神龍イデアのネタバレ(漫画)!蝕人に脅かされる人類の運命は?

今回は「連打一人」先生の『神龍イデア』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『神龍イデア』はこんな漫画(あらすじ)

世界は人間を喰うだけの蝕人という恐ろしい獣に支配されていました。

この異世界で絶滅の危機に瀕した人類は、壁に囲まれた内側の世界で生きる事を決断します。

神龍という崇高な存在に知恵を授けられた人類は絶望から救われることができました。

外側の世界に存在する蝕人と接することを許されなかったのですが、神龍の背中に乗ることを夢見たログという少年の出現で異世界の常識が一変していきます。

少年の想像力によって変わりゆく異世界を描写した『神龍イデア』

今回は迫力満点のアクションアドベンチャー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

壮大なスケールの冒険劇をワクワクしながらお楽しみください。

 

『神龍イデア』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

恐ろしい化け物から馬に乗った騎士たちが逃げようとしています。

しかし人類を喰らう化物は追撃を緩めてくれません。

その結果、騎士たちは全滅の危機に陥ってしまいました。

人類が暮らしているこの異世界は、蝕人と呼ばれる人間を喰うためだけに存在している化け物に支配されていました。

蝕人による被害で人類は絶滅の危機に瀕してしまいます。

そんな状況を救ってくれたのが、神龍と呼ばれる崇高な存在でした。

神龍は人類に知恵を授けてくれ、蝕人に喰われる絶望から救ってくれたのです。

人類はここから神龍に与えられた壁に囲まれた内側の世界で生き延びることを選択しました。

聖なる地だと信じられている内側の世界でログという少年がリンゴを採ろうとしています。

ログ
「あっ、やっぱり!」おわっ」

落ちてきたリンゴを拾おうとしていると大人たちが現れました。

大人たちはログが拾ったリンゴを奪おうとします。

必死に抵抗するのですが大人の腕力には敵いません。

さらにぶっ飛ばされたログの足を見た大人たちが、蝕人病を患っていると馬鹿にしてきました。

ログが悔しくて涙を流していると兄が助けに現れます。

喧嘩が強い兄は一瞬で大人たちを倒してくれました。

「ったく無茶しやがって・・・いつも言ってんだろ、一人で出歩くなって、母ちゃんも心配すんだろ?ほらリンゴ」
ログ
「・・・あ、ありがと」

本来なら兄にお願いすればリンゴくらい取ってくれます。

しかしログは自分の手でリンゴを手に入れたいと考えていました。

兄は不器用な弟のことを背負って帰ることにします。

「そういえばさぁログ木登りできないだろ?なのにどうやってリンゴとったんだ?」
ログ
「簡単だよ、リンゴが落ちてくるの、ずっと待ってたんだ、毎日リンゴ見てたらリンゴが落ちてくるのがわかったんだ」
「えっ・・・ウソだろ?」
ログ
「ほんとだって、よくリンゴ描いてたからわかるようになったんだ」

絵を描くことが好きなログはリンゴを描いているうちに、落ちてくるタイミングが分かるようになっていました。

2人はそのままバーズという町の製紙工場で働くお母さんの元へ向かいます。

後ろから声を掛けてお母さんを驚かせました。

「母ちゃん腹へってるかなーって思って、なっ」
ログ
「リンゴ、母ちゃんにあげる」

ログがリンゴをバッグから出すと兄がどうやって取ったか説明します。

リンゴが落ちてくるまでログはずっと待っていたのですが、兄はそんな方法を考えたことがありません。

母親
「ずっと待ってたの?母ちゃんのために」
ログ
「最後のひとつだったから・・・」
母親
「ありがとログ!母ちゃんすっごくうれしい!ログは人とちょっと違うところがあるかもしれないけど、そのかわりどこでもいける素敵な心の翼があるのね」

ここで兄がお母さんにログが描いた絵を勝手に見せてしまいます。

ログの絵はどれも母親を描いたものばかりでした。

ログ
「なんで笑ってんの!?」
母親
「だって・・・ククッ、笑ってなんかないって・・・ログの絵にはログのやさしさがいっぱい詰まっててうれしくなっちゃって、母ちゃんの絵はいっぱい描いてくれたから今度はもっと違うの描いてきてよー」
ログ
「違うのって何描いたらいいのー?」
母親
「そうねー、ログの心の中にあるもっともっと楽しいこといっぱい描いてきて」

お母さんはログのことが大好きで仕方ありません。

しかし母親の言葉によってログは壮絶な運命に巻き込まれてしまうのです。

 

 

