『銀太郎さんお頼み申す』のネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

今回は「東村アキコ」先生の『銀太郎さんお頼み申す』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『銀太郎さんお頼み申す』はこんな漫画(あらすじ)

岩下さとりはカフェでアルバイト中、着物が似合う美人と出会いました。

着物の美しさに魅了されたさとりは着物美人の銀太郎に弟子入りして、奥深い日本の伝統文化を学ぶことにします。

現代っ子のさとりは日本の文化に詳しくありませんが、知りたいという好奇心が膨らんできました。

好奇心から着物だけでなくさとりは銀太郎から女の道も教わることにします。

学ぶことが山ほどある中、銀太郎のもとでさとりはどのように成長していくのでしょうか!?

着物の奥深さと楽しさを表現していく『銀太郎さんお頼み申す』

今回は着物をテーマにしたヒューマンドラマの第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

東村アキコ先生の世界観を存分にご堪能ください。

 

『銀太郎さんお頼み申す』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

萩の花が彩られた着物を身に纏った銀太郎が昔のことを思い出しています。

暑い日に山の中を歩いていた銀太郎が石を踏んでしまい転びそうになりました。

すると男性が背中を支えてくれます。

お礼を言おうとする銀太郎に男性は山に咲いている萩とおそろいだと言ってくれました。

銀太郎
「ゆきゆきて・・・か」

この出来事が楽しい思い出なのか悲しい思い出なのかは分かりません。

ただ萩の着物が昔を思い出させたようです。

さとり
「いらっしゃいまっせー、アイスラテにアイスチャイのトールですね、まだまだ暑いですもんねー、アイスがよく売れますわー、ハイ、お会計943円になりまーす」

さとりが接客しているとカフェに銀太郎がやって来ました。

キレイな着物に感心しますがさとりは萩の花を知らないようです。

銀太郎
「豆乳ラテアイスで」
さとり
「あっ、今日も私早番で上がれますよっ」
銀太郎
「あらそう、ここ随分とゆるいわよね、経営大丈夫なの?」
さとり
「大丈夫です、あの男の子が永遠に働きますんで」

さとりの近くでは男性店員が忙しそうに働いていました。

彼のおかげで早く上がれるそうです。

銀太郎
「永遠・・・永遠って何よ・・・また極端な言い方して・・・」
さとり
「今日も展示会ですか?手伝いますよ、何でもやります」
銀太郎
「あらそう、何でもやってくれるの?」
さとり
「やります、やります、犯罪行為以外なら」

着物が着たいさとりは張り切っていました。

しかし気合が空回りしているようです。

銀太郎
「・・・なんでいちいちそういう言い方するの?」
さとり
「えっ、すいません、ダメですかこういうのっ、そっかダメなのか、確かに失礼か、お師匠が犯罪者みたいな・・・すいませんでした」
銀太郎
「素直なのは偉いけどひどいお辞儀ね、まあいいわ、私がお茶してる間に帰り支度して頂戴」

豆乳ラテを飲みながらさとりの帰り支度を待つことにしました。

しかしアイスを頼んだはずなのにホッとが運ばれてきます。

残念な思いをした銀太郎がさとりを連れてヨシエ先生を訪ねました。

さとり
「へー、これって萩の柄なんですねー!初めて見ました」

先月に萩と秋の草の小紋を見ているのに忘れているようです。

忘れないためにも次からは写メを撮っておくことにしました。

銀太郎
「今日はこれ着せようかしら」
ヨシエ
「何でもいいさ、荷物持ちだろ?」
銀太郎
「でもほら、きっと上がってけって言われるから・・・」

訪問先のことを考えてさとりの着物を選んでいます。

その間にさとりは萩の花をネットで検索してみました。

さとり
「なんか地味な花だな・・・見たことあるような気もするけど特に何の印象もない系の・・・」

萩の帯を勧められましたが地味なので断ります。

代わりに牡丹の柄を選びました。

銀太郎
「ダメよそれは、季節外れよ、牡丹は春に咲くでしょう?」
ヨシエ
「あーだめだ、この子を衣替えの時期に来させちゃ」

着物は季節を考えて選ばなければいけません。

そんなことも知らなかったさとりは呆れられてしまいます。

銀太郎
「9月の頭は難しいのよ、まだまだ夏の暑さだし・・・あ、先生ほら駒絽か何かのあんまり透けない橙の無地があったじゃない、ちょっと歩くかもしれないしこの子はそれでいいわよ」
ヨシエ
「そうだね、まだ今日は9月の5日だ、お花が着たいならそれに洋花の帯でも締めてやりゃあ・・・ああ、これこれ、この名古屋なら単衣向きだ、裏もついてないし」

