『虐めを待つ人』のネタバレ(漫画)!結末はどうなる?

今回は「漫画 あしだかおる 原作 島田妙子」先生の『虐めを待つ人』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『虐めを待つ人』はこんな漫画(あらすじ)

5歳の頃、島田妙子は2人の兄と父親の4人で幸せに暮らしていました。

しかし父親が仕事に行っている間に住んでいた団地で火事が起こってしまいます。

火事に巻き込まれることはなかったのですが、子供たちは児童養護施設に預けられることになりました。

その後、父親が連れてきた新しい母親との生活がスタートします。

ただし新生活は妙子にとって地獄の始まりを意味していました。

虐待防止を目指す原作者の実体験に基づいた『虐めを待つ人』

今回は残酷なヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

絶対に許されない社会問題と向き合うきっかけにしてみてください。

 

『虐めを待つ人』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

小学5年生の冬、帰宅した妙子が部屋の中で怯えています。

ビクビクと震えている理由は母親の怒鳴り声が聞こえてきたためでした。

妙子
「きたっ、お母さんや!耐えるんや、ちょっとガマンしたら今日の分は終わりや」

虐待とは虐めを待つと書く非常に嫌な言葉です。

しかし妙子の状況を表現するには、虐めを待つという表現が最適となっていました。

清美
「妙子!ちょっとこっち来!おまえはホンマに腹の立つ子やわっ、いったい誰に似たんやっ」

この日も母親から暴力を振るわれてしまいます。

ただしどんなに虐待を受けても妙子が泣くことはありません。

妙子は泣くと母親がさらに逆上することを知っているのです。

妙子
「お母さんの気が収まるまでや、早よ・・・早よ終わって・・・」

虐待が終わるまで必死に耐えるしか身を守る方法がありません。

このように当時の妙子は虐めを待つ子供でした。

しかし妙子は生まれてからずっと虐待されていた訳ではありません。

昭和52年、まだ5歳だった妙子は父親と2人の兄に囲まれながら幸せな生活を送っていました。

父親
「悟、お父ちゃんがおらん間、健と妙子の面倒ちゃんと見るんやで」

トラックの運転手だった父親は、長男に弟たちの面倒を任せて出掛けることが多くなっています。

まだ5歳の妙子は父親と離れたくありません。

妙子
「妙子もお父ちゃんのトラック乗りたい!ええ子にしてるから連れてってー」
父親
「お父ちゃんは仕事なんやで、妙子も幼稚園あるやろ?」
妙子
「いやや!休むっ」
父親
「わがままいうたらアカン!ええ子にな、大家さんとお隣さんに留守番頼んどいたからみんなのいうことよく聞くんやで」

妙子の両親は1年前に離婚しました。

母親は居なくなっても3兄妹は家事を協力しながら父親の帰りを待つようになっています。

当時の妙子は朝に父親と小学生の兄2人を見送ると、幼稚園には行かず1人で留守番をしていました。

そんな日々を繰り返しているうちに寂しさや空腹にも慣れていきます。

妙子
「子供だけの時は不便もありましたが大好きなお父ちゃんがいれば私たちはそれだけで満足でした、お父ちゃんが大好きでした」

平和な日常を崩壊させたのが団地で起こった火事でした。

よりによって父親が不在の時に上の部屋が燃えてしまったのです。

留守番をしていた妙子は部屋に取り残されたのですが消防士に救い出されました。

怪我をすることはなかったのですが、この火事によって大家さんや隣人たちが島田家の状況を不安に思い始めます。

子供だけでは何か起こった時に対応できないと考えた大家さんたちは、父親に児童相談所からアドバイスを求めるよう提案しました。

妙子
「結果、私たち3兄妹は教会が併設された神愛子供ホームという養護施設でお世話になることに気まりました」

もちろん施設では父親と暮らすことはできません。

父親が大好きな3兄妹は施設で生活することを強く拒絶します。

特に激しく抵抗したのは妙子でした。

父親
「大丈夫や、施設は怖いとこやない、みんな親切にしてくれる、お父ちゃんも小さい頃お世話になったことあるからウソやない、今だけや、また一緒に暮らせるようにお父ちゃん頑張るから・・・それまでここで待っとってくれな?」

父親は子供たちを抱き締めながら涙を流します。

その涙を見たことで妙子はこれ以上父親を困らせてはいけないことを悟りました。

わがままを言わないことで3兄妹の新生活がスタートしたのです。

施設での生活は衣食住に関する不安が無いため快適なものでした。

父親も仕事が休みの日は会いに来てくれたので幸せを感じられます。

しかし妙子が小学2年生になった頃、3兄妹の幸せを崩壊させる人物が現れました。

ここから妙子は虐めを待つ人になってしまうのです。

 

 