絵のタッチや登場人物の設定は異なりますが、どこか進撃の巨人を連想させるストーリーになっていますね。

人間を喰らう蝕人の存在も巨人と重なりました。

少年が異世界で冒険を繰り広げていく『神龍イデア』

ログの揺るがない信念が物語のキーポイントになっています。

壮大なスケールのアクションアドベンチャー漫画を心ゆくまでご堪能ください。

後編

母親に楽しいことを描いてほしいと言われたログは、兄と一緒に塀の上を目指します。

「ほんとログって神龍様が好きだよなー」
ログ
「うん!はい」

兄に画材を手渡すと絵を描き始めました。

しかし兄は何を描いていいのか分かりません。

対照的にログは猛烈なスピードで自分が思う楽しいことを描いていきます。

しかし兄に絵を取り上げられました。

「ログ・・・なんだよこれ」
ログ
「神龍様に乗って空を飛んでみたいなーって思って!空の上にある天空の世界にも飛んでいけるかもしれないだろ!?すっげぇ楽しそうだと思わない!?」

思い描いた楽しいことを素直に打ち明けます。

すると急に兄が慌て始めました。

「お前何言ってっかわかってんのかよ!何乗るって?わけのわかんねぇ、ってかできるわけねぇし!とにかうそんなこと口にしちゃダメなんだよ!ほら、しまっとけ」

絵を片付けるように注意されます。

しかしログは兄の言葉理解できません。

ログ
「なんでだめなの?」
「なんでって・・・いいか!神龍様はこの世界をつくった世界で一番とんでもなく偉い神様なんだよ!」

この世界では神龍様を乗り物のように考えたりすることは禁じられています。

決まりを破った場合は罪を償わなければなりません。

ただしログは純粋な憧れを語っただけで、神龍様を冒涜するつもりなどありませんでした。

ログ
「でもログは神龍様をバカになんてしてないよ!神龍様に乗って一緒に遊んでみたかっただけだし、なんでダメなの!?」
「ダメなもんはダメなんだよ、こんな絵教団の奴らに見つかったら最悪殺されるかもしれねぇんだぞ!」

まだ幼いログは教団の恐ろしさを知りません。

頭ごなしにダメだと言われたログが一人で帰ろうとします。

ログが駄々をこねていると近くを教団の馬車が通りかかりました。

教団の司教は内地の住民に向かって、神龍様を信じていれば幸福と恵みがもたらされると語りかけていきます。

蝕人に支配された外の世界よりも神龍様が作ってくれた内地こそ平和であると教団は信じていました。

運悪く教団の馬車とログが衝突します。

衝撃で落としてしまった絵を司教に見られてしまいました。

兄の行っていた通りログの絵は神龍を冒涜していると判断されます。

そして蝕人病を患っているログの心が生まれながらに汚れていると指摘されました。

教壇は神龍様が妄想と絵空事を嫌うと信じています。

かつて外の世界に妄想を抱き、神の領域に足を踏み入れようとする者たちがいました。

しかし帰ってきた者は存在しません。

教団は彼らが蝕人に喰われたと考えています。

信じている教えを説いたところで、司教がログに許しを請うよう命じました。

「ログ!落ちついて言うんだ!もうしないって!簡単だろ!」

許しを請わなければ何をされるか分かりません。

そのため兄は必死にログを説得しようとします。

ですがログは自分の気持ちに噓をつくことはできませんでした。

ログ
「そんなのわかんないよ!だって・・・ログには他にできることなんて何もないんだもん・・・」

母親に言われた自分の楽しいことを描くため信念を曲げません。

すると司教がログの身体を掴み、塀の外へ投げ捨てました。

弟のため兄も塀の外へ飛び降ります。

「ん˝ぁあ」

2人は外の世界に転落しました。

ログが意識を失った兄を解放していると蝕人の足音が聞こえてきます。

ログ
「ログのせいだ・・・兄ちゃんはいつも・・・いつもログを守ってくれてたのに・・・だから・・・だから今度は絶対に守らなきゃ、ログが守らなきゃ」

蝕人が現れたことによって絶望と恐怖に包まれた世界を変えるログの戦いが幕を開けることになりました。

連打一人先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

オキテネムルのネタバレ(漫画)!この物語の魅力とは?

2017.12.03

 

『神龍イデア』はこんな人にオススメ

胸をワクワクさせてくれるアクションアドベンチャー漫画が読みたい人にオススメです。

主人公の成長と自由のため戦う姿が見所になっていますよ。

壮大なスケールで異世界の運命を描写した『神龍イデア』

連打一人先生の渾身作です。

自分の夢を守るため戦い続ける少年の姿から勇気を貰ってください。

 

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