の男子21人に絞られたことで幹也が焦り出しました。
呪殺の能力を与えてくれた呪神とは1ヵ月に30人殺すという約束を結んでいます。
約束を破れば幹也は破滅するのですが、このまま呪殺を続けていけば冴山に容疑者を絞られていくのは間違いありません。
呪解探偵の冴山はその穴を突き契約者を追い詰めようとしているのです。
このままでは幹也の悪事が暴かれてしまうかもしれません。
翌日から幹也の冴山殺害計画が幕を開けました。
すぐにでも冴山を呪い殺したいのですが、幹也は呪殺できる条件を満たしていません。
呪殺には様々なルールが存在していて、呪神は人間の携帯電話を利用することにしました。
幹也が殺したい人間に電話を受け呪いのメッセージを再生させるのが一つ目の条件です。
他にも様々な制約がありすべての条件を満たさなければ呪神は相手を殺害してくれません。
まだ冴山を呪い殺せない幹也は作戦を練り直すことにします。
怪しまれないようにするため、犯人が特定されない程度に自分と繋がりのない生徒を殺す事にしました。
ターゲットを探していると3年生の川上先輩という女子が目に留まります。
生徒たちが呪いの電話を恐れケータイを持ってきていない中、SNS中毒の川上は学校にケータイを持ってきていました。
川上は呪いの電話がかかってきても切れば安心だと思っています。
幹也がターゲットを絞っている頃、冴山は警察の捜査本部に招かれていました。
警察は被害者の電話番号を知っていた人物を洗い出そうとしていたのですが、この学校では以前から個人情報を簡単に盗めることが問題になっていたようです。
そのため誰が被害者の電話番号を知っていてもおかしくありません。
警察から捜査状況を教えてもらった冴山は呪神の尻尾について使用回数制限があることを伝えます。
ここからは呪神の尻尾を計画的に使わなければなりません。
大事なことを伝えた冴山は学校へ戻っていきました。
警察はまず被害者の周辺人物について聞き込みを始めることにします。
しかし頭が切れる冴山の扱いには困惑していました。
それでも捜査本部長から探偵に遠慮せず捜査を進めるよう指示が出されます。
人間の能力を凌駕した事件を現場の刑事は担当したことがありません。
捜査に限界があることを感じ取っている冴山は、どのように幹也の殺人を立証するのでしょうか！？
第2話から冴山と幹也の思惑が交錯し始めましたね。
新たな殺人で濡れ衣を晴らそうとする幹也と、何を考えているのか分からない冴山も対比に興味をそそられました。
ミステリアスな展開が読者を魅了している『誰かを呪わずにいられないこの世界で』！
犯行を隠そうとする者と犯行を解明しようとする者のハイレベルな心理戦になっています。
冴山がどのように真相を解明するのか予想しながら作品の世界観をご堪能ください。
後編
冴山が学校に戻ると幹也が挨拶してきました。
下手に隠さない方が利口だと考えた幹也がケータイを冴山に見せます。
しかしあくまでも入院中の弟と連絡を取るためだとカモフラージュしました。
肝が座っている幹也は自分への容疑を晴らすため、同じクラスで不良の梶本という男子を利用することにします。
まずは川上先輩に呪いの電話をかけました。
電源を落としていたのに電話がかかってきたことで川上先輩はパニックになります。
それでも呪いの言葉が聞こえる前に通話を終了させました。
呪いの電話によって川上先輩が第三の被害者となってしまいます。
警察は冴山に犯人が梶本なのか思念体に尋ねて欲しいと命令してきました。
梶本が疑われている理由は亡くなった先生に素行不良で目を付けられていたためです。
さらに弓長と川上に交際を迫っていたのですが両方から断られていました。
そのため警察は梶本の怨恨による犯行だと疑っているのです。
刑事は幹也の思惑通りに梶本を犯人扱いしていました。
しかし冴山は納得していません。
そこで幹也にも意見を求めます。
2人の意見によって刑事はますます梶本を容疑者扱いしました。
ですが冴山はこの段階で決めつけるのは早いと考えています。
ただし冴山はあくまでも探偵であって、捜査の指揮を執るのは刑事なので協力要請には逆らえません。
仕方なく冴山が思念体を呼びだして犯人が梶本なのか尋ねます。
すると思念体が首を横に振りました。
刑事たちの推理が的外れだったことを証明しただけになったのです。
こうして思念体を無駄遣いしてしまいました。
幹也は思い通りに事を進められて満足そうにしています。
しかし冴山の狙いは別にありました。
性格の悪い冴山はあえて刑事に失敗させることで、今のうちに黙らせておくつもりだったのです。
冴山の読み通り質問をミスした刑事は委縮していました。
刑事にも今までの常識で捜査しないことを肝に銘じてもらいます。
見事に刑事を黙らせた冴山が教室を出ると、幹也が歪んだ笑顔を浮かべ始めました。
翌朝、幹也が1人の男子生徒を呪い殺します。
すぐに冴山が殺害時に契約者が教室にいたか尋ねると、思念体は首を横に振りました。
これで容疑者が7人まで絞られます。
焦り始めた幹也は冴山の電話番号を入手するため動き出しました。
果たして契約者と呪解探偵の心理戦はどのような結末を迎えるのでしょうか！？
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『誰かを呪わずにいられないこの世界で』を読んだ感想
呪い殺すことをどんどん楽しむようになっている幹也が恐ろしかったです。
歪んだ魂の持ち主と対峙するため手段を選ばない冴山は魅力的なキャラだと思いました。
互いの目的を果たすため探偵と殺人犯が激しい争いを繰り広げる『誰かを呪わずにいられないこの世界で』！
エピソードごとにどんな結末を迎えるのか気になって仕方なくなる完成度の高いストーリーになっています。
どちらに軍配が上がるのかハラハラドキドキしながら読んでいって下さい。
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