虐待という言葉の意味を上手く作品タイトルに活用していますね。

また大人からの暴力に子供は耐えることしかできない現実が残酷だと感じました。

手で目を塞ぎたくなる社会問題と向き合っていく『虐めを待つ人』

ここから地獄のような日々が描かれていきます。

無力な子供たちの姿を目に焼き付けてください。

後編

妙子が小学2年生になったある日、施設に来てくれた父親がみんなで行きたい場所があると言い出します。

父親について行くと初対面の女性が待っていました。

清美
「悟くんに健くん、妙子ちゃんやね、私は福井清美っていいます、みんなのことはいっつもお父さんから聞いてるんやよ、とっても仲良しの兄妹やって、私ともずっと仲良くしてね」

子供たちに父親から清美が大切な女性だと紹介されます。

自己紹介を終えると父親は清美と子供たちを車に乗せました。

そのまま一軒家の中に子供たちを案内します。

妙子
「お父ちゃんここ誰の家なん?」
父親
「ここは新生・島田ファミリーの家や」

父親はこの一軒家で子供たちと一緒に暮らすことを決めていました。

さらに清美が新しい母親になることも伝えます。

妙子
「ウソやろ、新しいお母さん!?わけがわからんっ」

突然のことに妙子だけでなく子供たちは驚きを隠せません。

そんな子供たちの動揺を抑えるかのように父親がお弁当を出してきました。

お弁当は清美が早起きして用意したものです。

父親
「遠慮せんとホラ食え、うまいぞー」

促されるままお弁当を食べ始めました。

清美が作った料理はとても美味しいのですが、妙子は緊張しているため喉を通りません。

妙子
「ちょっとトイレ」
清美
「あ、妙子ちゃん、トイレこっち、一緒に行こ」

場所が分からない妙子を清美がトイレへ連れて行ってくれました。

トイレを出ると待っていた清美がハンカチを貸してくれます。

妙子
「あ・・・ありがとう・・・ございます」
清美
「突然知らん人が現れてお母さんやなんてびっくりしたんやねぇ、驚かせてごめんね」

ここで清美が父親との馴れ初めを教えてくれました。

清美と父親は同じ会社に勤めていて、1年前に知り合ったそうです。

新人の清美がミスをするたび庇ってくれたこと父親に清美は惹かれていきました。

年齢差は10歳あるので結婚については悩んだのですが、同じ人を好きになった子供たちとなら上手くいくと考えた結果、3人の母親になることを決めたのです。

全ての事情を説明した上で、清美は家族に加えてほしいとお願いしてきました。

妙子
「この人はええ人でお父ちゃんのこと好き同士かもしれへんけどムリや、清美ちゃんはお父ちゃんが好きになった人や、私らがお母ちゃんに選んだ人やない・・・」

父親が幸せになることは嬉しいと思っています。

しかしすぐに新しい母親を受け入れる気持ちにはなれません。

それでも兄たちに説得された妙子は、翌月から新居での生活をスタートさせることにしました。

最初は新しい環境に戸惑う妙子だったのですが、優しく接してくれる清美に懐いていきます。

また兄や父親が楽しそうにしている様子も妙子を喜ばせました。

ただしこの幸せな日常は長く続くことはなかったのです。

家族が崩壊し始めるきっかけは、清美の妊娠が発覚したことでした。

この頃から父親の仕事が忙しくなり、子供たちは身重になった清美を手伝うことにします。

しかしお手伝いしたことが裏目に出てしまいました。

妙子
「お母さんはこの日を境に家のことはすべて放棄して、日中寝ていることが多くなっていきました」

そしてついにXデーがやってきます。

この日、兄が買い物に行ったため妙子は洗濯物を片付けてから風呂掃除を始めました。

家事の手伝いを全て終わらせると、2階で宿題をすることにします。

早く宿題を終わらせて夕食の手伝いをしようと思っていると、1階から母親が自分を呼ぶ声が聞こえてきました。

妙子
「ちょっと待ってー、あと2問でプリント終わるんや!」

急ごうとしていると階段を上ってくる阿足音が聞こえます。

しかし足音は普通の大きさではありません。

驚いていると清美が部屋に入ってきました。

清美
「人が呼んどるのになんですぐこんのや!」

清美は持っていた棒で妙子の頭を殴ります。

あまりの痛みで妙子は流血してしまいました。

これが清美が子供たちに対する虐待の始まりだったのです。

妙子
「小2の冬の出来事でした、そしてこれがこの後6年に及ぶ虐待地獄の日々の始まりとなったのです」

長期間に及ぶ虐待を妙子はどのように耐え続けたのでしょうか!?

気になる結末は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『虐めを待つ人』はこんな人にオススメ

シリアスなヒューマンドラマを読みたい人にオススメです。

社会問題に関心がある人にも読んでもらいたい作品になっていますね。

精神的に弱い大人が純粋な子供を傷つけていく『虐めを待つ人』

鬼のように変貌した母親の姿から恐怖を味わってください。

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