ヨシエ先生がコレクションの中から洋花の帯を選んでくれました。

さとりは着物だけでなく帯のことも勉強しなければいけないのです。

銀太郎
「さ!着るわよ、さとりちゃん!」

ヨシエ先生があっという間に着替えさせてくれました。

橙の着物と洋花の帯がさとりによく似合っています。

さとり
「わあ!超ステキーッ、これこれ!こういうの着てみたかったんですよーっ」
銀太郎
「・・・うん、いいわね、今日はこんな感じがちょうどいいわ、さ、行きましょ、さとりちゃんこれ持って」

風呂敷に包まれた箱を持ってきました。

さとりを荷物持ちにしたのはこの箱を持っていくためです。

さとり
「えっ・・・何ですかコレ・・・」
銀太郎
「花入よ」
さとり
「はないれ・・・花入?花びんですか?」
銀太郎
「まあそうね、さとりちゃん絶対に落とさないでね、転ばないでね」

お師匠のため花入を死守すると誓いました。

この日の銀太郎はさとりをどこへ連れて行くのでしょうか!?

 

 

萩の花を知らない世間知らずな所もさとりの魅力だと感じました。

銀太郎とヨシエ先生の会話についていけないさとりも可愛らしかったです。

着物を通じて伝統文化を伝えていく『銀太郎さんお頼み申す』

物を知らないさとりが銀太郎から様々なことを吸収していきます。

有名な俳句の意味にもご注目ください。

第2話後編

銀太郎とさとりがタクシーで山の方へ向かっています。

さとり
「あの銀太郎さん聞いといていいですか?このお花って何て花ですか?」

さとりは帯の洋花が気になっていました。

すると銀太郎から意外な言葉が返ってきます。

銀太郎
「さあ・・・何かしらね」
さとり
「えっ、お師匠でも分からない花とかあるんですかっ」
銀太郎
「お師匠はやめて」

さとりは銀太郎なら全ての着物の花について知っていると思っていました。

意外でしたが逆に親近感が湧いてきます。

さとり
「あっでもお花の名前分からないとまずいですよね、今日も誰か会うんですよね?今日も着物警察的な人ですか?だったら花の名前と季節を・・・」
銀太郎
「そうねえ、何かしらねえそれ、バラ・・・?カトレアかしら?」

バラなのかカトレアなのか銀太郎にも分かりません。

さとりはかなり不安になってきました。

さとり
「ど、どっちですかね、ちなみにコレ今の季節には合ってるんですよね?」
銀太郎
「さあ・・・季節も何も・・・でも大丈夫、今日の人も着物にうるさい人だけど、さとりちゃんはそれ着ときゃ問題ないわ」
さとり
「でも花の名前聞かれたら何て言えば・・・」
銀太郎
「なんでしょうねぇって言っとけばいいのよ」

不安がどんどん大きくなる中、タクシーを降りて目的地まで歩くことにします。

山へ向かっていくとクマゼミが鳴いていました。

さとり
「わっ、すごい、わわわ、めっちゃお金持ちの家っ・・・」
銀太郎
「あら、萩の花が咲いてるわね」
さとり
「えっ、どれですか・・・」

着物にまだ慣れていないさとりが足を滑らせてしまいます。

転んだため絶対に落としてはいけない花入を落としました。

ショックを引きずったままお客様の家に上がります。

銀太郎
「お久しぶりです根津さん、お元気そうで、相変わらず素晴らしいお庭で」
根津
「送ってくれたら良かったのに、わざわざ持ってきて頂いて・・・」
銀太郎
「いいんですよ、久しぶりにお話ししたくて・・・」

銀太郎は根津さんと談笑していますがさとりの顔色は真っ青になっていました。

花入を落としたショックから立ち直れていません。

さとり
「しかし銀太郎さんは一体どういうつもりでこの状況・・・割れてんのに、割れてんのに、いやワンチャン割れてないってか?」

激しく転んだので絶対に花入は割れているはずです。

それなのに笑顔で話す銀太郎が理解できません。

銀太郎
「さっきお庭で萩が咲いてましたわ」
根津
「そうなのよ、昔父がひと株植えたのが毎年長く咲いてくれるから・・・あ、そうだ、この花入でそれを活けようかしら」

根津さんは今日の夜に夫の友達夫婦を招くそうです。

そこでお茶を一服点ててほしいとお願いされていました。

銀太郎
「だったらこれに萩でばっちりよ、じゃもう出しちゃいますね」

さとりが恐れていた瞬間がやって来ます。

銀太郎が箱を開けると中から籠の花入が出てきました。

根津
「わあ・・・やっぱりいいわねぇ、こないだの銀太郎さんの展示会で見た時はお高いから諦めようと思ったんだけどやっぱり欲しくなっちゃったのよ、良かったわ、売れてなくて、私早速お花切ってくるわ、銀太郎さん活けてちょうだい」
銀太郎
「やあだ、根津さんのほうが上手なくせに」

花入を気に入った根津さんが萩の花を切りに行きます。

箱の中が花瓶だと思っていたさとりは騙された気分になっていました。

さとり
「銀太郎さんだましましたね、私を・・・」
銀太郎
「騙してないわよ、花入って言ったでしょ、花入の中に籠があるのよ、まあいいわ、ヨシエ先生に笑い話のお土産ができたわよ」

その後、花入に活けられた萩の花をさとりが見つめています。

萩の花は小さくて地味ですが、よく見ると葉っぱが丸くて可愛らしく思えてきました。

さとり
「着物って可愛いとか華やかとかだけじゃない、それ以外の価値観?で成り立ってる宇感じがする、それが何かっていうのは今の私にはまだ分からないけれどこの籠を見てるとこういうことなのかなって思う」

花入と着物に共通している価値観を発見します。

ここで銀太郎とさとりは戻ることにしました。

銀太郎
「また来週から銀座で器展やりますの、根津さんがお好きな唐津の作家さんの器もたくさん並べますから、どうぞお頼み申す!」

器展の招待状を渡すと喜んでくれます。

帰り道を歩いていると公園にも萩の花が咲いていました。

江戸時代この辺りは山だったので自然がたくさん残っています。

さとり
「あっ・・・山ってそういうことだったんですね、そっか・・・でも今日で私萩の花を覚えました!」
銀太郎
「・・・元々知らないほうがおかしいと思うんだけど・・・」
さとり
「ひっ、そんな事言わないで下さいよーっ、あ、でも私の帯のことは訊かれませんでしたね、いやー良かったですー、それ何の花?って訊かれたらどうしようかと思ってました」
銀太郎
「訊かないのよ・・・ちょっと着物知ってる人ならそれは・・・訊かないの」

帯に描かれている洋花は概念をデザインしたものなので実際に存在しているものではありません。

想像の花は季節など関係ないのでどの時期に締めても構わないのです。

さとり
「ん?あれ?じゃ今日はどうして私にこれを・・・」
銀太郎
「あなたが恥をかく前に予防線を張ったのよ、根津さんってほんとにお着物も器もお詳しいから・・・あなたは洋花の帯帯締めさせときゃ余計なこと聞かれずに済むかなって・・・」

高度な駆け引き過ぎてさとりにはよく分かりません。

あとは着物に慣れていなくて転んだところを見られていなければ恥をかかずに済みそうです。

さとり
「でも良かったです、萩のとこに突っ込まなくて、あれで前につんのめって萩の花の上に倒れてめちゃくちゃにしてたらあのカゴに活けたお花も見れなかったかも・・・」

さとりの言葉を聞いた銀太郎が笑い出しました。

しかし目は笑っていません。

銀太郎
「笑っちゃうわねそれ、奥の細道さとりバージョンって感じ」
さとり
「お・・・奥の細道?え?え?何ですか?」
銀太郎
「行き行きて倒れ伏すとも萩の原、さとりちゃんのおかげであの悲しい句の意味がひっくり返っちゃったわね」

奥の細道に収められているこの俳句には、行ける所まで行き途中で倒れてしまってもその場所が萩の咲く野原であればいいという意味が込められています。

季節の柄の着物を毎年同じ時期に着ている銀太郎には、季節ごとに色々な思い出が染み付いていました。

そんな思い出と概念を覆してくれた若いさとりの感性が羨ましいと言ってくれます。

さとり
「銀太郎さんの着物姿を見ているとさっきのカゴ&萩の花を見た時と同じエモさを感じてしまう、私は今日であの柄がめっちゃステキって分かるようになった、だからこの感覚をちゃんと言語化できる日までどうか、銀太郎さんご指導お頼み申す」

もっと成長したいと願いながら花入の値段が35万円と知らされ、さとりは大きな衝撃を受けてしまいました。

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『銀太郎さんお頼み申す』はこんな人にオススメ

笑いと伝統文化を融合させたタメになるヒューマンドラマを読んでみたい人にオススメの作品です。

何も知らないさとりを面白がりながら銀太郎が様々なことを教えていく成長物語になっていますよ。

日本の伝統文化に感銘を受けたヒロインの日常を綴っていく『銀太郎さんお頼み申す』

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